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……”
[騎馬隊が出撃する前に、始まりの言葉を紡ぎ楽譜集の端をタクトで叩く]
──
──
──
──
──
[タクトを振り、その先に光を集めて視界内の騎馬隊を囲むように円を描いて。
歌を天へと向け奏で上げた]
──
──
──
──
[タクトを下方から何度も振り上げ、先に集めた光を天へ。
降り注ぐ先は騎馬隊。
光を受けた者達は光の加護を受けることになるだろう。
鎧は常より硬く、得物は常より鋭くなるはずだ。
尤も、光魔法故に主に魔物に限定された効果となってしまうが]
……は、ぁ……
皆様に、伝説王の加護がありますよう──。
[大掛かりな歌魔法を使用し、ほんの少し息を上げる。
触媒も多く消費したが、一番槍たる彼らの活躍が自分達の次の行動への鍵となるのは確か。
ここで何もしないと言う選択肢はローズマリーには無い]
― 夕暮れ時/カレン東の平原 ―
恐れ入ります。
[ソマリアードの言葉>>387に微笑みながら右手を胸へ。
礼の形を取り軽く頭を下げる]
[歌は想いを伝えるもの──。
その想いを強めたのはソマリアランとの協奏をしてからだった。
吟遊詩人たる彼は聖歌とはまた違った歌を数多く歌う。
なんだそりゃ的な歌も多かったが、市井で歌われる歌から学ぶものは多かった。
協奏の際、ふざけられたりもしたけれど、それも楽しい思い出。
目の前に居るとは知らぬまま、ソマリアランはどうしているだろうと想いを馳せる]
― 決戦前/騎士団 ―
[強張らせた表情をしていると、ヤコブが明るい声>>390をかけてくる]
……うん、大丈夫。
信じてるよ。
[それには想いを口にして微笑んで見せた]
[大軍を目の前にしての恐怖、それも確かにあったのだが。
一番は、こちらも無傷では済まないだろうが故の恐怖。
眼前でいくつもの死を見ることになるだろう未来。
半ばで斃れるいのちが遺してしまう想いが聞こえてしまうから、怖い。
家族や仲間を想う感情もあれば、恨み言のような負の感情もある。
近くで誰かが死ぬと聞こえてしまうそれに、幼い頃はよく泣いていた]
[ローズマリーのこの力は生まれた時からあった。
生まれて間も無く、産後の肥立ちが悪く母は亡くなった。
その時聞いたのは子を想う優しいものだった。
1歳を越えた時、祖父が亡くなった。
その時聞いたのは幼子を残していくことの嘆きだった。
2歳も半ばを過ぎた時、祖母が亡くなった。
その時聞いたのは皆が居るわと励ますものだった]
[父は生まれる前に既に居なかったため、ローズマリーは村の者達に育てられた。
出会いもあれば
最期の声を聞いても何も出来ない自分の無力さに泣いた]
[教会へと入ったのはこの力に悩んだからでもあった。
歌魔法を学びながら、教会でも様々な声を聞いて。
司祭の助言もあって一つの結論へと至る]
(──遺された想いを受け止めて、前へ)
[正の声はともかく、負の声を聞くのは未だに怖い。
けれどそれも全て受け止めて、想いを力に変えようと考えた]
[まだ10にも満たない頃、1度だけ死んだ者が遺した想いを口にしたことがあることを幼馴染は知っているだろうか。
その時は「夢でも見たんだよ」と言われ、真に受けてもらえなかった。
それから聞こえたものを口にすることは無かった。
それ故にひっそりと泣くことも多かったことを*]
/*
タクトが魔法のステッキに見えたの(爆
春一番なのか何なのか分からないけど、風が強くて薪ストーブが反逆を…(煙い
― 夕暮れ時/カナン東の平原 ―
[傍らより聞こえる詠唱の声>>455。
3年前にも感じた洗練された魔力が歌の広がりを助けてくれた。
歌は範囲を広げるためにはそれこそ声を張り上げる必要がある。
喉を酷使せざるを得ない方法。
それが緩和されるのはとてもありがたいことだった]
───ありがとう、シェット君。
[歌い終えて手を差し伸べてくれたシェットラントに礼を言い微笑む。
鉄面皮などと言われているが、彼は状況を冷静に分析し、的確な行動を取れる気配りの出来る人だと感じられた*]
― 騎士団陣中央 ―
[宣言のために親衛隊から一旦離れるソマリアードを追う幼馴染>>457。
馬に跨るその背を見詰め、村に居た頃の姿と重ねる]
[彼は、今も昔も変わらない。
逞しく成長はしている、けれど、中身は変わっていない。
真っ直ぐで、思ったことを口にして、ローズマリーの機嫌を損ねることもしばしば。
けれど、泣いている自分に手を伸べてくれることも多かった]
[ひっそりと泣いているのを見つけられて>>472、向けられた言葉は随分なものだった。
人の気も知らないで、そんな風に思ったこともあったけれど、彼は冷たいわけじゃなかった。
差し伸べられる手。
そこにあったのは、これで拭かせる気かと言うような汚れたタオルだったけれど、励ましてくれているのは伝わったから]
(……うん)
[ありがとうまでは言えなかったけれど、伸べられた手に自分の手を伸ばした。
そこで得た温もりは今でも忘れない。
少しだけ疎遠になる村人も居る中、変わらず接してくれたことは本当に嬉しかった]
[ソマリアードの言葉>>463を耳にして、ヤコブ>>478へと視線を転じる。
決意に満ちた表情、声。
今まであまり見ることのなかったものにどこか新鮮さを感じた。
変わっていないけれど、変化している]
[彼に渡したお守りは触媒ではあるが魔法などは込められていない。
けれど込めた祈りが彼の助けになれば良いと、切に願う*]
― 騎士団陣中央 ―
[来る────]
[確信めいたソマリアードの言葉>>495。
呟かれたそれを耳にして、弾かれたようにそちらを見た。
息を飲むように唇を引き絞る]
[飛び交う矢、蠢く影。
騎士達が立ちはだかるこの場に彼の男が来る。
想像するだけで背筋が寒くなったが震えるのは堪えて。
いつでも歌えるよう、神経を研ぎ澄ませた*]
― 騎士団陣中央 ―
[光り輝く団旗の下、刻一刻と変化する戦況を見詰める。
元々教会に所属する身、戦略などには詳しくない。
的確に指示を出し戦況を動かすソマリアードはやはり優秀なのだと感じた。
そしてそれに応える騎馬隊や歩兵隊、弓兵隊の動きや反応も見事だ]
……───ッ
[実際の戦場はとおいのに、血腥さを感じる。
死に近いにおい、まだ死は感じていないけれど、時間の問題かも知れない]
[タクトを握る手を胸へと当て呼吸を整える。
多少落ち着けば周りも見えるようになり、騎馬のままうろつくヤコブ>>535の姿に気付いた]
ヤコブ、焦っちゃダメよ。
焦りは感覚を鈍らせるわ。
[落ち着けと言っても落ち着けないだろうけれど、ここで走り出されてしまっては作戦も崩れてしまう。
地上から心配げに馬上を見上げた]
― 騎士団陣中央 ―
[ソマリアードからも声>>540がかかり、ヤコブは深呼吸をして>>545。
謝罪の声>>548に落ち着いたらしいことを知れば、ローズマリーの表情は和らいだ]
うん、良い顔になった。
何度もしないために、今やらないと。ね?
[こんなことを何度もやるのは誰だって嫌だろう。
一度で終わらせるために、今集中しなければ]
― 騎士団陣中央 ―
[ヤコブの様子を見て零したシュテルン>>550と、それに返すヤコブ>>552のやり取りに、ローズマリーも気を紛らわせていたのだけれど。
ソマリアードから上がった声>>551に、ハッと戦場へと視線を戻す]
ッ────
[漂い来る腐臭に思わず顔を顰めた。
死がそこにあるのに何も感じないのは、既に死した者であるからか。
左手に持つ楽譜集で遮るように顔の下半分を覆うが、大して効果は無かった]
光魔法を────けほっ
[歌魔法で浄化しようと思ったが、腐臭が邪魔をする。
ある程度感覚に慣れるまでは歌うに至れそうに無かった]
― 屍兵到達/騎士団陣中央 ―
[清浄なる水球が飛んだが、屍兵は迫る足を止めない。
剣を抜くヤコブを視界に入れながら、彼らの邪魔にならぬよう少し後ろへと。
そろそろ咽ずに声を出せそうになったか、呪具を握り直し改めて屍兵を見る]
………え。
[そこに居たのは魔物の屍だけではなかった。
鎧を纏った騎士、あれは確か砦に派遣されていた者ではなかったか。
ボロボロになった服を纏う見覚えのある顔、あれは説得し続けたティレルの村人ではなかったか]
や……そんな……!
[死した者を道具として使うその有様に声が、震えた]
[視線が屍兵に固定されたまま固まって居ると、ソマリアードの高らかな声>>587が響いた。
ハッと我に返り深呼吸を一つ]
”
[突撃してくる騎兵が居る>>589。
歌魔法は即座の対応に向かない。
そのため騎兵は他の親衛隊へと任せ、ローズマリーは後方で歌魔法の発動を試みる。
左手に持つ楽譜集の端を右手のタクトで叩き、流れる動きでタクトを横へと振った]
──
──
──
[歌を紡ぎながらタクトを動かしていたが、その声と動きがとある音>>612によって乱れた。
大気を引き裂くかのような音、この世のものとは思えぬ声。
響き渡る音に思わず耳を塞いでしまう]
くぅ……あっちを、どうにかしないと…!
[即時性の低い歌魔法には分が悪すぎる。
泣く女達が居る限り、旋律は乱され、言葉は掻き消される。
歌魔法が機能しない]
[キィンと唸る耳に名を呼ぶ声>>628が飛び込んでくる]
大丈、夫…… ヤコブ!!
[襲われたわけでは無いため問題無いと返しかけるが、視線を向けた先で敵の刃がヤコブを襲ったのが見え、悲鳴のような声が上がった]
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