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【メ】メイド グレートヒェン は 【与】与えられた名 ローズマリー に投票した
素直に見ればローズマリーさん狐、あるいはローズマリーさん狼でリュカさん襲撃ですぅ。
大穴でローズマリーさん共の灰狐噛みですぅ。
まあ占い師さんは真であると確信させてくれない時点で弱いということですからねぇ……。
グレーテもその意味で弱い方ですが、呪殺は出来るので普通くらいですぅ……。
おはようございますぅ。
グレーテはお屋敷では大層可愛がられていたんですぅ。
旦那さまのお相手をしたり、坊っちゃまのお相手をしたり、お二人ともグレーテに優しくしてくれましたし、様々なものを買い与えてくださいました……。
そしてグレーテはその全てを、お屋敷の他の方に秘密にしていたのですぅ……。
ですから旦那さまがグレーテに優しいことを、坊っちゃまは知りませんし、坊っちゃまがグレーテに優しいことを、旦那さまは知らなかったのですぅ……。
そしてそのどちらをも、奥さまは知らずに過ごしていました……。
この後の上の展開はあまり面白くないだろうことが予想されるので、こちらではグレーテの昔話をお話ししますぅ……。
続きはお昼過ぎにでも。
グレーテが15になった誕生日のことですぅ……坊っちゃまがご自身のお部屋にグレーテをお呼びになりました。グレーテが何の気負いもなく、いえ、お小言がお有りなのかと少し緊張して坊っちゃまのお部屋に入ると、坊っちゃまがそれはそれは神妙な面持ちで待っておられました……。
その日、坊っちゃまはグレーテに、冗談でなく好意を寄せていらっしゃることを、そしてそれを奥さまが許しはしないだろうということを、始終顔を顰めて、告白なさったのですぅ……。
坊っちゃまのお歳はグレーテの2つ上の17でした……。
やっぱりカークさん狩人ですよねぇ……昨日突っ込んでしまったのをすごく後悔しましたもん。だからグレーテはあんな無理やりの会話の打ち切り方したわけですぅ……。
結果的に、カークさんは全く噛まれもしなかったわけですけどぉ。とするとリュカさん襲撃GJっぽいですねぇ。
やっぱり面白い展開は期待できなさそうですぅ。
その日から、グレーテと坊っちゃまは誰にも気付かれないように交際することになったのですぅ……。
交際といっても、常に一緒にいるわけではありませんし、また急に親しくするとすぐに周りに感づかれてしまうので、いわゆる恋人らしいことはほとんどできません……。グレーテが廊下のお掃除をしている時に坊っちゃまが通りかかられても、互いにニコリともできませんし、グレーテがご用意した食事を坊っちゃまがお褒めになることもありませんでしたし、それまでの生活と変わったことは一切ありませんでした……。
そんな「何も変わらない日々」がしばらく続いたのですが、ある日のこと……。
グレーテが1人残って食器洗いをしている厨房で、坊っちゃまの部屋から呼び出しのベルが鳴ったのですぅ……。
ノックをして坊っちゃまからの許可を得てから扉を開けると、坊っちゃまはハッとした表情をされました。そしてすぐに咳払いをしてから、紅茶を淹れてくるよう申しつけられました……。
紅茶をお淹れしてからお部屋に戻り、ティーセットをテーブルにお並べして、ちらと坊っちゃまの方を伺うと坊っちゃまはやはりニコリともせずこちらをじっと見ておられました。目が合った途端グレーテは恥ずかしくなり目をそらしてしまったので、坊っちゃまが何を思ってグレーテのことを見ていらっしゃったのか分かりません。
ですが、グレーテがお部屋を下がろうとした時、坊っちゃまがグレーテに声をかけてくださったのですぅ……。
>>58カークさん
いいえ。
ローズマリーさんは人外なのがバレバレだったので、なんとも思ってませんでしたよぉ……。
「遅い時間だが、1人か?」
「はい、食器洗いを……」
「そうか、ご苦労。仕事を増やしてすまないな」
「いえ、どうかお気になさらず」
たったこれだけの、会話と呼ぶにも短いやり取りでしたが、グレーテはこの時とても嬉しく思ったのを憶えていますぅ……。
それ以来、グレーテが夜遅くに食器洗いをしていると、坊っちゃまが時折紅茶の用意を申しつけられるようになりました……。
坊っちゃまのお部屋では、少しずつ言葉を交わすようになっていました……それは、それまでの何も変わらない日々では得られないような貴重な経験でした……。
お父様でいらっしゃる旦那さまを尊敬なさっていること……趣味で歴史書を読んでいらっしゃること……苦手な野菜があって毎度食べるのに苦労なさっていること……。
坊っちゃまとお話しする度に、グレーテは坊っちゃまのことに一つずつ詳しくなっていきました……。
そうして、何ヶ月経ったでしょうか……。
旦那さまと奥さまが遠縁の方の結婚式にご出席なさって、そのまま外泊なさった日……。
例によって申しつけの通りに紅茶をご用意したグレーテは、坊っちゃまのお部屋で初めて夜を明かしたのですぅ……。
こんな即興のお話を読んでる方がいらっしゃるとは……。
グレーテは上が面白くないので来なくならないように、来なきゃいけない理由を作るためお話しているだけなんですぅ……。
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