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『これが終わったら、お前は俺のことも、何もかも忘れる ……けど、俺はずっとお前の隣に居るからな 忘れんなとは言わねえ ただ、また俺が見えるようになった時、思い出してくれりゃいい だから、俺は――何年でも待つぜ そしたら、次は一緒に合格すんぞ』
[頷いた その反動で、零れ落ちる雫
ずっと隣にいた事に、気づけなかった自分が悔しくて
彼が自分を見守ってくれていたことが、何よりも嬉しくて
それをまた、忘れてしまうのが淋しくて
ぎゅっと、彼の手を握る]
思い出すよ……絶対に
だから……僕以外の人と、契約しないでね……
『はっ……ったりめーだろ お前こそ、俺以外の奴と契約すんなよ』
[涙を流したまま、2人で笑い出す
10年以上の時間を、今は、埋めたくて
彼と過ごす時間を、思い出すことを、増やしたくて]
[聞こえてきた戦闘音に、顔をそちらへ向ける
どうやら食堂のほうから
そして、叫び声 >>+44
2人で立ち上がると、向かいへ走った
食堂に入ると、シェイと医者風の少年、そして銀髪の青年がいた]
『……あの女は、脱落してきたな そこの戦ってる男は、まだ ……お前は、どっかで見たような……?』
………シェイさん
[脱落してきた――つまり、彼女もまたジェムを奪われているということだろう]
……お疲れ様、です
[まずは、労いを]
はい……
『ま、俺からも お疲れ』
[手を繋いだまま、修斗も労いをかける
そういや今は“叫び”が唱の中に戻っている
つまり、試練に参加していたシュライの姿ではないことを思い出す
すると、修斗が不意にシェイへ近づき、その頭をぽふぽふ
手を繋いでいるので、結果的に自分も近づく形になるが]
『まーほんといろんな奴が試練に参加するよなぁ けどお前なかなか可愛いじゃん 俺は割とタイプ――』
何言ってるんですか!!
[続く言葉は、唱が頭を叩いたことによって途切れる]
[そして銀髪の青年から声が掛かれば >>69 そちらへ一礼
修斗は首を傾げていた]
『お前、見習い契約者?前の試練でもいた?』
[聞いても、その時はまだ文鳥姿
知るわけないか、と1人頷き]
『あーあ、振られちった』
[残念そうに肩を落とす修斗
改めてここにいる人達に向き直ると、自己紹介を]
『俺は希導の聖騎士シェットラント よろしく』
いや……試練受けてたの僕……
[見習い魔女よろしく告げられた名前に、溜息を吐く
この男、なかなか自由人である]
えっと……シグルドです
[ぺこりと、最初のようにお辞儀を]
『あー道理で見たことあると思ったわ 俺はかれこれ10回は参加してっけど、全部文鳥のカッコしてたから、お前が覚えてるかはどうだろうな』
[そう言って、見習い契約者へ向き直る
そして忠告 >>+79を受ければにっと笑い]
『だーいじょうぶだって 挨拶みてぇなもんだ』
[傍らの唱は、ただ溜息を吐くだけ]
『ここに来ちまったら、何悩んでもしゃーねーけどな 結局、脱落した事実は変わらねぇわけだし』
[これは、シェイへ向けてのひとこと
彼は脱落したことは無いとはいえ、見習い契約者として脱落者を何度も見てきている
脱落したら何もできないことは、彼とてよくわかっているのだ]
『けど、やり直すことはできるぜ 試練は何回受けてもいいからな』
[それを補足し、彼女を勇気づけようとするのであった**]
[突如、固まるシルヴェストリス >>+89
そんな彼に追い討ちをかけるように、シェットラントは続けた]
『あーそうなの?いやさ、お前に似た奴が女に変身してたからよ ついな 人違いだったら悪ぃな
自重?まー覚えとくわ』
はぁ……あ、静寂………くん
[食堂に入ってきたのは、セルウィン
見えてないとわかっていても、今すぐ彼と話がしたくて
そっと近づくと、その肩に手を置こうとした]
あ………
[まるで幽霊のように 体をすり抜ける自分の手
その手を見つめ、ぎゅっと握った]
[目を伏せると、床にうつる自分
いつのまにか、水晶の世界に佇んでいた]
『金属性、だな』
[ぽつり、呟く
やがてグラウンドへと向かった現実世界の2人を見送ると、自ら達もこちら側の2人 >>+126 >>+129 に挨拶をし、食堂を後にする
そして、手を引かれて階段を登る]
……どこに行くの?グラウンド、行かないの?
『んー、どーせなら屋上で見た方がよく見えんじゃね?それに………』
[彼は、そこで一旦言葉を切った
足を止めず、ただひたすら階段を登っていく]
『………なんか、屋上に行きてえんだよ』
[3階へついた時、自分達の足止めをするように現れたのは6体の机と椅子
それぞれガタガタとポルターガイスト音を鳴らしながら、こちらへにじり寄ってくる]
『チッ……邪魔だっつーの 歌うぞ、唱』
うん……
[青い波動は舞台属性故、いつもより弱い
机を3体消せば、残りは3体の椅子のみとなる]
[その後、なんとか6体すべてをジェムに変え、それをシェットラントの額へ押し当てた
2人では到底足りないような量を共有し合っているのだ
ジェムは2つを残してすべて塵へ変わることになる]
『行くぞ、唱』
うん
[屋上の扉を開ければ、そこには赤髪の青年が居ただろうか**]
[扉を開けるとそこに居たのは、赤髪の青年とおかっぱ頭の少女
その青年はコンラートに似ていて
思わず コンラートさん? と呼びかけようとしたところで、修斗の声に遮られた]
『お前………あの時の……… ……唱、一旦変身解くぞ』
[手を離すと、シグルドとシェットラントの姿は来島 唱と雷堂
修斗の姿へと戻る
修斗の姿は、コンラートの頭を撫でた時とほとんど変わらない容姿だ
それは懐かしくも、違和感を感じるだろう]
[修斗はコンラートへ近づくと、もう自分より高い頭をあの時のようにくしゃりと撫でた]
『ははっ、久しぶりだなぁ 随分でかくなって』
[そう笑いながら撫でていると、不意にその手を止めた
そして、少し悲しげな面影を湛えて笑いかける]
『………お前、人狼だったんだな』
[その手は優しい手つきに変わる
蝕まれた体をそっと労るように]
[どうやら修斗とコンラートは知り合いだったようで
頭にハテナマークを浮かべつつ、2人を交互に見やった
当の修斗といえば、コンラートからの問い >>+165 に眉を下げて笑った]
『……ちっとな、色々あって このまんまで止まっちゃってさ』
[話すと長くなるので、そう説明をする
説明を求められたならば簡略化しつつ説明をするが]
[続く言葉 >>+166 を聞けば、その頭をぽふぽふ]
『……ま、理由は聞かないけどさ ……辛いよな、人狼になると 今までよく頑張ったよ』
[それは自らも人狼であったような口ぶりで]
[“お兄ちゃんみたいになれなかった”
それを聞いて、手が止まる
途端、崩れ落ちる身体 >>+169
それを受け止めると、蝕む黒に気づいた
そっと、包み込み、その背を撫でる]
『………辛かったな』
[ぽつり、落とした言葉]
『お前がどういう運命を背負ってるかは、俺は知らない けど、お前のことを労わってやる事はできる ………お前も脱落したんだよな だったらもう、ここで思い切り泣いちゃえ』
『俺みたいにならなくていい むしろ、ならなくていい なったって、お前が不幸になるだけだ お前には、お前の人生があるんだからな』
[試練が終われば、すべて忘れてしまう
試練が終わったあとの事も、なんとなく予想はついてしまう
それでも、届けたくて
今はただ、そんな思いでコンラートの背を撫でるだけ]
[涙を流すコンラート
そっと背をぽすぽすしてやっていると、不意に入ってきたのは6体の人型ディアボロス
手をコンラートの肩に置くと、立ち上がる]
『唱、変身するぞ』
う、うん……!!
[コンラートを護るかのようにディアボロスの前へ立ちはだかり、再び変身する >>5:+23 >>5:+24
シェットラントはコンラートを振り返ると、にっと笑って言葉を落とす]
『なぁ、多分これが最後かもしんねぇ ……俺の魔法、見てくれっか?』
[手を繋ぎ、受け渡す魔力
紡ぐのは、祈りの歌]
[この魔法を見た者へ、希望の光を灯さんと
駆け抜けた光の剣は静かに消え去り
後には6つのジェムを残すのみ
コンラートへ向き直ったシェットラントは、彼に笑いかけ]
『な、どうだった?』
[と、無邪気に聞くのであった]
[無邪気に返す彼に、ぱっと笑顔になるシェットラント
手を離し、コンラートに駆け寄った]
『ほんとか!?でもこれ、もう使えねーんだよな だからこれきり』
[コンラートの契約者とシグルド
完全に置いてけぼりを食らっている2人であった]
『……ごめんな、あと、どういたしまして』
[嬉しそうなコンラートに、笑顔が咲く
しかし、聞こえてくるのは戦闘音
そちらへ顔を向けると、すっと目を細めた]
『始まっちまったか………』
[わかっていた
だから屋上に来たのだ
わかっていた、けど………]
………みんなが合格できればいいのに
[思わず、そんな言葉が溢れる]
[その言葉に、シェットラントは眉を下げる]
『唱、これは試練だ みんながハッピーエンドなんてモン、存在しねぇんだ』
……
[それはそうだろう
みんながみんな幸せになれれば、こんな試練は存在しない
それでも……願ってしまうのである
絶望の無い世界を
そして、それを作るのが魔女なのだろう]
[屋上から、戦いを見つめる
自分には何もできないので、見守ることしかできない
そんな唱の隣に、修斗が来、座る
ぽんぽんと横を叩けば、唱はそこに座った]
『………これがきっと、最後のときだ だから、共に見守ろう』
[唱は静かに頷くと、グラウンドへ視線を移す
最後のときを、見届けんと*]
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