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10人目、ゼファー軍小隊長 ミヒャエル が参加しました。
ゼファー軍小隊長 ミヒャエルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ゼファー軍野営地 ―
元首サマにかんぱーい!
でもってオレたちにかんぱーい!
[仲間と言ったほうがいいような部下たちと一緒に、立て続けに二度杯を干す。三杯目に取り掛かろうとするも、陶瓶の中身は空に近い。]
今日はこれだけかー。
ちぇ。それならもっと大事に飲むんだった。
[名残惜しく杯を傾けて、落ちてくる雫を舌で受ける。
そんなところへ伝令が走ってきた。]
探した?悪い悪い。
で、なに?
バルタ・ザール閣下が呼んでる?
げぇっ。あのひと苦手なんだよなー。
[ともかく伝えたぞと伝令は去って行く。
やれやれと首を振って、立ち上がった。]
じゃ、ちょっくら行ってくる。
なんだろなー。怒られるんじゃなきゃいいけどなー。
[部下たちのからかいと励ましの言葉を受けながら、将軍の天幕へと向かった。**]
[ミヒャエルは騎馬小隊の隊長である。
主な任務は斥候や伝令、奇襲強襲、攪乱などだ。
幼いころから馬の扱いが上手く、裸馬も易々と乗りこなした。
その腕を買われて、軍務に着いてから2年で小隊長だ。
よくもまあ、出世したものだと思う。
軍にはまだ父が現役でいるし名前も同じだから、よく小を付けて呼ばれる。
別に構わないけれど、いつかもっとでっかくなってやりたい。]
[バルタ・ザール将軍の所在を聞いて回って探し出す。
きちっと背筋を伸ばして敬礼した。]
斥候隊の小隊長、ミヒャエルです。
お呼びと聞きましたが、どんなご用でしょうか?
[せいいっぱいの敬語で尋ねた。]
は、え、あ、ありがとうございます。
[天幕の前で捕まえた将軍に、褒められた。>>77
ぽかんと口が空いたのは許されると思いたい。
身内の誰も、氷血将軍に褒められたなんて聞いたことがないぞ。
けれども、それも、たぶん錯覚だったんだろう。そうに違いない。
鋭い視線に文字通り身も凍る思いで、胸がそっくり返るほどに背を伸ばした。]
そ、そうです!
オレ、じゃなくて、わたしの判断です!
ええと、向こうも大慌てだったし、
イケる、って思ったんで…
[張り上げた声は尻すぼみになって、ついでに背も縮こまって、若干上目遣いになった。]
[懲罰も覚悟していたが、勝利とか聞こえた。>>91
え?なに?ひょっとして褒められてる?と視線が泳ぐ。]
ぇう、は、はい!
[変な声も出た。]
[おまけに労いと期待の言葉まで掛けられた。>>95
飛んできたのは、良い匂いのする皮袋だ。]
あ、ありがとうございます!
[皮袋を握りしめて、若干感動を覚えながら頭を下げる。
下がる足取りはスキップ寸前だった。]
なんか色々聞くけど、良い人だよな!
あ。オレのことミヒャエルってちゃんと呼んでくれたし!
よしがんばろ、オレ!
[ぐいっと飲んだ酒は、いつもの10倍くらいうまかった。]
― ゼファー軍野営地・朝 ―
[宴のあとに将軍からもらった酒はしっかり全部隊の仲間と回し飲みしたけれど、二日酔いなんてしてない。
出撃の準備だ、と軍の中が騒がしくしているのに紛れて、こっそりと将軍や元首サマが集まっている天幕の側にしゃがんでいた。
耳をつけると声が聞こえてくる。
軍紀違反な気がするけれど、将軍も「自分で考えてすればいい」って言っていた気がするし。]
[農民が戦うとか聞こえてきて、うげっとなった。
王国軍は数が多いと聞いたけれど、意外と人手が足りてないんだろうか。
鍬とか鎌とか持って向かってくるんだろうか。ちょっとかわいそうだな。
土地勘とか地理とかも聞こえてくる。
誰か捕まえてくる話になってる?
オレの隊に命じてくれれば、ひとっ走り行って誰か捕まえてくるのに。
進言しようか。
でもそんなことしたら、聞いていたってバレるかな。
偵察のついでに、捕まえてくればいいのか。たまたまでしたー、みたいな顔で。]
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