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…貴方に並び立てとは、本当に厳しい人ですね。
[目の前の光景を見て、とてもじゃないが肩を並べられるとは言えないのだが。
魔獣がその力揮う支え位にはならないと、この場に立つ資格も無いだろう]
とはいえ、妨害があるかもと考えると下手に補佐も放てないか…ふむ。
────, ──!
[紡ぐ言葉は、精霊にしか聞き取れぬもの。
それに合わせて動くようにと指示した精霊たちは、土を吸い上げ風を巻き込み旋風を作り上げる。
付近の妖魔も巻き込まれ、高く放り上げては地に落としを繰り返している]
───, ────!!
[これは阻害されないようだ、と判じた私は更に術を重ねて生み出した旋風の巻き込む力を更に強める。
吸い寄せられた妖魔達は、魔王たちの良い的となるはずだ**]
[風と土の精霊達が作り上げる螺旋は、妨げなくその威を揮う。
先の水とは何が違うのかと首を傾げるも、視界の端に映った>>74道化師にはたと気付いて]
あ、そういえば…
すみません、大丈夫でしたか?
[元より互いに協力し支え合うが自然とできている勇者達と違い、皆での共闘というのに慣れていない分周囲への気遣いが抜けてしまう。
道化師が巻き込まれるなんてヘマはしないだろうとも思うが、謝罪を述べてから改めて周囲を見遣り]
…やっぱり、適材適所というものですね。
[>>72タイガが編んだ魔力の刃や、>>75魔王の”手”が確実に妖魔達を減らしていくその様に。
自分ではこうは出来ないと、力への畏怖と憧憬を織り交ぜた息を吐いた]
[どちらかといえば支援に長けている自負もあり、妖魔を倒すよりも他が討ちやすい様に動くと決めれば後は早かった。
俯瞰で状況を見るようになり、先程よりも余裕が持てるようにもなり]
あれは…ふふ、あの子達は確かに久し振りでしたね。
[>>92賑やかに鳴く鴉たちの中、一羽が外れて飛び巡る先。
カヤの姿があるのに気付いて、苦笑とも微笑ましいとも取れる笑みがこぼれた。
あの鴉は、時間があればカヤの傍をついて回っていた。
カヤと二人で花冠を作った時にはいなかったけれど、あの時は折角二つあるのだしと彼女と二人で分けたはずだ。
私は上手に出来た方こそカヤに持たせたいと思ったものだけれど、どちらがカヤの手に渡ったかは覚えていない。
そういえば、あの鴉にも花冠は見せたのだろうか。
そんなことを思いながら、あの頃のように彼女の傍を離れない鴉へと護りの風を送った]
[そうこうしている内に、妖魔達の数は随分と少なくなって。
>>104ローゼライト達が開いた道を、>>112魔王が進み行くその先に待ち受ける者を見る。
>>118身勝手な言の葉は先に投げられたと変わらぬ響きを持っていて、何より]
御領主!!
[虹色の光に曝されたその身が害されているのに、思わず声を上げた。
即座編んだのは、風と樹─>>65フランが撒いた種から芽吹いた緑の力を借りた魔力壁]
言われずとも!
[>>157タイガの声に応じた所で>>128虹色を遮る夜闇に気付き、作りあげた魔力壁をそれに重ねた。
夜闇の加護が何時消えたとしても、精霊達の壁が護りを続けてくれるだろう。
もっとも、その間私は術に専念しないとならないが]
……話し合いっていうのは、少なからず対等だからこそ成り立つものですからね。
[>>151聞こえてきた勇者の声に、無意識小さく言葉を吐き出した。
それが誰に届いたかなんて、意識の外のまま戦いを見守って。
光と闇、光と光が交差した先の末。
>>174眩い光が弾け、散っていったを見て、術を繰るに込めていた力を緩めた*]
あぁ、お帰りなさい。
[すい、と私の頬を撫でた一筋の風は、カヤの傍を飛んでいた鴉に添わせたもの。
>>195ローゼライトが手元に戻したから不要になったのだろうとは推測できたが、結局一段落つくまでは側に居させたのかと柔く笑んだ。
>>193先の謝罪に返された声といい、自分の感嘆に応じたそれといい。
苛烈であることも分かってはいるけれど、優しさも感じられる──なんて言ったら、またはぐらかされ笑われるだろうか。
とりとめない思考はそのままに、視線を巡らせて主に随伴を願う魔獣を見遣り]
あちらも大事は無いようですね。
[>>197流石に無傷とはいっていないだろうけれど。
目立った怪我はないように見受けられれば、安堵の息が零れた。
彼の戦い方は力強く、我が身すら省みない荒々しさがあるものだから危うくて。
初めて見た時は、死にたいのだろうかなんて思ったものだ。
実際は保身よりも屠ることを優先しているだけらしいと判じた時から、彼の補佐につくことも多くなった訳だが]
……本当に、適材適所、だな。
[私にはタイガのような戦いは出来ない。
でも、タイガにも私のような真似は出来ないのだ。
時に後ろに控えていることが後ろめたく思うこともあるけれど、意義を忘れてはいけないなと自嘲を浮かべた後]
あまり早足で行かないで下さいな。
こんなところに置き去りにされては困ります。
[先へ進もうとする魔王と、それに続く彼らを追って歩みを速め──]
あぁ、そうだ。
──先は、助かりました。ありがとう──
[カヤの下へ、空へ上がる前施された癒しの感謝を風で届けた*]
[精霊たちが力を貸してくれたから、私の消耗は殊の外軽く済んだ。
その中には、フランの力が加わった緑樹が含まれていたことも大きくあるかもしれず。
彼女にも礼を送るべきかと迷いながら、ひとまずは先に進むを優先させたのは>>206魔王の言があったから]
では仕方ありませんね。
置いて行かれないように気をつけておきます。
[先まで頑張ってくれた精霊たちには今しばし休息に入ってもらい。
私自身の足で、先を行く彼らを追い、付いていった*]
[魔王について進んだ先は、広い吹き抜けと階段が見えるエントランスホール。
品ある調度と相まって、こんな時でなければ目を奪われていただろう。
実際は、待ち受けていたものの為に、そんな余裕は無かったが]
小物とはまた、随分ですね。
光の方も貴方のご同輩でしょうに。
[>>211差し向けられた声に、返すのは熱の無いそれ。
先の光と比べれば心地の良い闇だが、快く出迎えてはくれないらしい]
仮に、私達が言うことを聞いたとして、
貴方がたがやることは変わらないでしょう。
そんな傲慢に従う義理はありませんよ。
[つい、と。
背に負っていた弓を構えると、精霊達が集い、番える矢となった]
[暗闇であれ、視認が出来る以上そこに光もあるという事。
精霊を集わせたことで私の周りは更に深い闇に潜むも、番った矢がその闇を振り払う。
想定よりも強い光放つそれになったのは、>>223勇者の持つ剣が零した光も取り込んだからか。
薄闇を裂き、照らした軌道のその先。
光に穿たれた騎士が崩れ、闇に溶け込む]
どうやらさっきの連中と大差ないようですね。
下手な小細工が無さそうな分、こちらの方が楽かもしれません。
[少なくとも妨害はしてこないようだと、今の一矢で判じられた。
この声は、魔王たちのみならず、勇者たちにも聞こえよう**]
[弓を番え、放たんとしたその時。
>>*9聞こえたのは、短い言。
それは彼の王が存分に力を揮う宣でもあり]
承りました。
[私のすべきを成す時と報せられたともいえる。
故に、こちらも短い言で是を返した**]
[先遣の一矢は、予測通りの働きを見せてくれた。
これなら先のような失敗は考えずに済みそうだと思いながら、ローゼライトへと視線を向けて]
確かに貴方の言った通りですね。
先程の彼らを正当に評価できていないのも分かりましたよ。
[>>251矢を放つ前に道化師が笑った言に、同意を返す。
そも、相性や性質の違いで合わないやら気に食わないやらはあるとしても。
主を同じくする同士を敬することもできぬ輩など底が知れているというものだ]
──, ───!
[阻害を受けぬと分かれば、術を放つにも懸念は無い。
紡いだそれに従い水精たちが群れを成して棚引く尾に変わり。
更に分かたれたそれは、甲冑たちの合間を縫ってタイガと魔王、ローゼライトの死角を護る水膜へと変じた。
触れれば甲冑の隙間に潜り込んだ水が黒騎士の内へと広がりその動きを阻害する]
[精霊たちの動きに意識を向けていたから、>>267呟きが聞こえるまでカヤの接近には気付かなかった。
向けられた言葉は、かつて共闘していた頃ならば自然なそれ。
既視感に、思わず手首へと視線を移してしまったのは無意識だ。
互いに分けた花冠を、私は暫く手首につけていたから。
あぁ、そういえばあれは綺麗にできていた方だ。
二人で作った、最初のものは彼女に渡したのだと思い出した。
そんな感傷に浸る暇は、幸か不幸か此処には無く]
貴女も。
この相手なら、後れを取ることも無いでしょう。
[先に傷を受けていたのは見えていたから。
あの時のような間柄では無いけれど、今は敵を同じくする者として声を送った]
───, ─!
[私はカヤが向かう先を見届けることなく、自身の役割を全うする。
呼び集めたのは、光の精霊。
勇者が放つ光も拝借して、この場に居る魔の者を弱らせようと走らせたのだが]
……ん?
[私の助けとなる精霊たちは、闇にももう慣れている。
だから、その動き自体がいつもと変わらないのは当然なのだけれど。
先よりもより明るくなった程度で、黒騎士たちの動きには然程の変化も現れないことに気付き首を傾げた]
──,───!!
[浮かんだ疑問に、先ずは試そうと紡いだ術は水の槍を中空に作り出し。
強弓で穿つように放ったそれは、あっさりと甲冑を砕き無力化していった]
…やはり、先の光に耐えられる程の強さではない。
ということは、この鎧たちは魔の力を持っていないのか。
[自然に在る精霊とは通じているが、聖魔までは見えない為に。
恐らく、と推測した言葉はどこまで響いたものか]
[とはいえ、魔の属性を持っていないからどうこうなるような者は魔王配下には居ない。
タイガも魔王もその力を如何なく発揮しているし、ローゼライトなどは竜巻だけでなくスライムまで出してあしらっている程だ。
あのスライムはどうするのだろう、なんて疑問はひとまずさて置くとして。
どちらかといえば、勇者達の方が不利なのではないか、と視線を向ければ>>309どこか戦い辛そうな様子に気付いた]
あれは…先程の。
[光の中に夜闇を広げた少年だと見遣り、少し思案した後]
──, ───!
[紡いだ術に従って走る水の尾は、アルフレッドの眼前立ちふさがる甲冑との間に割り入り。
霧のように広がった薄膜は、黒騎士達を覆い包むとその動きを阻害し縫い留める。
それ程多くの時間は稼げなくとも、アルフレッドの剣ならば一撃で仕留められる箇所を見極められよう*]
ありがとう、お疲れ様。
[私が向かわせた水精は、>>329無事アルフレッドの剣を揮う助けになれたよう。
胴を薙がれた騎士の身体から私の下へと戻ってきた水精に労いの言葉をかけていたらこちらへと駆けてくる姿に気付いた。
彼のことを深く知る訳ではないが、魔族に対して敵対心を強く持っているとは見えていたから。
余計なことをと文句を言いに来たのかと思ったのだが、続いた言葉は予想の外で]
え…
[ぱちり、瞬きをしている間に彼は傍を駆け抜けていった。
私のことはダークエルフだと思っているだろうし、そも魔王に与するものと認識しているだろうに─
そう思えば、自然と微かな苦笑が浮かび]
── 気になさらず。
先に貴方から借りた分を返しただけですから ─
[既に離れた彼へと、声乗せた風を差し向けた。
浮かんだままの笑みは、タイガとフラン、クロートとローゼライトのやり取りのせいとしておこう*]
[魔と人と、揶揄する声に吼えるタイガへは苦笑を浮かべるのみで声はかけず。
動く甲冑たちも随分と数が減ってきたことだし、そろそろ休憩してもらおうと精霊たちを手元に戻した。
そこに、ふわりと飛んできた冷たい白花が掌の上に乗って溶け行き]
これって…
[思い当たるのは一人だけ、と雪片が飛んできた方へ視線を向ければやはりそこには金の髪持つ彼女がいた]
[流石にかみさまと呼んだのは幼い頃のあの逢瀬と、魔王に属する者として初めて対峙した時の二回だけ。
敵であると認識しているし、倒すべきに迷うことはないと思っているけれど]
やっぱり、凄い人だ。
[彼女の力は、私よりも優れていると。
幼さで憧れたあの頃とは違う畏敬を感じてしまう。
どんな事も笑みで受け止められるその度量にも、私はきっと及ばないだろう]
[けれど、及ばないから戦わないなんて、そんな殊勝なことも出来ない。
私の戦う理由は揺らがない、代役の無い今は特に]
タイガ。
貴方が道を拓く、力添えをさせて下さいますか。
[>>362魔王に申し出る魔獣に、その支えとならんと声をかけた。
これまで何度重ねたかなどもう分からないほど繰り返してきたことだ**]
はい?
[そういえば、黒騎士達が退いたのだからもう死角の防護は不要だと気付いたのは、道化師がつんと水膜を突いているのが目に入ったから。
精霊に呼掛けて、術を解こうと思ったところで>>370ローゼライトからの問いかけがあり]
そうですね、出来ますよ。
なんでしたら、貴方の指揮下に置く事も。
[体積を超える程の量では難しいが、別の液体を溶け込ませただけなら操るに支障は無い。
精霊たちに前もって指示をしておけば、ローゼライトの思う通りに動かすことも可能だと答えてから]
──, ─ ──.
[話すよりは見せた方が早いかと、同じ水膜を作り上げ。
声ではなく、手で振り示すに合わせて収縮拡大、上下左右に動く様を見せ]
ここぞという機を見るのは、私よりも貴方の方が上手ですからね。
[にこりと笑んだ表情で、道化師の目論見をある程度察していると伝えられたか**]
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