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元首 カナン は、オオミミトビネズミ ラヴィ を支配した。
元首 カナンは、オオミミトビネズミ ラヴィ を投票先に選びました。
カナン、今、どこにいる?
[ 敵手の正体に些か非現実的な危険を感じた途端、思い出したようにコエを送る。
ここがどこなのかは不明だが、近くに彼が居ることは確信していた。* ]
リトス。
[コエが届いた瞬間に、心臓が一つ跳ねる。
それだけで見知らぬ風景が、慣れた世界と同じになった。]
部屋だ。服を借りていた。
お前は?
[すぐ行く、とは言わずとも伝わるだろう。
鼓動が近い。*]
[ コエが届いたと同時に、こちらも鼓動が強く脈打つ。ヒトならぬものに魅入られかけた頭の靄も晴れるよう。 ]
服か、この国の服は少し小さいな。
...ああ、そういえば外にある浴場はなかなか面白かったぞ。
[ 安堵の後に、少しばかり後悔する。ここにカナンを呼ぶのは危険に近づけるに等しいと気付いて。
来るな、と言えば逆効果なのは分かっていたから、急がずともいい、と、伝わるよう、そんな観光案内を交えてみたが、上手くいくかは甚だ怪しかった* ]
[コエは求める調子だったから、彼がなんと言おうと行くつもりだった。
だいたいあいつは誤魔化すのが苦手なんだ、とは観光案内を聞いての感想。]
温泉か。
確かに、ここの人間にも温泉を勧められたな。
そうだ。魔法使いに会ったぞ。
後でお前にも紹介してやる。
[勘違い情報を嬉々として伝える。]
[渡された地図と壁に張られた案内図を見比べて、うろうろと建物の中を歩き回る。
途中に物珍しいものがあればふらふらと寄って眺め回していたから、部屋に到着するまでに時間が掛かった。
部屋の中には貸し出し用のウェアが用意されていたから、試しにそれを着こんでみる。
着方がよくわからなくて一人で悪戦苦闘していたが、ディークの姿を思い出して、なんとか袖を通した。
ただし、前は閉まらなかったので開けたままだ。
蛍光ピンクにグリーンのラインが眩しいウェアには、しっかりと《ホワイト・ローズ》とマジックで書いてある。]
[服のセンスがどうなのかは、普段着ているものと違い過ぎて判断付かなかったが、格別に暖かいことは把握した。
これは一体何で出来ているのかとか、この精巧な留め具はどうやって作られているのかとか、またしげしげと観察していたが、暫くして急に立ち上がり部屋を出る。
今度は、他のものに気を取られることはなかった。**]
/*
そうそう。スケートリンクでバトルしてみたいよね、と呟いておこう。
つるつる滑るのきっと楽しい。
スケート靴履いていたら、蹴りが凶器だな。**
魔法使い?
[ どうやら向こうも変わった存在に出会ったらしい。紹介するというからには友誼でも交わしたか。]
お前は相変わらずだな。
[ どんな不可思議な場所であっても、物怖じするどころか、躊躇わず前進し自ら運を引き寄せる。
その変わりの無さに感じるのは、確かに喜びだ。 ]
ああ。後でな。
[ いっそ、こちらも目前の獣を紹介してやればいい、と、そんな気になった** ]
[さっき地図をさんざん見たから建物の構造は理解している。
心臓の鼓動を一つにする相手だから、居場所もわかっていた。
───わけでもないが、たぶん浴場の近くだ。
少し近道して外に出る。
靴は結局サンダル履きのままだった。
雪を踏みながら、おそらくは使用人用の通路らしき場所を歩いて板戸を開き、柵の中を覗き込む。
中は池のある庭という作りだったが、池からは湯気が上がっていた。
これがおそらく温泉なのだろう。
今は誰もいないらしい、と周囲を見回す。
この近くにいるとすれば、建物の中だろうか。
今度は温泉の側を横切って歩き出す。*]
こんなものがいるとは、物騒だな。
おい、獣。
俺を襲うと後悔するぞ?
[現れた脅威へ向き直りながら、武器になりそうなものを手に取る。
右手には湯船の栓を抜くのに使う、先の曲がった鉄の棒。
左手には湯に浮いた落ち葉を掬うための大きな網。
どちらも、振り回すには手頃な大きさだった。*]
[今もまだ、吠えたてる犬の群れを見ると手足が竦む――なんて可愛げは、年嵩の連中に揉まれてしょっちゅう命の瀬戸際に立たされた今では、すっかり無くなっている。]
恨んでくれるなよ。
[最初に襲い掛かってきた狼の眉間を鉄棒の尻で貫き通し、続いて飛びかかる相手の腹を突いて跳ねのける。
噛みついてこようとする一頭に網の柄を噛ませ、別の一頭もろともに投げ飛ばし、足元すれすれを狙ってきた相手には首筋に鉄棒の一撃を与えて打ち払う。]
[次々と襲い来る狼たちを捌きながら、視線は黒い狼へ向けた。]
お前も上に立つ者ならば、
自ら掛かってこい。
[黒狼に劣らぬ声量で吠える。*]
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