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[黒鹿毛の身体が大きく揺れれば、琥珀色は馬ではなくトールの動きを追う。
彼の足が地へと降り立つのを見れば、自らもまた馬から降りようと。]
――――――――っ!!
[瞬間、銃声が爆ぜた。
すぐさま馬から降り立った為か、銃弾は僅か左肩を抉る。]
[殺し合わなくてはいけないと、知っていたはずなのに。
撃たれたのは肩なのに、
狙われた胸の方が、ズキズキと痛みを訴えていた。]
[馬から降りれば、どこか静かな表情で、じっとトールを見つめる。]
本当に……厄介な人だ。
[どうして、貴方が敵なのか――……その言葉は、言えぬままに。
右手にレイピアを構え、一歩踏み込んで素早くその胸を狙うと共に。
血に濡れた左手を、魔法銃へと伸ばした。]
/*
左手使えるかなーうーん。
A村模擬戦ではシロウに怪我した右手で銃を撃って、怒られたよね。
悩ましいな。左手で銃を撃つか、どうするか。
いっそ、フェイントはありか?
先輩の動きを見つつ、考えよう。
これ、銃撃ったらもう左手完全使えないしな……。
[トールの言葉>>645には、つい、苦笑いが零れる。]
…………それは、こちらの台詞です。
[そうぼやきながらも。
トールの動きを、冷めた琥珀色で追う。
レイピアの動きは弾かれたが、彼の重心が右へと傾くのを見れば。]
………………。
[口元に、微かな笑みを浮かべ。
左手は腰の銃に添えたままに、再び右手のレイピアを
弾かれた下段から、斜め上段へと振り上げた。]
――数年前:とある帝国貴族のパーティにて――
恩義、なぁ。
[ソマリはソマリで、何かの為に働いているのだろう。
軍に入り、命を賭してまで。
――それが何なのかは、自分には理解出来なかったが。
それはある意味、己が恵まれていたのかもしれない。
…………そんなことにすら、気付かぬままに。]
[続く囁き>>637には、軽く視線を向ける。
まさか、さっきの聞こえてたのか――…?
そう思えば、恥ずかしさと悔しさがこみ上げてくるが。
その言葉に返事をしてしまえば、先の言葉も認めることとなってしまうから。
ふんと鼻を鳴らしただけで、それ以上は何も言わなかった。]
ふてぶてしいとか言うな。
[続く言葉>>639には憮然と応えるも。
なにやら言葉を詰まらせる様子>>641を見れば、面白そうに笑った。
だが、続く言葉と動作>>643には、思わず首を傾げた。]
ん? 一体何――……
………………約束、か。
ん、そう……だ、な。
[その言葉に、微かに表情が綻ぶ。
ソマリはどう思っているのかは知らないが。
これは、リエヴルの中では、確かな転機であった。
押しつけられたとばかり思っていた家名に、真っ直ぐにぶつかっていく。
――それが、どのような未来へと繋がるか、今はまだ知らぬままに。*]
――現在:公国側橋付近――
………………せん、ぱ……、
[自分で傷つけたはずなのに。
トールの身体から血が流れれば、僅かに声が上擦った。
あぁ、これではいけない。
彼は敵なのだ。
何度もそう言い聞かせ、唇を噛みしめる。]
[ロングソードを構えるトールを見れば、右手のレイピアはそのままに、左手で魔法銃を抜く。
ドクドクと血の流れ出る腕は、もう既に半ば感覚を無くしていた。
銃の感覚すらよくわからぬままに、左手を掲げようと。
左手を前に突き出せば。
足元を、深紅の溜りが彩った。]
[あぁ――そういえば。
トール先輩と一緒にやった、あの実技試験でも。
怪我した手でペイント弾を撃って、教官に怒られたっけ。
そんな、懐かしい過去が浮かぶ。
あの時は肩を並べていたのに。
今は、そのトールに銃を向けようとしていた――…。]
[左手が、少しずつ冷えていく。
早く銃を構えなくてはいけないのに、
とても、重たくて、なかなか言うことをきかない。
それでも何とか力を振り絞り、照準を彼へとあわせ――…]
あ――――…、
[冷えた左手とは裏腹に。
右肩から左脇腹まで、焼けるような熱が走る。
赤い飛沫が舞う中、それでも足を引いて踏みとどまり。
狙いも定まらぬままに、魔法銃の引金を引いた。]
[自身もまた電撃を浴び。
身体は、既に言うことをきかない。
……もっとも。
それ以前に、満足に動けるほどの血液すら、残ってはいなかったかもしれないけど。
――――――…それでも。
最後の力を振り絞って、トールの元へと向かおうとして――…。]
[ガクリ――…身体が、崩れ落ちる。
だが、そこには先にトールが倒れ伏していて。]
…………――ん、ぱ……、
[既に言葉にならぬままに、彼の上へと覆い被さり。
――――静かに、唇を重ね合わせた。]
[そのまま、少しずつ意識が遠のいていく。
ただ、最後に彼に触れられた為か。
その面には、不思議と、穏やかだった――…。]
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