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[お向かいさんへ歩いていく新米探偵に
花屋の娘さんが話しかけるのを視界の端で見る。]
……あれで、もてるからな。
[せっせと夕飯用のコロッケを揚げながら
低い声でぼそっと呟いた。]
[お向かいさんへ歩いていく新米探偵に
花屋の娘さんが話しかけるのを視界の端で見る。]
……あれで、もてるからな。
[せっせと夕飯用のコロッケを揚げながら
低い声でぼそっと呟いた。
二人の中がどうかなんて、聞いたことはないけれど。]
[黙々と作業している間は営業スマイル持続中。
一度、店長に怒られてからは、
勤務中は絶やさないようにしている。]
あ、ラートリーさん、こんにちは。
事件たいへんで―――あ、はい。
野菜コロッケとチーズメンチカツふたつずつですねー。
[爽やかに返事してから、また黙々と油鍋に向かった。]**
[事務所から戻ってきたラートリーにあつあつコロッケを渡す。
去っていく後ろ姿を見送る暇なんてないくらい
夕食前の総菜屋は忙しいのだけれども、
遠くの方で逆さオバケになっているレトを見れば、]
………姉弟か。
[ほんの一瞬、営業スマイルを忘れて呟いた。
能面みたいな顔が、うらやましいの表情だと
見抜けるのは、そうとう親しい相手くらいなもの。]
― 翌朝・MH商店 ―
[総菜屋の朝は早い。
朝食か朝のおやつ代わりにコロッケを買っていく人が
足早にやってきては、そそくさと去っていく。]
ありがとうございましたー。
いってらっしゃいませー。
[朝のラッシュが一段落した頃、
探偵事務所へ登っていく婦人を見る。
あれはたしか、宿屋のレジーナさん。]
……不倫調査?
[不謹慎な台詞を呟いていたら、
目の前のコロッケがひとつ、いつの間にか消えていた。
はっとして道路をみると、コロッケを咥えて駆けていく、
緑色でひょろっとしたシルエットが角を曲がっていくところ。]
こらっ!
待てっ!
[調理台とショーケース兼カウンターを飛び越えて
猛然ダッシュで追いかける。]
/*
一撃しつつ、狙撃手ですよー、と。
初狙撃手!夢の落ち分岐職!
と思ったけど、ランダ村だと護衛成功発生確率なんて、
奇跡な確率でしかないよ…(涙)
今のところ、表示および動作におかしな所はないですね。
[しょげて帰ってきてから間もなくカナンが顔を出す。]
いらっしゃいませー。
うちのカニクリームコロッケはカニ肉いりカニカマ使用で
本格的な味わいをお楽しみいただけますよ。
―――って、
……店の前で余計なこと言うな。
[営業トークから普段の調子に急変する。
温め温度もいつもより上げてやった。
熱々クリームコロッケは凶器、かもしれない。]
うさぎ…?
[聞かれると、ふっと目が遠くなる。]
それかどうかはしらないが、
緑の奴が、うちの野菜コロッケを盗っていった。
――― 奴は、できる…。
[追いつけなかった屈辱に、握った拳が震えている。
千賛休の店主に見られていたと気付いていたなら
恥ずかしさ倍増していたところだった。]
ああ。次は必ず……!
[カナン>>31 に言われるまでもない。
二度は遅れを取らない。
決意を固める間に、手は勝手にお代をいただく構え。]
…………ありがとうございましたー。
[ぎゅっと握られた両手をしばらく見つめ、
きゅきゅっとエプロンで手を拭った。]
………?
[見つめる視線を感じ、コロッケを揚げる手を止めた。
目を上げれば、グレートヒェン>>44 と視線が合う。
淡雪に朝日を透かした頬のいろ。
澄んだ瞳は真摯な煌めきを宿す。
差し出される桃花の封筒は、
光輝を纏って見えた。]
……えっ。
そ、そうか。君からじゃない…
あ! いや!!
ええと、うん。
読んでおく、よ。
[すたたた、と走り去っていくグレートヒェンを見送って、
少し―――いやかなりの間、ほやんと見送っていた。]
[そのあと、ラートリーに無事確認されていた>>80 ことも知らず
どことなく上の空で、コロッケを揚げ続けるのでした。
今日のコロッケは、ちょっと焦げてるのが多いかも。]**
― MH商店 ―
[朝の人手がはけて、お昼ご飯の人がやってくる間の
10時のおやつ、くらいな時間帯。
いつもならお向かいの千賛休でお茶菓子いただきつつ
1時間くらい休憩するのだけれども。]
………。
[今日は、いつもの営業スマイルも忘れて
ぼんやりとカウンターに肘をついていた。]
「トールさんへ
「いつものあなたのことを見ていました。
「コロッケを見つめる真剣な目が、とても素敵で
「私のことも、そんなふうに見てくれたら
「って、思ってしまいます。
「すごくどきどきするけれど
「言わないときっと後悔しちゃうから。
「好きです。
「付き合ってください。」
[ラブレターの文面が頭をぐるぐる回っている。
残念ながら最終行で頭が爆発してしまって、
裏面に小さく書かれていた名前には気付いていない。]
[おかげで、覗いていた巡査のことも、
ちらちらとこちらを見ているグレートヒェンのことも、
ちっとも視界に入りはしなかった。
もちろん、今朝カナンに頼まれたことなんか
記憶の遙か彼方である。]
―――え。
……あっ。
いらっしゃいませー。
本日は季節の桜エビクリームコロッケ弁当がお勧めですよ。
[声を掛けられて、ぱっと浮かべる営業スマイル。
きゃるん、と手を上げるおとこn…もとい彼女>>122に
本日のお勧めをご案内。]
はい。クリームコロッケふたつと、
―――…!?
[復唱しているあいだに予想外のパンチ>>124を受けて、
思わずぽろりと表情が取れた。]
あ、え、いや、
か、風邪…か、も…?
[しどろもどろ]
[耳打ちにびくりと背筋を伸ばし、
逆にそれで我に返って、仏頂面になる。
というか、これがいわゆる普段の顔。]
彼女なんてここ(04)年はいませんから。
ファン、もいませんから。
[かなり真面目にそう言って、]
ありがとうございましたー。
[ロスリンを見送った。]
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