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― 平原南 ―
「後ろの隊がこっちきた!
1000以上いるよあれ!」
うわ、思ったよりきた!
[前の方で待機していた義勇兵の中から声が上がり、カレルもまた前に出て様子を窺う]
先遣隊の方の注意を引く心算だったんだけどな……。
向こうは動きもしないや。
[盾で矢を凌いでいる>>200のは見えたが、そこから動いてくる気配は無い。
牽制にこちらに出て来ては深追いせずに引く、を繰り返していた。
その都度弓兵と義勇兵が下がり、軽歩兵が出るタイミングを窺っていたが、上手く噛み合わずにいる。
そうした最中での後詰の進路変更>>202だ]
後ろが到着するまで凌いだ、ってことか。
[挟み撃ちにされて尚、崩れることなく留まる胆力に舌を巻く。
分断と一撃離脱を目的とした布陣ゆえに大部隊の的になろうとしていることは少々予定外だった]
ベリアン様に伝令出しといて!
後方隊がこっちに進路向けたのは見えてるかも知れないけど。
場合によっては下がって森に入るってことも!
[誘い込むにしても一時退避するにしても、大体の場所の明示のために南の森に入る可能性を伝えた]
対象変更!
向かって来る兵を何とかしよう。
歩兵の皆さん、よろしくお願いします。
[作戦指示は出来ても戦闘指示をするには経験が足りない。
細かい動きは軽歩兵の隊長に任せることにして、カレルは義勇兵の指示に回った]
僕らは歩兵の皆の補助を。
後ろに下がったら土集めして、なるべく乾いたやつ。
[そう指示を出して、接近までは簡易投石具による投石を行う。
向かい来るゼファー兵は重装歩兵で構成されているようで、矢や投石を行っても盾を翳して速度を落とさずに迫ってきた]
「当たっても効いてんのか分かんねぇな!」
それだけ鍛えてるってことだよ、心も体も。
戦闘訓練の年季が違う。
[確か、幼少期から戦闘訓練を行っている、と幼い頃に介抱した青年が言っていたような気がする。
君くらいの歳から訓練している、と]
[やがて接敵直前になった辺りで、弓兵と義勇兵が下がり、軽歩兵が前へと出る。
数にして400、ともすれば重歩兵の勢いに飲み込まれそうな数だが]
「構え!」
[横に並んだ軽歩兵達が槍を前方に構え槍衾を作り上げる。
相手が駆け足のまま到達するなら、激しくぶつかることになるだろう。
初撃の交戦を行った後は、相手の勢いを押し殺そうとしながらも、少しずつ後ろへと下がっていく。
その間に弓兵と義勇兵は盾兵の後ろへと下がり、弓兵200が後方からゼファー兵に向けて遠射を行う。
義勇兵は更に後ろに下がり、次手のための準備を始めた]
[押されるかのように下がる歩兵の動きに、相手は何か気付いただろうか。
狙うのは、盾兵の前に広がる泥地に誘い込むこと**]
― 平原南 ―
[槍衾に対しても怯むことなく押し込んでくる鉄の集団>>226。
恐怖というものを微塵も見せぬその姿は圧倒的な物量としてカレル達に襲い掛かった。
その物量をまともに受けた軽歩兵達は押し込まれ、槍に突き刺されながらも後方へと下がり行く。
刺され倒れた者を助けるのもままならず、下がり行く様は押し込まれていると言っても過言ではなかった。
ただ一つだけ、目論見があることだけは除いて]
っ、 退避!
[最前列にゼファーの重装歩兵を指示する者がいることを目端に捉えつつ、軽歩兵に対して声を張る。
バラバラと、隊列が崩れるようにして軽歩兵らは盾兵を避けその後ろへと下がり行く。
突き出される重装歩兵の槍を捌きながら引いた者の中には捌ききれず槍に倒れる者もいただろう。
包囲しようとしていたゼファーの軽歩兵に阻まれ地に沈んだ者も少なくない]
[そうしてゼファー兵の前に現れるのは、壁のように並んだ盾兵達。
30人程が一塊となって前後にズレながら横に広がっていた。
場所によっては盾兵を避けながら先へ進めそうな部分もある。
通常布陣する横陣にしては奇妙な配置だった]
目標、頭!
[相手の動きに関わらず、義勇兵が布製の簡易投石具を頭の上で振り回し始める。
居並ぶ盾兵の上から覗き込むようにしながら、振り回していた者をゼファー兵に向けて放った。
飛んでいくのは石、ではなく、乾いた砂や土。
目潰しを狙ってのものだった]
(あの勢いなら泥地に突っ込んではくれそうだな)
[こちらを踏み潰さん勢いで前進してくる、獣の如き動き。
あの装備で泥地に嵌れば、勢いを削げると見てはいるのだが]
(……罠すら踏み抜いて行きそうな勢いだ)
[迫力に気圧されそんなことを思う。
そうなれば、後は下がるより他はない。
そこまで考えて、頭をふるりと振った]
皆、アレの用意しといて。
[アレ、とは予め作っておいたボーラのこと。
下がるにせよ、反撃するにせよ、相手の足並みを崩すことは必要だと考えてのことだった]
皆、アレの用意しといて。
[アレ、とは予め作っておいたボーラのこと。
下がるにせよ、反撃するにせよ、相手の足並みを崩すことは必要だと考えてのことだった。
義勇兵達は一様に縄の両端に石を括ったものを手に取る]
[ゼファー兵が泥地に嵌り動きを鈍らせるなら、盾兵の脇から軽歩兵が槍で突き刺す手はずになっている。
盾兵が途切れる両端には弓兵も配置され、進撃するゼファー兵に今も射かけ続けていた]
(厳しい環境下での訓練の結果がこれ、なんだね)
[手強い、と過去に聞いた話>>224を思い出しながら戦況の変化を待った*]
/*
人数差があるならもっと頑張れるけど、人数すら負けてるからね!?
押し込まれないはずがない死ぬwwwww
[まだ死ねません]
/*
義勇兵の配分、100〜200でも良かったな。
海の方どれだけ連れてったろ。
海は案内人程度の計算で出してた(
今の配分だと多分案内人しかいない隊がどっかにいるぞ…!
― 平原南 ―
[強靭な肉体を持つ者とは言え、足場を崩されれば動きが鈍るだろうと言う想定は合っていた。
だが、強靭な肉体を持つ故に攻略する方法があるとまでは見抜けなかった]
「げっ、仲間を足場にして…!」
そうくるかっ…!
[ただ一人の、剣だけの指示>>267で動く部隊にも目を瞠るものがあるが、それ以上に驚いたのは泥地への対処法>>268だ。
鋭く上がった声に対する反応も迅速で、みるみるうちに泥地に人の橋>>269が出来上がる]
「怯むな、足場を狙え!」
[軽歩兵を纏める隊長が声を上げる。
泥地を利用することや目潰しを行う義勇兵に感化されたか。
相手が精強な軍であるために形振り構わぬ手を講じた、とも言えようか。
仲間を踏み進んでくるゼファー兵を攻撃する者と、再度足場を崩すために橋を構成するゼファー兵を攻撃する者に別れ、その場に踏み止まる手に出た]
[カレルは後方で仲間数名に抱え上げられ、高い位置から戦況を見遣る]
凄いな……まるで一つの獣だ。
[密集隊形進むゼファー軍は、一つの長大な生き物のように見えた。
これをただ一人の指示で動くよう訓練するには如何ほどの時間を要するのだろう。
並外れた軍であることを改めて知らされた]
「感心してる場合じゃねーだろっ、どうする?」
別隊が来るまで何とか凌ぎたいところだけど……。
[下からの突っ込みを受けつつ、視線を一度北と西の方へと向ける。
北は未だ砂煙が舞い、戦闘が続いているのが見て取れた。
あちらはそろそろ交代の時間だろう。
ただ、ここからでは詳しい戦況は見通せない。
西の本陣は今のところ何もなく、その手前辺りで小さな砂煙が見えるだけ。
足の速いゼファー兵でもいたのだろうか、砂煙の位置が大きく移動しないことから、本陣へ向かっているわけではないことだけは知れた]
[そうして、後方となる南にも視線を向ける。
背後には川があり、川幅が狭まった箇所には橋も設置されている。
川の南側まで引き、橋を落としてあちらの出方を見る方法もあるが、果たしてそこまで食らいついてくるのかどうか]
僕らを踏み潰しに来てるなら、あるいは。
[追ってくるかもしれない。
視線を前に戻し、ゼファー兵の指揮官らしき人物へと目を凝らす。
罠をものともせず進んでくる、豪胆な人物を見極めようとしてのことだった*]
/*
ミヒャはねこみちさんかなー。
背後も叢雲用意してはいたんだけど、風邪引いたりなんだりで余裕なさそう、ってなってしまって諦めたのでした。
元気がないと2IDは出来なくなったなぁ。
/*
キャラチップはRKエリオットを予定してた。
兵役1年目の若造。
こっちも末端でわちゃわちゃするやつだったね。
小隊長くらいは出来たかも。
/*
距離感な。
ホントは僕ももっとかかるよなぁ、って思ってはいたんだ、けど。
島の端から端まで、馬で1日ってなってたし。
会敵するまでは移動時間描写してないだけ、って出来るんだけどね…。
再三森に移動するとか描写してたからそう思われちゃったかなぁ。
勢いで書くといけない。
― 平原南 ―
[足場となったゼファー兵>>303を狙うも、彼らは盾を構えており槍の穂先を弾く。
何度も繰り返し突けば貫ける可能性もあるが、時間だけが消費されていくのは目に見えている。
ただ、足場の兵を狙う心算が逸れて進軍してくる兵の足を引っ掛ける時があるのは僥倖、かもしれない]
[仲間を足場にして進んでくるゼファー兵の槍の威力は凄まじい。
高さによる利だけでなく、その一撃そのものが重いのだ。
その槍に対しては盾兵が盾を翳し何とか防ごうとするも、何度も打ち込まれるとその耐久度は格段に落ちる。
貫かれる盾兵も少なからずいた]
「三歩退避!」
[軽歩兵の隊長は敢えて盾兵を後ろに下がらせた。
全体的に三歩下がれば、ゼファー兵も地面に足がつき、高さの利は減らせると考えてのこと]
[しかしそこにゼファーの軽歩兵が切り込んできた。
盾兵が並ぶ両端に差し込んできた彼らに対し、こちらの軽歩兵が応戦する。
その分、陣の左右から重歩兵に対する攻撃は減り、弓兵も下がらざるを得なくなった。
敵味方が入り乱れるために射撃もままならない。
それでも、射る機会を伺うようにし、弓を構えるのは止めなかった。
時折、味方から離れたゼファー兵へ矢が飛ぶ]
[一方で、カレルは仲間に抱えられたまま相手の指揮官を見詰めていた。
記憶に残る顔が重なる]
え………カナン?
[あの時よりも精悍な顔つきになっているが、面影は残っている。
呟きを落とすような声に、下から「どうした?」と声をかけられたが、返す余裕はなかった。
その指揮官の声>>304がカレルを指し示したからだ]
うわっ!?
[矢が飛んでくるような鋭い声に体勢を崩し、後ろへと倒れ込む。
落下の危機は下で支えていた仲間達の手によって防がれた。
飛んできたのが矢でなくて良かったと思う]
よくねぇ!
[自分の感想に突っ込みを入れつつ立ち上がった]
拙い、こっち来る。
「マジかよ、森まで逃げるか?」
でもそれだと軍人さん達が。
「馬鹿、お前が狙われてんだよ!」
「そうだよ、他に構うな、って言ってたぞ」
[その言葉通りに、盾兵の両端にいたゼファーの軽歩兵がこちらへ抜けてこようとしている。
今は味方の軽歩兵が応対しているが、重歩兵達まで動き出せば彼らだけでは止め切れないだろう]
[川や森へ誘い込んで反撃する作戦は別隊が到着したらの話。
時間をかけて引き込んで行う心算だったから、現状では取れない策だ。
ただ逃げるだけならこちらの方が身軽なのだから、逃げ切れる可能性はなくもない、けれど]
…………、
[キッ、と迫るゼファー兵の方を見遣る]
カナン! 話をさせろ!!
[戦場の音に負けないように声を張り上げた。
逃げるのは簡単だ。
ベリアンは逃げてもいいと言った]
[けれど]
[故郷を取り戻すため、逃げたくはなかった]
[相手の指揮官を呼び捨てたこと、戦場において対話を望んだこと。
それに対してどんな反応があっただろう。
軽くあしらわれてしまうなら、今度こそ完全な退避の体を晒すことになるだろう**]
/*
最初の激突で100は減ってても良いかな……。
弓と義勇兵はほぼ無傷なので、もっと減ってもいいかも。
軽歩兵めっちゃ頑張ってもらってるし。
盾兵は50くらい減る。
退避戦で義勇兵だけ逃げ切るとかどうですかね???(
[損害考えるのがめんどくさくなったやつ]
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