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―――っ?
[突然失われた視覚に、ただ戸惑ってきょろきょろと周囲を見渡した。
そうして目が見えなくなったことを悟ると、茫然と口を開き]
……ここ、は?
[自分は先ほどまで、書庫にいたはずなのに。
書庫に緑の匂いがするはずがない。でも目が見えないのだから、判断のしようが無かった。
――ウェルシュが能天使として仕えると教えてくれて、自分はそれに言葉を返した。
それ以降の記憶が全く無い。]
[シグルドがここにいたということも、記憶を失くした彼女は当然知らない。
おまけに目も見えず、故に彼がいなくなったこと>>105にも気付けなかった]
に、逃げるって……――きゃっ!?
[いきなり逃げろと言われても>>110、目が見えないのだからどこをどう行けばいいか分からない。
戸惑い躊躇していると、腕を引かれ>>110されるがままに霧の中から連れ出される。
普段の彼女ならこんな状況であっても抵抗をしそうなものだが、それもなく。]
あ……あの、貴女は…?
[やがて霧から逃げ終えると、呆気にとられながらもそう尋ねる。
知らない気配だ。天使長でも天使でもない。
主に招かれる人間というものをまだ知らない彼女は、少しの恐怖を抱えていた。]
[声が聞こえる>>113が、混乱している今は誰のものか分からない。
戸惑い気味に伸ばした手は運よく届き、そのまま宮廷に辿り着いたのを肌で感じることは出来た。]
人間……?
まあ、主に招かれたのですか。姿が見えないのは残念ですけれど……
[オクタヴィア。その名前を覚え、ジークムントの言葉を聞く限り嘘偽りはないことを悟る。
そして>>117問いかけられると、慌てたように姿勢を正して]
…お見苦しい姿をお見せして申し訳ありません、ジークムント様。
[普段のシルキーは彼を呼び捨てにするが、今は緊張感が溢れ出た態度で敬称をつけていた。
そしてジークムントの方を向いているつもりだが、微妙に方向が違っている。
天使長室、その単語を聞いた瞬間驚いて顔を上げるが言葉は上手く纏まらず、結局黙ってしまった。]
霧…?
あ、あの……話の内容がよく…。
[ジークムントの提案に抗議するようなオクタヴィア>>122>>123の声を聴き、また戸惑いを露わに。
霧がどうかしたのだろうか。状況さえ把握出来ない状態の彼女は、反論も肯定も出来ないようだった]
/*
さっきのランダムで出たのが1だったので、ここに使おうと思いましたの。
記憶はきっと戻ってます。回復かけられなかったら、すっころんで頭打つ古典的な方法で戻そうと思ってましたのよw
天使長 シルキーは、自称妖精 フェリクス を投票先に選びました。
―私室―
[普段眠ることがあまりないからか、心地良い眠りから目覚めるのは早かった。
ゆっくりと目を開き、そこが見知った自室であることを理解すれば周囲を見渡そうとして――]
……あ、ら?
[視界に入るのはジークムントと、名高い軍師ではあったが堕天したゲルト。
しばし二人をぽかんと見つめていたが、慌てて体を起こし状況を整理する。
あの時霧に包まれてからの記憶が無い。
ここが丘ではなく自室ということは、彼らが運んでくれたのだろうか。]
ジークムントに……ゲルト…?
[いまいち頭は覚醒せず、まだどこかぼんやりしながらもとりあえず名前を呼んだ。]
…悪夢?
私が貴方に様付けって……
[一瞬冗談かと思ったが、彼はこんな冗談を言う性格ではないだろう。
それに雰囲気が、いつもと違っていたから。]
霧――そういえばオクタヴィアも、それらしきことを言っていましたわ。
……私は視力、そして記憶ですか。
分かりました。オクタヴィアには後で、きちんと礼を申し上げますわ。
[失っていた間の記憶がないのでいまいち実感は湧かないが。
個人で違うのだろうか。大分覚醒した頭でそう考えていると、ゲルトもやられたと聞き改めて視線を向け――]
[真剣な顔でこちらを見据えるジークムント>>155に同意を示すように戸惑いを消した表情を向ける。]
…他の天使にも何らかの影響を受けている者がいるでしょう。
混乱が起きる前に対策を…と、言いたいところですが……。
[そもそもどうやって策を練ればいいのかが分からないのだから、やりようがないのだ。
本来ならあってはならない事態で、早急に対応をせねばならないというのに。]
…ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ある程度回復したら状況を纏めて、一度そちらに参りますわ。
[エレオノーレにも伝えなければならない。
既にこの後どうすべきかを組み立てていたせいか、ジークムントの呟きは聞こえていなかったようで。
頭を下げて彼を見送ると、ゲルト>>156の方を向き]
…ええ。
南方での戦いも、ご苦労様でした。
[微笑んで彼を労わる言葉をかける。
彼女が嫌うのはあくまで人間。堕天使のことは嫌ってはいないのだ。]
戻って来て間もないのに災難でしたね。
早く戻るといいのですけれど……
[癒しの力で自分が元に戻ったことを知らない彼女は、そんな選択肢が頭に浮かばなかった。
それに堕天した者に自分たちの聖なる力を使っても彼らに影響を与えてしまわないか、分からなかったから。]
話していた時は普通に見えましたけれど……遅れて影響が出たりもするのでしょうか。
[もしそうなら様子を見に行った方がいいかもしれないが、彼の行き先が分からない以上は無暗に動き回るわけにもいかない。
ううん、と首を傾げてどうすべきか悩みだす。]
もう大丈夫です、私も行きますわ。
お気遣いありがとうございます。
[外が俄かに騒がしいのを感じ取るも、静まったようなので一旦気にするのは止めた。
ゲルトに微笑みベッドから立ち上がれば、ふらつくこともなく至って普通だった。]
…行きましょうか。
[一応何かあった時のために翼は出して、ゲルトに案内をお願いする。]
失礼しますわ。
[彼の部屋の扉をノックして中に入り、一礼する。
彼のゲルトに対する返答を聞き、やはり影響を受けていたことを知るも今は薄れていると言われれば安堵の息をついて]
…また外が騒がしくなったようですね。
先ほど、一旦静かになったと思ったのですが。
[シグルドが危機に陥っていると聞けば驚きに目を見開くと同時、やはり天使たちでは片付けられない問題が起きていることを察した。]
収容所の方が特に騒がしいように思いますが――。
……私が様子を見てきます。よろしいですか?
[シグルドのことも気にかかるが、収容所に捕えられている者に何らかの異変があったなら見に行かねばならない。
考えて、ジークムントの了承を得ようと]
―収容所前―
[近くに降りると、何やら複数の天使たちとオクタヴィアの姿。
そして、蹴りを喰らわせようとしている捕えられていたはずの自称妖精と抱えられている少女がいた。]
――止めなさい!
[よく見れば天使は自分の管轄内にいる者ではないか。
焦ったように天使たちへ言葉をかけると彼らは反射的に動きを止め、フェリクスの蹴りを喰らった者もいたかもしれない。]
この状況は何ですの?
[歩み寄って、状況を聞きただそうと。]
[着地に失敗した彼>>254に一瞬呆けるも、すぐさま>>255説教にも似た言葉に耳を貸した。
状況も大体わかった。大方二人が逃げ出し、オクタヴィアを部下が責めたてていたのを見て戻ってきたのだろう]
……ええ、その天使たちは私の部下ですわ。
オクタヴィアが脱走に手を貸した――というわけではなさそうですね。
[彼女の信心深さは知っている。
ここに捕えられている者も、それが神の御心ならばとかなんだか言って世話をするだけだったことも。
霧の混乱に乗じた可能性はあるが、やはりするとは思えない。]
貴方達がどうしてあそこから脱出しているのかも気にはなりますが……
[そう言って目をやったのは、怯える部下たち。]
きちんと感情に流されていない状況確認は?
彼女の言い分は聞きましたか? ……答えなくても良いですわ、どうせ否でしょう。
[人嫌い故にこうして攻撃をしてしまう天使も中には存在した。
自分も刺々しくなってしまうあたり、人の子とは言えないが――]
……オクタヴィア。
[はあ、と彼らに溜息を零した後。
真剣な顔で彼女に近付き、そして。]
まずは部下の態度をお詫びしますわ。
…私も状況は完全に把握出来ていませんが、彼らの態度はあまりに無礼でした。
[そう言って、頭を下げた]
/*
あああ飴。ありがとうございますお二人とも。
…更新が24hごとでした。微妙なタイミングの乱入ごめんなさいですの。
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