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[>>+149男の視線を受けて、砲術長の瞳が細められる。]
――そうですか。
それならば。
[余裕ありげに頷く彼の声に男は笑みを深くした。]
[>>+150肯定を受けて軍医が息をつく気配がした。
きっと見守ってくれていたのだろう。
やがて落ち着きを取り戻した男は意地悪そうに笑っている彼を見て眉を下げる。]
…そうですか?
かなりの醜態を見せたような気がするのですが…。
[情けないとは思わない、との言葉に目を瞬かせる。
――感情を露わにするのは、兄のように有能な士官になろうとする自分の弱さを晒す事だと思っていたから。
今ではそうは思わないけれど。]
[>>+165ここを離れていた間に、色々と試していたらしい。
流石科学者だと思いつつも話に耳を傾けていた。]
…そうなのですか。
少佐は本当に研究熱心で、
[話を聞いていても、彼女が床に強かに頭を打つのを想像して、男は咄嗟に目を瞑る。
恐る恐る目を開けば、彼女の生首(状態)が見えて声にならない悲鳴を上げた。]
…っ…。
[面白いでしょう?とにっこり笑う少佐の顔に。]
……すみません。
理解はしました。
しましたが、少々刺激が強すぎるので身体も出して下さいますか。
[首だけ出している状態の彼女に、努めて冷静であろうとしながら懇願する。]
[>>+170やがて、彼女は仮説を滔々と語り始める。
生徒役を務めるにしては科学の知識が足りていないので、聞きながら相槌を打つくらいしか出来なかったのだが。
浮いたり、宙返りしたり、壁に潜ったりする彼女を見ていて暫くはおろおろと眺めていたのだが、段々慣れてきて不意を突かれなければそれらの動作は見守っていられるようになっただろう。
そして、彼女の仮説が一端の終わりを迎えた時に声を掛ける。]
――…何というか、お変わりがないようで少し安心しました。
勿論、貴女にも生き延びて頂きたかったのですが。
[彼女の胸の裡にも色々な想いがあって、見せないだけかもしれないが。]
[>>+172冗談めかした言葉は通じたらしい。
笑みを呼び込む事に成功すれば少し安堵する。
ハードルが高すぎる、との言葉には。]
――それは確かに。
……。
こうなった今でも、貴方は自分にとって兄の親友であり、尊敬すべき方ですよ。
[自嘲めいた笑みにはそう返した。]
――そんな部分を見せられる相手を作ろうとしてこなかったので、余計にかもしれません。
今は自分のそうした部分も受け入れられるような気もしますが。
[>>+173軍医の言葉には苦い笑みを浮かべる。
今なら分かる。
夢の中、兄の顔で男に詰め寄っていたのは男自身だ。
自分で枷を作り、自らを戒めて、動けなくしていたのだと。]
……そうですね。
[生きている内に、との言葉には苦笑を浮かべ頷き。
気遣い、ありがとうございます、と告げた。**]
[>>+188少佐が自分も長生きしたかった、と答えるのに男は不用意な言葉を掛けたかと目を伏せる。
悲しかったし辛かった、という言葉には無意識にぎゅっと拳を握りしめて]
――…、
[けれど>>+191次に続いたのは、それらを吹き飛ばすようなもの。
一際見事な花弁を開いて咲き誇る大輪の花のような、或いは路地に力強く咲く野辺の花のような。
そう語る彼女はいつも通りであって、かつ眩かった。]
…っ…、
少佐はお強いですね。
[眩しそうに目を細め、空中を漂う彼女を見やった。]
[>>+192救われる気がする、と砲術長が嬉しげに眼を細めるのを捉え、安堵し。
続く言葉にはじっと耳を傾けていた。]
――…はい。
[自分の名前を紡がれた事に驚いて褐色が僅か丸くなり。
実際にはその前にも呼ばれていたのだが、立派な最期という言葉で胸がいっぱいで其方に気付く余裕はなかった。
兄が自慢と言ってくれていたなどと。]
――そこまで思ってくれる友人がいて、兄も幸せだと思います。
…自慢の弟…、そう兄は言ってくれていましたか?
[男は感情が昂ぶるのを抑えながら目を細め、晴れやかな笑みに応える。]
[>>+201生前に出来なかった事を悔やんでも仕方がない。
受け入れるという事は一歩前進したと―死者の身ではあるが―男は思っている。]
…そうですか?
軍医殿も、こうなった今でも面倒見がよい方だ。
[ゆっくりと首を振る彼にはそう返した。]
[それから彼らとは言葉を重ねただろうか。
やがて話をしていた大尉と少尉が武器を携え、航空大尉を追おうとする様子を捉えれば、男もそっと遅れて歩いていく大尉についていく。]
――どうか、ご無事で。
[届かぬ声をつい先刻まで追っていたように思えるその背に向けて。
彼らの無事を願うという事は、もう一人の排除を願うのと殆ど同じ事。
自分と同じ死者で、敵方にいた彼らに男の声が聞こえたかどうかは知らないが。]
…少尉も。
[どうか無事でと胸の中で繰り返す。
先行して航空大尉を追う明るい髪の主の姿を思い浮かべる。
少尉は航空大尉を排除する事に僅かに躊躇いを見せていたようだったが、少佐の死を知っていれば恐らく実行に移すだろうと思う。
同じ技術畑の出身者だからか、或は彼らを結びつけるヴィスマルクの存在があるからか、
少佐とは仲がよさげに見えていた分、彼女の死を知った時に少尉の抱える思いに胸を馳せる。]
/*
やっぱりライナーの発言数おかしくないですか。
――お返しは全部打ち返したくなっちゃう馬車馬だから仕方ない。
/*
話し合いで双方が納得いく結果を迎えるかはともかく。
今後に生かす事は出来るかな、と。
そしてメモで自分がはっちゃけすぎな気がします。
[>>+216>>+217過去を思い出すように目を細める砲術長の話に耳を傾ける。
兄からは親友だという人の話は聞かされても、兄が彼にどんな話をしていたかなんて教えてくれなかったから。
秘密だよ、と笑う兄の顔が思い出されて、少し切なくなる。]
…そうだったんですか。
一体どんな話をされていたのか、気になってしまいますが。
[やんちゃをしていた頃の話をされたかもしれないと思うと、恥ずかしい。
柔らかな微笑みからは、きっと今でも色褪せぬ時間なのだろうと推察されて。]
[羨ましかった、との言に彼が孤児であった事を思い出す。]
…兄は貴方から弟分の話を聞かせて貰った、と言っていました。
随分と喧嘩をしたけど、何物にも代えがたい大切な友人なのだと。
[喧嘩と聞いて男は驚いたが、そう言う兄は楽しげに語っていた。]
[>>+223困惑したような顔をさせてしまい、苦笑が浮かぶ。
以前の男であれば仕事熱心ですねと言っただろう。
そして、その言葉が付け加えられれば]
悪い事ではなく、むしろ尊敬出来る点だと思いますが、どうぞ無理はなさらずに。
[死の間際の軍医に掛けられた言葉。
間違えられた相手。
彼も何かを抱えていたように見えたから。]
/*
ライナーの顔で甘い酒しか呑まないとか言うと「ちょ、おま」ですが、メモなので。うん。
…頭が蕩けてますすみません。
48時間×一週間余りを駆け抜けるのって体力いりますね。
24時間だったらコア的な意味できっとうまく動けなかっただろうけど。
日勤ないの辛いかも。
/*
ライナーの年齢、25前後くらい想定だったのですが、当時の士官学校卒が幾つかによるかなと思ってうやむやにしています。
オズさんの年齢も確定してしまうし、ね。
まさか副長が24歳とは思わなかったので、それくらいでもいいかもしれない(のーぷらん)
/*
今回、自分からぼっちフラグをちまちま立てていってしまって。
そして兄に似ている…という風になったのでうっかり思いついた鬱い過去設定をぶん投げてしまったのでした。
徐々に心を開いて…と思ってたら、
心を開いていった相手が死亡するカシムや赤組だったという。
カシムの事がなかったら、狂人的なポジションに回る未来があったかも。
気が付いた時にはもう遅かった的な、もっと暗い展開を想定していたんですが、
中盤から副長とか大尉達に引っ張って頂きつつ、
墓下で思い込みから脱せる事が出来て。
今回は本当、引っ張られまくりでした。バタバタして申し訳なく。灰うるさくてごめんなさい。
絡んで下さった方は本当に感謝ばかりです。
/*
――とか、つらつらと今の内に埋めておきますね。
マイペースで本当にごめんなさい。
もしも誰かに嫌だなとか思わせてしまったなら本当に申し訳ないです。
/*
メモでここまで吊り襲撃相談した村は今回が初めてかもしれないですね。
この村はこういうもの…?と思って参加してしまいましたが。
引っ張っていける方がどんどん落ちていったのは進行的には辛かったかなと。
自分が初回落ち狙っていけたら良かったのかな。
そしたら今みたいな墓下にはなっていないと思いますが。
/*
あ、でも引っ張ってくれる人に甘えるのも駄目だな、とも。
村は皆で作るものなので、本来は相互に影響し合うべきで。
だからリエヴルさんには本当に負担を掛けて申し訳ないです。
PL視点、リエヴルさん墓下に行くのとこのまま生きているのとどっちが幸せなんだろうと考えてしまったりもしましたが。
…生きてて欲しかったんですよねぇ。
[>>+229砲術長の微笑みには見守られている気がして。
けれど続けた言葉には彼の頬が僅かに赤らんだ。]
…えぇ。
聞いていて、本当に羨ましかったです。
[しみじみと呟く言葉に頷いて。
喧嘩とは相手がいてこそ出来るもの。
相手をどうでもいいと思うのならば、そもそも起こらないのだ。
自分にはそうした相手は出来なかった。
――自ら芽を摘んでしまった。]
[>>+230砲術長の言葉に沈みかけた意識が戻り。]
生前に気付けなかったのは不幸ですが、気付けたのは幸いだと。
…まぁ、そういうものなのでしょうね。
きっと。
近しければ、言わずとも分かってくれるという甘えも生じますし。
[口元に苦い笑みを浮かべる。
兄とは仲が良かったと思う。
素直に気持ちを表現する兄に対して、成長していった男はそういった事が苦手で。
兄は笑って許してくれたけど、抱いていた沢山の感謝を告げられぬまま、喪ってしまった。]
――…っ。
[機械室で対峙する二人の姿を捉え、息を呑む。
機械室を破壊されてしまっては自国への帰還は困難となるだろう。
或は艦ごと彼らが沈んでしまうかもしれない。
>>+233航空大尉を殴ろうとする少佐がそれに失敗し、唸っている。
彼女がフィッシャー少尉と話すのを耳が拾えば]
……。
[>>+239誰も死ななければいいという彼女の言葉が痛かった。
自分は最後の一人が排除される事を願っている。
それは単に敵国への恨みからではない。味方の生存には必要だと思うからだ。
もしも逃がしてしまえば、航空大尉の存在は自国の脅威となり得る。
そう考える自分は軍人としては正しくとも、人間としては冷たいのだろう。
甲板で垣間見た、航空大尉とフィッシャー少尉の仲は良さそうに見えた。
だからこそ、どうして彼を手に掛けてしまったのかと思う。
――彼らの間に交わされた約束を男は知らない。]
[>>+244少尉に謝罪の言葉を掛けられれば男は目を瞬かせ。]
あ…、いやその。
……問題なかったです。
[あんなに怒っていたのに忘れていたのか、と内心苦笑したが、表には出さず。
実際に医務室にいた時間は彼の想像よりもはるかに短いだろう。
何せ負傷者の手当を終えてから、殆どすぐに食堂に行ってしまったのだから。
けれど事実を述べるのは憚られたので言葉を濁す。]
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