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クリフのを待ってから、こっちを書くべきだろうなあ。少なくともナイジェルは本隊と合流したいところだけど。
場合によっては、このまま撤退戦になるか?
― 平原北側 ―
[ 待ち受けた工兵の働きが功を奏し、最も厄介だったティルカン騎兵の足を止めることに、なんとか成功したと見ると>>13ナイジェルは、馬首を、南東へと転じた。 ]
進め!
[ 号令一下、角笛が吹きならされ、騎兵達は整然とした縦列を組んで、ナイジェルの後に続く。
一見、撤退する敵兵を追うかのごとき動きだが、その目標はタイガ率いる本隊との合流だ。
歩兵となった騎兵が地上から突き上げる槍をランスの一閃で払いのけ、妨害の意思を見せず逃げる敵兵には構わずに、草原を駆け抜ける。 ]
遅れを取るな!
[ これは予定の作戦行動のうち、だが、暗い色の雲に覆われ始めた空と、湿った風の匂いが、ナイジェルの心を、常以上に急かしていた。
或いは、風に混じる血臭が、何かを予感させていたのかもしれない。* ]
『団長!リンザールの領主殿が討たれたらしいとの伝令が!』
[ 中央の陣営が目に入る所まで駆けた時、しんがりを務めていた副官が、自ら馬を走らせ、知らせてきた。
彼は、ノーラとの会話の場にも同席していたから、この報せが、ナイジェルにとって重要度の高いものである事を察したらしい。 ]
ノーラが...?
[ 一瞬、息を呑み、馬脚を緩めたナイジェルだったが、すぐに軽く頭を振って、中央へと視線を戻す。 ]
では、リンザール兵と六月は撤退しているな。見つけ次第、気力体力が残る者は、こちらに合流させろ。
[ 常と、変わらぬ声音で命を降してから、ふと、鞍に結んだ、皮袋に触れ、その中の飴を一つ取り出して、口に含んだ。 ]
(気を解したい時にでも、でしたか...)
[ ガリ、と、硬い飴玉を噛み砕く ]
原因が、貴方だとは、思いませんでしたよ。
[ 甘い蜂蜜を練り込んだはずの、飴の味は、なぜか酷く苦い。**]
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昨夜村たてメモを見る前に寝てしまったので、エピ入り可能であればベネディクト票を加えていただけると助かります。
すでに決定済みで変更不可であれば、申し訳ありません。
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おいらが連続バトルっていう、バランス悪さは、あるけどな!
あと、レトの仕掛け見たかったのがあるけど、たぶん、それは無理っぽい。
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どっちにしても、もしかすると、死亡者ゼロでおわるのか?
グラサガ始まって以来では?
あと、なんで今日、私に票が入っていないのか?
いやまあ、多分ノーラが落ちたら、落ちれなくなるって、知ってましたけどもね(遠い目
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とにかく夜までに、なんとか、花の話をまとめて出したい。箱前に行く時間あるかしら?
(ただいま出先モバイルなので長文が、難しいらしい)
王国軍軍団長 ナイジェルは、後世の歴史家 ベネディクト を投票先に選びました。
― 平原北側→中央 ―
[ 平原中央に近づくと、後退してきたリンザール兵のうち、十数騎が合流する。どうやら殿を務めた、領主側近の手勢らしい。 ]
...リンザール卿の行方を捜すために手を割くことは、今は出来ませんが。
[ それでも同行したい、と、願った者達を、そのまま最前列を走る部隊へと組み入れる。 ]
『ナネッテ・マドゥーラ...!』
[ やがて、ナネッテの敷いた布陣に行き当たると>>39先刻、その姿と特徴あるハルバードを見覚えていたリンザール兵が、緊迫した声をあげた。 ]
あれが、稀代の女騎士殿ですか。
[ 妖怪だのなんだのという同僚からの評を口に昇らせぬ程度には、頭が冷えていたのは、幸いと言うべきか。 ]
全体、止まれ!
[ 後衛の弓騎兵の射程に入らぬ位置で、停止の号を告げる角笛が鳴り、両軍睨み合う形となる。 ]
ただでは、通して貰えないようですね。
[ 一見して、相手の布陣は薄い。突撃して突破することは出来なくもないだろうが、マルール軍は北の戦いで奮戦したうえ、ここまでを駆けに駆け、人馬共に疲弊気味だ。
対して、相手の騎兵は気力体力十分に見える。
正面からぶつかれば、こちらにも多くの犠牲が出るのは確実だろう。 ]
ノーラに倣って一騎打ちでも申し入れて見ましょうか。
『団長!こんな時に御冗談は...!』
[ ため息混じりに零されたナイジェルの言葉に、副官が慌てた声をあげる。 ]
冗談だと思いますか?
『...冗談にしておいてください、お願いですから。』
[ 笑顔を向けたら、今度は本気で懇願されて、ナイジェルは、仕方ないですね、と肩を竦める。 ]
こんな形での敵討ちなど、ノーラも望まないでしょうから。
それに...
[ 呟いて見上げた空から、本降りとなった雨が落ちて視界を烟らせている。 ]
[ 間も無く撤退を告げる角笛と伝令が届き、両軍が引き上げ態勢に入った時、ナイジェルは、単騎でティルカンの陣へと近づいて行った。 ]
『軍団長!?』
来るな。すぐに済む。
[ 慌てて後を追おうとする副官に言い置いて、声の届く位置まで近づく。 ]
私はマルール軍軍団長ナイジェル・ソン・ベルク!
ナネッテ・マドゥーラ殿にお願いがあります。
[ 用向きを問われたなら、バイザーを上げ、素顔を晒してから胸に手を当て、騎士の礼をとる。 ]
この後、戦の帰趨が如何なることになるか、分かりませんが、いずれ、機会が巡りましたら、是非、お手合わせを願います。
[ 以前に彼女の教え子であるクリフへ向けたと同じ願い。さて、その願いには、どんな返答が返ったか。
ナイジェル自身は、帰陣した後、ノーラが存命しているらしいと知らされれば、「早まりましたかね?」と、苦笑することになるのだが。* ]
― 砦 ―
司令官殿の凱旋を迎える!全員整列!!
[ 騎兵ばかりの足の軽さから、本隊よりも先に砦まで駆け戻ったナイジェルは、怪我人の手当や、遺体を持ち帰る事の出来た戦死者の安置を手配した後、軍歌を歌いながら悠然と戻る本隊を出迎えた。
勝敗を決したとは言えない戦に凱旋も無いものだが、恐らく戦略的には両軍勝利したのだろう、という想いがある。 ]
会談ですか。ルヴェリエ卿がこちらに?
では、歓迎の準備をするべきですね...いっそ、温浴場で会談というのはいかがです?
[ やがて、ティルカン連邦との会談が為される事を聞けば、以前に軍議の事でタイガが口にした冗談と同じ事を言って、悪戯めいた笑みを浮かべた。
そして、次の瞬間には、真摯な表情で再び口を開く。 ]
私は以前、王妃様の御実家に従騎士として伺候していました。
家格が無駄に高いというのに、この外見がひ弱に見えたのでしょう、同僚とは折り合いがあまり良くなくて...
[ 実際は、その頃には兄達にも鍛えられ、そこそこに強くはなっていたが、無駄に争うのを嫌う性格のせいで、相手を増長させ、大分虐められたのだ、とは、口にしなかったが ]
そんな私に、レイディ...王妃様は、随分と優しく接してくださいました。
恐らく、全てをご存知の上で...口出しはせず、ただ気遣ってくださった。
あの方は、そういう方なのです。今もきっと。
ですから、司令官殿...どんな思惑が周囲にあろうと、御本人が身内での争いを望まれた筈はない、私はそう信じています。
[ ブリュノーから逃れて来た王妃に会える立場ではなく、実際のところはわからない。
けれど、ただタイガに、その思いを伝えておきたかったのだ。 ]
レイディに、頂いた押し花です、今も私のお守りですが......『苦難に耐えて生まれる力』という花言葉を持つと、教えてもらいました。
[ 本当は、その白く可憐な花を守る騎士となりたかった...
口にはしない叶わなかった若い夢の欠片を英雄たる男に示して、ナイジェルは、静かに微笑んだ* ]
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