情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
10人目、貴族 クレメンス が参加しました。
貴族 クレメンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[男の姿は、本来の貴族の当主としての身分に適ったものではなく、一見したところ、商家の主人か、隠居といった身軽なものだ。やじうまめいた民衆に紛れて壇上を仰ぐ姿をジェフロイが認めたかどうかは判らない]
『
[同じように、商人風の身なりをした壮年の男が、そっと男の傍に寄って耳打ちする]
『首都から鳩が来ました。巫女姫がこちらに向かってるそうです』
巫女姫が?それはまた…
[男の唇がにやりと弧を描く]
― 少し前/オプティモ・クレメンス家 ―
ああ、デモ集会のことか。さすがに耳が早いな。
[情報を求めて顔を出した異国の客人に>>23男は、気安く応じた]
主催はベルサリス学館の者達らしい。
なかなか面白そうなのでな、私も見物に行くつもりだ。
[その見物に、護衛と称し、何故か武装を隠した私兵を50人ばかり連れて行こうとしている事は、この時点では伝えはしなかったが]
興味があるなら、君も同行するかね?
[あまり自由に連れ歩いては本来問題が在る筈の異国の使節に、物見遊山か何かのように、そう誘いかけたのは、如何なる意図によるものだったか**]
/*
憧れのるがる初参加!ががが、がんばる><
...といいつつ、出遅れてるのは仕様なふかふかしたなまものですorz
だんでぃで癖のあるやんちゃおやじが出来るといいな!
意外とおっさん率高いので、いろいろ負けそうですが!(しかしおっさんすきーなので、楽しみ)
てんしょん上がりすぎて眠れないが...寝よう、うん。
ちなみに、いつものメンバーはもう割れた、気がしてる...俺も一発でばれてるだろうけどー><
/*
やっと箱前到着...うおお、覚悟はしてたがタスクの積み上がりようが半端ねえ...(汗
さて、どっから片すか...
[潮風に混じる甘い香り、それは遠い日の面影を呼び起こす]
『いつか行ってみたいな、お祖母ちゃんの故郷へ…』
[その願いを叶えたい、と、そう思った幼い心。それが恐らく始まりだった]
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
君に言われるまでもなく、王府には、近々出向いてもらわねばならん。
[シメオンの願い>>77に、男は当然とばかりに頷いた。
あの日、結界の嵐を超えた客人が在った事は、既に中央にも情報として届いている。その幾人かを酔狂で知られるこの男が、自ら救助に赴き、屋敷に留め置いていることもだ。
漂着した者ばかりでなく、海上に落ちた者も出来るだけ救い上げようと、荒れた海に船を出した影響で当主も体調を崩している、という言い訳で、王府からの呼び出しを躱して来たが、それもそろそろ限界だった]
で、君の願い事というのは何だね?
[問い返せば、親善大使代理であるとの返事]
代理、か、成る程。では、本当の大使殿は、カナンという御仁かな?
[にやり、笑みを佩く表情は、シメオンにもそろそろ見慣れたものであったろう。しかし次の瞬間にはその笑みは消え]
そのカナン殿も、他の乗員も出来る限り無事であればいいがな。当家でも捜索は続けている。何か手がかりが見つかれば君にも報せよう。
[一転真摯な表情と声音でそう告げた。カナンとシメオンの間に心の声が繋がる事も、それによって連絡がついているかどうかも、この時点では男の預かり知らぬ事だったが故に]
歴史を学べる場所、か、当家にもそれなりの歴史書は揃っているし、私自身も幾分かは学んでいるが…本格的に学びたいのなら、シュビトに行かねばならないだろうな。あの街には、貴賤の差無く客人であろうと自由に学ぶことの出来る学館もある。
[重ねられた問いには、そう答える。ベルサリス学館の名は、敢えて口にしなかった]
だが今の時点で、君を当家から遠くに離すわけにはいかん。願うなら王府の許可を得る必要があるだろう。
まあ、当分は、私の話し相手で我慢してもらおうか。私の方も、君に聞きたい事は多くある。
[可能な限りの知識は与える代わりに、客人の故国と外の世界の情勢についての情報を寄越せと、言外に滲ませ]
まずは…
[言いながら、男は銀のスプーンで、白磁の器に鎮座するクリーム色のぶるんとした物体を、その上にかけられた褐色の香ばしいソースと共に掬い上げ、口に運ぶと、その優しい甘味と滑らかな食感に破顔した]
このカスタードプディングのレシピだが、君達の身の安全と世話代として、私に譲ってもらえないか?
今後量産して当地の名物として売り出すことになれば、その利益の配分も相応に考えよう。
[上質な砂糖を使わねば作る事の出来ない菓子は庶民には高嶺の花、しかし保養に来た貴族達の間で必ずや評判を呼ぶだろう。そう思考の表で計算しつつ、男は、かつて一度だけ、これと同じ菓子を口にした若き日に想いを馳せていた]
― 回想・35年前 ―
[その若者は常に前を向き続けていた]
『行こう、レイ。やってみなければ何も始まらない』
[まっすぐな瞳で告げられた言葉に、胸を熱くして頷いた。
十分な準備が足りないことは判っていた。失敗すれば、罪を得るどころか命も危ない。
だが、彼等に躊躇いは無かった]
今まで外から漂着した客人は常に一度に一人か二人…大きな船は結界を超えることは出来なくても、小舟でなら逆に嵐をかいくぐれるかもしれない。
[不確かな推測による、余りにも無謀な賭け]
もしも…しくじったら…
『その時は二人で彼女に会いにいける』
…馬鹿、二人一緒に死ぬとは限らないぞ?
『そっちこそ馬鹿を言え、ここまで来たら生きるも死ぬも一緒だ』
ジョーイ…
『俺達は外の世界を見て、知らなきゃいけない。この国で生きて死ぬことの意味を』
ああ、そうだな。目を塞いだまま…何も出来ずに生きるのは、もうごめんだ。
[結果的に無謀な賭けは、無謀に相応しい終わりを告げた。
結界の嵐に翻弄され投げ出された海に沈まなかったのは、置き手紙を見て捜索の船を出した父のおかげだったが]
『どうせやるなら、もっと慎重に事を運べ、馬鹿者!』
[起こした事を、ではなく、その手段の拙さと、何より友の命を巻き込んだ事を罪と断じて、父はそのまま息子を王府へと突き出した。結果、数ヶ月投獄はされたものの、それ以上の罪に問われなかったのは、おそらくそれ以前に父自身によって、面相の判らぬほど殴り飛ばされていたからだろう…父がそこまでを意図していたのかは最後まで判らず仕舞いだったが]
[生死を共にと誓った友は、海に落ちた際に頭を打って、当分の間意識を取り戻さず、それをいいことに結界を超えようとしたのは自分一人の企みだった、と、取り調べでは主張した。父も口裏を合わせてくれたから疑われることはなく、友人が罪に問われることは避けられたが]
(あいつにも散々怒られたな…)
[何故、一人で罪を被るような真似をした、と、目覚めた友が怒った理由は十分に理解出来たが、今でもあれは仕方のないことだったと、男は思っている。曲がりなりにも貴族の嫡男である自分と、平民である友とでは、同じ罪でも降される処分に大きな差が出る事は容易に想像がついたからだ]
[彼も、実際はその事を理解していたのだろう。その後も友誼の途切れることはなかった
…10年前、父が亡くなって男が家督を継ぎ、同じ頃、友がベルサリス学館の学長となった、その時まで]
[今、国を揺るがさんとする、動乱の中にあって、嘗て生死を共にと誓った友が何を思うのかを男は知らない。
ただ、その瞳は今も、前を向いているのだろうと、遠く信じるだけ*]
/*
内面と過去を伏せて謎のおっさん方向に進むか、オープンにしていくかを考えた結果、これだけ魅力的な人材が一杯いればいつ落ちても悔い無し、ということでオープンにすることにしました。
傍で見てるだけでときめくよね!
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
いくらでも提供するなどと簡単に口にしては、つけ込まれるぞ?
[カナンは無事、と、断言したシメオンに>>126仄かな微笑を浮かべたのも一瞬、プディングのレシピで取引を持ちかけた男に返された言葉を聞くと、男は呆れたように肩をすくめた]
たかが菓子、と思っているかもしれないが、どんな小さなものであれ、未知の情報や技術は、大きな価値を持つ。ことにこのナミュールではな。
[千年の長きに渡って閉ざされたまま醸成された文化は、独自の美しさと完成度を誇りはすれど、同時に新しいものを取り入れる余地のない程に完成され尽くされてしまっている。鏡のごとき不動の水面に、小石が一つ落ちれば、その波紋は思いも寄らぬ程に広がるものだ]
しかしまあ、教えてくれるというなら喜んで受け取ろう。なかなかに大もうけ出来そうだ。
[男の頭の片隅に過ったのは、アレイゼル家の若き当主が、好んで口にする紅茶に合う菓子が無い、と、何かの折に零していた記憶]
[アレイゼル領の統治の難しさに比べ、豊かな穀倉地帯と、金の成る木ともいうべき貴族の別荘地を領内に抱えたクレメンス領…地の利に甘えて放蕩を重ねる不埒者と、その目には映ったか、先代の頃には何かにつけ張り合うような態度をとっていたアレイゼル卿も、当代となってからは、賢明かつ細心をもって並み居る官僚貴族の間を立ち回り、若くしてその実力は明らかに認められ始めている。
しかし心底を容易に明かさぬ慎重さは、男にとっては先代以上に、油断のならないものと思えていたから、その挙動に関心が向くことは多かった]
[実際、目の前の客人を拾って後、密かに情報と客人の落とした残滓を探って回る者達が居ることも不確かながら把握している。
尤も、墜落したという飛行船の残骸や積み荷は、救出に向かった際に可能な限り回収して領内の倉庫に厳重な警戒を施して保管していたから、彼等が得るものはそう多くはなかったかもしれない]
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
それにしても、外国の習慣は知らんが、菓子職人でもないのに、男の身でその腕前というのは、さすがに珍しくはないか?
[ふと思い浮かんだ疑問には、客人から確たる答えは返ったろうか?*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新