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― キッチン ―
[蕪を切りながら鼻唄まじりにキッチンに立つ。自分の為だけにご飯を作るより、やはり誰かのために作る方が何倍も楽しい]
ポトフは簡単なのにお野菜をたくさんとれるから
良いんですよね。
[ニコニコとそんなことを話ながら]
よしっ。あとは煮込むだけ…っと!
[蓋をして中火にかえたら、]
(確かマリエッタさんがここの通信機器は院内でも使えるって言ってたような…)
あー、あー。
あの、ポトフを作ったので、
良ければ召し上がってくださいねー!
[と院内放送を流した]
[お昼御飯にポトフとバケットを食べて、さてどう時間を潰そうかな…とロビーのソファに座る]
(モニターに映る姿も大分減ったなあ…)
[タクマさんの夢が見たい…と願いながら、暫しそこで仮眠をとるだろう]
[数刻経っただろうか、女はソファの上でうっすら目を開けた。]
わっ…!こんなとこで寝ちゃった…
[誰も見てないかなときょろきょろとあたりを見回せば、膝の上には■thistle色の オーバーオール が]
………着ろってことですか…?
[オーバーオールを開いて、振ってみたがトップすらしき服は出てこなかったので、そのままソファの上に丁寧に畳んで置いてきた]
(今日はあれを仕上げちゃうんだ…っ)
[実はこの病院に来てから密かに取り組んでいたものがあるのだ。昨夜干しておいたから、今頃は乾いているだろう]
……あら?
[自室まで戻ってきた女が目にしたものは、扉前に丁重に置かれている■dimgray色の 怪獣の着ぐるみ だった]
[女はコスチュームをよいしょと横にどけて部屋に入る。
部屋に入れば、そこには引っかかりを利用して麻紐を結び付けたものに、淡い色合いの布が干されていて]
うんっ 綺麗に染まったね。
[女が手にとって眺めているのは{5}]
1黒壇で染めたたすき
2茜で染めたの風呂敷
3藍で染めた手ぬぐい
4紅花で染めた半衿
5紫根で染めた羽織紐
6純白の褌
[綺麗に淡い藤色に染まったそれを、丁寧に編み込んでいく。手作りだし見よう見まねの異国の小物だから、上手く出来てるか分からないけれど、自警団員に無理を言って持ってきてもらったタクマの国の着物をお手本にしたから大丈夫だろう]
…喜んでもらえるかなぁ…
[女はふふふ、と柔らかく微笑んで、愛する男がこちらへ来るのを心待ちにしていた]
…できたあーーっ!
[んんーと伸びをしながらカチコチに固まった身体をほぐして、女は部屋を出て自警団員を探す]
あのっ、お願いがあるんです。
これを新川拓馬さんに…届けてほしいんです。
は?アーヴァインさんへの見舞い品?
……もう一度、お見舞い…行きましょうか?
[いいえいいえ!と首をぶんぶん振って、自警団員は日本紫で染めた羽織紐を受け取った]
あっ!あのっ
マリエッタさん辺りに渡せばうまく伝わると思うので!
[お願いしますねー!と手を振って]
[そういえば先程院内放送でグレがご飯を作った旨を流していた気がする]
ご飯っ
なんだろなんだろー
[また皆で食事できるのが唯一の救いかな、などと考えてロビーに向かおうとしたら]
「奥田美ィアさん、というのは貴女であってますか?」
[と、新たな自警団員に引きとめられて]
はい?私…ですが。
[訛りのようなぎこちなさにタクマの面影を感じてしまうあたり、末期だなあと苦笑した]
「これを、新川拓馬氏から預かってまいりました」
[私に?タクマさんから!?と飛びつくように自警団員に駆け寄れば、開かれた手中から現れたのは]
…ブレスレット…
[手作り感が溢れるその黄色と緑の組紐からは、タクマの優しさや気遣いを感じて]
ありがとう…ございます…っ
[最後の方は鼻声になってしまったか。ぽたぽたと廊下の絨毯に涙の染みをつくりながら、女はブレスレットを大事そうに胸に抱きこんで、しばらくその場で泣いていた]
(マリエッタさんに悪いことしちゃったな…)
[ユーリエちゃんと少しでも長く二人の時間を過ごしていたいだろうに…と泣きながら思うオクタヴィアであった]
あっ そのまんま渡しちゃった…!
[包装用の袋用意してたのに…!とずーんと凹むオクタヴィアでry]
(まあでも…渡すことができたってだけで感謝しなきゃね)
[ありがとうマリエッタさん、と感謝しロビーへとむかった]
[グレの方に持ってこられた服の中から和鎧を見つけて]
(これ、タクマさんに着てほしいなあ…似合いそう)
[と、ニヨニヨ]
来ないわねえ…
あの、またお願いできますか?
[と自警団員に頼めば、はい喜んで!と某居酒屋のような返事がきた。持ってきた服は]
かけると鬼畜になる眼鏡
裸マント
メンズブラ
ひもぱん
修道士服
巫女服
かけると鬼畜になる眼鏡
サリー
セーラー服
バーテン服
この、巫女服って服はなんだかタクマさんの着物という服に似てるねー。
[着てまっとこうかな…似合わないかな?と思案顔]
[女の子として、ドレスは着たい!が、しかしこの十二単という服が気になる。]
(なにしろ重い…)
[これは服じゃなくてサポーターか何かではなかろうか…?]
[ご飯を食べに行くというなら、タチアナを見送って]
漢服は…これはまた別の国の民族衣装っぽいですねえ。
[でもタクマさんの国の服に似ているかも!色も綺麗だし…といそいそと着替える]
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