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後方支援 シルキー がきたらしいよ(10人目……だったかなあ?)。
後方支援 シルキー は 余り物 になれるよう、天に祈った。
― 街中 ―
[沈みゆく陽を見ながら物思いにふける。
魔王が倒され、平和が訪れたのはとても良い事だ。
しかし、馴染みの場所が一つ、なくなろうとしている。
それはやはり寂しい事だ。]
……、なんて、物思いにふけっても仕方ないか。
酒場の最後に、こんな寂しそうな顔でお店に行ったんじゃ、マスターにも悪いよね。
こんな日だからこそ、いつも通りじゃないと!
[パチンと両手で軽く自分の頬を叩く。
寂しいからと言って、それをそのまま表すのはよくないと思ったから。
それに、祝賀会はやはり笑顔で楽しみたいと思ったから。
大きく深呼吸しながら、自分に言い聞かせて、馴染みの店へと足を向けた。*]
― 酒場への向かう途中 ―
[営業最後の日である本日は、どれだけの人で酒場は賑わっているのだろうか?
そんなことを考えながら、酒場へと歩みを進める。
魔王が倒されたからなのだろうか。
街の中の活気も、今までよりよく感じるのは。
平和だからこそ、安心して暮らすことが出来るのだと実感すれば、自然と笑みも浮かぶ。]
あれ?
あそこにいるの―――
リヒャルトさん?
[兵士に向かい十字を切る人影。
その人物が確認出来れば、笑顔で手を振る。]
もしかして、リヒャルトさんも酒場へ行くんですか?
もしそうなら、一緒に行ってもいいでしょうか?
[正直な話、一人で行くのはやはり色々考えて寂しくなってしまいそうだった。
だから、彼が許可をしてくれるのならば、同行させてもらおうと声をかけてみた。]
も、もう…。
レディだなんて言われたら、照れちゃうじゃないですか。
[呼ばれ慣れない呼ばれ方には、少しばかり照れた様に困惑してみせる。
嫌だったわけではなく、気恥ずかしかっただけ。
そんな恥ずかしさを隠す様に、頬を両手で隠す様に包んで誤魔化しながら、酒場へと隣を歩いて。*]
― 酒場 ―
[道中、リヒャルトと他愛ない話をしながら目的地へと到着すれば、扉を開けて店内へ。
すでに店内には客がいて、だいぶ賑わいを見せている様だ。
こんな光景を見ていると、今日でこの店も終わりだなんて、信じられない。]
賑わってますね。
今日で最後だなんて思えないくらいに。
[正直に、思ったままを口にする。
そこにはやはり、寂しいという感情が含まれていたかもしれない。]
空いてる席は……あ、あの辺に座りませんか?
[店内を見渡して、空いてる席を見つければ、そこを指さして相手に確認するように首を傾げて。]
[と、そこで気づいてハッとする。
一緒にここまで来た流れで、そんな風に問いかけたが、酒の席まで一緒でもよかったのだろうかと。]
えっと…あの……
[気づいたものの、そこからどうすればいいのか、わからなくなり、金魚の様に口をパクパクさせながら、相手の顔と空いてる席を交互に眺める。
きっと周りからみたら、可笑しな光景だったかもしれない。]
ふふ、こだわりがあるんですね?
私は特にこだわりはないんですが、
飲みすぎないようには気をつけていますね。
お酒は好きですよ。
ただ……甘いお酒しか飲めないんですけど。
[見えやすいように広げられたメニューを>>110覗きながら、何を飲もうかなんて考えながら、肩を竦めて苦笑する。
甘いお酒しか飲めないのは、酒好きのうちには入らないかもしれないなんて思ったせいかもしれない。]
私は…カシスオレンジにします。
それから、野菜スティックを。
すいませーん!
[頼むものが決まれば、自分の分と共に相手の分を元気よく注文した。]**
― 酒場の一角 ―
私、ここのグラタンは食べたことないですが、話を聞いてるだけでも美味しそう。
[話題にあがると>>122、それに興味を持ってしまうのは仕方のないこと。
美味しいと聞いたらば、なおのことだ。]
ブラッディマリーは、名前は知ってるんですが飲んだことはないんですよね…。
「血まみれの」なんて名前が付いてるせいか、アルコールが強そうで…。
[実際は、ウォッカの量でアルコールの強さも変わるだろうが、名前の印象とその色合いでイメージしてしまうこともあるのがお酒というものかもしれない。
つい、イメージだけで避けてしまいがちなものもあるが、この機会に色々なカクテルを知るのもいいかもしれない。
なんて頭の片隅では思うものの、結局はいつも通りに落ち着く。]
[運ばれてきたお酒を手にすれば、相手の言葉に合わせるようにグラスを傾けて]
ふふ、乾杯。
[と一言。
ちびちびと、酔ってしまわぬようにと気をつけながらお酒を楽しむ。
甘くて飲みやすい分、気をつけねば飲みすぎてしまうから。]
次……これからのことですよね?
実は、具体的には何も考えていなくて……。
[相手の問いかけに、苦笑しながらぽつりとそう答える。
ずば抜けて魔法に長けているわけでもないし、前線に出て戦えるほどの技術や力もない。
自分が出来る事といえば、ちょっとした回復魔法や補助魔法でサポートしたり、得意の弓術で敵の隙をつくこと。
簡単に言えば、後ろから支援することだったから。
いざ魔王が倒されて平和になると、何が出来るのかがわからなくなる。]
ただ…、弓は続けたいんです。
平和の世では、趣味で続けるしかないかもしれない。
それでもいいから、これだけは続けたいなって。
両親から受け継いだことだから。
[今は亡き両親を想いながら、そんな意志の強さを自然と口にしていた。]
― →カウンター ―
[そういえば、酒場に来たはいいが、まだマスターに挨拶をしていないということに気づく。
これだけの賑わいだ。もしかしたら忙しいかもしれないとは思ったものの、挨拶なしというのも寂しくて、マスターへと挨拶しようとカウンターまでやってくる。]
マスター、今日で最後なんですよね?
寂しくなっちゃうな…。
でも、これだけ賑わってるから、お店が終わるその瞬間まで、楽しい時間が過ごせそうです!
[そんな挨拶の中には、マスターへの感謝の気持ちも込める。
この店がなければ、出会えなかった人々もたくさんいる。
冒険者としての自分が、今こうしているのも、この酒場があってのこと。
最初はここのマスターの姿には驚いたけれど。変態悪い人ではないのは、すぐにわかったし、むしろ個性的で面白い人だった。]
ここがなくなったら、マスターとも気軽に話せなくなっちゃいますね。
[もちろん、酒場を閉めるからといって、一生の別れというわけではないだろうが。
それでも気軽に話しに来る、ということは出来なくなるだろう。]
― 回想・酒場の一角 ―
[ちびちびとお酒を飲みながら、相手の言葉に耳を傾ける。
"飲みすぎる"というのに、男も女も関係ない。
好きなものだと、つい進んでしまうというのは、変わらないのだなぁとぼんやり思いながら、自分も十分に気をつけないとと、改めて思う。
とはいえ、今日くらいはいつもより飲んでもいいかな?なんて頭をよぎったりもしてしまうのだが。]
狼……?
ふふ、そうですね、気をつけます。
[忠告されているにも関わらず、くすりと笑みを浮かべてしまった理由は二つ。
一つはその動作が可愛らしかったから。
もう一つは、自分などに興味を示すような狼はいないと思っているから。]
ありがとうございます。
少しでも、皆さんのお役に立てていたならいいんですけど…。
道場、ですか?
その考えはなかったですが、それも素敵かもしれないですね。
[もしも、本当になすべきことに迷ったら、お言葉に甘えて教会の敷地の隅で、そんなことをやるのもいいかもしれない。
そうすれば、両親から継いだことを、自分も他の誰かに教えることが出来るから。
もちろん、場所を借りるとなると迷惑をかけることになるので、本当に困った時に限るかもしれないが。]
はい!…と言っても、主に教えてもらったのは父からですね。
母は元々は魔法を使っていたらしいんですが、父と出会って、それに感化されて覚えたらしいです。
[物心ついた時には、両親共に弓を使っている姿を当たり前に見ていた。
だから自然と、自分もそんな親から弓術を教わっていたのだ。]
教会のお仕事が、どんな事かわかりませんが、きっと大変なことも多いんですね?
平和がいつまでも続くように、神様に祈る人も多そうですし。
[どれだけの人が、どのような目的で教会に訪れるかは、詳しくわかるわけもなく。
それでも、考えられるであろうことを口にする。
困った時、救いが欲しい時、何かを願う時――人は神に縋りたくなるものだと思うから。]
悩んでしまうのは仕方ないと思います。
悩んで考えて、それで決めた選択なら、きっと後悔することもないと思うから。
もしそれでも答えが出ない時は、誰かにそれを話せばいいと思いますよ?
私も、お話を聞くこと出来ますし、何かあれば頼ってくださいね?
[実際に頼りになるかは別の話。
溜め息交じりに"悩んでいるところ"なんて言葉を聞いたから>>243、自然とそんなことを言っていた。
お節介なことを口にした気がするが、言の葉は戻せるわけもなく。
敢えてこの話題を気にしないようにしようと、差し出されたグラタンを一口分ふーっと冷まして口に運ぶ。
「美味しい…!」と自然と口に出していた。]
ふぁ〜……。
[お酒のせいか、時間のせいか、それとも両方か。
小さく欠伸を一つ。
眠気を耐えるように、こしこしと目をこするが、流石にカウンターで眠りにつくわけにはいかない。
グラタンを食べ終えれば、勘定をしながらマスターに声をかける。
相変わらず、その表情は窺い知れないが、忙しそうにしているようだ。]
― →2階・宿屋 ―
[酒で気分がよくなっているとはいえ、意識がなくなるほどではない。
きちんと歩けもする。
軽やかな足取り……とはいかないが、きちんと自分の足で歩いて2階へと行けば、宿屋の受付でシュテラに声をかける。]
特にお部屋の予約はしてないんですが、まだ空いてますか?
…本当に?よかった。
それじゃあ、お部屋を一つお願いします。
[まだいくつか部屋は空いているようで、そのうちの一室を借りることにした。
部屋に入れば、簡単にシャワーを浴びる。
湯船にも浸かりたいが、それは朝起きてからにしようなんて思いながら。
シャワーから出て、髪を乾かせば、ぽふりと布団に横になって瞼を閉じた。*]
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