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……北の森の同胞、ラクスの民!
我らは南の山に居を構えし、ウェントゥスの者!
どうしても、聞いてほしい事があって、ここまでやって来た!
[呼びかける声に対するのは、微か、戸惑うような気配。
間を置いて、木々の陰から姿を現したのは、自分たちとよく似た、けれど、少し違う出で立ちの射手が一人]
『南の山のウェントゥスの者……二度と互いに触れぬ、と定めたはずの者が、何故ここに?』
古き殻を打ち破り、先へと進む流れを築く刻が来たと伝えるため。
……ウェントゥスの族長、イムベルが長子、ヴェルザンディがラクスの長との面会を望む!
[名乗りと共に左の腕の袖をまくる。
そこにあるのは、何かの花を模した刺青。
それが、『純血を繋ぐ者』── 一族の長の娘に刻まれる印であるのは、森の民には伝わって。
伝わったが故の困惑が、森の民からは感じられた]
『……その印を持ちながら、何故、在るべき地を……』
そんな形に捉われてる場合じゃないの!
今、この島は大きく変わろうとしている。
変革へと向かう、大きな流れが生まれようとしてる。
……南の風は、その流れに沿う事を選んだ。
その事を、北の水に伝えに来た!
[だから族長に会わせて、と。
訴えかける勢いに押されたか、北の森の射手はしばし待て、と言い置いて緑の奥へと一度消える]
……止まっている余裕なんて、ないんだよ。
大事なもの、掴むためにも。
― 太古の森 ―
[しばし待て、と言い置かれてからどれだけ時間が過ぎたか。
やがて、現れるのは剣を携えた長身の男性]
『……よもや、千年の時を別ちし同胞がこの地を訪れる事があろうとはな。
我はラクスを束ねし者、ネムス。
南の風の娘、用件を聞こう』
[静かに投げかけられる問いに返すのは、ここを訪れた目的。
森の外で生じている事、変革の兆し。
そして、その中での南の山の民の選択。
それら、全てを語り終え]
……北の森が恵みを奪われ、そのための諍いが繰り返されているのは、知ってる。
南の山も、同じような事が起きていた。
けれど、それは、我らが閉ざして、拒んでいたから生じた部分も、ある。
『……故に、開けと?
そうして、我らを蔑みしものに屈せよと?』
屈する必要なんてない。
……古の民を、この地の者と認めている人がいる。
古きと手を携えて、新しきを掴もう、としている人がいる。
その心と言葉に偽りはないよ。
『…………』
すぐに、全部信じて、なんて言えない。
でも、このまま閉じこもって、目を塞いで。
それじゃ、なんにも変われない……それは、間違いないんだ。
だから、お願い。
今だけでもいいから、外へ目を向けて。
新しい流れを掴むために、一緒に、戦って。
[迷うことなく、ただ、己が想いを言葉に変えてぶつける。
無茶を言っている自覚はある。
ついこの間まで刃交えていたものと共に進め、と言われてすぐに頷けるとは思っていないが、それでも。
やらない訳にはいかないから、と。
強い意志の滲んだ瞳に、ラクスの長は目を細め──やがて、一つ息を吐いた]
『……森の外が慌ただしく動いているのは、知っている。
それが、我らに牙剥くものか否か。我らはそれを探ってきたが。
お前の言葉を信じるならば、それは、この地の在り方を変えるための刃である……と言う事か』
そう、言って、構わないよ。
アレイゼル卿の言葉に、偽りの音はなかった。
[アレイゼル卿、の名に、場にいた森の民がまた、ざわめく。
北の森の長はそのざわめきを鎮めた後、鋭い視線をこちらに向けて来た]
『……我らの恵みは、外の者に搾取され続けてきた。
その意図はどうであれ、それは、侵略。
故に、それを為して来たものに、容易く信を傾ける事はできぬ』
…………。
『……だが。
南より訪れし風……お前を信じるのは、吝かではない』
……っ!
それじゃ!
[静かに告げられる言葉に、自然、声が上ずる。
傍らのアケルも、期待を込めた視線を長へと向けた]
『ウェントゥスが長の娘、ヴェルザンディ。
お前に一時、力を貸そう』
[その視線に返されるのは、静かな宣。
それを聞いた途端、緊張が、解けて]
あ……ありがとっ!
[ぱ、と浮かんだのは、年相応の表情。
その変化に長はやれやれ、とため息をつき、それから。
こちらを伺う気配>>443の方へと、鋭い視線を向けた。*]
/*
[自分のptを見る]
[あれ、なんかおかしいよ???]
……またか、と言いたいこの長文連投体質。
でも、ここは妥協したくなかったんだよおお……!
― 太古の森 ―
[長の視線が、自分を通り越した先へと向かう。
あれ? と思って振り返った先にあったのは、妙ににこやかな笑み。>>457]
な……なんで、いるの!?
[口を突いたのはこんな一言。
お前の連れか、という問いに、一瞬言葉に詰まるものの]
ええっと、なんていうか。
……知り合いの、学者さん。
[シメオンの正式な立場など、説明していたらきりがない、と思うからそれだけを告げる。
一応、嘘はついてない。はずだ]
……えーっと。
[どこからどこまで聞かれたんだろう。
というか、この人の立場的に今の話ってどう思うんだろう。
色々と、思う所はある、のだが]
さっきも言ったけど、色んな話する時間、今、ないから。
全部落ち着いてから、改めて、ってもう一回言っていい?
[今は騒がず引いてくれ、と言外に訴える。
ここで時間を取りたくない、という意思は、伝わるか。
伝わってくれないと困る、とも言うのだけれど。*]
― 太古の森 ―
[こちらの説明に返るのは、肯定。>>477
どうやら意図は伝わったらしい、と安堵する反面。
まだ居残りそうな気配に、大丈夫かな、なんてちょっとだけ思いもしたが]
……うん。
じゃあ、また後で。
[短くそう告げて、長へと向き直る]
……とりあえず、一度、戻ります。
支度、整ったら、来てください。
[短くそう告げて、ぺこり、と頭を下げる。
長も森の民も胡散臭い、と言わんばかりの視線をシメオンたちに向けていたが、一先ずはわかった、と頷いてくれた。
それに、もう一度、ありがとう、と告げた後。
風は一度、森の外へと。]
[ちなみに、その場では特に咎める事無く引いた森の民だったが。
協力のための戦士を外へと送り出す直前には、徹底的な森の人払いを行っていた。
それは未だ、森が開かれ切れていない、という一つの証。*]
― アレイゼル領 ―
[北の森の民の内、戦いに参じたのは100名ほど。
短剣や斧などの武器を巧みに操る戦士70と、弓兵が30。
少数民族故、数はやはり、多くない]
『……それでも、ウチよりゃ人数多いよな』
……それ、言わない。
[そんな言葉を交わしつつ、北の森の戦士たちを見回す。
出立の準備に時間がかかった事もあり、こちらが動けるようになった頃には本隊は既に出陣していた]
あんまり遅れると、格好つかないし……急いで、追いかけないとね。
[は、とため息をついた後、意識を切り替えて]
この数で、真っ向から立ち向かうのは色々な意味で難しいから。
オレたちは、遊撃隊として動くよ。
[元より、その意思は伝えてある。
本陣の布陣を遮る事なく、かつ、北の森の民もまた、解放を求める流れに沿うと示すためはそれが一番やり易い、と思うから]
古き民もまた、新しきを望む事。
それを、確り示すために。
[ここで一度、言葉を切って]
……南の山の風と、北の森の水。
その意志を、大地に示すために。
……行くよ!
[宣の後、向かうのは
そこでちゃんと立ち回れるか、あの時のように動きを鈍らせはしまいか。
不安はある──が。
今、迷いに囚われたら、それこそ止まってしまう、と念じて、走り出す。
森の民との交渉の成功自体は、伝令を飛ばして伝えてあるから。
本陣に合流する事無く、独自判断で戦場を駆ける。*]
― オプティモ・遊撃隊 ―
[少なからず出遅れた事もあり、最前線への到達は望めない。
それとわかっているから、狙うとすれば隙を突いて懐に飛び込む事──短剣で近接戦をする時の常套手段]
『……そんな簡単に行くかね』
それこそ、やってみないとわかんないよ。
[アケルと交わすのは、いつもの軽口。
そうする事で紛らわせようとした緊張は、齎された報せによって張りつめた]
『後方に向かおうとする部隊があるぞ!』
……え!?
『あー、と。もしかしなくても、俺らと同じ趣旨の連中?』
……多分ね……追うよ!
[前線はどうやら混乱している様子。
ここで後背を突かせる訳にはいかない、とそちらへ向かう]
二手に分かれる! アケル、半分お願い!
『いいけど、無理すんなよ!』
そっちもね!
[軽口の応酬の後、鮮やかなる色を纏った部隊は二手に分かれていく。
進んだ先、伝えられた部隊>>483の姿が目に入ると、自身も愛用の弓を構えて]
……先制する!
[短い指示と共に仕掛けるのは、弓兵による一斉射撃。*]
/*
ていうか。
どこで。
こんなに使ったんだ、自分……!
昨日だけで三つもらったよね、三つもらったよね!
休日こわい(
― オプティモ・遊撃隊 ―
……引いてく?
[先制の矢雨に対する向こうの動き>>514は想定外のもの。
そこにある意図などは知る由もなく、生じるのは戸惑いの時間]
『どうする、風の!』
[そこから引き戻したのは、北の森の射手の声。
ふる、と首を振る仕草に、白の小猿が大丈夫? と問うようにきぃ、と鳴く]
追うよ!
あのままほっといて、噛みつかれたら厄介だ!
[逃げる理由は知る由ないが、こちらには追う理由がある。
アケルの隊も、状況的には似たようなものか。
あちらは自分の判断で動くだろう、と思い切り。
道を駆け戻る敵部隊を追って、駆け出した。*]
― オプティモ・遊撃隊 ―
[下がる敵部隊を追いながら、中央のぶつかり合いへと視線を向ける。
大規模な攻城兵器や騎兵、重装兵の動く戦場は、ついこの間までは全く縁のなかったもの。
そんな存在の近くに在る事に感じるのは、少しの戸惑い]
(……もし、あの時……)
[里に戻っていなかったら。
空から来た異邦人に出会わなかったら。
今の自分の立ち位置は、きっと、変わっていた。
こうして北島の地を、初めて見えた同胞と共に駆ける事はなかったかも知れない。
そんな思考に囚われたのは、僅かな時間]
[きぃぃ、と上がった声が、意識を現実に引き戻す。
肩の白猿は戦場の空気に興奮しているのかずっと落ち着きを欠いていたのだが。
今、上がった声は、それとはまた違ったもの]
どしたの、プルウィア!?
[人ならぬ感覚が何か捉えたのか、と。
そんな疑問を感じながら、視線を肩の真白へと向ける。
僅かな刹那、周囲から逸れた意識は、自身に向けられる銃口>>531に気づくのを、僅かに遅らせた。*]
― オプティモ・遊撃隊 ―
[向けられていたそれが何なのか。
以前目の当たりにした若者たちはここにはおらず、話に聞くだけでは今一つ掴めずにいたから、それが、異邦の武器である、とは気づけずに。
また、距離を開けた本陣からの声>>549が届くはずもなく]
……っ!?
プルウィア、逃げて!
[響く轟音、撃ち出される弾。>>539
とっさに取ったのは、肩の小猿を払い落とす、という動き。
真白の塊が転げ落ちた後、到達した熱い塊が右の肩を撃ち抜く]
…………っ!
[いたい、あつい。
感じたそれは、言葉にならない。
息が詰まったみたいで、声が出せない]
『……風の!』
[轟音と、それが齎したものに気づいた北の森の戦士が呼びかけてくる]
……だめ、近づいちゃ……。
さがって、アケルと、合流……!
[ダメだ、これ以上同胞を踏み込ませちゃダメだ、アレは危険だ。
そんな想いが口走らせたのは、そんな事で]
[痛みが酷い、立っていられそうにない。
その場に崩れ落ちると、紅いいろが目に入った。
淡萌黄に刺繍を施した上着が、不自然な紅に染まっている。
それがなんのいろか。
考えるより先に、探したのは先に払い落とした真白の小猿]
……プル……ウィア?
へーき?
[短い問いに返るのは、興奮した小猿の鳴き声。
少なくとも無事であるのは、それでわかったから。
いたくてあつくて動けないけれど──ほっとした]
(……あ……でも……)
(これ、みんなに、おこられる、なぁ……)
[少しずつ、意識に霞がかかっていく。
戦場でこれはいけない、とわかっているのに、動けない]
(まだ、やらなきゃならないこと、あるよ)
(きたのひとと、もっとたくさん、はなしして)
(みなみのこれから、みんなで、きめて)
(……おばちゃんに、あずけたまんまのはちうえ、ひきとって)
(…………おちゃのかんそう…………きいて、それから…………)
[やりたい事はいくらでも浮かんでくるのに、それは意識を空回り]
……かぜ……つかま、なきゃ……。
[呟きと共に、まだ動く左の手を、空へと向ける、けれど。
それは、何も掴めないまま、ぱたり、と落ちて。
意識はそのまま、くらい淵へと落ちてゆく。**]
[風の娘の意識が落ちた後。
北の森の戦士たちはその身を護るべく動き出す。
盟を結んだのは、あくまで彼女だから、と。
その意志は途絶える事はなく。**]
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