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9人目、天使長 シルキー が参加しました。
天使長 シルキーは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―会議室―
ですから、何度も申し上げているでしょう。
[天使長の1人である金髪の女性が、苛立ったように言葉を発した。
このやり取りももう何度目か。
纏まる気配のない意見の交わし合いに疲れ果てるが、彼女は自分の意見を譲るつもりなどなかった。]
あそこまで堕落した人類など、もう滅ぼされるべきなのですわ。
放っておくならまだしも、救うだなんてこと私は賛成しかねます。
[青い瞳を細めて、救うべきだと説く天使長を睨めつける。
人類など下劣なものだし、堕落しきった人類をどうして救おうなどと思えるのか。]
[弾かれたように立ち止まる彼>>41が深々と頭を下げ自分の名を呼んだのを聞き届けた後、悠々とした足取りで廊下に出た。
彼が後ろをついてきているのを確認すれば、少し歩いた後ふと振り返って]
……貴方は、どの意見にも理があると仰いましたわよね。
人類というものの存続についてを抜きに、人類をどう思っていますの?
[意見が対立しているときは頭に血が上ってまともに聞こうともしないが、こうした雰囲気の中ならば少しは冷静に他の意見を聞けるかもしれない。
そう思って、どの意見を肯定も否定もしていなかった彼を呼び止めたのだ。
それに、天使長ではない者の意見も聞いておくべきだろうと思って。
彼女に反映される可能性はほぼゼロに近いが――何といっても頑固なのだ。]
…ああ、別にさっきのように怒ったりするつもりはありませんのよ。
ただ少し気になっただけですわ。
[誤解を与えて委縮されては困ると、柔らかな笑顔でそう付け加えた。]
……そうですか。
ええ、貴方の意見も尤もなのでしょうね。慈しむべきというのは、残念ながら私には理解出来ませんが――。
[彼の言葉>>54を静かに聞き、やがて少しの間が開いた後穏やかな態度でそう返した。
彼女は天使たちを愛し慈しむ心は十分にあるのだが、その対象が人間となると一気に霧散してしまう。
交わらない天使長たちの意見。
それは一人一人の考えが偏っているからなのかと、ふと考え付く。
誰も譲る気配のない会議。
このままの状態で続けても、きっと無意味なものになるだけかもしれない。]
…貴方、名前は何と申しますの?
[小首を傾げて、今までの話とは全く関連が無いように思える問いかけを。
しかし彼女の中には名案だと思えるような方法が一つ浮かんでいたのだ。]
驚くのも無理はありませんわよね、気にしなくて大丈夫ですのよ。
[素っ頓狂な声を上げた後、慌てて頭を下げた彼>>71にそう柔らかな声色で言葉をかける。
一応自覚はあったらしい。]
まあ、案外同じような者もいるかもしれませんわ?
私の方から他の天使長に提案もしてみますし。
[だからそんなに緊張なさらないで、と消え入りそうな声をしっかりと聴いた彼女はまた微笑んだ。
天使長でない者の意見も聞いてみた方が、案外他の者の意見や会議に進展があるかもしれない。
そんな淡い期待。]
……ですが、無理強いするつもりはありません。
次の会議の時までに、受けるか受けないかを決めてください。
[それでは、と優雅に白いワンピースの裾を翻して彼に背を向け歩き出す。
呼び止められなければ、そのまま廊下を進むだろう]
あら、エレオノーレ。
[アレクシスがあらぬ方向に思考を進めていることはつゆ知らず、部下の声>>96に振り返って笑顔を向けた。
問いかけには変わらず笑顔のままで頷き]
先ほどの会話を聞いていましたのね。
ええ、それだけで会議が良い方向に進むなんて過剰な期待はありませんわ。
ただ、お互いに偏った意見ばかりですもの。
一度中立的な意見も聞いてみた方が、少しくらいは平行線もマシになるかもしれませんわ。
[エレオノーレの言葉も一理あるが、それでもこのままでは何も変わらないだろう。
自分が頑固なのも一因であるとは思わないまま]
エレオノーレはどう思いますか?
[信頼する部下に、意見を仰いでみたり]
[お互いが歩み寄る姿は想像がつかないというエレオノーレ>>104に、少し苦笑した。
そして続く言葉には、こくりと頷いた後真面目な顔に戻る]
……ええ。
ですが、これ以上様子を見ても人類は変わらないでしょう。
何より、様子見の時間はもう十分取ったはずですわ。
[会議が開かれた最初の頃こそ、彼女も人類の様子を見ようという意見に頷いていた。
しかし待てども彼らが変わる気配はなく、むしろ繁栄と同時に堕落していっているようにさえ見えていて――他の天使長がどう感じたかは知らないが。]
……そういえば、エレオノーレ。
ずっと聞いてみたかったのですけれど、貴方が人類を厭う理由は何ですの?
[目の前の部下もまた、自分と同じ考えの持ち主ということは知っていた。
けれどその理由やどうしてそう思うのかということは聞いたことがなく、常々問うてみたいと思っていたのだ。
いい機会だと、突拍子もなく尋ねてみる。
彼女はとても自由だった。]
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シルキーは元は普通の天使で、天使長歴は一番若い。
なので色々まだ子供っぽい部分がある。
そして変顔の可愛さが圧倒的
…少し唐突すぎましたね。
[エレオノーレの様子>>158を見て、ようやっと気づいたのか申し訳なさそうにそう零す。
そしてもう一度、言葉を発した]
私は最初から人類というものを、厭っていたわけではありませんでしたの。
初めて人類というものの薄暗さや穢さを目の当たりにした時、下等生物だと思い始めたのが切欠ですわ。
エレオノーレにも何か切欠があったのかしらと思って。
[天使には色々なタイプがいる。自分のように最初は人類を庇護すべきだと思っていたが考えを変えた者、最初から厭う者、ずっと庇護すべきだと考える者――。
切欠さえあれば、考えなど変わってしまうものだ。
問いかけは単なる興味からで、浮かべられた微笑もいつもと変わらない。
エレオノーレが人類を厭う理由。
そこに切欠があったのか、それとも違うのかが知りたかった。]
ええ。今となっては、あの頃の自分の考えなんて理解できませんけれど。
[再び驚いたような顔をしたエレオノーレ>>168に頷き、そんなことを言って。
知らないのも当然なのだろう。
シルキーの考えが変わったのは天使長になる前で、その突然の変わり様に堕天を心配されたこともあった]
――そう…ですか。
貴方の言う通り、人類の一生は私たちにとってほんの僅かな時間。
それなのに彼らは、あんなにも堕落してしまえる。
…生きようとする努力はいつしか、穢れを孕んでしまうのでしょうね。
[一点の陰りも淀みもない心を持つ人間などいない。
それはきっと主によって招かれた聖女と呼ばれるあの元人間にも言えることだろうと、彼女は思っていた。
興味が失くなった、そう述べるエレオノーレに。心の中で、その方がきっといいと呟いた。]
つい立ち話をしてしまいましたね。
……そうだ、良ければ後でその堅琴を聴かせて頂けませんか?
人間について考えを巡らせるより、いつものようにお喋りする方がきっと楽しいですもの。
[彼女の手にある堅琴を見つけ、そう誘ってみる。
了承を貰えれば、いつもより仕事を頑張って早く終わらせるつもりだった。]
[力強く頷きを返すエレオノーレ>>181に微笑んで、拒まれなければその頭を優しく数度撫でただろう。
エレオノーレのことは部下として、そして同じ考えを持つ者同士としてとても大事に思っていた。
勿論他の天使たちも大事だが、やはりどうしても違いというものは生まれてしまう。]
勿論ですわ、楽しい話かどうかかは分かりませんけれど。
[可愛らしい小さなお願いを快く了承し、にっこりと笑顔を浮かべてエレオノーレがお願いを受け入れてくれたことに顔に喜色が混ざる。]
ふふ、嬉しいです。
ありがとう、それじゃあ仕事を急いで片付けちゃいますわ。
[何だか頑張れそうな気がする。嬉しそうに微笑んで手を振り、引き止められなければ再び廊下を歩んで行っただろう]
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