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まあ多分、狼COでがーっと落ちる形になるかなあ…
勿論、二人がどう動くか次第だけど。
落ち方のNGだけはメモでお伝えして、と。
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(ああ、ゆっくり話したい最終日、はトールとカークが。
トールだけには過去開示するとか徽章の件とか、前からフラグがたくさんあって、話せてなかったから、N室行くあたりで色々あるかなあ、と思って。
当たった b
あとは、落ちる仕事頑張る…どっかでなんかの自吊でも起こらない限りそうなる方向かと思うので。)
まあ、怪我は大したことねえから。
[もう――ないから。]
ああいや、バイオリン弾きながら歌うって相当だぞ。
今は勘弁してくれ。
次のときの、約束。
[そんな風に、笑いながら。
出来もしない、嘘を吐いた。
楽器を肩に。
弓を運ぶ。
流れるように、滑り出した最初の音は、その曲が奏でられた旅の映画のひと幕を、思わせるものだったろう。
けれど、それは最初だけのこと。
気儘に道筋を揺さぶり、時に駆け出し、時にゆったりと、時に回り道をしながら、止まることなく歩みを進めるその音は。
一呼吸ごとに、一音ごとに刻まれた、青年自身の、旅の軌跡。]
[ 例えば、宙を行き交う船の外に遠く流れる、星々の河。
例えば、眼下に見おろす惑星に煌めく不夜の灯火。
例えば、全てを飲み込むように無限に広がる、瞬かぬ星々。
速度を増すにつれ船の前方に集まりゆく星々が
不意に黒へとくるり、取ってかわれば、
深淵を覗かせる亜空間が、船を次の旅へと誘う。
水のないひび割れた赤茶けた土の中で、
這うように根を伸ばす草木。
星ごとに姿を変える、不思議な形をした生き物たち。
木々の梢、流れる川、色の違う海。
一輪の花。
幾重にも層を成し、整然と美しく立ち並ぶ、町。
一つ一つの星が、街が、土地が、違う香りで、違う温度で、違う色で、違う――音で。]
[ そして――… 長かった、雪原を渡る、二人旅の、おわり。
形も果ても深さすらない、白い絶望。
託された約束という名の、罪ある者への呪い。
病を、ガルーをもたらした者たちのひとりである、青年への。
葬られ、消えてゆくものたちの。
深い、深い、憎しみゆえの、約束。]
[その土地に生きていた、あるいは船に乗り合わせた、髪も眼も肌も、骨格や大きさも言葉も種族も違う、出会った者たちの顔を、ひとつ、ひとつ。
伝えられる限りのものを、伝えられるようにと。
ひとつひとつの音に、精一杯の、記憶を込めて。
昔はもっとたくさんの人と笑い交わすことが出来た。
いまは――向こう岸を歩きながら、窓に灯る温もりを、ただ眺めている。
語りたいわけではない。
軌跡を残すことなど、何一つ望んでいない。
ただ……これだけしか、持っていないから。
もう、出来ることが、他に何も残っていないから。]
[祈るという言葉は知らない。
この指は、ひどく無様で不格好で、憎しみと欺瞞に満ちていて。
その形には、組めない。
濁って、血に塗れて、奏でることすら汚らわしい音かもしれないけれど。
それでも、せめて、願いたい。
――… 少しでいいから、と。
最後に残された、ひどく心優しくお人好しな、ふたりに。
触れることが赦されない対岸でも、届くような。
何か、出来ることがあれば良いのにと――…
この期に及んで、今でも、そう思ってしまっているから。
そう思うことの罪は、ちゃんと、背負っていくから。
それだけは、本当に、嘘がない、最後の。]
[贈ることが出来るものが、出来ることが、これだけしか、残っていない。
道のりはそれなりに波乱万丈で、笑い話も土産になるような話も色々あった。
ほんの少しでいいから、その耳に届けることが出来たなら、いい。
笑い声が耳に届くなら、暖まることも、あるだろう。
泣き声が耳に届くなら、それを想い、手を伸ばし合うことも、できるだろう。
自分がそれを望み、奏でることが―― それがもう次の瞬間には、いや、今でも、赦されないことであったとしても。]
[ 右腕は、柔らかに、力強く。
左指は、音を揺らしながら、時に真っ直ぐに抑えながら、時に小刻みに素早く。
高く、高く。
左手の小指で押さえた“一番右の弦”は、張りつめて高らかに、歌うように叫ぶように鳴り響き、
かき鳴らす低音は大きく豊かなビブラート。
左指に伝わる弦の振動が、耳元に響く低音は――それでもやはり、依って立つ故郷を知らない、雪に空いた白い穴のような、ぽっかりとした空洞で。>>0:132
それでも、ただ、歩みを進め。
けれど……
もしかして、一人きり歩み続けるその音が、
対岸で奏でられる、その優しい音を、聞くことが出来たなら。>>115
響きを、合わせることが出来たとしたら。
きっとそれは、途方もなく――…
失くしてしまった涙が、零れ落ちる――そんな、錯角すら抱かせてくれるほどに。]
[
それでも。
最後は、きっと、それを振り切って。
最後に思いの限り奏でた一音は。和音ではなく、ひとつきりの音。
間違いなく――別れの、響きを帯びただろう
]*
[視界が赤く染まる。
ここ数日の間、最後の最後まで理性の奥底で押さえつけてきたその衝動が、津波のように押し寄せれば。
理性を、言葉を、根こそぎ奪い尽くして浚うそれを、
今度こそ、どうしても、抑えることは出来ずに。
服に染みついた血の匂い。
もう一時も耐えることが出来ないほどの、脳を食い破り心を刻みつくす……
果てしない、底のない、飢餓感。]
――……!
[からり、音を立てて、地に落ちる楽器と弓。
声を上げることも出来ず、割れるように痛む頭蓋を両手でぎり、と掴み。
やがて、顔を上げれば、その双眸は、見間違えようもない血のような朱の光りを帯びて、光っていただろう。]
[左脚で、地を蹴る。
飛ぶように一気に距離を詰めれば、ギターを手にしたその青年の首筋を、今はもう傷もなく自在に動く右腕で抑え込み。
左手の爪を振りかざし。
これまでも、そうし続けてきたように、振り下ろそう、と――]*
聴く人 シメオンは、聴く人 シメオン を投票先に選びました。
[“それ”は――ほんの一瞬だけ。
諦めのような、何か遠い名残のような、静かな笑みを浮かべ。]
……ここまで、だな。
今日まで上手く潜ってきたつもりだが……
まあ、潮時だろう。
他の連中も、目晦ましには役に立ってくれたからな。
[“他の連中”――、既にこの場にはいない同族たちのことを、一言でそう切り捨てる。]
[二人を利用してここまで生き延びたことが事実なのだから。]
[どれ程に――その囁きや繋がりを感じることを、“Vox”が、切望していたとしても]
ああ、大方見当は付いてるだろうが……
エレオノーレとダーフィトを殺った人狼なら、あんたらの目の前にいる。
悪いが……邪魔だったんでね。
まあ、強いて言うなら――…
[人間に恨み言を言うつもりはないが、恨みはある、そんなところだ。
ウルムのことを、いくらかは知ってる様子だったが。
あの件に関しちゃ、“ガルー”の感染は人為的なものだったと、俺は踏んでる。
それだけじゃなく――… 人間が現れなきゃ、あの場所は平和だったろうよ。
ガルーと人間の敵対・競争的な寄生関係は、種が新しいことにもよるんだろうが――憎しみか、怒りか。
――そんな、やはり所詮は恨み言でしかない繰り言を『ニンゲン』に向けて、言ってやろうかと。
そうも思ったのだけれど……やめた]
[だから、私は『この男』を恨んでいる。
命を奪い、去って行った、“罪ある者”。
“呪われよ”、どれ程苦しめても飽き足らない、地獄の果てまで歩めと。]
ガルーの声は……“還りたい”と、
そう、聞こえるんだ。
既にない何処かに向けて、叫んでいるようにも、聞こえる……
[まるで、誘うように、銃を持つ男をひたりと見据え]
―― 第一エリア・デッキ ――
[白猫から強請り取った近道を通り、どれほど進んだことだろう。
“シメオン”は知らずとも、共鳴の囁きがどこから消えて行ったのか、彼は知っている。]
真似して悪いな。
[くすり、と笑い、ドンとパネルを叩き、船の内部に通じる扉を下ろす。
昨日、あの男は、ここからどのように去って行ったのだったか。
知る由はないけれど、きっと、真っ当で静かな方法だったのだろうと思う。
外に通じる、此方の扉を開ければどうなる?
大丈夫、知らない。身体が肉塊に成り果てようと。
歩いていくだけ。
約束をしただろう、瞬かぬ星の中を、歩くと。]
滅びゆくものたちを ただ哀惜と郷愁の念を以て
追憶の額縁に飾りたてることをせず
その権利など、ないのだから
悔恨と憐憫に 溺れることもなく
消え去るものたちがおこなった たゆまぬ闘争への敬意を
つぎへの歩みと かえてゆけ
目に焼き付けて、罪を思え
忘れ去る資格など、ないのだから
持ち去ることもなく すがることもなく
朽ちたものたちを 眠るべき地に 葬り
触れることは、赦されないのだから
その身一つで
ただ ただ 進みゆけ
命尽きる さいごの刻まで
地の果てまで、還る場所もなく、呪われ続けよと。
今はもうない目で。
一番右の月に、灯る明りを見る。
暗闇に光る、美しい銀の船の姿。
それは、最期に見えた、幻だったのかもしれないけれど。
――どうか……
その船に残る者たちに。
生きる者達に。
安らかな夢と朝が訪れることが、あるようにと。
青年は、振り払うように、
歩みを
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