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[ほろほろと呪詛がとけてゆく。
これ以上、両者を縛っても嫌がらせにならないというかのように。]
ふ、
好葉よ、これからもわしに添うてくれい。
[耳元にそっと、ことのはを吹き寄せた。]
[呪詛のせいでなく、こうしていられることを言祝いで尻尾をふさふさと揺らす。]
おお、わらび餅じゃな♪
焙じ茶アイス、あるかのー
[ここまで自転車を漕いで来た好葉の健闘を讃え、「二月堂」隣の茶屋で一休みだ。]
/*
井戸神祭の詞を適当にかいつまんで引っこ抜いてまとめてきたのがバレただとー。
んふふ。まあいいや。わらび餅食べに行こう♪
べ、べつにお嫁さんになるとかそういうのじゃないからね!
[言葉に含まれる意味に気が付いて真っ赤になって叫び、茶屋まで大爆走。]
― 東大寺二月堂南茶所・龍美堂 ―
[二月堂と向かい合わせのように建っている小さなお茶屋さんに転がり込んで、席についてようやく一息つく。
大黒さんが祭られている店内は落ち着いていて、ひとやすみにちょうどいい。]
ええと、わらび餅くださーい。
[店のおばちゃんにお願いしてから、店内に置いてあるパンフレットのたぐいをちらちらと眺める。]
へぇー。行法味噌だって。
お坊さんたちが食べてるのかなぁ。
[ここでだけ作られているという味噌の説明を読んで、ふむふむ。]
[そうこうしているうちに、まずはお茶と件のお味噌が運ばれてきた。
おばちゃんの説明を聞いて、おおこれが!となる。
爪楊枝の先に付けて口に含んで、味わいの豊かさに顔がとろけた。]
おいしーよ、このお味噌。
甘くて味があって、これだけでもずっと食べられそう。
んー。でもごはん欲しくなるねえ。
[ほっかほかの湯気を立てている白いご飯に、この味噌をちょんと乗せて食べたら最高だろうなぁとか思うと、顔がにやにやしてきた。]
駒王も食べてみる?
[おなじように楊枝の先に乗せて、口元まで差し出してみる。]
うむうむ、清いのう。
[好葉の素直な返事に喜んでいたら、茶屋まで猛ダッシュされ、肉球でしがみつく。
爪をたてたらきっとお仕置きだからね。]
[注文した甘味の前に、サービスで行法味噌とやらが出た。]
あーん。
[好葉の顔の横でクワッと口を開いてご相伴に預かる。嬉しい。]
うむ、酒のアテにもなりそうじゃの。
[寺内だと酒と呼ばずに般若湯かな?]
/*
>>-447
おのれ雲外鏡めー。
うんうん。寝よう寝よう。
腕枕は私がされる方ー!**
― 東大寺二月堂南茶所・龍美堂>>-446 ―
お酒のアテかぁ。
おとうさん喜ぶかな?
帰りに買って行こっか。
[なんだか嬉しそうな駒王の顔を目の端で見ながら、お財布の中身を考える。
うん、お土産にもうちょっと出しても平気かな。]
[そうこうしているうちに、お待ちかねのわらび餅が運ばれてくる。
目の前に現れたのは、たっぷりの黒蜜に浸かった、半透明の四角いわらび餅。
上には黄粉がこれもまたたっぷり乗っていて、さらにお砂糖とお抹茶が乗っている。]
わぁぁ、おいしそう!
いただきまーす!
[両手を合わせて、さっそくスプーンを握りしめた。]
[上にまとまって乗っているきな粉や抹茶をちょいちょいとスプーンで崩し、わらび餅の上にまんべんなく広げる。
それから、下の黒蜜ごとそっと掬い上げた。
スプーンの上でぷるんと震えるわらび餅は白くて透明で、いまにも崩れてしまいそう。
口の中に入れると、まずきな粉の香ばしさがいっぱいに広がって、それから黒蜜の優しい甘さが舌にとろけてくる。
甘味の中に少しの苦味と風味を加えて全体を引き締めてくれるのが抹茶の力。
口に含んだわらび餅を歯で噛めば、ぷるるんぷにっと絶妙な弾力が返ってきた。
つるりと滑り落ちていく喉越しは実に滑らかで、爽やかな後味が鼻に抜ける。
つまりひとことで言えば、]
おいしーい!
[至福の時。]
[残りのわらび餅を駒王と分け合って食べて、お土産に行法味噌を買ってお店を後にする。
時計を見れば、ずいぶんと良い時間だ。]
そろそろ京都に戻らないと、お土産買う時間無くなっちゃうー!
[再び自転車にまたがり、奈良の駅へと向かう。
幸い、帰りは下り坂だ。]
[かくして、奈良駅から電車で京都駅へと戻り、あれもこれもとお土産を買って回る。
ちなみに京都駅にも都路里のカフェはあるのだけれど、お財布の中身が心もとなくなっていたので今回も断念。
次に京都に来ることがあったら必ず…と誓うのだった。
そんなこんなで、帰りの新幹線へ。]**
[好葉とともに龍美堂のわらび餅を堪能する。
つるんでぷるるんを好葉の唇が味わう様は目の保養。]
口の喜びはコウ福ぞ。
わしがもっともっと好葉を幸せにしてやろうのう。
[まったりと微笑む。]
[帰りの下りの自転車では人型に戻り、後ろの車軸に立って好葉の肩に掴まってはしゃぐ。
風を切って古都を駆け抜ける自転車。
飛び去る風景の鮮やかさに歓声をあげた。]
好葉ー、あれを見よー
[思い出をまたひとつ引き出しに。]
[近鉄奈良から京都までは乗り換えなしで1時間ほどだ。
ずいぶんと都会に帰って来たという感じがする。
これから新幹線に乗って、もっと都会の東京に帰るのだけれど。]
好葉が合法的に酒を飲めるようになったら、二人でまた来よう。
その時は、隠形なしでの。
[できればお風呂も一緒に、というのは野望だ。]
− 京都駅屋上・大空広場 −
[土産物を買い込む好葉にくっついて回った後、新幹線を待つ間にと、高いところが好きななんとやらは、京都駅屋上に行こうと誘った。
近代的な京都駅の上に広がる禅めいた和空間。
東寺の塔もよく見える。]
古都へ来た記念に、好葉へプレゼントじゃ。
[取り出したるは透け素材のロングスカーフ状の布。
ふわりと肩にかける。]
うむ、思ったとおり、よく似合うぞ。
[むろん、小遣いで買ったものではない。
この比礼の由緒が語られるのは、また別の機会となる。
決して入試に出ないだろう「十種神宝」「日緋色金」などいう漢字があたりまえに読めるようになってしまう余録つきで。**]
― 京都駅屋上・大空広場 ―
[駒王に誘われて、京都駅の屋上に行く。
そこはとても駅の屋上とは思えないような広々として穏やかな空間だった。
木々を揺らす風は爽やかで、緑が目に心地いい。
視線を遠くに向ければ京都の市街が見えるのもまた不思議だ。]
私がお酒飲めるようになったらさー。
[手すりにもたれて京都の街を見下ろしながら、風の中に声を投げる。]
私の知らない京都の楽しみ方、もっと教えてね。
[真っ直ぐに駒王を見て笑った。
今日はなんだか、とても素直な気分。]
わぁ…綺麗な、ええとスカーフ?
すごく軽いね。それに、良い色。
[その布の由来を知る由もない。
聞いた暁には目を剥いてしまいそうだけれども、今はただ布の見事さにはしゃぐ。]
こんなの、どうしたの?
……あー、うん。いいや聞かなくて。
それよりさ、ちょっとしゃがんでくれる?
[くいくい、と手を引っ張って駒王をその場にしゃがませる。
視線よりも低くなったその耳に、風のように軽く素早く唇を付けた。]
[好葉の反応にうっかり尻尾が出た。ふぁっさふぁさ。
明るい笑顔を眩しげに見つめる。]
うむ、ふたりでいれば世界はあたたかいのう。
[2泊3日のささやかな旅行だけれど、それ以前より確かに絆が深くなったと感じる。]
ふつつかな神じゃが、これからもよろしくな。
[キュ、と手をつないで舞台へと向かうように大階段を歩き出した。**]
[駒王と手を繋いで大階段を歩く。
いつもならすぐ手を放すし、たぶんパンチもつくのだけれども今日は、今日だけは特別。
だってここは古い古い力が息づく土地だから。]
ふつつかな神様だなんて、なんかおかしいね。
[帰ればきっと前と同じような毎日が来る。
前と同じで、少し違う日々。]
うん───これからも、よろしくね。
[ここは千年の都。古からの呪が積み重なる土地。
言霊の力が一番強くなる街。]**
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ダイスの神様が荒ぶってたのは確認した!
と言っている間に気が付いたら@20分だよたいへんだ。
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おおあわてでご挨拶ー。
村建てのリアル相方だったりするnekomihciです。
今回は、もうちょっと他のペアの皆さんとも絡むぞ!とか意気込んでいたのにどこ行った。
同じクラスのみなさん、特に玲緒ちゃんと亜梨沙ちゃんは構ってくれてありがとう!
玲緒ちゃんはせっかく相談に乗ってくれたのに、こっちに反応する余裕がなかったという残念なありさま。うわぁん、ごめんなさいぃぃ。
今回は初めましての方もたくさんいたかな。
お久しぶりの方も、いつもぶりの方も、おつかれさまー。
だいたいenju企画の村にいますが、たまーにお出かけ戦もしたりします。完全にRP界隈にしか生息していません。
SNSも同名で生息していますが、最近はほとんどROM専です。twitterはID:nekomichitoruでやってます。enju企画の村宣伝もこっちでやっているのでよかったらどうぞ。
またどこかで同村しました時には、よろしくお願いします。
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