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旅の商人 シルキーは、洋館の執事 ベネディクト を投票先に選びました。
?????
[にこりとした表情にどきりとしたのもつかの間。
明らかに自分よりも行儀のよい食器たちに混乱。]
最新のナイフたちは偉いなあ……
[まあ実は何よりも混乱しているのは、そんなことよりも]
(サンドイッチってナイフとフォークで食べるの?)
[ってことだったりするのだが]
え、引いてない?
別に誰の家でも入ってるわけじゃないからね?
[全く別の心配を向けて]
私はなんか、いま、すごいものをみさせられてる、気がする。
[まずい。口の中の大雨洪水警報が鳴り響く。そもそももう炭水化物が久しぶりである。これはまずい。
女の子らしく、女の子らしく……]
えええええ、ええと、ええと。
いただきますっ
[ダメでした。
目の前のBLTサンドにかぶりつく。一応ナイフを用いているものの、お上品からはとても離れたところにある所作で]
ふぉむ、ふぉかまいなく。
[お構いなく、と。相手に伝わっただろうか。
せわしなく動いているのはこっちも一緒だったりする]
[無心で目の前のサンドイッチにむしゃぶりついて数分。すっかり食べ終わってしまったのはまあ一先ずとして。
あれだけせかせかしていた執事さんの動きが伝わってこないな、とキッチンの方を覗き見る]
あの……
私、何かお手伝いさせていただいても……?
[風呂と食事をもてなされ、何もしないというのはさすがの女も居心地悪く。
様子見がてらにそう執事に話しかけた]
[お客様と言っても、招かれてきた客ではないしなあ、と頬を掻く。
デコレーションという形でこちらの要求を昇華させてくるあたり、うまいなあ、叶わないなあなんて肩を竦めながら]
そう言われてたら、ぜひ。
でも、私美的センスとかゼロなんだけど大丈夫かなあ。
[さっきの、マリエッタといったか、少女はそういったことが得意そうだったなあと、思いながら]
ま、それもそっか。
売り物でもないですし、ね。
[よーし、という声とともに文字通り腕まくりをして]
[やはりお行儀よく並ぶ食器たちに目を丸くする。
さっき見た光景は空腹が見せる厳格だとばかり]
あの。
これって、割と普通なことですか?
こう、最近のトレンドというか、都会では当たり前みたいな……
[驚かれました?と言われてしまえば首を縦に振るしかないだろう。
それでも自分の無知なのではないかという線が捨てられない辺り、世間の常識から外れている自覚は少なからずあるようで]
……私もこのお屋敷でしか見たことないです。
お嬢様って、すごい方なんですね。
私なんて馬一匹手懐けられなくて。
[必死の思いで拵えた乗用車に颯爽と逃げられた苦い記憶]
[何にせよそんなすごい人が取り仕切るこのお屋敷、軽い気持ちで入れてもらったけど中々とんでもないところなのではと思い始める]
他に来てらっしゃる方は皆、そのお嬢様のお友達なんですか?
[こちらの手元はどうなっているだろうか。
クリームでケーキがすっかり見えなくなっている。
本人的には良い出来だと思っているみたいであるが……]
気丈な方……ん?
[なんだか違和感を覚えるなと思ったら、過去形である。なるほど、と一層申し訳ないなという気持ちになってきて]
面白い……私、面白いですか……?
……面白いな。
[厚かましくもずかずか入ってきて湯浴みを借り、
あまつさえサンドイッチまでいただき、
カップケーキを準備という大義の元に食せんとす。
並みの神経ではない、と自己嫌悪して。]
……いんたれすと的な?
[ひょっとして実験材料として扱われているのでは、という淡い恐怖心など抱きつつ]
おおー
雪山に銀氷。粋ですねぃ。
[散りばめられるトッピングに笑みを溢していると、
どこからか脳裏に聞こえる悲鳴……というか呻き声?]
うにゃっ
[呼応するように変な声をあげる。
先の声は執事にも聞こえているのだろうか、それとも]
だいじょぶ?
そそっかしいなあ
[まだ見たこともない相手に]
駒?駒が動くの?
……ってまあ私もなんか動く食器目の当たりにしたんだけどサ
まあ不思議なのはわかるけど。
逃げ出すもの追いかけちゃうって……猫?
すごいお屋敷だけど、
不思議とそんなに怖くないよね
あなたのおかげかも。
[せいとも言いかけた]
そうなんだ……
[言われてみればマッドな感じにも見えなくもない。
ぶんぶんと首を振ってそんなことない、失礼だ、と自分に言い聞かせ。]
え、いや。なんか、駒が……
いやなんでもない、です。
[唐突にそんなことを言っても電波な人だと思われるし]
……このお屋敷だと、結構色々ものが動く感じですか?
……。
[執事が話を始めれば少しだけ神妙な顔つきで。
内容ももちろんであったが、彼の語り口に影響される部分の方が大きいかもしれない。
だからか、雲から太陽が顔出すように彼から笑顔が溢れれば、次第に自身も頬を緩ませただろう]
館が、生きている……
[それが比喩表現ではないことは経験から分かっているが、なかなか受け入れがたいことでもある。
それでも。]
お嬢様に、会ってみたいな、って。
そう思います。
[お屋敷さえきっちりとしつけて、
客人をもてなす彼の人はきっと素晴らしい人なのだろうと、そう感じたから]
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