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癇癪、なんかじゃ――……ない!
[ 憤りに声を荒くさせて、睨む眼差しはひたむきに。
それでもこの場ではそれ以上の言葉を飲んだ。
しかし彼の言葉を忘れた訳ではない。
一旦切り上げたに過ぎぬ事をお忘れなく。 ]
[ だが一層、その眼を眩ませたまま、
彼の両眸を掌で隠してしまえたなら
彼はぼくの姿を網膜に刻み込む最後の
光景となり得るのだろうか、などと。
螺子の飛んだ莫迦げた話が一つ。 ]
まだ、その眼は見えてるんだね。
[ 皮肉を含んだ言葉の真意を理解出来たなら
素直に賞賛しよう。
盲目になれなどとは言わずとも
遠回しに求めよ、など。
傲慢に過ぎる慾をチラつかせながら
柔らかな眼差しを探すのだ。 ]
[ だから壊して欲しいのは本音だった。
ぐずぐずに熱を持て余す心臓を
飼い慣らすにはまだ、未熟で。
見たいと願いながらも見たくない。
矛盾を抱える生き物の情は複雑で歪で
最適解のない答え探しは困難で
それでも捨てられない自我があった。 ]
情に、愛に……。
ぼくが何れも望まず、知らなかったものだ。
執着や依存は、人の心に翳らせる。
悪、だと思っていた。
[ しかし実際にはどうだ。
何度も此れは勘違いで気の迷いだ、と。
違和を自覚しながらも名を付ける事から
逃げ出すくらいには手放せなかった心がある。
それは不思議なことに、怒りや憎しみも。 ]
クレメンス、あなたはやっぱり、
強欲で、罪深い。
[ 鼻を鳴らした。
しかし声を潜めて小さくこぼした。 ]
…………そうか、この心も含めて、
ぼくの得たもの、なら。
ぼくはあなたを世界で一番、憎んでいるよ。
[ うっそりと微笑む姿は言葉とはかけ離れたもの。
だが、その言葉に嘘偽りなどはなかった。
そう、この心も彼に捧ぐ情なのだ。
彼だけに与える、祝福なのだから。 ]
[ 契約に相応しい名は知らない。
だが、人が得た叡智の中に見出された
形を耳を欹て拾い上げた。 ]
伴侶……?
だったらあなたはぼくの……、
だんな、さま?
[ 合っているかと尋ねながら擦れる粘膜に
体が高められていく。
動く腰に慌てたように
制止の声を上げたのは、此方だ。 ]
ま、……まっ、て……。
さっきより体、おかしいから……ぁ、
あんまり動かれたら、出ちゃ、……う。
[ 繋がってはいたが触れられてもいないのに
上向かせ先走りの垂れた若茎を
彼の腹に擦らせながらよく言えたものだが
すぐに手袋を唇で加えた。
そのまま横にズラしてしまえば、
日に透けるような白い手が露わになる。
抱き寄せられたまま微笑を零せば、
耳元で少し弾んだ声が彼にも届く事だろう。 ]
……ん、ぁ。はず、れた。
あの。……そのね。
あなたに触れてみたかった。
こうして、ちゃんと。
[ 改めて回した腕は彼の背に。
辿々しく幼子のような手付きで触れながら
堪え兼ねたように息を吐いた。 ]
…………あったかい。
[ たった一言呟いて彼の剛直を締め付ける。
触れる手は傷付けた肩甲骨を慰めるよう
指の腹で擦った。
その喜びが伝搬したのか、淡い存在が
少しずつ彩りを取り戻す。 ]
あなたが与えられているだけでぼくは、
こんなにも、変わってしまう。
[ 呆れたように笑いながら、自ら腰を上げた。
瞬間足裏から突き刺さるような快感に
体が跳ねるが、促すよう膨れた胸の突起すら押し付けて。 ]
もっと、……あなたの色を見せて。
[ 熱に浮かされた蒼眼が愛を請う。
満たされても尽きない欲求に駆られながら
彼の全てを望んだ。 ]*
[自身は魔界においても、深層に根付く邪悪だ。
自らを従えるは自分しかおらず、誰かに傅くを良しとしない。
首に輪を掛けられて、憤怒に至らぬ精神を知らない。
全ては己の下にある、そう傲慢に思っていたのだ。
だが、如何だ。
眼前の彼に隷属する心が在る。
彼に胸を明かす心地良さが在る。
本質を善としながらも、彼は淀んで歪んだ。
己の心を飼い慣らすほどの混沌。
無垢なだけの天使なら幾らも替えが在ろう。
無知なだけの純潔なら三界に代わりも居よう。
けれど、これほどまでに歪み、己の胸を騒がせるのは彼だけだ。]
[己の内に生まれたのは確かな怖れだ。
彼を失うことが恐ろしい、彼との別離が厭わしい。
一時も逃さず監視していたい、この腕に抱きたい。
泣け、喚けと胸が騒ぐのに、同じだけ笑んで欲しいと夢想する。
己の感情を、彼は十全に手懐け、支配する。
生来、己は強欲だと知っていたが、彼に向ける欲望と比べれば、何もかもがちっぽけだ。
万物の事象が彼に一歩も二歩も後れを取る。]
君を視ている。
[魔族が彼に真摯を訴えるなど滑稽極まりない。
されど、主義主張は自由だろうと、掲げる本音。
更に掘り下げるのであれば、彼しか見えない、と。
今時、人界の吟遊詩人でも歌わないような口説き文句。]
[彼が歪むほどに、己も影響を受けた。
繋がった魂故か、此れこそが侭ならぬ感情の本質なのか。
火照る彼の肉に眩み、魂に見惚れる。
瞬きのルーチンは止まり、赫の色が彼だけを刺す。]
―――― 傲慢な、
[呆れた口調を作ってみても、素直な肉体は熱を上げる。
彼に知られることは喜びだった。
彼を知ることは己の幸福であった。
彼の探求に示すは、己が情欲の露呈。
彼を貪る為の、彼を侵す為の、彼を愛するが故の。]
それではまるで、私が拗ねているようだ。
君とは生きている桁が違うぞ。
[どんな言い訳を並べて見せても、僅か覚える悔しさは正解だ。
悔しい程に彼へ意識が向く。
視線を逸らせず、勝手に一途を辿る。
己の眸は雄弁過ぎた。これでは虚勢など夢のまた夢。]
……私を覗くは、難儀だぞ。
[微か、殊勝の混じる声は小さな声量。
大見得を切る彼を視間違えようもない。>>210
慰め、安堵させる為の言葉を態々選ぶなど。
己も大概腑抜けた―――、否。
――――― 彼を深く、愛したものだ。]
今この時とて、肯定せぬ癖。
ああ、そうだ。
私も依存だ執着だと今も腹では訴えている。
――――…それ以外の意味を、教えたのは、君の罪だ。
[己の本能を彼は裏切る。
造り替え、変容させる。
彼の幸を望み、彼の悦びを叶えたがる。
ほしい、と訴える心が、彼へ刻んだ徴をズク、と胎動させた。]
[彼の声と熱は、天使が持ってはならない罪で出来ていた。
彼に見惚れる男は、魔族が持つべきではない愛に溢れていた。
ゾク、と彼の歪んだ憎悪を浴びて、背が戦慄く。
全く以って嫌な感覚ではない。寧ろ、癖になりそうだ。
もっと、歪んで欲しかった。
戻れぬ場所まで、己で狂わしてしまいたかった。]
同じ深度で愛している。
なるほど、これが私の受ける呪いか。
[ふ、と咽喉が引き攣るように笑気を吐く。
自棄に愉しく揺れるのは、悪趣味に過ぎた。
魔族が怖れながら愛を語り、天使が蕩けながら呪詛を紡ぐ。
――――― これほどに満ちる歪みを、己は知らない。]
[最早、己の末端、なにひとつに至るまで彼のものであった。
彼が好きに扱える、彼の所有物であった。
自身の所有権が自らにないのは落ち着かないが、引き換えに、過ぎるほどのものを己は手に入れた。―――― 彼だ。>>211]
カレルレン、その眼差しに至るまで私の財よ。
君こそ、自覚せよ。自由は無く、天は無く、神の恩寵は無い。
在るのは君の主たる私だけ。
[言い聞かせるよう紡いでも、どうしても声が甘くなる。
声だけでなく、咽喉の奥にまで甘味が溜まる。
夜に咲く、ネロリの香のようだ。>>212]
[彼の一挙一動が、彼の一語一句が、己を攫って行く。
魔族としての本能を忘れさせ、彼を求める一個に変えていく。
彼の頬を更なる恥辱に染めたい。
彼に我が身が受ける悦びの僅かでも教えたい。
ゆるゆると動き出してしまう下肢を笑え。
欲しがり、我慢の利かない悪徳に優越を覚えろ。
―――― 全て、彼だけのものだ。]
は……、ぁ…、
カレル、レン……、
[己も腕を伸ばし直し、自らのものを求めた。
腕の中に在るのが当然で、己を悦ばせるが自然な形を。>>213
誘われたのだか、堕とされたのだか、最早分からない。]
はは―――、充ちる、時が、くるような口ぶり、だ。
―――― まさか。
[己が彼に飢え続けるように、彼も飢餓を持つのだ。
魂を寄り添い合わせた束縛が、生半可なもので在る筈がない。
唇にキスを塗し、舐めるように舌を出す。
彼の何処も彼処もが甘く、蕩けてしまいそう。
本体ばかり狡いと訴えるのは、巡らせていた触手で。
僅かな発光を伴いながら、彼に侍る。
ちゅぷ、と水音を立て、左右の乳嘴に吸い付き、強く啜りたてた。
すっかりと、己を愉しませるための性器に変質していると踏んで。]
―――― は、カレルレン、
[彼を欲し過ぎて、腰が浮いた。
与える浮遊感は一瞬。
まるで獣が久方ぶりの捕食でも行うかのように押し倒す様。
ドサ、と彼を組み敷く赫は。>>214
うっとりとした、恍惚の色に染まっていた。*]
花嫁には、白が似合う。
[熱に浮かされた口説き文句。
彼の愛を求め、彼に愛を押し付ける。
歪んで狂った塊と化し、下からではなく、上から振り下ろす強靭。
ぐちゅ、と粘膜を一突きするだけで、腹の徴が震えるだろう。
伴侶の帰還だ。彼の体温を引き上げ、欲望をあらわに。
しかし、困ったことに、彼の徴は己にも響く。
貫いただけで、達してそうな快楽が身を駆け、小さく呻いた。]
その制止は聞けない、
―――― 沢山、吐き出しておくれ。
もっと、君に、充ちたい。
[余裕のある振りをしても、切羽詰まった顔は真剣だ。
彼が笑顔を求めていたと理解していても、偽りの顔が作れない。]
[彼の何もかもが欲しかった。
彼の眸も、身体も、心も。
眼前に露わに変わった白い指先も。
思わず、生唾が喉を大きく上下させた。
眸の縁は朱く血走り、愛が鬼気迫る。
―――― 彼は自覚が無さ過ぎた。
彼は危機感が足りなさ過ぎた。
そんな声で、そんな顔で、己を擁すればどうなるか。]
ぅ、―――カレル、レン、
[堪えようとしても無駄だった。
抗うことなど出来なかった。
彼を軽く穿っただけで、感極まるように奥で熱が爆ぜた。
どくどくと内壁に注がれる男の胤。
濃密で、彼を変え、己を変える程の情熱の証。
一度解き放ったと云うのに、質量は衰えず。
切れる息を噛んで、身体が早々に動く。]
もっと、もっとだ。
強くだけ、私だけに溺れろ。
[己が彼に溺れるように、堕ちたように。
擁する腕に懐きながら上体を撓らせ、深い場所まで熱杭が刺さる。
みしみしと彼の身体を軋ませる欲情は、途方もない。]
―――― い、
[間近に視る蒼。
遠い空の色ではない。
己の傍らを、未来永劫飾る彼の色。]
いと、お、し、ぃ……、
[意味も分からぬまま、心を勝手に声が汲み上げた。]
[溺れるように彼の唇を奪い、貪り。
百の触手も彼に群がった。
果てない強欲を持つ怪物が、
欲っするものは、彼だけだった。*]
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