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[ベッドから引き起こされて、差し出されたのは血の糧。
自分のためにロー・シェンが負った傷だ。]
手当しないと。
[ロー・シェンの手を抱え込むようにして訴えたけど、結局、口で、した。]
[牙を使わずに舐めとる紅の恵みの濃い味。
量は多くないものの、深い充足が行き渡る。]
…大丈夫? 師父がフラついたら、オレがカバーするよ。
[感謝に眦を染めながら、口にするのは背伸びした自負。]
あ…
[血を取り入れたことで、ロー・シェンの存在が血の波動に感知できるのを知る。
まごうかたなく、いつでも傍に、だ。]
こっちの余録の方が、 嬉しかったりして。
あなたのいるところが、オレのホームだ。
[その後、ロー・シェンとの「戦い」に備えて、武器を借りる。
美しいカーブをもつ刃の山刀。]
手加減とかしないから。
[ふたりで「戦い」ながら、バランの潜伏場所に接近してゆく作戦を提案する。
バランの前に立っても、自分はもう揺らがない。
ロー・シェンとふたりでいれば、怖いものはない。]
行くよ。
[不意に響いた声に、眉を顰めた。
相変わらず自分が与えた名しか呼ばないことに、密やかな息を吐く。]
ロー・シェンだ。
[返答をする形で名乗りなおし、]
俺たちはバランを狩りに行く。
[自分の状況と行動とを簡潔に伝え、]
後のことは頼む。
[後方での支援は任せた、可能な範囲で力を貸してほしいと願う。]
今回の評議会の命、遂行させる気はない。
[言葉を添えたのは、密命のことだった。
内容からして、マスター全てに同じものが伝えられている可能性は高いと踏んでいる。
彼らが命令を遂行しなければならない状況になる前に、バランを再び倒すという宣言。]
頼む。
[そのための力を貸してほしいと、再度口にした。
真祖が現時点で自身の"子"をバランの支配から断ち切っているのは当然のこととして*]
[ずっと昔から、同じ血が流れているのだろうとレトは言う。
時のなかを流れ受け継がれてきた血。
血族とはまた別の、氏族の繋がり。]
ああ。
[きっとそうなのだろう。
全ては、今へ向けて繋がっているのだ。]
[舌で行われるのは獣の癒し。
目を細め、レトがするのを眺める。
この子はなにかに姿を変えることがあるのだろうか。
そういえばなにかの折に、蝙蝠になりたいと希望を聞いた気がする。
追い詰めれば自然と変身するだろうか。
物騒な考えがちらと頭をよぎった。]
[レトの頭を撫で、「戦い」への準備をする。
相手を欺きながら近づく作戦。
うまくいけば、逃がす可能性が減るだろう。]
当たり前だ。
[手加減など考えていないと笑った。
きっと楽しい道中になる。]
― 外へ ― >>437>>438
[飛び出したレトから一拍遅れて部屋の外へ出る。
右腕には刃を備えていた。
腕を覆う籠手から三本の刃を生やした、攻防一体の形。]
猟犬の名、伊達ではないぞ。
[薄く笑って、遠ざかる背を追う。]
[建物から出るところで追いつき、刃を振う。
扉を挟んで交わされる攻防。
攻守が目まぐるしく変わり、刃が火花を降らせる。
自分で鍛え上げた子だ。
実力は、よく知っている。
それでも、真剣を交えるのは格別だった。]
見せてみろ。
おまえの本気を。
[振り下ろされるきらめきを籠手で受け、刃握るその腕を狙う。
攻防の場は、じわりと外へ移る。]**
― 城館外 ― >>477>>478
[攻防は城館の外に移って、なお激しさを増す。
風に撓る若木のように、時には風そのもののように、
しなやかに軽やかに駆けるレトを、執拗に追う。]
……。
[飛来する礫はそれほどの痛手にならないものの、
足を止めて丁寧に弾いていく。
その間に、相手は体勢を整えていた。]
[雷撃の軌跡を描いて肉薄し、刃を振う。
ごく軽い手ごたえを残し、相手の頭が視界から消える。
直後に感じる鋭い風。]
はっ、
[ローキックを足でガードし、斬撃を見切ってすり抜ける。
頬のすぐ側に冷たい金属が通り過ぎるのを感じながら、さらに肉薄して身を低くし、肩から当たりにいく。]**
ふ…ふふ…そうか。ロー・シェン。
[喜色をこめた嬉しい笑みが零れる。
名乗りを返すのも、バランを狩りにいくのも当然のことそこまでは当然のことであるから、笑みを浮かべる理由にならない]
余程大事な存在となったのだな。
[必要がなければ手出しなどしない余計な口も挟まない。ただ名を与えたものとして、手を求められればこちらはいつでも応じる気であった。
それが今回、議会からの密命を遂行せぬよう努め、更に初めて我を求める声にのったために漏れた喜悦。]
よかろう。手隙のマスターは他にはおらぬだろうからな。
[当然の如く自身に与えられた子について問題を亡くしていることを暗につげるのを最後にこちらからの念話を終了した*]
[ざっ、と足が土を噛んで止まる。
吹き飛ばした相手の行く先を見定めるのは一瞬。
ダメージを目算するのも一瞬。
左手も使ってほとんど三本足になりながら低く地を駆け、短い跳躍の勢いを乗せて右手の刃を振り下ろす。
すんでのところで相手に転がって躱され、三本の爪は地面を抉るにとどまった。]
……やるな。
[この間はこれで終わりだったのだけれども。
小さな笑みを零し、レトの後を追って走る。]
[森に入ってしまえば、直線的に追うことは不可能だった。
小柄な体を生かして木々の間をすり抜けられれば、こちらは余分な回り道を強いられる。
暫し追いかけたところで見失い、足を止めた。
近くにいるのは間違いない。
息さえとめて、周囲の気配を探る。]**
― 森 ― >>501>>502>>503
[吹きわたる風。うねる葉擦れ。遠い鳥のさえずり。
そして静寂。
木々の間で神経を研ぎ澄ませば、雑多な音と深い静寂に押し包まれる。
自分の足音も聞こえない集中の底で、動くものの気配を捉える。
森の声の中から、求めるもののこえを。]
───…!
[突然、すぐ側で鋭い音が響く。
警戒の声を上げる鳥が頭上を渡っていくのを見上げ、
はっとして視線を下へ引き戻した。
だが、それは十分な時間だったろう。]
… ティファレト。
[肉薄する姿が、コマ送りのように目に映る。
奔る想い。突き出される気迫。顔に浮かぶのは───]
ああ 。
[これは避けられないなと理解する。
意思の問題ではない。純粋に能力的な不可能事だと。
左胸に衝撃。鋭く裂ける痛みが走る。
体の中心に届く意思。]
小賢しいことを
[森の中に誘い込んだのも、右手を負傷したと見せかけたのも、すべてはこの一撃の為かと納得する。
声に乗るのは賞賛の色。]
これだけまともにくらったんなら
[衝撃をこらえて手を伸ばす。
レトの右手首を捕え、もろともに後ろへと倒れこむ。]
───奥の手、出さないとな。
[ぐるりと後ろ向きに地面を転がりながら、レトを巻き込んで投げ飛ばす。
黒曜石のエッジが動いて、胸に赤い筋を引いた。]
[レトを投げた反動で、自分もまた小さく跳ねて起き上がる。
地面に降り立った姿は、闇色を纏う四足の獣。
低く唸り、金の鬣をひとつ震わせてレトへと躍りかかった。]
[戦う周囲の空間が、わずかに色を変えていた。
それは、途方もなく大きな結界の気配。>>492
なにが起きたかは正確には把握できなかったが、
誰がしたかは、考えるまでもなく明白だった。
真祖がなにをしたにせよ、望みをかなえるに必要なだけのことをしたのだと確信している。
評議会の意を覆すのだと示したとおりに。]
[それにしても、なぜあんなに楽しそうだったのかと、
念話のあとしばらく首を傾げていたのだったが。
類推できるほどには、そのひとを知らぬのだった。]
わあ! わあ! なんかなんかなったー
教えて、どうなってるのオレ!
あと、ロー狼なのも、恰好いいね。
[当たったと喜ぶさまは可愛いが、その後がまだ甘いなと内心に苦笑を零す。
暴れる体を押さえつけ、首筋に鼻先を近づけた。
ぐわ、と脅すように口を開いた矢先]
───……?
[不意に足の下から質量が消失する。]
[微かな羽音と高い鳴き声を頼りに見上げれば、
小さなコウモリが枝にぶら下がっていた。]
……ぐるる…
[笑うように唸って木の幹に足を掛け、伸びあがって覗きこむ。]
ああ、なんだ。
間違っていなかったか。
[追い込めば、という予想への独り言。]
立派にコウモリだな。
飛ぶには訓練が必要そうだが。
[かっこいい、との賛辞には、ただ笑った。]
簡潔に尋ねるよ。
これをやったのは君かい?
[不躾な問い。
「これ」が何を指すとも言わぬまま。]
へへ、飛べるの楽しいな。
このまま追跡続ける?
[勇んで枝を離れたが、ほどなく木にぶつかってヘロヘロと落ちてきた。]
うん、練習いるみたい。
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