人狼物語−薔薇の下国


389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


10人目、領主 ファミル が参加しました。


領主 ファミルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。


領主 ファミル

 
[アンディーヴ領の領主たる
 ファミル・アンディーヴが、
 祖国ウルケルを裏切り、
 シコン港に停泊していたウルケル海軍が、
 文字通りに"追い出された"のは、
 その艦の多くが海峡西の防衛へと
 出払っている間の話だった。]
 

(33) 2015/11/02(Mon) 02:44:04

領主 ファミル

──シコン港──

[階段上に高さを増す港街の石畳を軍靴が叩く。
 かん かん かん と、非常警報の鐘が、階段上に高さを増す港街を急き立て、震わせていた。

 本来は上陸しようとする敵軍を迎撃する為に、砦や高台に配備された砲は、停泊中のウルケル艦船を狙い、火薬の破裂音を轟かせて、シコンの港街を揺らす。
 
 そうして、湾内の海上では、運悪く機関室に砲撃を受けたと思しき艦が一隻、傾き沈みながら、なおもごうごうと燃えていた。]

(34) 2015/11/02(Mon) 02:45:44

領主 ファミル

──シコン港砦、指揮官室──

[また、その赤々とした様は、四角く切り取られた砦の窓からもよく見えた。見下ろす先で、水面がゆらゆらと朱に揺れている。]



 あれでは、後で引き上げたとして
 使い物にはならないな。

[緩やかに沈む、他へ追随する道を塞ぐように最後まで湾内残った艦を見下ろして、ファミル・アンディーヴは、目を眇めた。]

(35) 2015/11/02(Mon) 02:46:54

領主 ファミル

[窓下には、崩れた影が腰のサーベルに手をかけた恰好ののまま、壁に背を持たせていた。]


 …… 貴方には不運な役回りと
 なってしまいましたね、指揮官殿。

[その、シコン港防衛の指揮官だった男の体に穴を開けた当の本人は、閉じさせた目を見やってから、ひとつ息をついた。
 ──わずかな沈黙の間に扉向こうの廊下よりの足音が続く。]

(36) 2015/11/02(Mon) 02:48:32

領主 ファミル

[ぎ。と扉が開いて戻り来た伝令は、一瞬、室内の状況に身を固めた後、改まった声で無事軍港内を抑えたとの報を述べた。]


 わかった。


 ではこの後も高台から、
 兵は動かさないように。
 街の者らは手筈どおり
 山岳方面に誘導をはじめてくれ。

 それから、────、。

[はい。と答える兵に頷きを返し、しかし指示の途中で、領主の女はまた窓へ視線を横に移した。]

(37) 2015/11/02(Mon) 02:50:50

領主 ファミル

[「?」と疑問符を浮かべた兵がつられたように見る先には、燃えゆく船のすぐ傍、船から落ちたか落としたか、水の上に立つ複葉機があった。]



 ────、

[ゴーグルをつけた顔が、一度。砦の、この窓を見上げる。
 見えぬ視線が、はたとそこで会ったような錯覚の中、この距離では聞こえぬはずの機関部が唸り声を上げ、滑り出した一機は海に線を引いた。緩やかな加速はやがて勢いを得て、機体は水上から空へと羽ばたき上がっていく。]

(38) 2015/11/02(Mon) 02:53:57

領主 ファミル

[市民らを家の中へ押し込める警報の鐘はまだ、鳴り続いている。知らず胸元に手をやれば、ちゃり。とつけたロケットが微かな音を立てた。]



 … 見られたな。

[操縦士らは得てして目がいい。ファミルからでも、ゴーグルまでも見えたなら、視認された可能性は高い筈だった。]

(39) 2015/11/02(Mon) 02:55:16

領主 ファミル

[見送る先、小さくなる姿に零した一言に、どうやら同じものをみたらしき伝令が「追わせますか」と言った。]


 …… いや。ほうっておいていい。

 私のことがあちらに伝わろうが
 どうせさしたる差はない。

[仮にシコン占領後にファミル・アンディーヴが生きていたとして、せいぜい遠慮するフリをしながら攻撃するか、遠慮せず攻撃するかだろう。5年前までここの領主を務めていた兄ならばまだしも、現領主たるファミルは、国そのものを優先する中央と折り合いがよくない。]

(40) 2015/11/02(Mon) 02:56:30

領主 ファミル

 それに、…

[追わせるほどの情報ではないというのも、
 確かな事実と判断の理由ではあれど、]


 私は、
 無駄が嫌いだ。

[あの状況下であそこまで生き延びたウルケル海軍の一機を、
 そう簡単に落とせるとも、思えない。]

(42) 2015/11/02(Mon) 03:03:04

領主 ファミル

[言いおけば、伝令からは素直に「はい」と返事があった。視線を窓から戻し、机上の黒ずむ赤が張り付いてしまった海図に目をやる。]

 手空きの者がいたら、
 何人かここの片付けに寄越してくれ。

 それと、第一隊には、小型船を
 ドッグから出しておくようにと。

[指示を伝えて、窓辺傍の影から離れる。──下げたままだったリボルバー式の拳銃は、腰のホルダーに収めてドアへと向かう。]

(43) 2015/11/02(Mon) 03:03:53

領主 ファミル

[帝国の艦が此処へ来るまでの間に、
 あの燃えた艦の火は消えるだろうか。]



 出迎えにいく。

[いずれにせよ、リオレ島にシコンが落ちた報が入るまでに
 そうは時間もかからないことだろう*。]

(44) 2015/11/02(Mon) 03:05:39

領主 ファミル、メモを貼った。

2015/11/02(Mon) 03:27:53

【独】 領主 ファミル

/*

さて。情報を各々に渡して、シコン港を明け渡せる状態にして。

ルートヴィヒが交渉に向かってくれているようなので、
ひとまずはそこだな。縁故的にも。
まあざっくりと昔話を交えつつ迎え入れようか。

(-13) 2015/11/02(Mon) 03:57:08

領主 ファミル

──シコン港、湾内──

[連絡用の小型艇で進むシコン港の囲まれた湾は、
 ごく静かに凪いでいた。もとより山岳に囲まれた地形ゆえに、風雨で荒れることも滅多にはないが、その日は、それでもとりわけに静かに思えた。]


(──或いは、昨日の騒々しさとの差に、
 そう感じられるだけか)

[湾内を進む船の甲板に立っていれば、髪を風が撫でていく。後背に置く軍港からは未だ名残を示すように黒煙が立ち昇る。視線をずらせば、燃えた艦が沈み、もはや見えなくなった場所が視界に入る。]

(94) 2015/11/02(Mon) 17:06:39

領主 ファミル

──シコン港、湾内──

[そのまま視線は、昨日の幻影をなぞる。空を行った軌跡を辿り、リオレの方角に暫し視線が留まった。]



 …あれは、確信されていたな。

[シュテファン・シエル。沈んだ艦に乗っていた筈の、発見されない飛行機乗りの名前を脳内で辿る。視察に降りたときに、整備技師が荒い操縦に腹を立てながら、同時に射撃の腕を褒めていた名だった。]

(99) 2015/11/02(Mon) 17:36:17

領主 ファミル

[睨むようにも真っ直ぐに見上げてきた表情を思えば、状況を看破されたことは窺えた>>62

 状況から類推できる材料なら多く揃ってもいる。
 なにせ、先ずファミルが狙ったのは、
 指揮官が駐在していたシコンの砦だった。
 
 まず撤退とも交戦とも伝達のない状況下で、同胞の土地を攻撃する僅かな躊躇でもつかねば、いくら高地の利があるとはいえど、ウルケルの海軍を港から追い払うような真似、易くは成功しない。

 そして、その混乱の起点となった砦に、捕らえられたでもないファミルの姿があるなら、私兵らの独断での裏切りでないこと、勘がよいものなら理解するだろう。]

(100) 2015/11/02(Mon) 17:38:38

領主 ファミル

[昨日の出来事を辿るように空に向けた目を眇め、風に弄られる横髪を軽く押さえる。されど、物思いに沈む間もなく、船前方の甲板に立つファミルの目に、海を割る波と鉄の山が映った>>88

 浮かぶ帝国の船に、組んだ腕の肘を抑える。速度を落とした艦は、過たず目前で止まり、艦橋から人影が降りきた。]

 ───、

[その姿に、淡い紫の目が、
 僅かに瞠られて瞬いた。]

(101) 2015/11/02(Mon) 17:39:43

領主 ファミル

[それから、緩やかにああ。と納得したかの頷きを経て、甲板から相対する相手へと、手を挙げての敬礼を返す。]


 誰が寄越されるだろうかと思っていたが、


 君か。

[そうしてから鉄面皮と噂される女領主は、艦の甲板に立つ青年の声に、わかりにくくも微笑った。]

(102) 2015/11/02(Mon) 17:42:12

領主 ファミル

[ルートヴィヒ・アルトハーフェン。シュヴァール商会を営む商家の長男であり、当代の皇帝の唯一無二の補佐。ファミルにとっては、商会とのかかわりを通じて、幼少時から見知った顔でもあった。]

 皇帝陛下の翼にこうして、
 先んじてお会いできて光栄だ。

[呼びかけに応じる声は、一般からすればささやかにであれど和らいだ音をもつ。]

 ようこそ。ルートヴィヒ・アルトハーフェン扶翼官殿
 扶翼殿とお呼びした方がいいだろうか。

[音に聞く当代限りの官職で呼ばい、首を傾げた。]

(103) 2015/11/02(Mon) 17:44:35

領主 ファミル

[幾分。他所で会うときより形式ばった応答を挟み、甲板の上にて女領主は一歩を後ろへ引いた。知己に会ったが故に浮かべられた笑みは、されと後方にやる視線に常の表情へと覆われる。]


 掃除はあらかた済んでいる。

[ウルケルの──アンディーヴ領の港へ、帝国の船が着く準備は整っていると、そう出迎えた相手に声を投げる。]

 昔に想像していたのとは違う形だが、
 我が領内へご案内しよう。

 自慢の花の季節でないのが、
 少しばかり残念だが。

[操舵室に手旗で旋回を指示を出せば、小型艇は緩やかに港の方へと向きを変えた。]

(104) 2015/11/02(Mon) 17:47:59

領主 ファミル

[先導するように速度を落とした小型艇は巡洋艦の前を進む。途中、最初に出会ったときから伸び、とおに抜かれた背を見上げるように、振りかえった視線は長くルートヴィヒの上に留まった。]


 我が領の花をにじらず、
 ──街を、土地を燃やさずいてくれる
 その限りにおいて


 我が領は貴方らを容れる用意がある。


[確かな声で告げ進む先には、階段状の街並がある。
 燃えればいっそ映えるだろう白を基調とした家々に、ファミル・アンディーヴは黙して目を眇めた。]

(105) 2015/11/02(Mon) 17:49:44

領主 ファミル、メモを貼った。

2015/11/02(Mon) 17:58:02

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □ フィルタ

生存者 (6)

トール
10回 残17498pt(8)
旗艦 船尾オフ
ルートヴィヒ
36回 残14111pt(8)
"水路"オフ
タクマ
47回 残11888pt(8)
リオレ島オフ
ロー・シェン
54回 残15239pt(8)
水路入口西オフ
シロウ
45回 残14046pt(8)
フリカデル島近郊オフ
ゲオルグ
83回 残9911pt(8)
戦場北側オフ

犠牲者 (4)

カシム(2d)
0回 残20000pt(8)
ファミル(3d)
48回 残14602pt(8)
海峡北沿岸洋上オフ
ウルズ(4d)
20回 残16462pt(8)
死体安置所オフ
シュテルン(5d)
57回 残14815pt(8)
後方オフ

処刑者 (5)

ミリアム(3d)
9回 残18725pt(8)
海底オフ
セルウィン(4d)
0回 残19979pt(8)
上空オフ
ウェルシュ(5d)
34回 残16347pt(8)
カルボナードオフ
ヴィクトリア(6d)
60回 残12341pt(8)
南海域オフ
ナイジェル(7d)
8回 残19534pt(8)

突然死者 (0)

発言種別

通常発言
独り言
囁き/共鳴/念話
死者のうめき

一括操作




個別フィルタ




SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby