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神父 アルビンは、ランダム を投票先に選びました。
[近付く黒の四つ足>>3:21に警戒が高まる。
彼(?)が取った距離感は“無力な神父様”にはなんとも絶妙で、一先ずの心配は無いやら気が休まらないやら。
注ぐ視線は元々悪い目付きを更に悪くしていたのかもしれない。]
……っ ?!
[男はその瞬間目を見開き、まず最初にアルコールの過剰摂取を疑った。弱くは無かった筈なのだが。
今、こいつ、笑った?……それもにこやかに。
はて、普通の犬狼とは笑うものであったか。
普通でないモノのほうが馴染み深いせいでどうも……こんなことを考えている時点で、混乱しているのか。]
ゔ ぇ っ
[例えば、そう、例え話でしか無いが。
もし男がヒトの姿をしておらず、この黒色と同じような獣であったのならば。
ぶわりと毛を逆立たせ、唸り声でも向けていたのだろう。
漏れた声は、普通の人間には動物嫌いか気分を悪くした酔っ払いとしか思えない筈。]
[実情としては、
互いに宿敵と認識し合う種の姿をした生き物に笑みを向けられたことへ、本能的にそんな反応をした。
こいつは何なのか、何故宿に連れて来ているのか。主らしき客に問い掛ける気にはならない。
それは彼が今破壊的な歌声の男と話しているからではない。
何故そこまで気にするか説明出来ないからだ。]
ご主人サマのところに戻りな。
オレは喰えねえぞ。
[ステキな笑顔に対するこちらは作り笑顔すら浮かべずにしっしっ、と払うような仕草。
声は潜めたが、誰かに聞こえてもまあいい。
四つ足は素直に帰ったか、どうか。
上手くいけば肩を下ろして安堵するような様子を見せただろうが。
どちらにしてもやがて一人と一匹は宴の席を辞すこととなる。]
[何故、そうしたか。
説明するのは難しい。
他にも出ていく者はいたか。
まだ彼等のように去る気はないが、立ち上がり、一度扉を潜る。
そして声を掛けるでもそれ以上追い掛けるでもなく、
二つの背を見えなくなるまで見つめていた。
もし、四つ足が未だ聖性を偽り纏う男を気にすることがあれば、一度でも一瞬でも振り返れば
廊下に佇む男、その一角だけが仄暗い。
浮かび上がる影は瞬く程の間、異形の姿、
……例えば黒色と同じ四つ足の何かに映ったやも知れない。]
[そのまま宴会場には戻らず、進む足は去った客らとは違う方向。
さてこの宿に喫煙所はあるのか。**]
はー……やっぱり薔薇が多いわけか。
こういうのは女受けがいいんだよなぁ。
[そして翌日
食い入るように売店で立ち並ぶ品々を眺めている。買う様子はちっとも無く。
何の為?勉強です。今後の為の。
盗むわけじゃないのだからいいだろう。
昨夜先に宴会場から出ていった客達が、宿からも去ったことを男はまだ知らない。**]
えー。
私、無欲で清廉な神父様ですよ。商売なんてしてる訳ないじゃないですかあ。
[売店に新しく客が現れる、一緒に宴会場へ向かった一人だ。>>14
顔を上げ横を通り過ぎる姿を視線で追い、
向けられた言葉には笑顔と声を作りすっとぼける。わざとらしいおふざけ。
彼が手に取っている商品も中々良いものだ。
しっかり頭に叩き込んで帰ろう。相手を見ているようでそれらを目に留めていた。]
いや、お前……
何だよその量。そりゃ慌てるわ。
[張り付けた営業スマイルを消し素に戻ったのは、売店の担当が走って行ったその時。
ただの旅行客というにはお土産が多すぎやしないか、こいつは一体何者だ。
……どうもこの宿には一般人からは浮く気配の持ち主が多いとは、感じていたけれど。*]
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