情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
どうやらこの力のない吸血種もいるようだけれどね
[感覚だけの世界で彼の方を向く。]
そんな仰々しい言い方はやめてほしい。いつもの通りでかまわない
[そうしてふと、見えろ、と願ってみれば現実とは違う世界。その中にオズの姿を見つけた]
どうなっているのかわからないがよろしく
[自らの姿は車椅子ではなく、簡素な椅子に腰かけた姿だったか。彼の方に腕を伸ばし握手を求めた]
......?
[彼の言葉にはて、と首をかしげて]
あぁ、この世界では動くけれどね、現実では動かないよ
[本当は動く。それもわかっていて、理解していて、それでも尚その瞳は嘘をついてなどいないかのように純真な光を持っていた]
私の、足は、動かない。
[それは真実以上でも以下でもないとそう言い聞かせるように。
そうして彼の手のひらを握り返した。]
この違いになんの意味があるのか、王子殿が何をたくらんでいるのかはわからないがここにいるEsの皆は敵ではないんだ
[そうして彼の頭をくしゃりと撫で]
何をしているのかは、どことなくわかるけれどあまりやりすぎないように。君が何か悪いように思われたらいけないのだから
[何かしてほしいことがあれば言うという彼にいつでもと微笑んで]
血が欲しいのなら私のを飲むかい?
[垣間見えたかれの行動。この世界で飲んで満たされるかはわからないがやってみるかと。]
[ついに唇に添えられた人差し指を噛む。そっと牙が皮膚を貫けば甘いそれが溢れだし、ただひたすらに求めるようにその甘露を啜った
彼も指を噛んだのか、それとも首筋にその舌を滑らせたか、どちらにせよ血を啜られればびくりとその体をきつく抱きしめる]
ぁ....あぁっ......
[快楽ともまた違う、それでいて甘美な感覚。血管の中を指で優しく撫でられるような、その刺激に快楽を得ているような声を微かにあげた]
[ぼう、とする頭で彼の人差し指に舌を這わせる。あぁ、彼の紅いそれに侵食される、そう思ったときに音をたてて彼が離れこちらもその指を離した]
私以外の血を吸ったことなどない癖に
[それでも自分も思った。彼の血は格別に旨いと。]
だが不味いと思われるよりは旨いと思われた方が嬉しいな
[そも血を吸ったり吸われたりして喜ぶこと自体おかしなことなのだが、それでも彼に喜んでもらえたなら嬉しかった]
皆、一斉に、か。
[車椅子に乗せようとしてくれるギィにありがとう、といって乗せてもらう。その時開いたドア、向かい側から叫び声が聞こえて]
ディーク?
[ギィの方を伺ってからディーク部屋の方へ向かおうと。
廊下に出れば濃い血の香りがあちこちからしてその異常さを感じた]
ー廊下ー
ディーク!
[走り去る背にこえをかけたがどうだったか。>>161ギィの伺うような視線には辺りを見渡し]
イド
[珍しくそれを呼び周りの様子を伺う。そしてギィの方を見上げ]
どうやら漏れなく皆吸血種へと覚醒しているらしい...
いいのか?
[ディークとギィがそこまで関わったことのないことを知っている。だから彼がディークを追う理由はただ私がそうしたいからというだけになる。]
私のことを気にしているだけなのならそうしなくても....
[それで彼に置いていかれたら寂しい癖に唇は真逆の言葉を紡ぐ。
そうしながらも車椅子は彼に押されディークの元へと向かっていた]
/*
2日続けてとかごめんなさい....
そしてナニコレ/(^q^)\フッジサーン
二人からの縁故がもう美味しすぎて私はどうしたら
ー礼拝堂ー
....ありがとう
[>>174こうして付き合ってくれることが嬉しい。だから彼が何を考えていたかなど気づけず]
ディーク
[礼拝堂の中、自らを呼ぶ彼の声が聞こえ自然とこちらの声色も優しくなる。あぁ、彼までこんなことになってしまうなんて。そうして近寄ろうとして傍らの存在の言葉を聞いた>>181]
......
[彼の言葉に頷いて、その口づけを受けた手で彼の手をつかんで拒まれなければこちらからも口づけを]
ディーク、大丈夫かい?
[どうして、なんて決まっている。彼が心配だから、彼を救ってやりたいと思うから
ゆっくりと車椅子を漕いで彼に近づく]
我慢....血が欲しいのか?
[>>184叫びと共に立ち上がったその言葉に苦笑を溢す。]
初めから、彼には追い付けてなどないさ
[ぼそりと呟かれた言葉は誰に届くでもなく。そうして遂に祭壇の目の前、もう残り数10センチのところまでくるとその手を止め
血の臭いがする。自傷しているのか、とそれを啜る音に目を伏せて]
血をのみたくなどないのかもしれない。だが、昨日いっただろう?利用できるものはしなさいと。
[そうして遂にその祭壇を回り込もうとした]
辛いのなら私の血を飲みなさい。少しなら、分け与えてあげられるから。
[自らは先程ギィのそれを口にしたお陰でまだ渇きはそれほどでもないがその香りにやはり目眩がする。
彼を見ることが叶えばあぁ、やはり自らを傷つけていたと悲しんで代わりにと自らの腕を差し出す。彼が誰の血を飲みたくなくて我慢しているなど知らずに、ただ飲みなさい、とただ静かに促した]
[床に広がる彼の血に顔をしかめて、その姿に近寄ろうとした瞬間、ぐっと腕を引かれて車椅子から体が離れる]
あっ........!!
[彼の方にそのまま倒れ込めば慌てて動こうとした足を叱咤する。きっとその普通とは違う焦りに彼は気づかなかっただろう]
.....ディーク
[その幼子のような彼の頭を撫でるように抱きしめる。決して抵抗しようとはせず、勿体ないと床に広がった甘いそれを舐めた
自らの手首を彼の牙が貫けば熱いため息を吐いて、それでも先程のように喘ぎはしなかった。]
[口元にその細い指が触れているのは感じるが決してそれは噛まずに溢れた血液のみ舐めとる。
そうして暫くしてくらりときはじめめた頃彼が驚いたように体を離したのを見てその体を抱きしめた]
いいんだ、大丈夫だから。そんなこと思わなくていい。
[ただ首もとにすがる彼を抱いてそっとその背を擦ってやる。]
傷はこうして塞がるし、死ぬこともない。ディーク、君がしたことは悪いことではないよ
[吸血種として覚醒してしまった今、しょうがないことなのだとその小さな体を抱きしめて**]
[彼の瞳を見つめたままただ、息も止まったかのようにその動きを止める。
耳鳴りが酷い。彼はなんといったか
どれだけそうしていたか。体を起こされようと差し出された彼の腕を掴んでぐっと押し倒す。そしてその瞳をじっとみつめて]
ディーク、君はここから出ることに望みを持っているか
君は.......もし私がそばにいてほしいと望んだら共にいてくれるか
[恐ろしいほど紅く燃える瞳でその姿を射る。ディークからしたら謎かけのように聞こえるだろうその言葉、どう答えるかを彼を床に縫い止めたままじっと待った。]
[血は吸ってはみないのか、と少し残念そうに腕を引っ込めて]
君の弟なら覚醒した。私の血を飲んだよ
[そう呟き。欲しければイドでも手にはいるような情報だけ話した]
じゃあ
[差し出された手の甲にこちらも噛みつく。ただ甘いだけで喉元で消えるかのようなそれに面白いなと笑みを浮かべて]
ん、ありがとう。これではここでできるのは話し合うことぐらいか
[こればっかりは自分の力でもどうにもならなそうだと]
[>>283ある、との頷きに瞳を揺らす。そうして待っていた二つ目の問いの答えには自嘲するかのような表情を浮かべ]
夢じゃない。ディーク、君に側にいてほしいんだ
[彼の涙を拭ってやりながらその首筋に顔を埋める。そうしてじわりじわりと歯をたてて甘いそれを今度は彼自身から啜った
彼は理解しているのだろうか。あの言葉の真の意味を。
私は彼に愛しているはいってやれる。まるで息子のように、弟のように愛してると
だが好きだとは言ってやれない。きっとその相手は別に.....]
“愛してるよ”、ディーク。
[残酷な仕打ちだ。知っていて、彼を手元に起きたくなった。
それはこの男の理性がもう崩壊していることを暗に示していた]
まぁ、気分転換に使うぐらいしかできなそうだね
[そういって残念そうに笑った]
何かほしいものあったら願ったら出るんじゃないかな、多分。せっかく私たちだけが使えるのだから居心地をよくしよう
[そうして珍しく子供のような顔をして。未だその場所の意味も知らぬままオズワルドの前で、あっさり立ち上がってみせた]
[最初の質問はそうしてしまう贖罪のため。私自身は王子が生きている限り生きようとは思わないかもしれないが、彼のことはどうしてでもいつか逃がしてやろうと]
ん.......
[必死にこちらに腕を伸ばしてずっと、ずっととそれと自らの名前しか知らぬように繰り返す姿にどうしようもない愛しさを覚えてそっと彼の体を抱き寄せる]
......ぁ、は
[吸いすぎないところでその首筋から唇をそっと離す。最後に傷口を舐めればすぐにそこはふさがり誓いは終わりを告げた]
すまない、乗せて、くれるかい?
[体を離してその頬を撫で車椅子の方をちらりと見た。
そうして他にも会話をしたか、気分転換がしたいと外が見える中庭近くの廊下まで連れていってもらったか]
ー中庭近くの廊下ー
[日には当たらないようにするがそれでも空気がぴりぴりと少し肌を焼く
それでもそこから離れず昨日茶会を開いたその場所を見つめていた]
......はっ、
[あんなことをするなんてと、そう思う心はあれど後悔はない。昨日の自分と微かに違う、長年その体を絞めてきた理性が溶ける感覚
いや、理性などこの足を動けなくしたときからとうに無いのかもしれない。]
[足音が聞こえた。ふとそちらをみれば変わって尚目立つ髪色が]
ギィ
[少しだけ、彼から目を背け、その問いにゆっくりと口を開いた]
好きだ、といわれた。だから側にいてほしいと、愛していると返した。
[心のなかで未だにあれを是としない感情があったからかもしれない。彼になんと言われても傷つくような気がしたがその言葉はするりと出ていた]
.....なんで.....どうして知ってる
[結婚歴があると知っているのは王子やその周りの人物だけ。王子が漏らしたのだと気づいて唇を噛んだ]
ディークは、そういうのじゃない。息子のように、家族のように愛している。
.....なのに私は側にいてほしいと縛り付けたんだ
[自らの体を抱き込むようにして俯く。]
軽蔑するか、こんな私を。
何故、か。
[漂う瞳は彼の赤髪を映し更に赤く輝き]
皆は言う。私は優しいと。だが違う、結局のところ私のエゴだ
妻であった女性が病で死んだと聞かされた時、守ってやれなかったことを悔やんで、救えなかったことを悔やんで、それでもこの鳥籠から出られなかったことに絶望して私は本当は死にたかったんだ
[ぽつりぽつりと溢れていく言葉は彼の語ったことのない内側を見せるもので]
それでも私は出来なかったんだ。本当は彼女を失ってしまったことにそこまでの喪失感を覚えていなかったから
ただ一人、共にいてほしい人がいればなんでもいいという傲慢な心に気づいてしまったから
だから私は翼を折った。飛べぬからここにいる、そういう理由がほしかったから。そうしてわたしは生きるのを止めた
[足首をゆるりと擦る。激情のままそこにナイフを突き刺した日から数日は熱に魘されたものだ]
誰かを助けるのもそう。妻を助けることが出来なかったからそうしたいだけ。ディークが、彼が私が側にいれば救われると言うのなら私は彼に好きはあげられないが愛は与えよう。
[そうして広げた手は彼のもとに伸びる。]
私はそれに満たされ、彼らはそれに癒される。ただ、それだけの話だよ
...ここまで聞いて尚、私は庇護すべき存在かな?皆にあのようにすかれるべき存在、なのだろうか
[答えは否だと思っている。それでも私はそうでないと今ここにいられないから]
[くだらない、その言葉に瞼を閉じる。本当は誰でもいいわけじゃない。いつだって共にいてほしいのはたった一人。でもその心さえ自ら偽って]
歪んでいるか、そう.......だな。その通りだ。私はこうなるずいぶん前から歪んでいた
[見返りが第一と言うわけではない。この男の性分として黙っておけなかった部分も多々あるのだろう。だがそれも全てエゴだと言い切って]
君も手をさしのべてくれるのか?
くだらないのだろう?歪んでいるのだろう?
そんな私など捨て置けばいい。
[ゆるり、彼のその指から離れるように手を払う。]
[あのとき死ねなかった本当の理由は目の前の存在がいたから。
全て見抜かれていて王子に言われた。外出許可をくれと泣きわめくがお前は結局外に出たくないのだろうと。お前がいなくなればあの男はどうなるとも知れないと。
それだけはさせてはならぬと思った。これは見返りなど求めない、ただ彼に知られぬように知られぬようにと努力した王子との誓い。
知られなくていい、想い]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新