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― 祝祭の夜 ―
[ その夜は結局町をあげての大宴会となった。傷の手当を受けてから、自身もその宴に顔を出したカスパルは、忙しく料理を運ぶフランツを見つけると、声をかけた ]
親父さんには、どやされずに済んだみたいだな。
[ すでに両親を亡くしているカスパルにとって、フランツの一家は身近に在る、暖かい家庭の象徴のようなものだった。だから、彼が無事であった事を本当に嬉しいと思うのだ、とは、口にはしなかったが ]
騎士隊の若い連中も、お前さん達の助けには感謝してた。礼代わりにどんどん町を儲けさせにいけ、と言っておいたから、当分忙しくなるぞ。
[ 「達」というのは、彼の友人である宿屋の息子や、町の若者全てを指している。多くはセーファで、商売を営む家が多いから、と、そんな風に言って笑った ]
ありがとう、フランツ。お前達がいたから、私達も、後ろを振り向かずに邪術師に立ち向かうことが出来た。これからも、よろしく頼む。
[ 最後には、そう、素直な礼を告げて、まだまだ忙しそうな食堂の跡取り息子の肩を、がんばれよ、と叩いた* ]
― 祝祭の夜 ―
[ 職人達の集まる場所は、他よりも一際賑やかだった。その輪の中心には、豪快に飲み食いするゲオルグの姿や、彼の飲み友であるチャールズの姿もあったか ]
傷には障らない程度にしてくださいよ。
[ 通りがかりに、そんな声はかけたものの、強く止めようという風ではない。今は、親しき友と喜びを分かち合うことが一番の薬だろうとは判っていたから* ]
― 祝祭の夜 ―
[ やがてその姿を見つけたのは、喧噪とは少し離れた場所。宴には混ざれない子供達に、遊んでくれとまとわりつかれている姿に、目を細める。
騎士見習いの時分も、近所の子供と遊び過ぎたと、食事の刻限を過ぎて帰ってくるような男だった ]
イェン...ちょっと話がある。
[ この宴が終われば、多分また、どこかへ消えてしまうだろう男を捕まえるのは今しかないと判っていたから、遠慮はせずに声をかけた* ]
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ちょっとアンカー残す暇がないんだけど、風呂飯前に、ぽいぽいと、投げておくーノシ**
― 祝祭の夜 ―
[ 子供達が、離れて行くのを「迷子になるなよ?」と、声をかけて見送り、イェンスの短い問い掛けに、かしゃん、と腰に佩いたレイピアの柄を軽く叩いた ]
もう一度手合わせを......というわけじゃないから、安心しろ。
[ にっこり笑顔で告げる言葉に安心出来る要素があるかどうかは別として ]
実は、神官長から、今度の働きについて騎士隊と私に報賞を下さると言われた。資金はヒルデシュタイン公から出るそうだが。
...とはいえ、私は報賞など頂いても使うこともない、だから代わりに、新しく守護騎士を増やしたいと願い出て許しを頂いた。
今度の事で、聖地を護る役目を果たすには、まだまだ足りぬ所があると痛感したからな。
しかし、守護騎士の任は誰にでも務まるものでもない。
[ しみじみとした口調でそこまで言って、じっとイェンスの瞳を見つめる ]
イェン、もし叶うなら、私の副官として、守護騎士に加わって欲しい。
[ イェンスの事情を聞かされていながら、何の捻りもない直球で投げられた願いは、カスパルの内の、想いの強さと、覚悟をもその言葉の内に込めたものだった* ]
/*
チャールズ殿も、クレステッドもおかえりですー。
覗いてるひとw>どう言おうっかなーと、考えてみたが、このこに、ド直球以外の選択肢等あるわけがなかったww
― 祝祭の夜 ―
[ 直球で投げた言葉は、言うなれば、カスパルの思い切りの我侭でもある。だから、どんな反応が返ってくるかも大概予想がついていた ]
あっさり頷くわけはないと思ってたよ。
[ 無茶、と断じ、覚悟を問うイェンスの言葉に>>40笑みを返す ]
お前が選んだ道なら止めない、と、私は言った。だから、最初は、たまには、手合わせに来いと言うつもりだった。
今の騎士隊に、私とまともに打ち合える者はいなくなってしまったからな。
[ かつては尊敬していた先達も居たが、そういった騎士達は皆、己にも厳しく、僅かにでも力が衰えたと感じると、潔く一線を退いてしまっていた。カスパルの前に隊長だった騎士も、隊長の座を譲るのと守護騎士を退くのは同時で、以来、仰ぎ見る相手も、並び立つ相手も傍には居ないままだ ]
お前の
だが、それでは、私が足りない。
どうしても、足りないんだ、イェン。
[ カスパルは、胸元に残る傷に巻かれた包帯に手を当てた]
ベルガマスコの最後の悪あがきで、この傷を受けた時、私は死をも覚悟した。
けれど、恐ろしいとも無念とも思わなかった。一つには、クレステッド......エンバー殿が必ず邪術師にトドメを刺してくれると信じていたせいでもある......そして、もう一つは、お前がいてくれるという事だった。
私が倒れても、お前なら残された騎士隊を見捨てはせずに、まとめてくれると信じていた。
[ それはやはり、我侭で勝手な願望だったかもしれない。しかし外れては居ない筈だと、見つめる瞳は絶対の自信を奥に沈める ]
そう思える相手はお前だけだ。
それが、あの瞬間に...死を意識した、その時に、判ってしまった。
だから、私は、私の命にかけて、この願いを口にしている。
私の我侭であることは承知の上で。
イェン......もう一度、私と共に、同じ道を歩いてくれ。
そして、お前が戦うべき時には、私にも、その背を護らせて欲しい。
[ それが例えば、物理的な敵との戦いではなかったとしても、と、その言葉は告げていた* ]
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なかのひとが呆れるレベルで、どこまでも直球だな、この男......
[ そして、ほぼプロポーズである( ]
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サシャの人の低血圧&寒波コンボ辛いは、とても良くわかるわー、と思ってしまいました。
うち遺伝的に低血圧でな......ほんとに起き上がる力そのものがどっか行きますよね。(遠い目)
騎士としての誇りと、剣にかけて、私はここに誓約する。
ここに結んだ契約と絆を、私自身の心臓の鼓動が止まる瞬間まで、決して破らぬ事を。
[ 真顔で、誓約を口にしてから ]
お帰り、イェン。
[ 右の拳で、イェンスの左肩を、とんと突いた* ]
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そして、わがまま通ると、途端にご機嫌になるこのこ......意外と子供だったね......(今更感満載)
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...読み込みが出来なくなってた。
クレステッド@えんじゅさん、今回も構っていただけて楽しかった!
かっこいいクレステッドに懐けて、わふわふしてました(笑)
毎度ときめく村を建てて頂いて感謝です。
おやすみなさいーノシノシ
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フランツとサシャの関係も大変良いよねーと思って、村中見てましたね。
こう、お互いに、日常的に良いもの渡し合って交流してる感じがとてもして。
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私も、朝は無理なので、挨拶しておこうかな。
fukafukaとかfukaとか名乗る、ナマモノです。
いつもの方も、お久しぶりの方も、遊んで頂いてありがとうございました。
ゲオルグとチャールズのおっさんコンビに最初にwktkと痺れ、サシャの可愛さにショタ好き魂をもっていかれ、フランツの食堂の料理が食べたくなり(笑)、クレステッドのかっこよさに惚れまくり、イェンスには、おもいっきり我侭を受け止めてもらい、楽しく熱血させて頂きました。
いつかまた同村することがありましたら、どうぞよろしくお願いしますね!ノシ
[ そして、その日から、聖地の守護騎士隊には、隊長と同格の口をきき、騎士達からも、二人目の隊長と見做される副官が加わることになった。
副官の出自を詮索しようとする者には、騎士隊長の全力笑顔での脅しが炸裂し、裏から何事かしかけようとした日には、表から全力三倍返しが飛んで来る、というある意味、非常識な都市伝説が囁かれ始めるのも、すぐのことだった** ]
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