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― 出会いの時 ―
俺は認めない。
[ 認めてたまるか、と、睨みつける瞳に込めた怒りは、目前の『勇者』に届いたか ]
お前のような奴が、聖魔剣の主、勇者だなどとは、絶対に認めないぞ!
[ 血筋だから、と、自らの意志も問われず勝手に聖魔剣に選ばれ、勇者として生きろと定められた相手にすれば、それこそ、身勝手にしか聞こえぬ糾弾だったろう。けれど ]
俺が、お前だったなら...
[ 望まぬ力を与えられる者もいれば、どんなに望んでもその力を手にできぬ者もいる。それは、抗うことの出来ない運命なのだとしても、何故?と、思わずにはいられなかった ]
何故、俺ではなく、お前が勇者なんだ!?
[ 本当に理不尽極まりない言葉を投げつけたものだ、と、思いはしても、それを悔いる気だけは、今でも無い* ]
/*
本日母が入院しやがりまして、いろいろ遅くなってすみません、の、ふかふかしたなまものです。
わーん!ログが厚いよ!
[ かつての魔王国を人間の版図とした聖王家の現国王には四人の御子が在る。
知に優れた第一王子、武に優れた第二王子、魔力に優れ聖乙女とも呼ばれる王女。
しかし、第三王子は、知においては一の兄に及ばず、武においてはニの兄に及ばず、魔力も姉王女の力に足りぬ......それでも平時であれば、良かった。優秀な王子王女が三人もいれば、四人目が凡庸であろうと、王家の威信にも民の生活にも害は無い ]
[ けれど、魔王の侵攻に曝された王国の民は、より強い庇護を、魔を祓う確かな力を願い求めた。
自身に、その願いに応える力の足りぬ事を誰よりも知る第三王子が、王城から出奔したのは、丁度、聖魔剣の勇者が見出されたと、王に知らせが届いた頃 ]
[ 王都からの迎えを待たず行方をくらました『勇者』と、王都から出奔した城出王子が、偶然に同じ場所で魔族との争いに巻き込まれ、最初は互いの素性すら知らず、共に戦うことになったのは、あるいは運命の神の気まぐれ故か]
[ 共闘した勇者...とは、当時は知らなかった...クロートとは、そのまま行動を共にすることになり...直後に相手が『勇者』の役目から逃げた『勇者』であると知って怒りをぶつけることになったわけだが ]
[ 最初に投げつけた言葉には反論らしい反論もしなかったクロートに>>71自身の劣等感込みで抱いた怒りは冷めず、しかし、聖魔剣の勇者と知った相手から離れるという選択もアルフレッドには出来なかった ]
勇者たる自覚もない奴が、何故、単独で旅を続けようとする?王国軍に合流して指揮に従い、魔王を倒す手伝いくらいはしようとは思わないのか?
[ 第二王子率いる王国軍は、勇者の行方を追いながら魔王城を目指している。未だ聖魔剣の錆を落とすことも叶わない勇者がこのまま単独行動を続ける事は命知らず以外の何物でもないと思われた ]
...この間現れた道化師のような魔族、あれは恐らく魔王の側近だ。噂に聞いたことがある。
[ 揶揄うように、気まぐれに姿を現し、こちらを翻弄するだけして去っていった相手>>17 ]
奴が何故、最後まで戦わず、去って行ったと思う?奴は、お前を脅威と見なさなかった、勇者としての覚悟も自覚も持たぬ、ただの聖魔剣の所持者に過ぎないお前を、止める必要も殺す必要もないと思ったからだろう。
情けないとは思わないのか?
[ 脅威と見なされなかったのはアルフレッドも同じだ。さすがに、この頃になると、自分自身でも気付きかけていた。
これはもう、正当な怒りではない... ]
[ ぷつんと正に堪忍袋の緒が切れたようにクロートから吐き出された言葉に>>72はっと我に返り、そして思い出す。これまで意識して見ようとしてこなかった事実。
クロートは勇者と名乗る事を躊躇いながら、魔族に襲われる人々を見れば助けようとし、勇者としての力を頼まれれば、無碍にはしない。けれど、いや、だからこそ]
ああ、気が済まないな。いいだろう、聖魔剣にお前が選ばれた理由が、たかが血筋だけの事に過ぎないなら......この俺が、その剣の意志を変えさせてやる!!
[ 挑発されるままに殴りかかり、互いに息が切れるまで、殴り合い... ]
何が、大した力もない、だ!?お前の、お前の剣、は...
[ やがて、あと一歩でも動こうとすれば倒れると、自覚したうえで互いの襟首を掴み、ぜえぜえと息を荒げながら、初めて本音を吐き出した ]
お前の剣は、本物、だ!
国一番、の、英雄の.........弟で、ある俺、が、保証してやる。
俺が、どんなに望んでも手に入らない、本当の力を......お前は持ってる......
[ 血筋でもない、聖魔剣そのものでもない、クロートという青年の内に秘められた剣の才と魔に染まる事など決してないだろう強い魂の光...聖王家に生まれた王子だからこそ感じ取る事が出来るその真の力を、アルフレッドは羨み、焦がれ、妬みもした。 ]
聖魔剣は...だからこそ、お前、を...
[ けれど、いつしか、どこかで願っていた。クロートが、自らの力に気付き、聖魔剣を真に輝かせる時がくることを ]
― 旅の途中 ―
った!!
[ 男同士の殴り合いの果て「おなごの権利」>>102を振りかざしたフランとカヤの拳骨をクロートと一緒に喰らい、いろんな意味で目を覚まされた ]
くっそ......なんだ、その目は、バカだと言いたいのか?言いたいんだな?それくらいもう知ってる!
[ 呆れたようなフランの視線から目を逸らすと、今度は隣のクロートと目が合って、むう、と口をへの字に曲げた ]
言っておくが...お前が勇者に相応しいと「まだ」認めたわけじゃないからな。
[ 口をついて出るのは、あまり変化のない憎まれ口。
カヤに羨ましいなどと言われれば>>172余計に表情は苦虫を噛み潰したようになった ]
[ その後も、勇者に対するアルフレッドの辛辣な態度は相変わらずだったが、「お前はバカか?」と文句をつけながらも、クロートの行動を邪魔する事ももなく、王国軍との合流を再び勧めることもなくなって...やがて、聖魔剣が徐々に輝きを増していると感じられるようになった頃、アルフレッドは一人、一行から離れて姿を消した。
なんの説明もしないままの単独行動だったから、愛想尽かしと思われても仕方なかったが ]
『護身用に持っていけ。無茶はほどほどにしろ』
[ 短い書き置きと共に、カヤの枕元に残された、聖なる護りの術をかけられた聖王家伝来の短剣が、絆は切れてはいない事を伝えはしたか ]
兄上、お願いがあります。
[ アルフレッドが向かったのは、第二王子が率いる王国軍の元。行方知れずだった弟が勇者と行動を共にしていた事を知った兄は、さすがに驚いた顔をしていたが、末弟に対して甘いのは兄弟共通で、その表情には怒りよりも心配の色が濃かった ]
聖魔剣の勇者は、未だ力を鍛える途中にあります。魔王に対峙するには、今しばらくの時が必要...ですが、彼は...クロートは必ず、それを成し遂げる。
兄上、俺は兄上達や姉上の強さと才を...そしてその力を心を磨く苦心と努力を、誰よりも間近で見てきた。だから、分かります。
クロートは近い将来、必ず兄上と肩を並べ、兄上を抜く日も遠くはない男です。
[ 未だ見知らぬ勇者が、いずれ自分を抜くと弟に告げられた当代の英雄は、目を瞠ってから、面白そうに破顔した ]
『それほどの男か。ぜひ一度手合わせしたいが...お前が連れて来なかったということは、まだお預けなのだな』
はい、兄上。幸い魔王は未だ勇者の真の力を見切ってはいません、だからこそ、魔王軍の隙を縫い、王国軍の手の届かぬ民を救いながら進むこともできている。
けれど、この先、クロートの力が増せば、魔王軍の妨害も本気のものとなるでしょう。
だから、兄上......兄上の力で、魔王軍に対する壁となっていただきたいのです。
『ふむ、勇者との合流をこれまで目指してきたが、敢えて別の道を進み、魔王軍の力を分けよというわけか。それは、王国軍に勇者のための囮となれという意味になるとは、解っているな?』
[ 視線を鋭くして問い返した兄の目をアルフレッドはまっすぐに見つめ返したまま、頷いた ]
それが、魔王を倒すための一番の早道...兄上と王国の猛者の力であれば叶うはずです。
『......よかろう』
[ 弟の目に些かの迷いもない事を知った第二王子はにやりと笑って頷きを返した ]
『勇者が、先々で人々を救い、希望を抱かせているという噂は届いている。お前がそれを本物と感じたならば、彼の力は間違いないものなのだろう。
我ら聖王国の守護騎士一同、喜んで勇者殿の盾となる』
...ありがとう、ございますっ!兄上!
[ 説得にどれほどの時間がかかるか、説得しきれるかどうかの確かな自信はアルフレッドにもなかった。そもそも王国軍にたどり着く前に一人で魔族に囲まれれば、命の有る保証も無かったのだ。
だから何も告げずに、仲間の元を離れ、兄王子に対して無茶振り同然の願いをかけた。
一歩も引かぬ気概は持っていたものの、あっさりと叶えられた願いに、喜びよりも驚きが顔には出てしまっていたのだろう。兄は苦笑して、深く頭を下げた弟の頭に、ぽんと手を乗せた ]
『お前は気づいていないようだったがな、お前の目は、誰よりも確かだと、兄上も姉上も俺も、知っている。
お前が信ずる相手は信に足り、お前が疑う相手は必ず異心を抱くか悪事を働く根を持っていた。
だから、お前がそうと信じるなら、勇者殿は確かに、真の勇者なのだろう。
アルフレッド...我らはお前と勇者殿を信じ、力を尽くす。
お前も、お前の信じる道を征け』
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本当、に、お前は馬鹿か?!
[ 王国軍と話をつけて、仲間と再び合流したのは、丁度、漆黒の魔獣の襲来によって、クロートが重傷を負い、カヤに救われた直後のこと ]
お前の身は自分だけのものじゃないんだぞ、いい加減にそれを自覚しろ!!
[ 口にするのは、悪態だが、青ざめた顔と固く握りしめた拳が表すのは、その場に間に合わなかった己への怒りと後悔の念、だとは、フラン辺りには明白だったか ]
カヤ、お前もだ。だから無茶をするなと...いや、お前が居なければクロートが生きてはいなかったことはわかる。...よくやったと、思う...思うが...お前も、もう少し自分を大事にしろ。
[ 色々とごまかし切れなくなって、最後は早口のうえ視線も泳いでいる辺りは、こちらも相変わらずの残念さだったとか* ]
― 魔王城最深部 ―
[ 勇者一行の一番後ろ、魔王と正面から対峙するクロートの陰に隠れるように立つ聖王家の名もなき王子の姿は、魔王からは意志も力も見えぬ存在と映ったか。
投げられた声>>110に、アルフレッドは静かな笑みを返す ]
今の俺は、王子としてここに居るのではない。
[ 『お前の信じる道を征け』そう送り出してくれた兄の言葉を胸に、聖具も兵士も持たぬのは、旅の中で得た別の力を、そして仲間を、何よりもクロートを信じるが故 ]
だが、我が祖先がお前の領を奪ったと言うなら、これだけは言おう。
魔の王よ。人にも魔にも、お前の眠りの間にも続けてきた営みがある。お前にとってはひとときの眠りでも、生きる者にとっては長き営み、それをすべて、お前の睡夢と断じて消そうとするは、傲慢に過ぎない。傲慢によって民を犠牲にする者を、俺は真の王とは認めない。
[ 交わる事のない人と魔の主張は、結局のところ、ただ互いの差を際立たせただけかもしれなかったが、何も言わずに済ませることもできなかったのはやはり、王子としての自覚ゆえだった ]
我が抱きしは嵐の種、竜の心臓、大地の唸り...
[ やがて魔王へと意識を集中したクロートの手にした聖魔剣の輝きに、重ねるように唱え始めた詠唱は、アルフレッドの持つ剣に、数種の属性を持つ魔法の光を同時に纏わせる、その光が聖魔剣と共鳴するように明滅するのは、アルフレッドが正確に聖魔剣の力の流れを読み取り、魔力に反映させているからだ ]
[ 巡る力はクロートの影に重なり、彼が魔王に向けて駆け出すと同時>>141 ]
我が命を楔と為して、我が友を守護せよ!
[ 目の前の空間を切り裂くように一閃した剣から放たれた輝きは、勇者の影に吸い込まれていく。
魔力の足りぬを補うために、自身の命を魔力に変換し、あらゆる属性への守護の力として影に溶け込ませる魔法。
それは聖魔剣の輝きが取り戻され、その力の共鳴を得てから編み出した術で、もちろん、使うのも初めてのものだったが、どうやら成功したようだった ]
[ そしてほぼ同時に、クロートの声に応じてフランの放った風精が漆黒の魔獣を迎え討ち、縁ある相手でもあると知る道化師に向けて、カヤが声を返す。その声の中に、悲痛の色を感じて>>184 アルフレッドの足は自然に彼女の元へと向いた ]
カヤ!!
[ 天からの黄金の柱が地を貫かんと降ったのは、その瞬間。自らも爆風に晒されながら、同じように吹き飛ばされたカヤの身体へと、手を伸ばしたが、その身を引き寄せることは叶わず、それでも僅かにぶつかった腕が、飛ばされる勢いを幾らかは削いだだろうか ]
くそ...!
[ 自らも床に背中から叩きつけられたが、なんとか受け身を取るには成功して、土煙の中、クロートを呼ぶフランの声と、応じるクロートの声を聞き取ると、倒れたカヤの元へと駆け寄った ]
カヤ!
[ 名を呼んだと前後して、天から響く声に舌打ちし>>163起き上がろうとして果たさず、倒れたカヤに眉を下げる>>185 ]
世界より、お前の方が大変だろう...まったく、どこまで無茶だ。
[ すぐに天からの矢が、再び降り注ぐ。気を失ったカヤを抱き上げると、アルフレッドは、崩れた瓦礫の影で矢をやり過ごし、避けながら、クロートが居ると思しき方へと声を張る ]
俺も無事だ。カヤも...とりあえず生きてる。
[ とても魔王との戦いを続けられる状況ではない、とは、思っていた。しかし途中で魔族と鉢合わせれば、剣を構えぬわけにはいかないだろう** ]
/*
今日はちょっと、早く帰れた!が...誰もいないなていうか、俺とカヤだけで画面が埋まってるな!(語弊
更新前にフランと魔軍の誰かとも絡みたいこころもあるんだが、うーん。
[ 腕に抱えたカヤが、僅かに身動いだ気配に視線を落とす。その顔に浮かんだ微笑みと、こぼれた言葉を拾うと>>201 アルフレッドは、一瞬目を見開いてから苦笑した ]
もう、お前たちを置いては行かないって、約束しただろう?
[ それは、単独行から戻ってすぐ、心配したという言葉と胸を叩きながら頬を濡らすカヤの様子に>>199すっかり狼狽えて、半ば、その涙を止める為だけに結ばされた約束だ。
あの時は、おなごを泣かせるとは何事、とばかりに、フランからの圧も相当強かった覚えがある ]
お前らは、ほっとくと、どこまで無茶するか判らないからな。
[ 聞こえてはいないだろうぼやきを口にしながら、カヤの額の傷を手巾で押さえようとして、自分の右腕にも裂けた傷があることに気づいた。
どうやら、黄金の柱が降る直前、ローゼライトの放った魔力弾が>>144知らぬ間に、掠めていたらしい。傷を負ったのを気付かぬほど、他に気を取られていた、という証拠だったが、とりあえずそれは意識の外に追いやった。
傷の手当はカヤが目覚めてから頼めばいい。それよりも、今の問題は頭上にある ]
(魔王軍に備えた結界は、すぐには破れないだろうが)
[ 聖乙女の力に守られた王都と、ある程度の規模の都市は、まだ持ち堪えているだろう、けれど、守りの術を持たない村や小さな町は、どうなっているか...想像に難くない ]
まさか、魔王より傲慢な輩がいようとは、な。
[ ぎり、と、奥歯を噛み締めて吐き出した声は低く苦い。
見上げた空の向こう、黄金の槍を降らせる一点を、視線で貫かんとばかりに、アルフレッドは睨みつけた ]
[ 程なく、辺りを覆った土煙が、強大な魔の手によって吹き払われ>>205今の今まで、互いの命を奪おうと対峙していた魔と人の姿が、曝される ]
クロート!フラン!
[ 声は聞こえていたが、目でも仲間の無事を確かめると、確かな安堵が胸に広がる。その安堵に浸る暇もなく、魔王の声が決戦の一時休戦を告げた>>208 ]
クロート...どうする?
[ カヤはもう目を覚ましていたろうか?まだならば抱えたまま、目覚めて歩くと言うなら、その身を支えて、クロートの方へと歩み寄る。
どうやら、魔族達は、魔王に従い天からの介入者を排除にかかるつもりらしい ]
......魔王と、あの声の主が互いに潰しあってくれるなら、好都合と言えなくもないが。
[ だが、と、アルフレッドは黒曜の瞳を再び天に向ける ]
あの黄金の槍ひとつに籠っていた力すら、魔王がクロートを撃とうとした魔力に拮抗していた。
[ そのどちらもを間近に受けたからこそ、測ることが出来た事実。
魔の王の一撃と同格の力を大量に降らせる程の相手......魔王の本気が未だ発揮されていなかったとしても、易々と倒せるものではないだろうとの予測は容易い ]
それに...一刻も早く、あれを止めなければ、犠牲は増えるばかりだろう。
[ 言葉にしてから、小さく肩を竦める。どうするか、など、問う前から決まっているようなものだ ]
はは、違いない。
[ 己の言い草に勇者として突っ込みを入れるクロートの言葉に>>230アルフレッドは笑う。笑い事ではない事態であっても、否、そうであるからこそ。
クロートが聖魔剣の輝きにシンクロし、その力を真に目覚めさせるようになってから、アルフレッドは、王国軍が自分たちの囮となってくれて居ることを彼に告げた。これまで彼の重荷とならぬように黙っていたことが、この先は彼の支えとなると信じて。
クロートはその信に見事に応え、それを見届けたアルフレッドは、彼を真の勇者と認めると告げたのだ ]
『勇者クロート、俺はこの国の王子として、いや...お前の友として、最後まで共に戦うと誓う』
[ それは時にすれば、ほんの少しだけ前、けれど、今は遥か昔にも思える日の宣誓だ ]
あの魔王に地上の平穏を託すなぞ、どう見ても無理だしな。
[ うん、と頷いた直後、カヤの放った術が>>225腕の傷を癒し、身に力を漲らせる ]
ありがとう、カヤ。
[ 礼を告げた目の前でふわりと風に乗るように、カヤの体が浮き上がる>>226 ]
すごいな、風の術だけで飛行を?
[ 目を丸くして呟く。前から思っていたが、彼女の魔力の容量は、つくづく人並み外れている。それはフランも同じことだったが ]
ああ、こっちも楽に上昇できそうだ。
[ しかし、仲間と魔力を比べて落ち込むようなことは、今のアルフレッドには無縁だ。彼らを支え、先へと道を開く、それこそが己の存在の意味と胸に刻んだ決意は固い ]
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