11人目、金狼スコル ドロシー が参加しました。
金狼スコル ドロシーは、仮面師 を希望しました(他の人には見えません)。
[たまに気が向いたときにだけ参加する主について、パーティに来るのはこれで三度目。
今回は主催者が旧知の仲らしく、珍しい微笑みを見せて、「お前も戯れてこよ」なんて言われたけれど。
会場に入らないで取って返したい気持ちが大きくなる。]
で、でもでも……逃げちゃだめだ……
[飛んで主の元に戻ったりしたら、主の恥だ。
外で待つ手もあるけれど、見知らぬ地で独りになるのは怖い。
要は臆病なのだ。]
え、えいっ
[覚悟を決めて、扉の前に立ち、
ついいつもの癖で、頭で、ぐいっと扉を押した。]
[当然びくともしない扉。
今度は両腕をつっかえ棒のようにピンと伸ばして押す。
思ったより勢い良く、ばこんと音をたてて開扉はいた。その音にすら、びくりと肩をすくめた。]
いい匂い……
[すんすんと鼻を動かす。
いつもよりぼやけてはいるけれど、美味しそうな肉の香り。もう香辛料にもだいぶ慣れた。
お腹が空いていることに気づく。
テーブルのひとつに近づいた。
……背が届かない。]
[差し出された皿と、その手の先を見る。>>72
自分(の今の姿)よりいくらか背丈はあるものの、小柄な少女。
顔をぱあっと輝かせて、ありがとう!と言いかけて、慌てて思い直す。
そうだそうだ、今は主の姿なんだから、きちんとしなきゃ。威厳威厳。]
すまぬの、吾はこれをもらおう。
[せいいっぱい虚勢を張って主と同じ口調を真似しながら、ひょいと骨付き肉を取り上げる。
突然、にゃああああ!と大声が響き渡った。>>73]
ひゃあっ!
[驚いて力加減を間違えて、ひょおんと後ろに飛んで行く肉。
しゃがみこんでぶるぶる身をすくませている様子に、威厳もなにもなかった。*]
[大柄の体躯をした男が、小柄で若くみえる青年を追い掛け回している。>>76
かたやとても怯えているのに、かたやとても楽しそう。]
ふえぇ……な、何……?
[追っているのは犬のにおい。逃げているのは、猫のにおい。それも毛並みのいい黒猫だ。]
く、黒猫さまっ……!?
[主の自分より旧い使い魔で、手も足も出ない頭もあがらない黒猫の姿を思い出し、びくりとする。]
[ひらひらと手をふる少女が見えた。>>80
しゃがんだまま、半泣きの目で小首をかしげる。
小さく手を振り返した。]
あれ?吾のお肉はどこじゃ……
[中途半端な真似をしながら、きょろきょろと見回す。
まさに骨付き肉を食べている赤い鋭い目の男がいた。>>82]
ぶつかってしもうたかのう?
[謝りにいきたい。
けど駆けまわる二人が怖くて、動けない。]
[男と目が合った。>>92
身をかたくするも、針のような視線がやわらいで身構えをとく。]
……お?
[踏み台、いるか?などと聞かれているのに答えず、男のそばへ近寄り、その周りをくるくる回る。
すんすん、と匂いを嗅ぐ。
間違いない。]
ぬし、黒翼のストリゲスじゃろ!
[知ってる匂いに出会って満面の笑顔になった。
いつの間にか、その目は黄金の輝きを放っている。]
理解したよ!
楽しく、楽しく、楽しく、そして楽しくだね!
ランダムにゃあ。うにゅにゅにゅにゅいまいちうまく使えぬ…
というかその前に表情変えるの、わすれる…
[一歩分飛び下がった姿>>102は、彼がもとの姿のときによく見るもの。
ばさっ、と大きい翼の羽ばたく音が聞こえるような気がする。]
久しいのう。そうか、では、ぬしが今日の「ほすと」か!
[猫は苦手だけど、カラスは好きだ。たまにこちらが寝ていると、つついて毛をむしろうとするの以外は。]
逆にぬしは大きくなったの。
[ストリゲスは、いつもは己の口の中にゆうに収まってしまいそうな体だった。
今は首が痛くなるくらい見上げないといけない。]
うむぅ、見上げるのは新鮮じゃ。
[嬉しそうに言った。]
[威張る姿>>110も、脳内では鳥の姿に変わって再生される。
強く頷いた。]
うむ。ストリゲスがいれば安心だのう!
[続く言葉には身を震わせる。]
く、黒猫さまは、るる留守を守っておられるのじゃ……
[今日、行き掛けに、「なんで貴方なの?」とばかりにきつく睨んできたのを思い出す。主の側に控えているのが常だから、きっと来たかったに違いない。
またぷるぷるしていると、ひょいっと体が浮いた。]
な、な?
[ストリゲスに持ち上げられていた。
普段は味わえない妙な浮遊感に楽しさを覚える。
手足をぱたつかせる。
と持っていたウサギのヌイグルミがぽぉん、と<<薔薇園芸家 ローゼンハイム>>のところへ飛んでいった。]
[まるで人の赤子のように高い高いをされながら、視線は飛んでいったぬいぐるみを追う。
あれは主からの預かり物だ。たしか、強い呪物だと言っていたはず。
触った者に何があってもおかしくない。]
ど、どうしようどうしよう……!
[床に足がついた。
今なら乗せられる、などと得意げに言うので、 >>122]
あとでお馬さんしてもらうのじゃ!約束じゃぞ!
[とだけ返して、物が落ちていった >>#5 白い少女の元へ駆け出した。*]
[うさぎが頭にぶつかって倒れ込む少女。>>144]
拾い上げてはならんのじゃあ!
[と叫んで、足で力いっぱい床を蹴った。
いつも通りに。とびかかるように前足(両腕)を伸ばして。
どげしゃあ、と届かないうちに地にべたんと落ちた。
主には脚力はないみたいだ。]