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[はたと気づいた時、僕は"僕"を見降ろしていた。
否、正確には"僕だったもの"と言うべきか。]
……ああ、死後の世界って、本当にあったのか。
[負ったはずの怪我は全て消え去っていて。
雨露に濡れたはずの服もいつも通り。
手足の感覚もちゃんとあるけれど、実体があるかは分からない。]
ははは……。
[まるで現実感が無い出来事に遭遇して、
僕はただ乾いた笑いを浮かべるばかりだったけれど。]
[――目に入ったのは妻の姿。
彼女は紅く染まった僕の亡骸に寄り添うと、
汚れることすら厭わずに僕を抱きしめ、泣き叫んでいて。]
…………う、
[その光景を目の当たりにして。
僕は。]
うわああああああああん!
[全力で泣き出した。]
ごめんよおおおお!
君を置いて逝ってしまって、本当にごめん……っ!
[人目も憚らず――周りに他の幽霊?が居たかも気にせず男泣き。
その様子は、普段のシュナウザーという男を知る人からすれば目玉が飛び出るくらい驚くべき姿だったかもしれないが。]
ぐすっ……。
でも、君たちが不自由しないくらいのお金は……ううっ、
遺してあるから……
それで幸せに……ひっく、暮らして欲しい……
[兎にも角にも、涙枯れるまで泣き続けたのだった。]*
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なんとなく、シュナウザーの生きた証……ムスッコが長じてどうなったか、ランダム振ってみようかな。
まあ自己満足だけれども…4(6x1)
1.シュナウザーと同じく文官の道に進んだ。
2.遠い異国で軍人になった。
3.隠し財産を活かして豪商になった。
4.高名な学者、著述家、芸術家など、別の道を進んだ。
5.数々の苦難を経てなんと国を興し王にまで成り上がった。
6.平民としてごく普通に幸せに暮らした。
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