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樹海の少年 ペーター は 樹海の青年 ヨアヒム に投票した。
[それはどのくらい時間が経った頃だろうか。
少なくとも絵が描ける方のヨアヒムが部屋を出た後ではあるのだけれど。
――めりーさんの様子を見てくる、と。
ささやかな、たいしてうまくもない嘘を残して。少年もまた談話室から姿を消していた**]
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ぺったん「あと結局おれは出て行くヨアヒムにいちゃんにマカロンぶつけたのか おかえりって言っちゃったけど」
・∀・「だいじょうぶだ、うっかりただいまとおかえりを言い間違えたことにすれば齟齬ったことにはならない」
ぺったん「それなんて5d墓下でのクララねえちゃんもどき」
― 宿屋の外 ―
[姉を探しに外へ出た少年の耳に、声が届く]
……誰だ?
めりーさんならさっきカウンターの横で寝てたのを見たぞ。
[声を振り払うように歩き出すが、どうにもこうにも離れてくれない。
こいつも秘密の会話ができる類の者なのだろうか。
そういえば、秘密の会話ができる相手が、自分には他にいたはずだが―――]
………、聞いてる。
[――話を聞いて、と言われてしまった。
聞いてたつもりなのだが、これでも]
めりーさんを、 ……もふもふするんだっけ?
[残念違いました。
というわけで、天使さん(と少年は把握してないが)のかくかくしかじかタイム、はじまりはじまり]
[数分後。]
これ、無理だ。絶対無理だろ……。
[めりーさんを探すのを手伝うことにして、さっそくどこにいるのかと訊いてみたが。
どういうわけか声の主は、心当たりのありそうな場所すら教えてくれなかった。
つまりあれか、このお菓子な(間違ってはいないと思う)場所のどこかにいるめりーさんを、
手がかりなしに一人で探せというのか――と考えたところで冒頭のセリフに至る]
……よし。
[そうと決まればまずは姉を見つけよう。
そして一緒にめりーさんを探そう]
だいじょうぶ、おれならきっとやれるはず……!
――ねえちゃん!?
[しっかり気付いて、ヨアヒムの声のした方へと駆け寄る。>>+19]
ねえちゃん、ごめん。
でもおれ、もう――――
[言葉は最後まで続かなかった。
何故なら少年の視界の先には、暖かそうな赤と白の上着に、
真っ赤なスカートをはいた姉の姿があったから]
[あの時、確かに思った。>>2:78
家にはお金がないから服も――言っては悪いがあんまりなかったように思う。
姉が女の子っぽい服を着たところも、見たことない――気がする。
姉だって可愛い服着ればきっと、似合うのに。
じゃあ何が似合うかと考えて、出てきたのがサンタ服だった。>>2:87
今目の前で確かに少年の考えが実現している。
しかし――ほんとに似合う、とか考える以前に]
ねえちゃんすごい…………。
[ミニスカは少年にはまだ刺激が強かった。
赤くした顔を覆って後ずさる。
その最中、こけて後ろ向きにひっくり返った。でも痛くなかった]
だ………、だいじょうぶだねえちゃん……。
[おれは男だ、
転んだくらいで泣いたり弱音を吐いたりしない。>>+31
だが、今姉の姿を直視してしまったら、頭に血がのぼりそうで。
おろおろと視線を明後日の方向へ飛ばしている。
そのため絵描きのヨアヒムが伸ばした手も正確な位置がつかめてなかった。>>+32]
ヨアヒムにいちゃんも……
ありがとうな、でも、そのうちひとりで立てるから。
[そのまま自力で立ち上がろうとしたその時、
なぜか着ていた服が、黒色に金のボタンがついた長袖の服に替わっているのに気付いた。
いわゆる学ランである]
―――――っ!?!!?
[なにこれちょっとかっこいい。
じゃなくて、]
お、こ、………これだっておれのじゃねーぞ!?
[叫ぶ。もうわけがわからないといった様子で。
白い狼がそんな少年の様子を見て……あ、そっぽ向いた]
も、もふもふ………。
[少年はヨアヒムについた耳としっぽに興味津々である。
この状況が何かの神様の采配だとしたら、
これはいい仕事をしたと言えそうな]
……ファッションショー? どんな見せ物だそれ。
だいたい、おれはめりーさんを探すために人手が欲しくてうろついてたんだが、
その辺ヨアヒムにいちゃん達は……どうなんだ?
[ともあれ、ヨアヒムに問いつつ立ち上がる]
/*
・∀・「今度はヨアヒムにいちゃんか! ナカノヒトが和服に反応したくなってる時に……ああああ」
ぺったん「ねずみー」
なるほど、つまりおれ達を呼んだ犯人は仕立て屋なのか。
[少年はヨアヒムの考えに地味に乗っかっている! >>+47
しかし仕立て屋とは、人間の服を瞬時に着替えさせる力の持ち主だっただろうか。
少年の知っている、樹海の村の仕立て屋は――違った、はず。
ともかく、]
なんだ、そっか。それなら話は早い。
さっさとめりーさん見つけて宿屋に戻……いや、
[互いに視線を送り合う姉と弟であった。>>+50
弟の方は角度の深い頷きつきだったが]
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