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[サイレンでみんなが慌てる中、男は固まっていた。
緊急事態なのはわかっていたがバグのような事態は記憶にない。
テオドールまであの慌てぶりだともしかしたら過去にも何かあったのかもしれない。
オクタヴィアスの自分を呼ぶ声にハッとする]
俺の記憶にはないが、テオの記憶にはあるのかも。
オクタヴィアス…
こんなときこそ、冷静でいなきゃ――。
[オクタヴィアスの名を呼んだが、それは自分に言い聞かせるようであった。
そして、カークに続き第二閲覧室へ足を早めた]
-第二閲覧室-
[まず真っ先に走って行ったテオドールを探す。
彼なら何か知っているのではないかと思った]
テオ!
何があったんだ?
[そのテオドールの前にはアデルと知らぬ少女の姿があった]
・・・アデル?
[さっきまで笑っていた隣席の姿は男の頭に深く刻み付けられた**]
ここに疑問を抱いている人間は少なくない。
俺だって、その一人だ―。
なぜ人は廃棄されないとならないのか。
思い出す廃棄されていった人間の顔。
[周りがさらに現実的に話を進める中、男は考える。
どの案がいいのかなんて判断はできなかった。
しかし、こうなるならば仕方はないのだろう]
俺、スキャンできるよ。
過去の記憶からその人物がバグなのか洗い出すことなんて、朝飯前さ。
って言っても情報量が多いから1日はかかるけどね。
[軽くため息をつき、カークを見る]
カークも出来るなんてね…、この能力1人しか使えないと思うんだけど。
いろいろ意見もあったが俺は少なくとも1日待ちたいなと思ってた。
ちょっと混乱して意見を言うのが遅くなったのは申し訳ないな。
早くでればでるほど、バグの人に考える時間を与えるんではなかとね。
もし、一人誰をスキャンすると決めてみんなが結果を言う形にすればその人がバグじゃない場合は確定した情報がでるし、バグだった場合もわかるから名乗りでなくても指針となる情報は落ちるかなと思ってたんだけどね。
そのー星の夢の直前とかでたほうがバグを撹乱できるかなってね。
[少し考え、肩を落とす。]
周りも撹乱しちゃうかもしれないから、いい意見じゃないかもしれないけどさ。
そんな意見を持っていたということもあり、少しあぶり出されたのかなとも思っているよ。
[柔らかく緊張をほどくように笑ってみせる。
笑ってみせれているだろうか]
まぁ、情報が落ちないことにはバグを早く発見できないという意見も理解できるから深く思っているわけじゃないけどね・
-回想-
[横で非常事態マニュアルの内容を羅列するテオドールとそれに食ってかかるセルウィンがいる中、男はテオドールが机に置いた手がかりだと言われた本を開いた]
にわかには信じがたいな。
理解できる内容もあるが…。
マニュアルの内容も含め、もう少し冷静に話し合おう。
[自分に言い聞かせるように誰にいうでもなく、わざと口にする。
アデルたちを運ぼうとするオズワルドやセルウィン、カークに手はだせなかった。きっと冷たくなっているだろうアデルの体温を覚えたくはない。
代わりに黙祷を捧げているであろうオクタヴィアスの肩に手を慰めるように置いた]
-回想・発見時-
[横で膝を折ったテオドールに見向きもできなかった。
普段ならそこで驚いただろう。
すぐに持ち直したテオドールからの言葉は無慈悲だった]
死・・・?
星の夢以外にそれが訪れるなんて。
[平和ぼけしたこの図書館で殺人事件など起こるわけがない。
それは小説の中だけのお話だった]
アデルが死んだ?
[隣席で笑う彼の顔や声、すべてが思い出せるのにその思い出からはぬくもりが消えていた]
殺人…事件――?
あぁ、シャールロックホームズが必要だな。
[男は無表情に殺人事件で連想された言葉を口にだした]
-回想-
[どれくらい時間が経っただろう。
実際にはあまり経っていなかったが男には長い時間に感じた。オクタヴィアスが突然、本を取り出しページをめくると頭が痛くなるような現実が突きつけられる]
それは俺が…、オクタヴィアスと訳したものじゃない。
確かにそうだ。
忘れるわけがないよ。
[これがバグなのだろうか。
本が書き換えられただけで自分が書き換えられたように感覚に陥る]
これも…バグなのか…?
少し自分のことでいっぱいいっぱいになっていて、聞き逃していることもあるようだからレコーダーを借りるとするよ。
俺がレコーダーを使うなんてね。
[苦笑しながら、ウェルシュとゾフィを見る]
カークと二人の中のどちらにバグ、もしくは手引きする者がいるわけか。
両方バグの可能性もあるけど、手引きする者は協力しているってことだろう情報を惑わすために出てきている可能性も高そうだね。
[そういうとレコーダーを再生した]
矢継ぎ早に聞かれてもね。
バグの人って3人いるなら連携がとれると思うだけど、排除する者も決めたりするだろう。
そういうの考える時間が長ければ長いほど、バグに有利なのかなってさ。
[そして、ドロシーの質問には首を傾げる]
隠れる余裕がなくなったから出てきたわけなんだけど…。
何か変かな?
俺は本を読んだ段階でそう思っていただけでみんなの意見はまだきちんと把握できてないからさ。
レコーダー聞いてるからそこは待ってね。
黙っていたのは俺の処理能力が悪いからで申し訳ないね。
[ドロシーの頭をぽんと撫でる]
周りが出ないで総意の流れになったら、急に出てくるのもまた怪しい行為じゃないかな?
イニシアチブだってその場合は取りにくいと思うけど…。
何にしろメリットデメリットはあると思う。
[本をふと思い出す]
そう言えば、監視者もいるから急に出てこられたらこちらの人も混乱させるね。
もしかしたら、俺が考えてたのは結構浅はかだったのかな。
みんなで考えれれば補えたのかもしれないけど、終わったことだしね。
[近くのいすに座りレコーダーに専念する]
[レコーダーの途中でドロシーの言葉が耳に入る。
ちょうど、大きく机がなったところだった]
あぁ、俺もきちんとアプの発言を聞いていたならすぐに言おうと思ったよ。
もうその時点でその考えは意味がないって思うからね。
足並みそろえてこそだからさ。
[ここでコーヒーでも飲めたらなと先ほどのカフェテリアでの出来事が遠い昔のように感じた。
誰だっただろう甘いものが好きなのねと言った人物はきちんと答えられていなかったように感じる。
記憶が抜けるなんてテオドールの完璧さにはかなわないなと自身を呆れる]
[レコーダーの途中でとめ、耳に入ったため息に追従する]
本も理解できないから読まなくていいなんてやつが俺と同じ能力があるって言ってるんだ。
ため息もつきたくなるだろうさ。
まぁ、偽者ってなら事前に知っていたのかもしれないけどな。
[机の上に無造作に置かれたシガーチョコの下にティッシュを引きながら、綺麗に並べて行く]
おまえが何かか…。
今のところはどちらの可能性もあると思っているよ。
本読まなくてもいいとか言う発言からはバグ本体よりも軽い印象は受けるから手引きする者かなとも思ったが、それだけだからまだその気持ちは弱いね。
[ふぅとため息とは違う息を漏らす。
存外、同じ仕事をしている人間と対するのは疲れるものだった]
[レコーダーを聞きながら、気になったことを気にせず口にだした]
テオ、俺も匿名で診断結果を伝える方法を考えたのだけど君はその方法のどこが敵に利用されると思ったんだい?
俺の方法とは違うのかもしれないけどさ。
[首を捻りながら、テオドールのことを話す]
ゾフィアとウェルに対してはそうだね、テオがどう思っているかはよくわかったよ。
確かにまだ判断はつきにくい。
オズと被るかもしれないけど、もう少し詳しくどうして除外したかとか全体的に聞きたいな。
言わなくてもこうだろうなと思うところはあれど、きちんと把握したほうがいいからね。
[笑顔で頼むよと付け加えた。感情が乏しいテオドールだからこそ詳細な意見を聞きたかった。
何か俯瞰した情報が聞けるかもしれない]
[マリエッタのほうを向き、申し訳なさそうにする]
ごめんね。
でも、黙っていた分がんばるよ。
で確認なんだけど、ドロシーが言ってた送る直前に名乗り出るってところはドロシーのスキャン能力者が今のまま隠れて、疑われた末に謹慎になりかけて初めてスキャン能力があると申告したらと言うところのことを指しているってことでいいかい?
俺も送る直前に名乗り出るのもいいかなと思ってたので余計気になっちゃった。
あと、俺の回答はあれでわかってもらえたかな?
[つい机の上のシガレットチョコに手がのびそうになるがそれは自分の美学に反する]
マリーのテオは消去法か。
マリーとテオは考え方の違いがあるというこだね。
後は、セルウィンは他の処置の可能性もということでそれも俺は意見としては問題ないと思うけどもし俺がスキャンできる人物じゃなかったりと意見が見えない者が複数いた場合はどうしようと思ったかな?
他にもセルウィンに対して同じ意見の人には聞きたいところかな。
[そう言うと周りを見回し、足を組んだ]
ドロシーはとりあえず、お菓子を何も引かずにばらまくのはやめるように。
俺はぼーっとしてたら森が全焼してたな。
[クスっと笑う。冗談の一つも言っていないとやっていられない]
トトのおかげかな?
よく意見が見えているし、ドロシーの意見も隠している様子とかなく、まっすぐに感じるよ。
[小言を言ったにも関わらずドロシーの口にシガレットチョコをつっこもうとする]
まだ聞いている途中だけど俺はテオを希望するよ。
さっきの質問の回答が俺は理解ができなかった。
別に対象を決めるなとも言ってはいないと思うけど…。
俺はバグを探すために気になったことを聞いたまでだ。
ちなみに俺のどこが誰を診断すればいいのが気にしてないように見えたんだ?
[男の質問の意図がわかられていなかっただろうか。
この状況から若干語尾が強くなる]
重要なのは誰をスキャンすることではなく、その人をどうしてスキャンしてほしいかだろう。
後は他にもテオのゾフィヤやウェルシュへの意見を気にするマリーはドロシーなどの意見もあり、テオが何であるかがわかると何か考えが進むんではないかと思ったよ。
[冷静にならなくてはと上を見上げ、テオドールの笑顔を思い出してみる。
なかなか冷静になるのは難しいようだ]
[オズワルドの言葉を聞いてまた申し訳なさそうにする。
自分としたことがこれほど人の死に直面すると弱くなるのかと意外に思った]
そうだな、提案を早くすればよかったが…。
本当にすまない。なんでも事前に言っておけばよかった。
オクタヴィアスと話していたようだけど、彼に矛盾を感じたりいろいろと疑念を持ったのかと思ったがオクタヴィアスを候補にあげなかったのはなぜだ?
流れからあげるものかと思っていてな。
さっき言ってたみんなの印象以外に特にないなら別に大丈夫だ。
[肩に置かれた手の温もりで頭がすぅっと軽くなった]
オクタヴィアス、ありがとう。
なんだか、いろいろ意見が飛び交っていたが君の意見はそれなりにわかったつもりだ。
なんだか、人試すような発言は頂けないなと思っているが考え方は一貫しているのかなと感じたよ。
よく声も聞こえるし、君はまだ安心できると思っているよ。
[ぽんと置かれた手に手を重ねた]
オクタヴィアスは占われたいと思うかい?
第二希望はアプでお願いするよ。
ギリギリで申し訳ない。
一番始めにスキャンできないと言った以外は突出したところもないし、占い希望を出す間にまとめてくれるならもう少し希望も希望以外の他の人も聞きたかったかなと思ったよ。
[カークを見て、一息つく。そして、周りを見渡す]
結果を言うのに順番とか気にしたほうがいいのかな?
同じ人間を占うし、まだカークが何者かわからないからマネされる可能性とかあるしさ。
ゾフィヤやウェルシュが結果を言う時に気にすればいいかな。
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