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8人目、大学生 コンスタンツェ が参加しました。
大学生 コンスタンツェは、霊媒師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 旅行当日・明け方 ―
そうだったわ、今日は客船旅行の初日だわ。
早いとこ、身支度を済ませなくちゃ。
[大学生の日常は、忙しないもの。
キャンパスでの講義や課題に追われる日々。
さらには空いた時間を使い、アルバイトを行う者もいる。
そんな大学生たちにも、休暇は与えられる。
この休暇を利用し、学生生活の息抜きも兼ねて旅行に参加しようと考えていた。
荷造りは前日のうちに済ませた。
あとは出かける準備をするのみだった]
それにしても、何か妙だわ。
[それもそのはず、この娘の目には、頭にベールを被り、丈の長いドレスを纏った、謎めいた女性の姿が見えていたのだから]
『――あら、あなた。私の姿が見えるの?』
[謎の女性が話しかける。
姿が見えるのか、という問いに「ぼんやりだが見える」と答えると]
『そう、それなら――
あなた、魔女を目指す資格があるわよ』
(魔女?魔法を使う人よね?
でも唐突にそう言われても、話の筋が見えないわ)
『ごめんなさい、しっかり説明するから許して。
魔女というのはお察しの通り、魔法を使う人たちのこと。
彼らは各々の願いに応じた力を使い、様々な奇跡を起こす。
でも魔法を使えるようになるには、条件が必要なの』
(条件? いったいどんなもの?)
『その条件の一つが、魔女をサポートする契約者と契りを交わすことなの。
私もその一人。名前はまだ与えられていないけれど』
(魔女の契りが必要になるわけね。
魔女の誓いという意味でも、互いに信頼関係を築く意味でも。)
『その通り。ちなみに魔女を目指す試練に挑むためにも、契りが必要なの。
こちらの場合は正式なものではなく、仮のものだけれど』
(なるほどね……
私、その試練に挑みたいんだけれど、今ここで契りを交わせる?)
『もちろん可能よ。その前に願いを聞く必要があるわ』
(分かったわ。長くなるかもしれないけれど、聞いて。
私は文学部に属する大学生。文学作品や語学といった言葉にまつわる学問に携わる者。といっても今年入学したばかりだけど。
文学部生になったのは、言葉や文学作品を通して様々な人々や作家の精神に触れ、あるいは想いを通じ合わせることで、より豊かな生を送れるのではないかと思ったから。
でも最近、言葉でのコミュニケーションには限界があるんじゃないかと思うようになったの。
事実、世の中では争い事が絶えない。この事実は、必ずしも言葉を介してお互いの心が通じ合うとは限らない、ということを示してるんじゃないかと思うの。
それに、既に亡くなった人たちとは、直接言葉を交わすことはできない。
だからこそ、言葉のみによらずとも、あるいは言葉を介さずとも。想いを知る方法があるなら、知りたいの。
生者だけでなく、亡き人々の想いを知る方法があるなら。
現代人に向けてのメッセージを受け取れる方法があるのなら。)
(これが、私の望みよ。)
『なるほど、ね。あなたの望みは理解したわ。お互いに頑張りましょう。
私もしっかりサポートするから』
[瞬時に緑色の光が広がる。
体内に不思議な力が流れるのを感じながら、娘は光が収まるのを待った。その後]
『私のことは好きに呼んで構わないわ。
ああ、そうだわ、あなたの名前は――』
[謎の女性、もとい契約者たる霊体は、娘の名前を問うた]
(私は、周防輝実。
あなたのことは――ポーシャと呼ぶわ。
由来? とある戯曲に登場するヒロインの名よ。
これからよろしくね、ポーシャ)**
― 出発前 ―
[身なりを整えた後、荷物を持ち、ポーシャとともに出発する。
その娘の左手の薬指には契約の証である指輪。
額には緑色の丸い結晶。]
『あ、忘れずに言っておくけれど、その額に埋まっているものはマギカジェムといって、魔法を使うための力を蓄えるものなの。
試練が始まったら使えるようになるから。覚えておいて』
(分かったわ、ポーシャ。
でも試練っていつ始まるのかしら)
『船の出航10分前。
でも出航まではまだ余裕がありそうね
試練開始まで船内を見てみるのもいいんじゃないかしら』
― →港 ―
えーと、船は確か、あっちに停泊しているわね。
[港にたどり着き、停泊中の船を発見する。
そしてチェックインを済ませるため、船内へと入る
……前に、ポーシャが問うてきた]
『ねえ、輝実。さっきの願いの件なんだけど――
あなたがあのような想いを抱くに至ったきっかけ、話せるなら教えてくれないかしら?』
(生者だけでなく死者とも想いを通わせる方法があるなら知りたい、って言ったのは確かだけど。
分かったわ、ポーシャ。正直に伝えるわ。)
[契約の際に語った願い。
その願いを抱くに至ったもう一つのきっかけを、ポーシャに告げた。
実弟・時羽流の幼馴染の少女の死。
あの事件の日まで、彼女がどんな思いを抱いて生きてきたかは分からない。
しかし、娘は考える。彼女にも、将来の夢や、未来に対する希望もあったはずだと。
10年たった今も、それは変わらない]
(だからこそ、私は悔やんでいるの。
より彼女の想いを知ることができていれば、時羽流にもそれを伝えられたんじゃないかと)
『そう、そんな事情が……
事件の発生は悲しむべきことだけど、彼女も希望を抱いて生きていたであろうことは確かだわ。
輝実。あなたの後悔が、良い形で晴れるよう、一緒に頑張りましょう。』
(二言はないわ、もちろんよ)
[ポーシャに意思を告げたところで、船に乗り込む。
そしてすぐにカウンターへ向かい、チェックインを行う。
娘のチケットには、客室番号:3番と明記されてあった]**
― 船内・カウンター周辺 ―
『そうだ、あなた、さっきの話で弟さんがいるって――』
(ええ、今は離れて暮らしているけれど。
そういえば、時羽流からは事前に、今回の客船旅行のチケットを当てたと連絡があったわね)
『もし彼も来るなら、久しぶりに会うことになるわね』
[彼には、自分が今回の旅行に参加することは既に伝えてある。
自らアルバイトで稼いだお金でチケットを買った以上、それを無駄にしないという意味でも、乗船することは最初から決めていた。]
『船内には既に他のお客さんも来ていそうね。
一緒に楽しめるといいわね』
[ポーシャと会話していたとき、かすかに足音が聞こえた気がした。]
ん……?
[足音がした方を向けば、同行者連れの人影が見えた。>>159>>161
その人影の正体は、見覚えのある人物で。
一瞬驚いたが、すぐに気を取り直した]
あら、久しぶりね、時羽流。
あなたも元気そうで何よりだわ。
[独り暮らしを始めて以来の再会を喜ぶ。]
伝言ありがとう。
今のところそれほど困ってはいないけれど……
[数か月も独り暮らしを続けてきていれば、否が応でも慣れる。
強いてここ最近の悩みを挙げるなら]
せめて夏休み中に一度、帰省したいと考えているんだけど。
バイトもこなしているから、それが叶うかどうか分からない状態なのよね。
あ、そうだわ。
高校生活は頑張ってるかしら?
勉強とか、部活とか。
[ざっくばらんに聞いてみた。
もし同行者――姉弟の幼馴染でもある――もこちらに来ていたら、同じ質問を投げかけるつもり**]
……また後で。
[口パクをしてにっこり笑う。
眼帯で隠している空色の目が世界を映さなくても。
優しい世界が広がっていたらいいな。**]
― 移動前 ―
いやあ、こっちこそごめんね。結構忙しいものだから……
[予定がつけば、すぐに連絡するつもりなのだが、と付け加えた>>185
大学生活を始めて数か月。その多忙さは当初とほぼ変わらない]
そうね、折角再会したんだし、その記念も兼ねて、写真は撮っておきたいわね。
[旅の思い出づくりにと考え、弟の提案を受け入れた]
[続く話は、高校生活にまつわる問いの答え。]
あ、ごめんごめん、そうだったわ。
[娘が大学に進学する前から、部活に打ち込むでもなく、授業が終わったらすぐに帰って勉強に集中していた弟。
現在もその生活スタイルは変わらず、学業に打ち込んでいるのだろう。]
でも、しっかりやっているようで何よりだわ。
今後ともその調子で、といいたいところだけど、息抜きも大事よ。
[気がかりなのは、彼が趣味に打ち込む時間を設けていないことだ。
あの日以来、遊ぶことをやめた弟。
もしかしたら日常において、息抜きの時間をうまく確保できていないのではないか――そこが心配である]
そうね、輝音さんとも折を見て会うのもいいわね。
[先に行っていた同行者とも話す機会があればと思う。>>187]
ああ、私はここにしばらく留まろうかとも思ったけど、やっぱりもう少し船内を見て回りたいわ。
[弟は先に客室に向かうというので]
分かったわ、また後でね。
あ、デッキに出たときは連絡するから。
[そうして自らもその場を辞して、船内の施設へと]
― →土産屋前 ―
そうだ、今回の旅行の土産、両親の分と友人の分、買っておいた方がいいかしら?
――いや、日程にも余裕があるし、今は下見しつつ、何を買うか決めようかしら。
『ねえ、輝実。出航の時間は分かってるわよね。
その10分前に、試練が始まる。
今から心の準備をしておいた方がいいわ。』
[もうすぐ試練が始まる。
ポーシャにそう告げられ、気を引き締める。]
(そうね、どんな内容の試練なのかは分からないけれど、準備は済ませた方がよさそうだわ)
客室は確か2階だったわね。
買いたい土産をある程度決めたら、荷物を置きにいかなくちゃね。
というわけで、まずは……
[土産物屋に足を踏み入れる。
両親や友人たちを思い浮かべながら、彼らへの贈り物を吟味する……そのつもりだった**]
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