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[推測がおよそ合っていたことは確認できた。
1巻を元に戻して最も新しい巻を手に取ると、近くの閲覧席に腰掛けて熱心に読み込み始めた**]
[どれくらいその最新巻を眺めていただろうか。
ぱたりと書を閉じると、長い長い溜息をつく。]
……"正しい"歴史ではない、か。
[どの出来事が「歴史」としてここに記されるのか、その基準を己は知り得ない。
けれど、クレメンスの去就は間違いなく現王の今後を左右するものだ。
その、彼を筆頭とするこの部隊のことが。
……この書には、記されていなかった。]
[最新の歴史が記されていないだけ、という可能性も考えはした。
けれど、己が国を発った後の日付のできごとも、そこには書かれている。
熱砂の中で座り込むよりは前のことだから、時間軸が歪むなどということでもない限り、
この部隊のことは「大図書館の記す歴史上、なかったこと」になっていると言える。]
招かれざる客、俺たちを……"バグ"が呼び寄せた、と。
[己にとって有り難くないものではあったが、かき集めた情報から得られるのはその結論しかなかった。]
[また溜息をついて天井を仰ぎ、何かを吹っ切るように大きくかぶりを振る。]
シロウは、何か見つけたかな……。
[時折面倒な話題を持ちかけてくるとはいえ、仕事上では頼れる同僚の顔がふと思い浮かぶ。
この推測を一人で抱えていることに耐え切れなくなっている自分に気づき、ひとり苦笑を漏らした。]
[再び来た時のためにと書架の番号を控えると、クレメンスの姿を探す。
無事出会えたなら先ほどの情報を手短に話し、他のメンバーに会うためカフェへ戻ってみる旨を伝えただろう]
──カフェ──
[誰かは居るだろうと急ぎ足でカフェへ戻ってみれば、空の丼鉢を前にした同僚が医師と何やら談笑しているところだった。
見知った顔を確かめて、ようやくほっと息をつく。]
何の話をしてたんです?
[自称女好きの同僚が隊長を好きらしい、などと聞けば、物凄く複雑な表情を浮かべてお茶を濁し]
……私も、そろそろ何か食べ物を頼んできますね。
[そそくさとカウンターへと向かった。]
[リゾットの載ったトレイを手にシロウ達のもとへ戻ってくる。
どうやら、「消化のいいものを」とお任せで注文したらしい。
紫煙の向こうから笑みかけるシロウに、まだ苦手な話題が続いているのか、とやや眉根を寄せたが、すぐ淡々とした表情に戻って]
男だから好きなのか、
知らずに好意を抱いたのかでもだいぶ違うでしょう。
[ヴェルナーにしては珍しく回答を避けなかったのは、非常事態において馴染んだ声が有難かったからだろうか。
……もう冗談は言わないでおこうと固く決めていたが、その発言がどう受け止められるかということは相変わらず考慮外のようである。]
[普段こういう話題を避けがちであるとはいえ、ヴェルナーにも憎からず思う女性というのは存在する。
ただ、それは決して叶うことはあるまい、と彼は固く信じていた。]
……忠誠すら捧げられなかったのですから、私は。
[こうして胸の内でほんのひととき思い返すことすら、罪悪感を呼び起こすほどに。]
/*
シロウとジャンに弄られるヴェルナーが面白くて仕方ない(ひとごと)
中の人がネタ陣営だとPCは苦労しますね(まがお)
[話題が逸れたことに内心ほっと息をつき、ゆっくりとリゾットを口に運びながらシロウの差し出した簡易地図に視線を走らせる。
彼のことだから何かしらの情報は得ているのだろうと思っていたが、予想以上の情報量に思わず感嘆を漏らす。]
流石ですねぇ……。
[武器が置かれているらしい保管室に話が及べば、食べ終わったスプーンを置いて居住まいを正し、声を潜めて]
武器は取り戻したほうが良いでしょう。
我々があくまで当初の任務を遂行するつもりであるなら、ですが。
[そして、手短に閲覧室で得た情報について告げ]
つまり。
我々は"招かれざる客"であり、あの放送で言っていた"バグ"の側に与する者です。
……この大図書館のほとんどは、敵です。
もう、友好的に話を進めようとしている場合ではないでしょうね。
[一気に話し終えると、意見を求めるように目の前の同僚を見つめた。]
そうですね。この推測が当たっているなら、敵が多すぎます。
……というか、正確な数すらわかりませんからね。
[前置きはつけたものの、これだけの情報を集めてきたシロウの同意を得たことで、己の中ではもはやそれはほぼ真実であった。
無線機から流れる音声に耳を澄ませつつ、会議室にいるはずの図書館の住人たちをひとりずつ思い起こす。]
全員、何か企んでいそうには見えませんでしたけどねぇ。
[隠れてことを進めなければならないのだから当然ですか、とひとりごとのように付け足し]
システムに……、介入?
[聞き慣れない概念に首を傾げ、続く同僚の言葉を待った**]
/*
おはようございます。
ラ神よラ神、異変を察知する能力を持った我らの敵、スキャナーはだぁれ?
──<<語り手 >>
ちなみに私はリュカさんに1票。
──カフェ──
共存──ですか。
[シロウの思いがけない問いかけに、数度目を瞬く。
実を言えば、己の中にその選択肢は生まれていた。
だが、妹のことを何より大切にしているシロウからその言葉が出たことが意外だった。]
何が何でも国に戻りたいなんて、思っちゃいませんよ。
私が戻らなかったところで、喜ぶ連中こそあれ悲しむ人間もいませんし、
[そこで一度言葉を切り、唇を噛んで俯く。
言葉を探しているようにも、何かに苦悩しているようにも見えただろうか]
──貴女だけは、悲しむのでしょうね。
[身に余る好意を重荷に、時に疎ましくすら感じて居たのに。
国を出てからというもの、その大輪の花開く様な笑顔を思い出さぬ日はない。
己の身勝手さに、つくづく呆れる]
[けれど、それも一瞬のこと。
すぐに顔を上げ、いつもの調子で続ける]
私は、──私が忠誠を誓った先は、既に王ではありません。
クレメンス隊長です。
…正直なところ、王が隊長を追い出したのではないかとすら考えることもありましてね。
[職務についてこんなふうに感情を露にしたのは、いくら信頼しているシロウの前とはいえ初めてであった。
決まり悪げに視線を逸らすと、無線から流れる音声に集中するふりをしながら]
そんなわけですから、私もこの命を隊長に預ける覚悟はとうにできています。
ただ、
[閲覧室を出る前、報告を聞いて上官が漏らした言葉を思い出す。(>>+84)
こんな状況においてさえ、彼が一番に気にかけるのは若き王のこと]
──隊長が、ここに残ることを積極的に選ぶとは、到底思えませんがね。
[呟くと、今度こそ本当に、会議室からの音声に集中し始めた**]
/*
灰RPの存在をちらつかせすぎるとじゃふさん透ける?
でも、そも知人には第一声で透けるらしいから気にしても始まらないよNE☆←
シメオン、マーティン、フィオン、ローレル……このあたりは、一回目のスキャンには当たらなさそうですね。
[僅かに言葉を交わしただけの者たちの容貌を何とか思い出しつつ、誰に言うともなく話し合いの印象を口にした**]
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