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― 何時かの刻/異界門 ―
[氷の橋を渡り、異界門の前へ辿り着くと、氷華はリリの体を下ろした。
特に跪かせる必要も感じず、リリにはあるがままの姿勢を取らせたまま、術の媒介である細剣を呼び出す。
隷属の儀とは違い、それを解く手順はごくあっさりとしたもの]
我が剣、氷霜の名において命ず。
彼の者を縛る隷属の楔を解き放て。
[呪が解けると同時、少女の背に残っていた氷の翅は消え、体温は人間の平熱に達するまで上がっていく。
そして、鎖骨の下にある柊の花の徴も消え。
少女は完全に、元の人間の体を取り戻した>>_68]
そなたはこれより、柊の護花ではなく、紺野莉麗である。
[従華としての名ではなく、隷属の際に奪った本当の名で呼ぶ]
そして、私のことは主様ではなく、ジークムントと呼ぶがよい。
[ついでのように付け足された言葉。
しかし氷華の本当の名を知る者は、先代と、共に仕えていた氷精霊の同胞以外にはいないのだった]
[従華から人間へと戻る、心身の変化の隙間に挟み込むような呟き。
しかしその変動は、氷華が予想していたほど劇的なものではなく]
……リリ?
[前髪に隠れ、表情はわからないが。
呪を解く前と変わらぬ調子の言葉が、リリの口から紡がれた>>_69]
意志は……変わらないのか?
[隷属の呪の影響による愛着ではなく、それが彼女の意志なのかと。
確かめる問いを口にして]
出逢い、か。
[保留されていたかつての問いの答えを聞いたのは、そのやりとりの後だったか]
ふむ。だから……この世界を離れ辛いと。
元の世界での生活を天秤に掛けても迷うと、そういうことか?
[出逢い、の対象をリリは示さなかったが、きっと幅広く様々な意味を含んでのものなのだろう]
しかし、な。
この世界に留まると決めるには、まだ早かろう。
[既にそう決めてしまった者もいるのだろうが、その事には触れず自身の見解を示す]
一度戻ったら二度と来られぬ、という訳ではないのだから。
[付け加えた言葉はリリにとっては初耳だったか、それとも知った上での悩みであっただろうか*]
ジークムント
[
けれども舌に馴染ませる様な響きで。]
― 何時かの刻/異界門 ―
[隷属の楔解き放たれる時は立った侭で受けただろう。
躰は
帰った方が良いのは分かってる。
だけど、離れがたくて。
こっちは、とても楽しい世界でもあるから。
[少し躊躇った後、そう告げる。]
・・・・・・え?
[二度と来られないと思っていたが、どういう意味だろうか?
顔を上げて、真名を教えてくれたジークムントを見詰めた。*]
/*
>>-535
どうやって聞こうと思っていたですw了解。
時間も時間なので、さくさく巻きでいきます。
/*
しかし、あれですね…。
私が主側してたら、ふさねこスノウで神獣が第一候補だったので、鈴掛さんが主で良かったなあとしみじみ思います。
― 何時かの刻/異界門 ―
[氷華の名を継いでからは、久しく呼ばれていない真名の響き>>_76。
リリの声で紡がれたそれを受け止めて]
[呪を解かれたリリは、氷華に近寄れば冷気を感じよう。
氷華もまた、リリの身に宿るかつての熱を、離れた位置からでも感じていた]
……そうか。
[楽しい世界、と、彼女は譲葉を評した。
リリから話を聞く限りの異界は、ここよりもずっと便利で娯楽にも溢れているようだったが。
それでも彼女は、ここを離れがたいという]
おかしなものだ――私は楽しくない世界を目指していた、はずだったのだがな。
[そう独り言ちた後]
[こちらの言葉に、リリが疑問符と共に顔を上げた>>_77]
もう一度、こちらに戻る手段はあると言っているのだ。
簡単なことだ――千年後に行われる王華の選、そこで再び従華として召喚されればよい。
[他にも手段はあるかもしれないが、敢えて氷華はそれを挙げる]
千年後と言っても、譲葉と向こうでは時の流れが違うというからな。
数年後、数ヶ月後ということもあろうよ。
[それはあくまでリリの体感時間、きっちり千年が流れるこちら側では、それなりの変化が起きているかもしれないが]
だから――
[氷華は膝を曲げ、リリと同じ――むしろやや下くらいまで、視線を下げる]
もしも千年後、私がまだ四君子の座に着けていたなら。
――その時はもう一度、私と共に戦ってはくれぬか?
[差し出した右手は、掌を上に向けたもの。
それは避け続けていた熱ある者との触れ合いを、氷華の側から求める動作でもあった*]
― 何時かの刻/異界門 ―
それって…………
[言葉の意味するところ>>_86がリリに染み渡ってゆくにつれ、笑顔が広がる。]
……。
うん、……うん。
[言葉には出来ず。
頷くだけしか、出来はしなかったけれども。]
勿論、だよ。
絶対に、呼んで。
ジークムント…!
[差し出された右手、それに右手を重ねるよりも早く
リリは、ジークムントに抱きついた。*]
― 現実・元の世界 ―
[どれほどの時間が経っていたのか。
掌に受けた白い花>>0:54。
あれがもしも雪だったなら、融けて消えるくらいの短い時間だったかもしれない。
或いは数分、数時間。]
[リリは、静かに涙を零す。
植物園の中で、静かに。]
― 時が経ち/現実・元の世界 ―
[コンスタンツェモーツァルト>>0:45が散る頃。
リリも漸く元の暮らしに戻り始めた。
無論、表面上は元のままだったのだが、心だけがあの異世界『譲葉』の事をよく思い出してしまう。そんな感じだったのだ。
あの日、帰宅した後、
変わらぬ家の様子に、家族の様子に、暖かさを感じた。
帰って来た、帰って来れたんだという気持ち。
だけれども、あの凍りつくような寒さに、哀しみの様な郷愁の様な言い知れぬ気持ちを抱いてしまったのも事実だった。]
[家族の、友達の、絆も優しさも暖かさも、リリにとっては大事だと再確認した。]
[自分の力強くなければ生きていけないあの世界。
あの凍れる氷雪の世界。
凍柊の領域の、あの過酷な様相を。]
[各自が両の足で立ちながら、支え合って、漸く生き抜けるような、あの世界を。]
[千年を孤独に過ごすのだろうか。
リリが去ったその後、
別れはいきなりで、他の四君子、他の従華達へ別れの言葉も告げれなかった。そして、後を託す事も。
氷雪の世界では、まだ動いているなら雪の兎や、
お父さん、お母さん、ごめんね。
私、やっぱり…………
[あの人の役に立ちたいと思う。
だから、再度の召喚の刻にこの世界を後にしても大丈夫な様に、準備をしておいた。]
[
その終わりにまた相見える。
柊の
[
[その時はきっと]
私を召喚したのは、
[格好つけた言葉は震えているだろう。
*再会の喜びと言葉に出来ぬ感動に。*]
/*
少し投下と書きながら再会まで投下。
私の〆ロールはこれにてOKです!
後は、ジークムント、ファイトなのですよw
/*
>>-552
嫁入りで噴いたw
こっそり裏設定的なものを出しておくと、当初リリはハルトの事を片思いしていたんですよね。
でもまあ、何かそういうのもなーとか、ふかふかが何か進行中にプッシュしてた感じがあったので、敢えてその辺は進行中は触れませんでした(余裕も無かったですしね)
/*
あ、片思いにするかどうかは、最後まで決まっていなかったので、こういうエンドも良いなあと思っています。
むしろ、仮に片思いだったとしても、ハルトがレンを選んだ瞬間に、リリの初恋もきっと破れてるよ、でありますね。
/*
再会した時にハルト君とかに忘れられてて、おこるリリが目に浮かびますね…。
>>-558
あの突付き方でレン@ふかふかが気づいてるぽいのに気づいてしまったわw
リリの中では、天秤に乗せて切り捨てれる側って認識だから、恋愛ともまた違う気がしますけれどもねw 乙女心は繊細なんだよ!
― 何時かの刻/異界門 ―
[真名を呼ばれ頷くも、右手を重ねられることはなく。
代わりに少女の熱が、氷華の身に跳びついた>>_89]
暑苦しいと言っておろうが。
……まったく。
[言葉は悪態であるけれど、その口調はどこか柔らかく。
両腕は少女の身を引き離すことはなく、ただ静かにその背へ回される。
その温もりを心地よいと、離し難いと思ったのは、初めてのことで――
しかしそれを口にすることはなかった]
/*
>>-561
▼レン
じゃなくてw
>>-564
そこまで今回読みきれてなかったので、素直に凄いぜふかふか!と言っておきたい気持ちになった。
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