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…そ、そちらも大変でしたのね……。
[演技>>+13に気付くことがなかったのは、フェリクスの上手さとシメオンの深刻そうな様子>>+18を見てしまったからだ。
何だか触れてはいけない気がしたのもあるだろう。
シェイにせがまれ、悩むシメオンの一連の動作>>+22>>+23を黙って、探るように見つめた。
そしてある言葉を聴いたその時、首を傾げて。天使長とはその名の通り、天使たちの頂点に立つ者のこと。
長い間地上にいたとしても、天使長の顔を知らない者がいるのだろうか。]
…ああ、そうだ。貴方に名乗って頂いたのですから、私も名乗らなければいけませんわね。
私はシルキーと申しますの。
[天使長ということを言わなかったのは態とだ。
笑顔の裏に巡らせるのは強い警戒。優しい笑顔を見つめていると、何故か落ち着かない気分になる。]
ええ、協力していただけるのでしたら力添えくらい――……?
[言いかけて、シェイの行動に気付く。
けれど無暗に止めることも出来ないまま、その行く末をとりあえずは見守ることに決めた。
…勿論向こうが少しでも怪しい動きをしたなら、すぐに攻撃できるよう準備をしながら。]
…シルキー様、聞こえますか?
ウェルシュです。
もし、声の届く範囲にいましたら、
居場所をお伝えください。
[この声が、実際に届くかどうかはわからない。
それでも、浮いている位置から四方に向けて声なき声を放ってみる。]
―ウェルシュ?
…聞こえてますの。森を抜けたところにある草原にいますわ。
[そう返す声には、どこか安心したような色も含まれていた。
彼の声が届いたなら自分の声も届くはずだと、祈りながら声を届ける。]
……。
[唐突に、シェイへ向けていた視線をあちこちへ向けやがて空へ移す。
自分の元へ届いた声なき声に反応したのだろう、少しすると彼に同じ方法を用いて居場所を伝える声を届けた。]
―――!!!
シルキー様!!ご無事で!!!!
[帰ってきた声に、心底安堵したような声が返る。
方向が定まった分、先ほどより明瞭な響き。]
森を抜けた草原、ですね。
今、会話が通じたので流れを追って場所も特定できます。
すぐにお迎えにあがります!!
…っ、ありがとうございます…!
[彼の安堵したような声が、明瞭に届くようになったからかよく分かって。
少し声は震えたけれど、精一杯のお礼の言葉を返す。]
迷惑をかけてしまって、ごめんなさい……。
[無意識に零れた小さな呟きが、彼に届いたかは分からない。]
迷惑なんて、全くかかっていません。
貴女が無事なら…それで、良い。
草原が見えてきました。
もう少しで、到着します。
[真っ直ぐにこちらへ降りてくる彼>>+44に、ほっとしたのか瞳に涙の膜が張る。
その刹那、視界の隅に捉えたのは膝から頽れていくシェイの姿>>+43。]
……シェイ…っ!?
[咄嗟に伸ばした手は届いたか。先ほどまで具合が悪そうには――違う、気付けなかっただけかもしれない。
何か悪しき術を使ったような気配も感じなかったが、もしや彼らが何かしたのかという疑惑が芽生える。
警戒が高まるのと同調するように、痛むことも気にせずに翼を出して。
そうした瞬間、シェイが両手で抱いている光に気付いて内心で首を傾げながら]
…どう、しましたの?
[手が届いても届かなくとも、不安げな顔でそう問いかけるだろう。]
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