情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
10人目、連邦軍騎士 ローランド が参加しました。
連邦軍騎士 ローランドは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 開戦前 ―
[やはり来たか。
それがブリュノー王子の到着の知らせに抱いた感想だった。意外ではなかった。むしろ当然とすら思ったものだ。
ブリュノー、大国の間の緩衝地帯。その立場に同情は覚えど、此度の状況には迂闊なとの苛立ちも僅かに覚える。
迂闊だろう。
危うい立場ならなおのこと、常に後継者は定めておくべきだった。それを為さずに若くして死んだ前王には、同情よりも苛立ちが勝る。
他人事であるにせよ、だ。…これで、ブリュノーは間違いなく荒れる。]
海があれば助かるのは事実だけど。
[ぽつ、と思考が音となって落ちる。
海が欲しい、と。
それはかつて世話になった老商人も良く口にしていたことだ。
ローランドが商人としてフラフラとあちこちに出歩いていた頃、あれこれと世話を焼いてくれ、商人としての手ほどきをしてくれた人がいた。その人、クレメンス・マドゥーラが口癖のように語っていたものだ。
海が欲しい。海路が欲しい。
自分たちの手に海があれば、陸上交易路を行き来してきた商売人たちの商いは一層、広く華やかに拡がるだろう。それは往年の商売人たちの夢だった。]
……どうせもう海を持ってるんだし、くれないかなあ…
[地図を眺めながらボヤいた相手は、今や軍司令官だ。
マルール王国は海洋交易国家だ。もう存分に海を持っているのだから、こっちにも海をくれても良いのじゃないか───…
そんな虫のいい願望は、しかし彼の返事を聞くより前にため息と共に振り落とした。
ない。かの国がこの好機とブリュノーを見逃すはずがなかったし、どうせ王国に連なる王妃とやらはマルール王国に援けを求めてしまうのだろう。そんな諦めにも似た予想は、すぐに当たることとなる。]
― ティルカン連邦軍野営地 ―
[野営地に着いて程なく、見知った旗を掲げた野営地を訪れた。
のんびりとした顔で訪れたものだから兵の一人には伝令と間違われ、ついでに兵糧集積場所を聞かれるなどした。兵糧係にでも見えたのかも知れない。]
リンデマンス卿は……、ああ。
ご無沙汰をしております、陛下。
────やあ。
元気にしていたかい、メレディスさん。
[リンデマンス兵の前では鄭重な礼を見せ。
やがて顔を上げれば、にこやかな笑みが騎士らしからぬ顔の全面に浮かんだ。互いに服装と場所を変えれば、どちらも王にも騎士にも見えはすまい。]
移動は大丈夫でしたか。
……ははっ、流石に平気か。
馬には乗ってるかい?
ああ、そうそう。この間頂いた野菜が美味しくてさ。
ちょっと珍しい葉っぱだっただろう?
だからどう食べるんだって、炒めるの茹でるのって厨房がそりゃ賑やかに──…おっと。失礼。
あれはブリュノー原産の野菜だったよね。
[つい戦とは関係のない話を賑やかにしかけて、視線を流す。
どうにも戦場に似つかわしくは見えない彼を、自分の見た目は棚の上に上げて労わるように見遣って目を細めた。]
[かつてローランドは、彼に乗馬を指南したことがある。
きっかけはメレディスの盛大なる勘違い>>19からだった。
パン屋の御主人と声を掛けられてきょとんと振り返れば、周囲から吹き出すような笑い声が聞こえてきたのも懐かしい。]
はあ。パン…を売ったことはあったかなあ??
[とぼけたような返答を真面目に返して、あれっという顔を互いに見交わして、やがて笑った。]
いやあ、それはそれは。
そのパンは美味しいんですか? 食べてみたいな。
[言い訳には笑って返して、続く願い>>20に快く頷いた。]
おや、僕でいいなら喜んで。
パン屋よりは多少は慣れているとは思いますから。
縁は大切にしないとね。
[彼に乗馬を教えて、更には色んな余計な話もした。
以前は商人の真似事をしていたこと、その折に歩いた村や国の話。野盗に襲われて、あわやのところで助けられた話もした。
そうして仲良くなって、彼を名前で呼ぶようになった。
その彼と今は、戦場にて肩を並べる。]
お疲れさま。
リンデマンスには、随分と平坦の便宜を担って貰っていると聞いたけど。リンデマンスご自慢の野菜は兵たちの腹を満たすだろうね。
僕らはその労に報いなければなあ…。
[語りながら目を向けるのはブリュノー側の平原だ。
今はまだ、平和に見える景色の向こうを眺めやってから視線を返した。]
僕はこれからクリフのところへ行くけど、どうする?
別に召集ってわけじゃないから、後でも構わないけど。
[顔でも見に行かないかという程度の軽い口調で誘いを置き。
真剣さと柔らかさを綯い混ぜた顔で、淡く*笑った。*]
/*
wwwwwwww
打ち合わせから全裸!とかめそめそしていたけど、なんかもう。
みなさんお元気ですね。毎度さまです!
― 連邦軍野営地 ―
[この男がパン屋の主人、などと呼ばれるようになったのは、実のところこの傍らにいる友人───農家上がりの王様のせいである。
それまでも商人呼ばわりされることは多かったが、初対面のあまりにもインパクトの大きな勘違いが流布した結果、ローランドのあだ名はパン屋の主人になってしまった。陰口のようなものだが、本人が笑って否定しないでいる結果、どうも愛称のような皮肉のような、良く分からないあだ名に落ち着きつつある。
彼を総司令の元へ誘いながら、ふと先に見た戦場へと思いは飛んだ。正確にはその先、目には映らぬ港町へと。]
ない、だろうね。
[あの日、友から返った応え>>112にローランドは明確に頷いた。
友人の予測を首肯し、続く希望に苦く笑う。]
そうだなあ…。
もし、かの国がブリュノーの完全な独立を認めて手出しをしないと誓うなら…、いや。それでは駄目だな。ブリュノーの独立並びに、ロンジー周辺の割譲をティルカンに認めるなら……。租借という手もあるかな。
まあどちらにせよ、現実的な話じゃない。
──── 攻め取ってしまえばこちらのものだ。
と、これがどちらの軍人にとっても大勢だろう?
いや、政治家にとってもかな。
自らの益を捨て、何もせず相手に利するなどあり得ない。
…どちらにせよ、自らの国土に戦乱を呼んだのはブリュノー王の失態だ。争いは避けられやしないさ。
[当事国の亡王へ向ける音はやや辛辣に、肩竦める調子で音にならない溜息をもう一つ。状況を口にする男の表情は、ごく短い間、常にはない厳しさを孕んだ。]
交易は平和あってこそ、なんだけれどねえ。
[商人にとり、戦乱ともなれば特需もあるが、それはそれ。
基本的にはあまり有難くないけど、と。常の表情に戻った「パン屋の主人」は困った顔に柔らかな苦笑を浮かべた。*]
― 連邦軍野営地 ―
[さて、メレディスの返答はどうだったか。共に来るにせよ来ないにせよ、ローランドは司令天幕へと足を向けた。
途中、ナネッテ・マドゥーラ着任の報を聞く。
顔を見に行こうかと少しだけ迷って、止めにした。多分探すまでもなく、すぐに会いるであろうから。]
司令官閣下に取次ぎを頼む。
[流石に騎士団領の人間の多いところで、伝令と間違われるようなことはない。顔を出せば、取次は速やかに通った。]
/*
あ、あんまり密集すると!王国側が!!
ってなっている よ、な。とは思うが…思うが!!w
割となんかこう……こう。
ごめんよ……
― 連邦軍野営地・天幕 ―
失礼。ラルフ・ローランド入ります。
[取次ぎを頼んでいるから、既に名は通っているだろうけど名乗りを一つ。そうして天幕に入れば、そこには先客>>132がいた。]
あれ、ナネッテさん。早いですね。
さっき着いたと伺ったんですが。
[その先客に頭を下げて、総司令たる友人へと顔を向ける。]
話の途中だったかな、すまない。
これからの動きの確認をと思ったんだけど──…
[邪魔なら出直そうか。という態で両者を見遣った。*]
― 連邦軍野営地・天幕 ―
うん、それならば良かった。
[共にやって来たメレディスへも笑みを向け。
司令官>>150へと向ける言葉は柔らかく、気安い。
いかにも人前では礼も執ろう。
けれどこの場にあるのは気心の知れた顔ばかり、その必要のないと思えば肩肘張った言葉遣いを、この商人上がりの男は好まなかった。]
[だが、ナネッテとクリフ、メレディスとの間に交わされる会話に口を差し挟むつもりはない。だからと暫し静かに、老騎士の問いとそれに対する応えを聞いていたのだが。
クリフの頬がナネッテ節でぐにぐにされ、やがて机の上に胃薬>>153が置かれるに至って笑みが零れた。]
──── ふ。ふふ。
あ〜…、いや。失礼。
ドゥーハン王も洒落が効いてる、と思ってね。
いや、しかしこれは王御自身の経験かな。
良く効くんじゃない?その薬。
[胃薬にくつくつと笑って。
けれどナネッテの忠告には、柔らかな表情のまま頷きを見せた。]
その舵を引き寄せるための戦い、ということでしょう。
ブリュノーの民には気の毒なことだけど、ティルカンはどうしたって…──海が欲しい。港の使用権が欲しい。
その願望は僕にだって理解は出来る。
親父さん…おっと。クレメンスさんの口癖だったし。
第一、海を使って広く交易をするなんて面白そうだ。
お互いにひとつしかないものが欲しくて手を出し合っているんだ。
なら、それを取るには相手の手を叩かなきゃいけない。
叩いて相手を引っ込められた方が勝ち。
そういうことでしょう。
別に、手を切り落とすことが目的じゃない。
[うん。と、クリフの言葉>>169にも頷いた。
必ず益を持ち帰ること。これは彼に直接聞いている。
それよりも前、指揮を任されることが確実であろう彼が権限の委譲を求めるつもりだと知って、それはいい考えだと同意したものである。]
まあね……。
いやでも、おかみさん。
海と船は面白いとは思うよ。
リスクも大きいけど、やっぱり輸送量の多さと速さは魅力だし。
僕もちょっと使ってみたい……、あ。いや。
その為に戦火を大きくするはない。
そこは大丈夫。大丈夫だけどね。
[でも海があれば楽しそうだなあ、なんて思うのだ。
多分クレメンスの語る夢を、ラルフは彼の実の息子よりも熱心に聞いていた。いつかそんな日が来たら、自分も船に乗って交易に出てみたいなんてことまで思ったものだ。だからナネッテ>>184にはこう返す。そして、続く仕草>>188に何とも言えない苦笑を見せた。]
………… うわぁ …
[この人はやったのか。やったんだろう。
一国の王を拳で教育したんだろう。あの拳には、かつて幾人もが世話になってトラウマを刻んだ。ラルス自身も、その痛みにはしみじみと思い出がある。]
ははっ! やっぱりおかみさんには敵わないや。
…まあね。
夢よりも欲を追い求めたい連中は多いからなあ…。
取りすぎない。
という程度に、取れりゃ一番ですかね。
僕らくらいには、ね。
[上の望むほどに貪欲ではなく。
けれど港を使わせて貰えるくらいには、友好的な政権をブリュノーには求めたい。夢を夢と置いて、一旦思考を打ち切った。]
ところで……、主な将兵の把握か。
あのね、それに関わるかは分からないけど。
どちらにせよ開戦前の偵察なんかは必要かな。
幸い、ティルカン側にはブリュノーの砦もある。
あの辺が使えるかどうかも含めて調査が要るかと思ってはいたんだけど。
……ま、ここの面子で行くなら僕かおかみさんかなあ。
メレディスさんに早駆けをさせるわけにはいかないだろうし。
鞍から落っこちちゃったら困るからね。
[くすりと悪戯っぽくリンデマンス王を見遣るのは冗談半分、本気半分。本音を言えば、いかに将とはいえ一国の王を偵察などに差し向けるわけにはいかないだろうという思いがある。それに、]
僕やおかみさんなら、顔も知られてはいないしね。
[単独行動には重要な特性だろう。
そう告げて、判断を預けるように
/*
海に畑が作れないメレディスかわいいね
かわいい……
>>154明日はこの辺も拾えたい。どうか…どうかな…
クリフにも拾ったり返したり投げたり出来てない。出来てないんだ…スヤ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新