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10人目、神父 ジムゾン が参加しました。
神父 ジムゾンは、審判者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 教会の一室 ―
[手にした羽根ペンを置いてため息をつく。
早朝の底冷えする空気の中、白息が思いのほかくっきりと白く吐き出されて、そのまま薄闇に溶けていった。]
……寒くなった、な。
[かけていた眼鏡を外し、目頭を軽く抑える。
部屋の奥の暖炉に目をやると、先ほどまで小さくなってもけなげに燃え続けていた炎が、いつの間にか消えてしまっていた。
のろのろと立ち上がろうとする。
まだ暗いうちから起き出して書き物をしていたものだから、身体はすっかり固くなってしまっていて、立ち上がろうとすると、みしみし音が鳴るような気がした。]
[暖炉に新しい薪をくべ、火を入れなおす。
ほんの少し湿った薪だったから少々時間がかかったが、なんとかそれほど時間をかけず、火を入れることができた。
しばしの間、手を炎にかざして、身体を温める。
空の灰色の目に朱色がちらちらと映り込んだ。]
[思えば、自分がこの教会にやってきたときも、こんな冬の朝だった。
暖炉の前で背中を丸めて身体をあっためていた前任の老神父は、新任の自分をあたたかく迎えてくれた。
暖炉の前で二人並んで飲んだ何の変哲もない紅茶の味を、今でも覚えている。
あの老神父は、銀嵐は老体には堪えきれないと、何度もすまなそうに自分に言ったものだった。]
老神父とは手紙のやり取りはあるものの、直接会って話をすることはもはやなかった。
その手紙も、最近途切れがちになっていた。]
[思えば、自分がこの教会にやってきたときも、こんな冬の朝だった。
暖炉の前で背中を丸めて身体をあっためていた前任の老神父は、新任の自分をあたたかく迎えてくれた。
暖炉の前で二人並んで飲んだ何の変哲もない紅茶の味を、今でも覚えている。
あの老神父は、銀嵐は老体には堪えきれないと、何度もすまなそうに自分に言ったものだった。]
[老神父とは手紙のやり取りはあるものの、直接会って話をすることはもはやなかった。
その手紙も、最近途切れがちになっていた。
再びため息をついて、空の灰を窓の外に向ける。
白い景色の向こうに何か見えただろうか**]
/*
どうもー。るみえるです。久しぶりのRP村♪
久しぶりすぎて、いろいろな感覚がわからなくなっているという。
村参加時のセリフは眼鏡表情差分にしたくてわざと消しましたが、その後のは間違えて消しました><
/*
苗字、さんざん迷った結果、「裁判官(リヒター)」というほとんどまんまな苗字にw
あ。審判者です。
聖職者で審判者やってみたかった!
― 回想・10年前 ―
[あれは風花の村の教会にやってきて間もない頃だった。
あの日もこんな風に雪が降っていた。
空からふぅわりと降ってくる雪の華を、戯れにつかまえようとしながら早朝の教会に。
教会の扉の前につくと、古ぼけた鍵束から扉を開ける鍵を探し出そうとするが、氷のように冷え切った鍵束から目的の鍵を選別するのは至難のわざ。
しばらくカチャカチャ鍵の音を鳴らしていた。]
……っと。
[しゃりんと音を鳴らして、鍵束は降り積もったばかりの柔らかい雪の中に落ちていった。
慌てて拾おうとしたそのとき、さっきまでは気が付かなかったとあるものに気が付いた。
降り積もった雪の塊かと思っていたが、よくよく見ると、それは薄い灰色の毛布の塊。雪に同化しているかのように隠されていた。
触れてみると、ほのかに温かかい。]
[毛布の中には。]
……どうして、こんなことが。
[ほっぺたを真っ赤にしたかわいらしい赤子が眠っていた。
今はまだあたたかい。
だが、こんな雪の中ではあっという間に凍え死んでしまうだろう。]
[だが、結局10年経った今も、当時赤子だった少女は、リーザは教会にいる。
神に仕える己が、まさか赤子を育てることになろうとは。]
もう他人とは深く関わるまいと、そう思っていたはずなんですけどね……。
[だが、これも神が与えたもうた何かの試練なのかもしれない。
もしくは、あのとき、大切な者に何もすることのできなかった自分への罰か。
どちらでもいい。
神父は与えられた役割を全うしようとするだけなのだから。]
― 回想・了 ―
― 現在・教会の一室 ―
[ぱちり、と炎が燃える一際大きな音が聞こえて、我に返った。
自分はどれほどの間物思いに耽っていたのか。]
シスターは……ああ、また薪を調達しに行ってくれたのかな。
[昨年からやってきたシスターは非常に頼もしい存在だった。
女性に対して適切な褒め言葉とも思えないのだが、そう思ってしまうのだからしかたない。
ちょっと間違うと、時々こわ…
いや、なんでもない。
彼女がやってきてから教会が明るくなった気がする。
それは確かなこと。]
>>294おはようございます。
寒い中、毎朝ありがとうございます。
貴女のところのミルクは本当においしいですからね。
毎朝新鮮なのを飲むのを楽しみにしているんです。
リーザもありがとうございます。
[いつもそうはっきり表情に出す方ではないのだが、長年親しんできた者なら、『微笑んだ』とわかるような笑みを浮かべた。
しょんぼり顔の犬にも軽く笑いかけ、嫌がらなければ頭を軽くひとなで。]
ちょうど部屋があたたかくなってきたところです。
そろそろシスターも帰ってくる頃でしょう。
お茶を淹れますから、あったまっていきませんか?
[リーザからミルクの瓶を受け取ろうとしながら羊飼いを迎え入れようとした。]
>>317はい。本当によく気のつく優しい子です。
[あんなにいい子なのに何故という思いがある。
リーザの両親について調べようとした時期もあった。
けれども、手がかりはまったくなく。
両親が見つからないなら見つからないままでもいいか。
今の穏やかな日々を過ごしていけるのなら…。
ここ数年はそう思い始めている。
羊飼いの躊躇、おずおずと頷いた様子に気づきはしたが、詮索はしなかった。]
遠慮の必要はありませんよ。さあ、中にどうぞ。
[羊飼いを招き入れ、リーザと一緒にあったかいお茶とホットミルクの準備をしに台所に向かった。
シスターは教会に戻ってきたのだろうか。戻ってきたのなら彼女にも労いの言葉をかけるだろう**]
/*
い、犬かわいい〜〜〜〜〜〜!!!!!
……こほん。
私の中身、あまり出てこられると困ります。
さて。今回は、普段あまり感情がはっきり表れるような表情差分は選ばず、「ここは感情出すだろうな」という場面でのみ選ぶという形を取ろうと考えてますが、うまくいくかな。
……ユーリエ。私は。
[つぶやいたとき、頬に何かほにゃっとした優しい感触を覚えた。
見ると、赤子が自分の頬に小さな手を伸ばしていた。
小さな手を取ると、指をきゅっと握られた。
そして自分を見た赤子は、にっこりと微笑んだ。]
……教会に、来ますか?
[優しく微笑みかけると、ようやく鍵を見つけ出し、扉を開いて中に入った。
赤子には温めたミルクでいいんだろうか。そんなことを考えながら。]
― 回想・了 ―
― 現在・教会のキッチン ―
[キッチンに入ろうとしたときに、リーザが椅子の上に乗ってハチミツの瓶を取ろうとしていたところだった。]
ああ、すいません。棚の上に置いたままにしてましたね。
[リーザがハチミツを既に取っていたのならお礼を言ってハチミツを受け取りテーブルの上に置いた。
そしてお茶の方はリーザに任せて、自分はミルクを温めようとするだろう。
キッチンにあたたかな湯気と甘い香りが充満する。
優しく、あたたかな教会の日常であった。**]
はい。天使様は空の上にいらっしゃいます。
いつも、私たちを見て下さっているんですよ。
[無意識のうちに首から提げた銀のロザリオに触れながら言った。]
[宿屋に出かける前に、教会の奥の小部屋に立ち寄った。本やら信者の名前や祈りの言葉が連ねられたノートの山の奥に小さな祭壇がある。そこに柔らかな青い布に包まれたものを慎重に取り上げた。
そして宿屋に行くときに荷物の奥に忍ばせて行った。]
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