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― 激闘の後 ―
[吹雪が収まったのはいつ頃だったか。]
ね、ねえ、皆大丈夫?
寒さにやられたりしてない?
[誰が先ほどの吹雪の術を使ったのかは、大体の見当がついていた。
おそらくは、あの傀儡の魔女が……]
折角上級ディアボロスを撃退できたのに、なんでこんなことに……
『それよりコンスタンツェ、さっきのディアボロスが落としたジェムがあるはずだから、あなたも探してみたら?』
[ポーシャに促され、アヴェのジェムを探す。
しばらく土産屋の床面を探っていた結果――3(6x1)
奇数:あった 偶数:見つからず]
[アヴェのジェムはまだ残っていた。
店内の床面で輝く、無色透明のジェム。]
『無事に見つかったわね。
そのジェム、魔女と同等の力を持つみたいだけど、どうするの?』
(アヴェは倒せたけれど、またディアボロスが出てくるかもしれないし……)
[自らそのジェムに手を伸ばす。
もう一人、ジェムを狙っていた人物がいたようだが……>>3
果たしてジェムを手に入れたのはどっちだったか。
ジェムの行方が定まったとき、船外が溶岩の色に染まり、船内にも熱気が漂う。
それから体が宙に浮くような感覚に見舞われて、20(37x1)へと]*
― 現在:客室8号室にて ―
[娘は2階にある旅行客用の個室に飛ばされていた。]
また場の雰囲気が変わったわね。
さっきの戦闘での疲労もあるけれど、それ以上に熱気のせいで体がだるいわ。
『それはあなたの持つ気の属性が、舞台の属性に対して相性が悪いからね。
あなたは金の気を持つ魔女、舞台は火の属性。
火剋金で、火の気が支配する舞台では本来の力を発揮できない。
加えて、あなたは火の魔法でダメージを受けやすいという弱点があるわ。
最悪な状況という他ないわね。』
ともかく、耐えるほかないというわけね。
でも、アヴェを倒したはずなのに、なぜ私たちはまだこの空間に?
『実は、試練はまだ終わっていなかったらしいの。』
何ですって……!?
『次の試練は、合格をかけたサバイバルね。
この試練には、堕ちた魔女が紛れ込んでいる。
堕ちた魔女が全て撃退されるか、残っている見習い魔女が落ちた魔女と同数以下になれば試練は終了する。
あなたの場合、堕ちた魔女を全て撃退できればOK。
でも注意して。いつあなたが狙われるか分からないから』
どうやら、厳しい試練になりそうね……
『とにかく、頑張って耐えましょう。
そうそう、重要な話がもう一つ。
あなたの恩恵に関することよ』
恩恵?私の恩恵って、どんなものかしら。
『恩恵は、願いの本質によって決まる。
生者には言葉という伝達方法があるけれど、死者にはそれがない。
だからこそ、死者たちが秘めた思いも知ることができればと考えている。
言葉を超えたところにある想いや意識に触れ、それを知る方法を探している――それが、あなた、よね。』
確かに、私はそれを望んでいるわ。
ずっと抱き続けてきた後悔を晴らすためにも。
『そのためにも、あなたは試練に挑んでいる。
その願いの本質は、魂――もといその場に残っている、あるいは死者が現世に遺した思念に触れ、それに秘められた想いを知る、というもの。
すなわち、魂のレベルでの相手との交信、ということ。』
これが、私の願いの本質なのね。
それと、恩恵が密接にかかわっているとしたら……
『あなたに与えられた恩恵は、思念捕捉。別名、ペイガンズ・アーツ。
本来は、死者の魂や様々な霊的存在の気配を感知し、捉え、それらの持つ意思やメッセージを受け取る術。
この試練においては、脱落してあちらの空間にわたった者の思念を感知し、その恩恵を知るというものに特質が変化しているわ。
古来より巫女や霊媒師は、様々な神々、精霊などの霊的存在、死者の魂と交信することができると伝えられてきた。
今のあなたにも、それに酷似した能力が存在する。
それが、あなたが「閃緑の巫女」たるゆえんよ』**
『話しておくべきことは全て話したわ。
さあ、行動を開始しましょう。
おそらく、あなたがディアボロスと遭遇するであろう回数は6(10x1)回ね。
注意して。奴らはどこから出てくるか分からないから』
『話すべきことは全て話したわ。
今のうちに回復しておきましょう。またディアボロスが出てくるかもしれないから。』
[ポーシャに促され、まずはジェムを2個使って魔力を回復させる。
さらにジェムをもう1個追加して、体についた火傷の後を消した。
熱気が部屋を満たす中、娘は周囲を警戒する。
そこに現れたのは、2(10x1)体の玩具型ディアボロス。
それも、かつて実弟が持っていたものによく似たロボット型の――]
― 記憶の断片 ―
[かつて実弟が持っていた、ロボット型の玩具。
その日の夜は、一向に眠れなかった。
事件発生のショックもあったが、外からの物音が何度も耳に入ってきていたせいで、かえって目がさえていた。
窓から庭を見ると、弟が何やら隠しているではないか。
その時、彼が隠していたのは、もしかして――?]
『試練に集中しなさい、コンスタンツェ』
[ポーシャの一言で我に返った。
今は過去の記憶に浸っている場合ではない。
ベールを構え、魔力と精神を集中させる。]
ライトエレメンタル・ウェーブ
[迸る光波により、玩具型のディアボロスが消し飛んだ。
残されたのは2個の小さなジェム。
すぐさまそれらを拾い、次はどこへ向かうべきか思案する]
―
…………!?
[家の中から、物音が聞こえた気がした>>103]
[見られた……?]
[けれど家族の誰も、こちらへやってくる気配はなく。
気のせいだったのかとほっとした反面、家へ戻って眠るまで、動悸がうるさかった。]
[家族が買ってくれた覚えのない、高価なロボット。]
[あの日の夕方しか、時羽流の手になかったもの。]
[埋めたところで決して消えることのない、罪の証**]
[その時、西側で何やら物音がした>>87]
いったい何が?
『様子を見に行ってみましょう。』
[様子を見に行くべくドアを開けて廊下に出ようとした瞬間、待ち構えていた1(10x1)体のサソリ型ディアボロスが目に入った。
まさか毒虫が廊下でスタンバイしているとは。
今の娘には、このようなことは予想できるはずがなかった。5(6x1)
奇数:このため対応が遅れ、サソリのうち1体の攻撃を受けてしまう
偶数:が、咄嗟にサソリたちの進行方向を見極め、攻撃を回避することに成功した]
しまった!油断したわ!
[廊下でスタンバイしていたサソリは、こちらの姿を確認するや否や近づいてきて、娘の足元に尻尾の針を刺した。
娘はサソリの針で刺されただけなので怪我は1か所で済んだが、神経毒のせいか痛みと軽い痺れに見舞われ、刺された箇所から微量の血が滲み出た。]
……やってくれるじゃない?
[刺された方の足を引きずりながら、サソリとの距離をとる。
無論、ベールはしっかり構えて。]
ライトエレメンタル・ウェーブ
[消費魔力を抑え、攻撃範囲を狭めて、光波を放つ。
光波はサソリの姿を掻き消し、塵と小さなジェムに変えた]
何とかサソリは撃退できたけれど……
西側でいったい何が……
[行動を開始するが、うまく歩けない。]
『神経毒(効果:痺れ)が残った状態で行動するのはよろしくないわ。
毒が消えるまで待つか、ジェムを使って痺れを和らげましょう。』
それなら、痺れを和らげたいわ。
この状態じゃ、機敏な行動がとれないから。
もっとも、このジェムが神経毒に効くのかどうか分からないけれど。
[先ほどのサソリのジェムを拾って使い、痺れと出血を和らげた。
痺れがとれたところで、再び西側へ向かって歩き始めた時――向こう側で吹雪が吹き荒れている>>110のがかすかに見えた]**
大学生 コンスタンツェは、男の娘 ツィスカ を投票先に選びました。
― 2階廊下 ―
[幸い、吹雪は間一髪のところで回避した。
そのため、何とか吹雪が収まるまで耐えることができた。
しかし、今度は廊下の床にひびが入ってしまっているようで、パンプスでは歩きづらい。
ヒールがひびに引っかかったら転んでしまう。
転倒を防ぐため、壁に手をつきながら、慎重に歩く。
その目線の先には、魔女候補たちがいた]
『戦うにも、これでは足場が悪いわ。』
[ポーシャ、ひび割れた床を見て独り言。]
(さすがに、こんなひびだらけの場所では戦いたくないわね。
いつ足場が崩れるか分からない場合は特に。
それにしても――)
さっき、何かが崩れるような物音がしたけれど、いったい何が――
――!?
[娘の後ろから、床が崩れ落ちる音がした。]
(ま、まずい……!)
[崩落は娘の足元にまで及び――]
きゃああああっ!
[ふわりと落ちるような感覚に見舞われた後、娘の体は床下へと吸い込まれ始めた。
だが床が崩落するのは想定内だったため、崩落によってできた穴の縁に両手をかけて、下への転落を阻止した。]
お願い! 誰か助けてー!!
『コンスタンツェ!なるべく手を離さないで!
さもなくば落ちてしまう!
他の魔女候補が引き上げてくれるのを待ちましょう。』
[穴の縁に手をかけたまま、救助を要請する。
今は金の気が支配する時間帯。瞬時に判断ができるほどには調子がいい。
しかし、もともとこの娘は腕力に自信がある方ではなかった。
腕力が限界を迎えるのは時間の問題である]
[と、そこに娘の叫びを聞きつけてやってきたのは、円月輪の魔女>>268
彼はすぐさま娘の手を掴み、引っ張り上げようと試みた]
手を煩わせてしまってごめんね。
私ももうもう少し注意して進めばよかったんだけれど……
『何とか、無事に助かりそうかしら?
それにしても――』
[ポーシャはここで、この円月輪の魔女の正体が娘の実弟であることを知った。
一方、輝実はもう片方の手に力を入れ、穴からの脱出を試みた。
穴が広がる前に脱出しなければ]
[もう一人、こちらに向かってくる人物。>>272
第一試練の時にも見かけた、獣耳の魔女。]
な、何とか下まで落ちずには済んだけれど……
[手伝えそうなら手伝って、と告げた。
さらに、影の手が伸びてきて、娘の手を掴む>>277
どうにか脱出できるかもしれない、そう考えた次の瞬間だった]
[サシャと呼ばれたミニドレスの魔女>>278が、穴へと飛び降り、階下にいる人物のところへと向かっていった。
影の手の魔女も、穴から階下へと降りていく。
そして娘も階下へと降ろされた。
降ろされた場所には、傀儡の魔女もいて]
やはりとは思ったけれど……
あなたの仕業だったわけね。どうしてくれるのかしら?
ちょ、待――
[傀儡の魔女は、東階段の方へと向かう>>299]
なぜそうも、自分勝手な振る舞いばかり……!
なぜ無差別な攻撃を繰り返して……
まさか……!
『どうしたのよ、コンスタンツェ』
さっきの崩落に関して、これが原因ではというものが思い浮かんだわ。
後で皆にも言わなくちゃ。
『そうね、なるべく早く伝えなくちゃね。
あと、脱落者が出ている場合、あなたの恩恵が本格的に使えるようになるはずよ。覚えておいて。
それより、どうするの?』
もちろん、彼を止めに行くに決まってるわ。
[このまま暴れられたらまずい。何としてでも彼を止めなければ。
何かあった場合は、魔法で皆を援護するつもりで]**
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