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[クレステッドはローゼンハイムの甘い匂いにイライラを募らせていた]
(チッ。甘ったるい匂いに甘ったるいセリフだな)
[彼の香りに対する嫌悪感の理由の一つには、匂いと経験による勘が結びついているからということもある。
偵察部隊は、戦の際どの部隊よりも先に行動する。
その為、死亡率が最も高い。仲間が偵察に赴く際、彼は甘い匂いを感じた。薔薇のような甘ったるい匂い。当然、戦の時に香りをつける者はいない。
気のせいだと思っていた。その仲間は帰ってこなかった。]
[それは、一度だけではなかった。
仲間が死ぬ、その前に彼は甘い匂いを感じていた。
戦以外にも偵察部隊は影ながら活躍する。
他国との情報戦。潜入部隊として、他国で情報を集める。
貴族、夜店、酒場、そしてスラム。
多くの人間と時につながりを持ち、時に隠れながら様子を伺う。
そんな時もまた戦と同じ、甘い匂いを感じた。匂いをさせた者は必ず死んだ]
(チッ、こんなとこから早く出て行きてーな。この街は甘い匂いが多すぎる)
[彼は、甘い匂いを感じてそれが死と結びついた時、何をしたわけでもない。いや、できない。彼は目立ってはいけない。彼は助けてはいけない。なぜなら…]
(俺は主人の為の目だからな…なんもしねーぜ?)
[目だからだ。目は必要以上に語らない。動かない。見るだけだ。だからこそ、彼は死が嫌いであっても助けはしないのだ]
[紙巻きたばこを一つ取り出し咥えた
[ふと、誰かと誰かの会話する声が聞こえた]
(俺は灰雑してもああと思うがな。話さないやつは、それも情報になる。誰かが、自分の中の整理とあったが、敵が灰雑で『設定』を作った場合、どこかで綻ぶそれがわかりやすいと思うがな…)
[よく冷えた酒を傾けながら]
(もう少し、犬露出のタイミング遅くして欲しかった気もするわ。敵の視界が一番ひらけてるのがな。
占い混じりの人外はキューピーとかじゃね?とか思ってる)
(人外の噛みに期待して恋人放置もこえーよな)
[つまみのジャーキーは少し塩辛かった]
(自分に矢を指すキューピーがいるなら、すげー自分に自信のある奴だな。陣営3か2と言われたら俺なら3にして▼で最終的に護れるって考えちまうな…)
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