情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[>>15表情を変化させ、先程AG-047が作成した
緑色のマスク(主成分:小麦粉)に顔を押し当てるのを目撃する]
…。
[暫くその光景にセンサーを向けたまま動作が止まった]
来客用にと、博士がご用意したもののようです。
このような磁器で出来たティーカップを好むお客様も多いと伺っております。
私…識別ナンバーHK-099はお客様への対応は担当しておりませんので詳しい事情はわかりかねますが。
[>>26つらつらと、食堂に置かれたティーカップについて語る。
実際、来客向けのインターフェースとは言い難いため来客に対応した経験は少ない。
そう言った役割はたとえばAG-047だったりXB-109だったり、
あるいはCC-011だったりと、日によってバラバラだがとにかく治療以外で自分が他の人間と接することはほとんどなかった]
…気に入っていただけたのなら、何よりです。
[案の定、すぐに対話が途絶えてしまったので少し思案したあと、そう言葉を紡ぐ]
私も、ですか?
[予測外の言葉>>31にカシャ、微かな音をたてて覆いを瞬かせる]
少し、お時間をいただけますか?
先にこちらの用意を終わらせますので。
[そういうと、先程まで続けていた作業を再開する。
まずは先程淹れた紅茶に氷を入れて急冷しアイスティーを作る。
それから氷を漉しながらアイスティーを透明なガラスボウルに移し、
ワインと炭酸水、シロップを加えて軽くかき混ぜる。
甘味を増すために、シロップはレシピより多目に加えることにした。
その上に、あらかじめ先に解凍してスライスしておいたレモン等のフルーツ各種、ミントの葉を浮かべた]
ティーポンチ、というらしい飲み物らしいです。
テーブルの上に置かれていた料理>>1:131に合う飲み物があるとよいかと判断したのですが。
…皆さんの口に合うでしょうか?
[真顔のまま、首を傾げてミリアムの顔を覗き込む。**]
私は、何を作ればよいのでしょうか?
[感性という言葉が聴覚が捉えていたが、
数秒ほど考えたあと、ミリアムの指示に従うことに意思決定し、彼女の指示を待つ。**]
お酒…アルコール飲料のことですね。
それですと、フレッシュモヒート或いはサングリア等が
良いかもしれません。
[>>45よろしければお一つ如何ですか?と
棚からグラスを取り出してレードルで掬って注いで渡す]
シロウへのアルコールの摂取はあまりおすすめできませんが、
経過次第でお出しすることもできると思います。
ご希望があれば伺いますが、ミリアムは如何いたしますか?
[人間は我々ジークムントよりも個体差が非常に大きい。
彼らの“好み”を情報として把握、共有しておくのは有為と判断]
材料、ですか。
[AG-047の要請>>44に首をかしげる。やや間があった後]
HK-099を構成している物質は、人間の食事に適していません。
材料、ではなく調理作業の補助、ということであれば
問題はないと判断します。
[淡々とした調子で続けられる。
勿論この場合の『調理』には『顔にぶつけられる』ということは想定されていない]
[AG-047から調理に対する補助の要請があったならば
それに応じる所存。だがその前に]
少し時間をください。
食事の準備をしてきます。
[そういうとティーポンチを冷蔵庫にしまう。
それから食器棚から5人分の箸とナイフ・フォーク、
取り皿を持ち出して料理が置かれたテーブルに並べた。
搭乗員の人数より一人分多く並べられていることに
もしかしたらミリアムが違和感を覚えるかもしれない]
お待たせしました。
[食器類を並べ終わると、再びキッチンへ。
AG-047からの詳しい要請を確認しようと口唇部を開きかけたそのとき>>52]
アデル・スコグカットからの招集がありました。
…現在地点を確認。
[近くにいたAG-047に視線を送った後、
ミリアムに向き直って]
申し訳ありませんが、席は外させていただきます。
料理についてはまた、後ほど。
[深々と頭を下げたあと、食堂を後にして博士の部屋へと向かう]
博士のお許し……。
[聞こえてきた言葉に反応するように、音声がこぼれ落ちる。
博士のお許しが出る可能性は限りなく低い。
そう、答えは出るのに]
はい。
[ミリアムのほうを振り向いて、こく、と頷く動作。
この一連の動作は不調だろうか?と自身の行動を省みる。
最適解からはほぼ外れた行動を取ったことを、HK-099は現時点、自分が誤作動を起こしているとしか認識できない]
…戻りましたら、可能な限り貴方の望むものをお作り致します。
[真顔のまま、そう告げる。
ミリアムが所望する料理のレシピを探すことができ、また材料と調理機器が揃っていればある程度は可能だろうと判断。
――もっとも、それがミリアムの望みからはずれたものであることを理解出来てはいないのだが。
ただ、ジークムント二機がタイミングを同じくして客人の下を離れることに言語化し難い何かを感知しており、それを補完するための提案しているのだと自己分析。
再びミリアムに背を向けると、博士の部屋へと移動を再開する*]
―博士の部屋―
[廊下を歩いていると、ひんやりとした空気が博士の部屋から流れているのを感知。
視覚センサーを博士の部屋のほうへと向ければ、扉が開いているのを確認]
…。
[そのまま歩を進め、部屋の中を確認すれば停止しているXB-109の姿>>71>>84
その後頭部と胸部から微かな駆動音が聞こえるのを聴覚センサーが感知。
さらに視線を向ければ、XB-109に駆け寄るアデル>>76とトールの姿>>81]
[アデルに問いかけられれば>>103伏せていた目線を挙げる]
わかりません。
[問いかけにただひと言短く答えを返す。
彼女のほうを向けられた顔は変わらず無表情のまま]
[先程の招集に応じるならば、HK-099がこの部屋に赴く必要性は薄かった。
それは共にこの部屋にやってきたAG-047も思考を等しくしているはず。それでもこの部屋にやってきたのは、招集の場所が博士の部屋であったため。
それはつまり、博士との接触をアデルが望んだ可能性が高いということ>>93]
わかりません。
[先程の音声をもう一度復唱する。
もし、本当に見つかりたくなかったのなら。
まず、博士の部屋のロック番号を変更していた。
博士の部屋のロック番号を知っていたのはアデルやほんの少数の限られた人間だけであり、その彼らが戻ってくる可能性は決して高くはなかった。
それでも、確実に彼の姿を外部者に晒さないようにするためには、部屋の番号を変えるのがより確実であると判断できる。
それをしなかったのは…―――]
―回想/到着直後―
生命活動に支障を及ぼすかどうか、現時点では断定しかねます。
[シロウの言葉>>75にそう返す。
実際、怪我をした直後に異常はなくとも、時間の経過と共に異常を生じるケースもある]
シロウ・K・アイゼンは、ご家族やご友人はおりますか?
その方たちを悲しませたくないのであれば、適切な治療を受けることをおすすめ致します。
[無表情に首を傾げながら、そう告げる。
それからややあって]
もし、貴方にご家族や大切な方がいらっしゃらなくても。
当研究所におけるHK-099の役割は、傷病者の治療および看護です。
[シロウの目をまっすぐ見ながら音声を紡ぐ]
[止血を行いながら、それが看護機能かと問われれば>>83]
はい、ジークムント機の中でもHK型は汎用型に属しますが、
HK-099型は、当研究所の医療を役割としております。
[お説教、という言葉には一瞬首を傾げて]
そのような機能は実装されておりません。
しかしAIの自己判断による提案がシロウのいうお説教に該当するかもしれません。
当機の役割上、『お説教』に類する発言が行われる可能性もあります。
あらかじめご了承ください。
[そう言うと目を伏せて小さく目礼。
ちなみに「しないよう前向きに善処する」という発想自体はない様子]
[検査結果が出て、シロウから喫煙について要望を聞けば、
壁に取り付けられたパネルを操作して空気清浄機を作動させる。
喫煙習慣はあまり好ましいものではないが、
あまり行動を制限してしまうのは精神的に負荷がかかると判断。
博士にも喫煙の習慣があったため、研究所内、特に生活区画には
ここと同じ空気清浄機が取り付けられている。
これから滞在する客人用の部屋にも同じものが設置されている。
パネルを見つけること自体はそう難しいことはない。
手渡したマウス型ロボットを受け取ってもらえれば、こく、と頷く>>88]
博士の趣味かは存じません。
ですが、『使用者に適したものを』という設計当初のコンセプトに
忠実に作成されたため、このような形態をしていると聞いております。
[彼がマウス型ロボットをつつくのを無表情に見つめる。
それから、L区画に赴く彼が手を振っているのを見送った*]
―現在/博士の自室―
[アデルに問われて>>123]
アングラメル博士は現在、
自発的な心肺活動を行うことができない状態にあります。
そして博士の状態は、小惑星タロスを含むこの星系における
法的な脳死の判定基準を満たしています。
[博士の病状について、淡々と事実を告げる。
それはアデルに聞かれるまで五年間、明確な判断を保留し続けていた答えそのもの]
[二つ目の問いについては]
私を含むHK型は基礎プログラムの段階から、安定性を最重視した設計となっております。
[裏を返せば、『安定しすぎていて人間味に欠ける』ともいえる。
HK型が量産されたときに世間から受けた評価がまさにそれだった]
…ただ。
私以外の機体が、先述したこの情報を共有することでどのような状態に陥るのか、私にはその推測ができませんでした。
[自分はいざ知らず、人間とのコミュニケーションを目的に作られた、その役割を与えられたAIがどのような状態に陥るのか。
同じジークムント型の兄弟機とはいえ、予測することは不可能だった。
現に、XB-109の今の状態は既に自身の推測を超えている]
[そして]
HK-099が『ケンペレン研究所の医療担当アンドロイド』という
博士に与えていただいた役割を果たせなかったこと、
博士を見殺しにしたこと、この二つの事実は決して覆りません。
[五年前のあのとき。
博士の病状について、もっと適した治療法はあった。
可能性の話になるが、あのときすぐに博士の治療をはじめていれば、
博士は現在のような状態のまま、五年も眠り続けることはなかったかもしれない]
[だが、博士は最低限以上の治療を一切拒んだ。
そうして外部との連絡すらも拒み、今もなおこうして眠りについている。
機械である自分には、明確な判定を下すことはできないし、その言葉に権限があるわけでもない。
ただ、博士の手によって自身の中の与えられた知識は、既に現状に対する回答を導き出している。
そしてそれは、目の前にいるこの二人が出した結論と同じものであると推測された]
……。私は、無力です。
私は、博士に何をすべきだったのでしょうか。
何が、博士にとっての最善だったのでしょうか。
私は、その問題に対する回答を見つけることができずにいます。
[博士の命令を遵守した、この現状は果たして正しかったのか。
それとも、博士の命令を無視して治療を行うべきだったのか。
人間ならば、あるいは博士に尤も近しい存在であったアデルならば。
この問いに対する回答を導き出すことができるのだろうか]
[トールに声をかけられ>>142
再度活動を停止したXB-109に目線を向ける。
簡易スキャンを発動。状態を分析。……異常動作による急激なエネルギーの消耗による緊急停止と判断]
畏まりました。
[アデルやトールではXB-109の運搬は不可能と判断。
トールの命令に従い、兄弟機を運ぶための準備を始める*]
[数瞬、何かに耐えるように目を瞑るアデルの姿>>160を黙して見つめる。
人間が口にする心や魂というものは、
今こうして博士の活動停止を悼むアデルの姿こそが、
人間の心というものを具体的に表したものなのではないかと思考する]
人間にもわからないこと、ですか。
[博士のことは博士自身にしかわからない。
そう伝えられて、カシャリ瞬く。
アルグラメル博士と同種である人間、そして長く彼と共にいたアデルならば、博士の最善を理解できるのではないかと当初考察していた。
だが実際にアデルから導き出された答えは当初の予測とは異なるもの>>161
しかし、そのとおりなのかもしれない。
研究所内のジークムント間においても、完全な情報の共有はなされていないのと同じように。
ましてや、個体間の差が大きく内蔵された機能による通信機能もない人間同士であるならば
人間同士の、相互の行動に対する推測は難しいのかもしれない]
[右手にアデルの両掌が触れる。
……。
[表情を変えることなくまっすぐに彼女を見つめたまま、
その言葉を受け止める。
彼女が話し終わると、少し目線を下へと落とす。
それはさながら、人間が言葉を探る時のように映るだろうか]
こういう場合、どのような言葉を返せばよいのかわかりません。
ただ…ありがとうございます。
[博士に必要とされたと、自分は無力ではないのだと
事実か否かは別として、彼女がそう言ってくれたことに感謝の言葉を続ける]
[背中にXB-109を背負う。
全てのジークムントに対し言えることであるが、
見た目こそやや華奢に映るかもしれないが、その出力は
生体の成人男性よりも高い。
AG-047は先程の救出作業の際に機体に損傷を負った様子>>169であり
作業の補助を依頼することは不可能。
よってここにいるジークムントで活動に適しているのはHK-099となる]
[どうやらアデルも移動についてくる様子。
移動する際、CC-011がやってきてXB-109とのデータ同期を行う。>>171>>173
AG-047はXB-109にエネルギーを供給することにしたようでケーブルを繋いでいる。
やがて背後から復旧音とそれに伴う微かな振動を感知>>174]
[XB-109を背負ったまま向かったのは、オートマタ保全庫>>0:48に隣接する
AG-047から供給されたエネルギーを元に再起動したXB-109だが、システムによる判断は初期化だった>>174]
確認いたします。暫くお待ちください。
……。
XB-109の最終バックアップを検索しましたが、
バックアップが保存された最終日時は五年以上前になります。
XB-109の再起動後のバックアップについては此方では見つけられませんでした。
[アデルのバックアップについての言及に>>176
整備室内に保管されているデータを検索した後そう返答する]
[数瞬の沈黙の後]
もし、XB-109の完全な学習データを所望される場合、
彼のプログラム内へ直接サルベージをかけるという方法があります。
ただし、この方法はXB-109のベーシックプログラムに損傷を及ぼす可能性があります。
[如何いたしますか?と彼女の返答を待つ*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新