情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
謎の少女 ドロシーは、コンパニオン ラヴィ を投票先に選びました。
[誰もが慌ただしく行動を始める中、未だにメインサロンに居た]
…
[そろそろ退屈になって来た。一人のそのそとメインサロンを後にした*]
[ふらふらと、そこらに傷がついた廊下を歩く。どれくらい歩いただろうか、気づいたときはどこかの倉庫にたどり着く]
…?
[倉庫の中を覗くと長方形や正方形の箱が並ぶなか、一つ変わった形の包装が目に入る]
…これ
[そこにあったものはとある女の子…キラキラとした桃色の女の子…その子が持っていた楽器に酷似していた]
えれきぎたー…だっけ?確か…
[ぼんやりとした気分のまま包装を解き、中身を取り出す。そのにあったのは微妙な差異はあるが、その女の子が持っていたものと同じものである。見よう見まねで構えてみる。そのまま彼女がよく奏でていた音色をつぐんでみる]
いーつーのー…まーにか…ひかれて…たれーる…
[ぐるぐるに濁った色から逃れるように、静かに弦を弾いた**]
[一体どれほどの時がたっただろうか。何曲か弾き終わるとギターを傍らに置き、椅子代わりに使っている小さなコンテナに手をつきながらぼーっと虚空を見つめていた]
…
[伝えたところで信用される確率も低い。そもそもこんな所では誰かと出会うことの方が少ないだろう。さらに信用されるとなるとなおさらだ]
…
[なぜ私なのか、そもそもなぜあの人は私を…]
ん…
[この無口な性格を少しだけ恨めしく思いながら暗い天井を見つめた]
[先ほどまでとはうってかわり静かな船内の音を聞きつつのんびりと足をばたつかせる]
…
[今頃はだれもが疑心暗鬼に陥っている頃だろう。無関係とは言い難いがそれでも私にできることは何もない]
…ただそこにいるだけ。言い始めたのはいつだっけ…?
[何もすることがないなら…そうしよう。記憶を辿ることにした]
[最初に目が覚めた…と言えばいいのだろうか、とにかく気が付いたのは木で出来た家が立ち並ぶ町だった]
『ん?おまさん、変わった洋装をきちょるのう』
[一番最初に出会ったのはボサボサの髪にどこか古けた和服を着た青年だった。
私は直感で理解する。私の役目はこの人についていくことだって]
『…ついてくるがか?別に止めはしないが…つまらんぞ?』
[その人との別れはすぐにやってきた。彼が泊まる宿屋が襲われたのだ]
『…おお、おまんは無事じゃったか。わしは…無事じゃなか』
[私の目的は…彼を見届けることだった]
…どうだった?
[どこからともなく出てきたその言葉。答えは期待していなかったが…]
『悪くない…人生じゃった』
[その言葉とともに彼は目を閉じた]
…変な人
[次に目が覚めたのは前とはうって変わって賑やかな、初めて見る素材でできた町だった]
『あれ?ねーねー鹿くーん!可愛い女の子がいるー!』
そこにいたのは短いピンク色の髪をした女の子だった
投票を委任します。
謎の少女 ドロシーは、謎の少女 ドロシー に投票を委任しました。
[その子の最後は壮絶だった。
想い人と結ばれるも父の借金で売られそうになり、それを拒んだ父の心中から家族を助けたのち、その火傷が元に]
…もう少しだけ、聞きたかったなぁ。
[そうひとりごちていると視界の端にウサギが見えた]
怪しい人?知らない…
[どうやら先ほどのジンロウとやらを探しているらしい]
…
[小さなにらみ合いの後、ウサギは去っていった]
…あ、あのウサギ喋ってた
[ウサギが消えた後も今まで出会った人を思い出していた]
…
[わかったことは一つある。それは私が普通の人間とは微妙に違うこと
まず決まった人物の死を見届け、次に目を開くと違う場所にいること
そして私は人を見ると色が見えること。今は濁っててよく見えないけど…
それに気づいた頃からだろう。私があの言葉を言うようになったのは]
私はただそこにいる…ただそれだけ…
[猫の声が聞こえる…]
ううん。何もない。私はただそこにいるだけだから。
れーとーすいみんそうち…だっけ、それも必要ない。
なんとなくわかる…次に目を開けた時、私はまた…
[彼女は誰もいない倉庫の中、一人たたずむ]
…そろそろ、かなぁ
[目を開け続けるのも限界らしく、そっと目を閉じる]
今度は…一緒に居られるかな
[そして彼女が目を開こうとした時、その倉庫には本当に誰もいなくなった]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新