情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 目覚め ―
[ 最初に感じたのは温もりだった。芯まで凍りついた身体の表面を撫でる柔らかな南風のような温もり。それは、命眠る冬から芽吹きの春へと巡る時の流れを呼び起こす。
少しずつ、少しずつ、歌に包まれ硬い氷は柔らかな水の流れに変じ、水の中に混ざり込んだ癒しの力が血に濡れた深い傷を洗い、その表面を塞いでいく。
氷が全て溶け落ちて朱の色が薄れたと同時に、男の腹を貫いていた剣が、一瞬、パッと燃えたつような炎の色に輝いてから何処かへ掻き消えたのは、術者にも予想外のことだったろう。 ]
[ ともあれ、傷口を舐めた炎は、熱による浄化と血止めの一助となり、男の体は、それ以上の血を流すことなく、静かに、その場に横たわる。 ]
う…
[ 小さな呻き声が、唇から漏れたのは、幾ばくかの時が過ぎてから。己を呼ぶ声が聞こえたなら、薄く開いた瞼の奥で藍色の瞳が、声の主を求めて動いたのが見えるだろう。 ]
…みな、いきてる、か?ひなどり、ども…
[ 蘇生の課程で、時を遡り、そこから帰り着いた魂は、流れ去った時間を認識できず、眠りに落ちた瞬間の、気がかりを口に上らせた。* ]
/*
ここで時間食ってもあれなので、さっくり甦りつつ、フランベルジュは死神殿に返還しておきます。
青い闇での記憶は忘れてしまった夢みたいなものってことで、でもきっと残ってるものもある。
/*
拉致られて戻ってきたら、死神殿からの
うわあ…うわあ…ちょっ、と…これは嬉しすぎて照れるね。(*ノノ)キャ
/*
そんでもって、素直じゃないというか、至極ごもっともなツッコミありがとうだ、リヒャルト。
/*
数十年後に皇帝陛下の従えた死神殿と最後の一戦とかっていうのもロマンですよね。うふふ。
あ、そーいえば、俺、片腕どーすっかな。
― 目覚めた後 ―
[ 寝ぼけすぎ、と、突っ込み入れて来たリヒャルトの顔を>>157まだぼんやりとした表情のままで、見つめた男は、傍に屈み込んで問いへの答えを口にするフレデリカに視線を移し>>166ふっと、笑みを浮かべた。 ]
そう、か...まさか、お前達が、生きてる間に、目覚めるとは、な。何年経った?
[ 以前とあまり変わりなく見える教え子の様子に、本当に思ったより短い期間で解呪したらしいと、内心では驚きを覚えながら、状況把握の問いを投げる。 ]
二年?...短かすぎだろう。俺の解呪より、他にやらなきゃならん仕事があったろうに、お前の事だから......無理したんじゃないのか?リヒャルト。
[ そうして、実際に過ぎた時間を聞かされると、呆れたように、そんな言葉を口にする。側から見れば、教え子が教え子なら教師も教師、といった図だろう。 ]
[ しかしやがて、解呪の際の回復魔法で保っていた意識は、段々と薄れていく。傷口を塞がれたとはいえ、貧血と、未だ深く残る傷が、蘇生したばかりの身体を休ませようとしているようだった。 ]
リヒャルト......フレデリカ...
[ 眠りに落ちる一瞬前、男は、教え子達に、いつかのように笑いかけた。 ]
ほんとう、に...よくやったな...
ありがとう...。**
/*
陛下は傭兵団の団長に!なんか皇帝してた時より楽しそうでは?
配下が一癖も二癖もありそうなところがさすがです。
/*
でーとだ、でーとだ!
そーだよ、お前らの子に魔法教える夢があるんだから、がんばれよ!
― 生き返った後 ―
[ 蘇生後に、改めて二年前の決闘で受けた傷の本格的な治療を受けることになったが、半ばまで斬り落とされかけた左腕は、結局切断するしかないということになった。
痛ましそうな顔をする教え子には ]
何、魔法で動く、優秀な義手を作ればいいだろう?いくらでも実験台になってやるぞ。
[ そう言って、からりと笑った。 ]
[ ひととおりの治療が終わってしまうと、男は、ひとまずセンテナリオで療養することになった。放っておくと、すぐに魔法学園再建や、仮の学舎で再開されていた授業などに手出しをしようとする男を確実に抑えるための手段であることは関係者一同、暗黙の了解である。 ]
リヒャルトに、サボるなと言われたんだがなあ...
[ 教え子の言葉を引き合いに出して>>181ぼやくと ]
『それ、リヒャルトの前では言ってやるなよ?そもそもお前を起こすために、あいつがどれだけ...』
[ 同僚教師に、 長々と説教される羽目になった。*]
/*
色々確定させて、温泉療養に行くぞ!
多分、リヒャルトたちとは時期がずれてるから、デバガメできないけど!
― センテナリオ ―
[ 療養という名目でセンテナリオに実質押し込められても、男はただじっとしてはいなかった。里の子供に魔法の基礎を教えてみたり、自分の蘇生にも使われたという古い大魔導師の遺物を改めて調べてみたり、ある意味充実した時間を過ごしたと言える。
身体の回復と傷の治療という本来の目的も、一応忘れてはいなかったので、毎日温泉も使っていた。 ]
ふう...
[ 湯の中で、片方だけになった腕を伸ばし、身体を解す。まだ片腕だけの身体のバランスは取りづらく、あちこちに凝りがわだかまっていた。
単に眠っていたのではなく、身体の時間が止まっていたため、筋肉などは落ちていなかったのは幸いだったが、関節はさすがに固まっていて、動きはまだまだぎこちない。 ]
[ ふと、腹の辺りに温泉の温もりとは違う僅かな熱を感じて視線を落とす。そこに残った炎を思わせる形の緋色の瘢痕は、時々、こんな風に、奇妙な熱を帯びることがあった。それは、苦痛を伴うものではなく、けれど、どこか胸をざわつかせる感覚で、男は、残った右手の拳を、ぎゅっと握りしめる。 ]
...右腕一本でも、十分剣が扱えるように、鍛えないとなあ...。
[ リヒャルトを狙う帝国の残党も、未だに居ると聞いている。こうして教え子達の傍に戻った以上、この先も、彼らを守るのは自身の役目の一つ、それに...... ]
(また会おう、と...言っていたからな)
[ 浮かんだ思いが、いつの、誰との記憶なのか、それはわからないまま。ただ、その相手に相応しいと思えるだけの自分でなければ、と、そう、当たり前のように、考えていた。* ]
/*
あちこちの眼福な赤や緑や、黒い死神殿を楽しく眺めながら、のんびり湯治。最高です。(きっと酒も持ち込んでる)
― 数年後? ―
魔法は技能だ。単に、身につけば便利な技能にすぎない。
鍛冶屋の技能、パン屋の技能、そういったものと本質的に大差はない。
それを忘れるな。
[ 男は、再建された学園での授業は減らし、まだ魔法学園には入学できない年頃の子供達に、魔法の基礎を教える私塾を無償で開いていた。
それと平行して、希望する子供には剣技も教えていて、忙しい毎日と言える。]
いいか、雛鳥共、しっかり学んで、自分の力で飛べるようになれ。
その時まで
[ きっとその後も、叶う限りずっと ]
俺は、お前達を支えてやる。
[ 守り続ける。 ]
おい、リヒャルト、かみさんと子供を、ちゃんと守りたいなら、腕っ節もちょっとは鍛えておいたほうがいいぞ。
俺が教えてやろうか?
[ そんな言葉を、雛鳥ではなくなった相手に囁いたのは、さて、いつ頃のことか?** ]
/*
魔法がなくても空を飛べる!良いですねー。それはもう魔法を滅ぼさなくても魔法を超えられるってことじゃないかなー?
などと、思ってしまいますね。
/*
そろそろ、御挨拶。
毎度お世話になりますふかふかしたなまものでした。
リヒャルト、フレデリカ、超絶可愛かった。二人で幸せになるといい。せんせーはずっと応援してるぞ!
ファミル陛下、直接は絡めませんでしたが、文字通り最強の皇帝陛下でした。いつか空を飛ぶ陛下を目撃できるのを楽しみにしてます。
ドロシーちゃん、飛び去った雛鳥、可愛すぎたですね。どうしても気になってました。陛下と幸せに?
死神レオンハルト殿、仇敵最高でした、ありがとうを一万回、愛してるぜ!またどこかで再戦しましょう(笑)
いろいろご迷惑かけますが、みなさまいつかまた、どこかで遊んでやってくだされば幸いです。(礼)
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新