情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
10人目、柊の護花 コンスタンツェ が参加しました。
柊の護花 コンスタンツェは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 植物園 ―
[コンスタンツェモーツァルト。
其れは白い薔薇の名前。
灰雪に仄か
昔の古めかしいドレスの色に似た、心を擽るような色合いの薔薇。]
[
[指先で薔薇を触れば過去の記憶。]
――ねェ、……ちゃん。
さっきの、まるで王子様みたいだったね。
[作曲家の妻の名を冠した薔薇は、まだ生み出されてもいない頃の話。
小さい頃は、近所の男の子やお兄さんやお姉さんとここでよく遊んだり隠れんぼをした。
迷路の様な植物園は四季折々の植物が植えられており、その一部は自由に出入りも出来た。]
お姫様を助けてくれるような王子様。
[思い出すだけで赤面するような幼い記憶。
そんな遥か彼方の記憶は、稚気染みたおままごと。
今はもう、小さい頃の友達なんて遠くなってしまっている。
中学や高校にあがれば、尚のこと。]
[指先で薔薇を触れば過去の記憶。]
『 ――ねェ、……ちゃん。
さっきの、まるで王子様みたいだったね。
[作曲家の妻の名を冠した薔薇は、まだ生み出されてもいない頃の話。
小さい頃は、近所の男の子やお兄さんやお姉さんとここでよく遊んだり隠れんぼをした。
迷路の様な植物園は四季折々の植物が植えられており、その一部は自由に出入りも出来た。]
お姫様を助けてくれるような王子様。』
[思い出すだけで赤面するような幼い記憶。
そんな遥か彼方の記憶は、稚気染みたおままごと。
今はもう、小さい頃の友達なんて遠くなってしまっている。
中学や高校にあがれば、尚のこと。]
[記憶の海に潜れば、直ぐに拾いあげる事は出来るけれども、この歳だから誰かにそんな話をする事もなく、記憶はその
そして、何時かはセピアに色褪せ、走馬灯巡る頃に目を覚まし光の粒子として暗闇に消えてゆくのだろう。
其れが人の理、人の歩み。]
『 王子様。
助けて欲しい時には、助けてくれる?
私も、辛い時には助けてあげるよ。
これからのじだいは、戦うお姫様なんだから。』
[それに、だって。]
[誰かに助けて貰うなんて出来ない。
“助けて貰うのを待つだけ”なんて出来ないから、私は自分でやると決めた。]
[あの日。お父さんがいなくなってから。]
[その決意はきっと、紺野莉麗を孤立させた一因ではあったのかもしれないけれど。]
― 植物園 ―
[暫く散策すれば、小さな吐息と小さな独りごち。
薔薇の薫りは遠く、今は常緑樹のコーナーに差し掛かっている。]
そろそろ帰ろっか。
[もう少し後になれば白い花を付ける鋸歯の葉を指先で弄り、]
痛っ
[ものの見事に刺してしまった。]
付いてない……。
[やや項垂れつつ、赤い珠の出来た指先を口に含んだ。]
あれ?
[ふわり、ふわり、空からひとひらの白が落ちて来る。
真白い其れは羽毛の様にも見え、季節外れの雪の様にも見え、]
雪、ううん、違う。
白い花。
[そっと掌に受け止めた。
風に乗り、緩やかに落ち来たりた六花ならぬ四花は、リリの掌に落ち]
[――――――そして、植物園からリリの姿は消えた。**]
― 異界門―
えっ
[左、右、]
えっ、
[左、右、下、上、]
え、ええ〜〜〜〜〜っ!?
[両の三つ編みがポーンと空へ飛びそうな精神的衝撃が、リリを襲う!]
どどどどど、どこなの、ここ!
植物園にいた筈なのに、何なのどこなの。
ハッ、そう、これはきっと夢なんだわ。
って、痛い!夢じゃない……。
[先程、柊の棘で刺した指先がチクリと痛み、指先を口に咥える。]
[真白き雪華が如き柊の花は、リリの掌にまだ。
融けることの無い白の花は、何処か神秘的な色合いを帯びる。]
[左右上下、見回せば
桜に蛍に紅葉に雪。
季節感を無視した乱れ咲き、とこの場合言えたろうか。]
ここって、本当にどこ?
[辺りを見回せば、更には……]
もしかして浮いてる?
[まるでファンタジー世界だった。*]
― 異界門―
[よくよく見れば、他にも人が居るようだ。
何事か話してもいる。
遺跡の様な古めかしい門の方へと、リリは歩みを進めた。**]
― 少し前・異界門―
こんにちは……
貴女は?
[見たところ、リリと同じような境遇>>29のようだ。
「私と同じ境遇」とすると、この女性もリリと同じく訳も分からないまま、ここに来たのだろうか。ピンクのタンクトップにネイビーのレギンスは、先程まで活動的なイベントでもしていたのかもしれない。]
いえ、私も分からないわ。
姿と声が聞こえたから、こっちに来てみたんだけれど。
[って、]
(ハルト君?)
[近くに居た青年は、水梯晴都。ご近所でも有名な「紅蓮組」の次期跡継ぎだ。
昔はよく遊んだものの、今はすれ違ったりするくらい。
あちらは覚えていないようだけれども、こちらは覚えている。先程も、私立図書館で見かけたばかりなのだから。]
ノトカー・グレン……。
[何故か、偽名を名乗っていたハルトを疑わしそうに見る。
グレンはきっと、紅蓮組から取ったのだろう。多分、そこは間違い無いとリリは思う。]
…………。
[同じ様に自己紹介する女性、ナネッテも何処か疑わしそう>>82に見ている。
しかし、偽名を使いたい理由があるのなら、突っ込むのは今は止しておこうとリリは考えた。]
私は、紺野莉麗です。
リリと呼んで下さい。
[ちらちらとハルトを見たい気持ちを抑え、リリはナネッテ達へ向けて本名を告げる。*]
― 異界門―
[ふと、新たな人影が何時の間にか増えていることに気づいた。
自己紹介の名乗り合いは聞いていただろう。]
貴方も、ですか?
[一言、軍服の男性>>85に問いかけ。
叶うならば、名前を尋ねたろうけれども。
それとも、流れる様な雪髪の男性が語りかけるのが先だったろうか?*]
― 少し前・異界門―
[ふと、新たな人影が何時の間にか増えていることに気づいた。
自己紹介の名乗り合いは聞いていただろう。]
貴方も、ですか?
[一言、軍服の男性>>85に問いかけ。
叶うならば、名前を尋ねたろうけれども。
それとも、流れる様な雪髪の男性が語りかけるのが先だったろうか?*]
[そうこうする間も、事態は状況把握をする前に先へ先へと進んでゆく。
冷気が押し寄せ、門の様な遺跡周辺は凍えこそはしないが、シンとした凍てつきの気配を漂わせた。何処からか鈴の音も聞こえて来る。
ハルトもくしゃみ>>106をひとつ行うのを視線の端で見留めれば、更には桜の花びら>>112が舞って来る。]
ナネッテさん?
[無言のまま、桜の花びら舞う方向へと淀みない足取りで向かうナネッテの背>>117に声をかける。
何かに引き寄せられるような足取り、その姿に戸惑いと、言い知れぬ不安の様な、或いはこの場への不審さを強く覚えた。]
ハ、……ノトカー君も。
[拒否をした>>107かと思えば、ご飯を食べさせてくれるなら>>121行くなんて、彼らしいのかもしれない。
もしまだ、リリの方を見ることがあれば、ハルトへ首を左右に振り付いてゆくことはしないと暗に告げただろう。]
[そして、何時の間にか軍服を纏った男性も、灰色の影>>135>>141に誘われて去っていってしまった。]
― 現在・異界門 ―
[そして今、少女の前には凍てつく気配を纏う背丈の高い男性>>156がいた。
否、先程現れた蓮を浮かべた人間の様な人種を含めて、其れが“人”と呼べるのであればの話。]
貴方は何者?
……生憎と、大人しく振る舞わせたいなら、突然に出来事を運ばないで欲しいわ。
[リリは、やや見上げる格好で男に心外だと言わんばかりに言葉を紡ぐ。
無意識にしろ、言葉を選ばない立場にあるにしろ、神経を逆撫でさせることは巧いのかもしれない。]
/*
主様、甘いですね、まだまだ……。
まさかお姫様抱っこ(物扱いとはいえ)されるとは思いませんでした。術使用しての浮遊等だと、そちらの方がエネルギー消費が高いのかな?と考えてしまいました。
もっと殺伐でも構いませんとも……!
― 回想・異界門 ―
[男>>171に尋ねられれば肯定はされたけれども、間が空いた。
リリからすれば、その後にも話があるのではという期待があった為、リリからは困ったような空白の一時となり、ナネッテ達に名乗ったよう>>170に再度名乗ったのだった。]
私は紺野莉麗、リリです。
名前を尋ねても良いですか?
[礼儀正しく尋ねれば、文化や社会が発達した国の生まれとは直ぐに分かったろう。
名前を受け止めれば、]
デンプヴォルフさん……
もしかして軍人さんですか。
[仮に戦場に出ていれば、生き抜く事など叶わない平和な国出身の一般人。
世界は遠く、語り通じ合う言葉も少なかったかもしれないが、それでもリリはこの先協力し合う必要もあると思い、会話を試みていた。
その試みは、直ぐに打ち切られる事となったのだけれども。*]
― 異界門 ―
[先程は距離が離れていたので強くは思わなかったが、指先が悴みツンと冷たい空気が鼻から入って来る冬の気配を、この男は纏っている。
話は流れる様に語られ>>187>>189、気づいた時には小さな悲鳴をあげ、強い力と共に、男の両腕に>>190抱え上げられていた。
氷像ならば、体温により接触した箇所は融けて清き水も生まれるが、さて、この場合はどうだったろう?痺れる程の凍てつく痛みが走ったか、否か。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新