情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[だって自分は選んでしまった。
殺したくない死なせなくない、そして自分に生きていて欲しいと願う、大切な幼馴染の手を。
絶対そばにいるという願いのために、痛みを押し付けることになっても。
”俺のために生きて、俺のために動け。”
これだけは撤回する訳にはいかない。
だから考えるのだ。頭が湯気を噴いてぶっ壊れるまで。信じてくれるこの人のために。]
ならず者 ディーターは、負傷兵 シモン を投票先に選びました。
[俺が、選ぶのはたった1人だけ
お前のために生きて、お前のために動く
たった1つ、欲しがった
触れたその手を喪わぬために]
[ヤコブが告白を終えた頃を見計らって話しかける。]
今の言葉で、お前がどれだけ村の皆を好きだったか。どれだけもとの生活を取り戻そうと思ったか。
昨日も話聞いてたし、痛いくらい伝わってきた。
……それで、ちょっと思いついたことがあるんだけど。
[一旦話を打ち切ってヤコブに近寄り、そっと耳打ちする。]
俺、馬鹿だからさ。ヤコブに話聞いたときはすぐ気づかなかったけど、ひょっとしなくてもお前守護じゃないか?
[ほぼ確信していたとはいえ、そのものズバリの単語を口にするのは勇気がいるし怖い。口調はとても真剣で慎重だった。果たしてヤコブはどんな反応を示したか。]
今までさんざレクチャーされたからな、占い師と霊能者と守護。村の平和を取り戻すために、重要な役割をもたらす能力者だって。
確か言ってたよな?フリーデルが生きていることに賭けたって>>4:182。そのために、他の人が死んでしまったから、自分は賭けに負けたと思っている。自分なりにお前の気持ちを解釈してみた。
[昨日雪の中、アルビンを必死に掘り出そうとしていた姿を思い出して語りかける。]
俺の考えは、それとはちょっと違う。
残念ながら犠牲者は出してしまった。でもお前が守ったフリーデルは生きて占いを続けた。そして人狼を見つけた。
それだけでお前のしたことは重要な意味がある。誰にもできない大切な仕事を果たしたんだ。
[実際自分たちは、守護の能力を恐れてフリーデルには昨日まで手を出せなかった。もし彼女をもっと早く襲えていたら、オットーは逃げ切っていたかもしれない。
人狼から見た守護の重要さは決して口にできないしするつもりもないが、それだけに口調には熱が帯びるのが自分でも分かる。
最初は”守護なんて人狼にばれたら、お前フリーデルより先に死んでたぞ”と警告することで、自分は人間だとアピールする予定だった。しかしシモンに詰め寄るヤコブを見た途端、その考えは吹き飛んだ。
ヤコブの気持ちを利用するにしても、もっと別の方法を選ぼうと思い直す。]
フリーデルを殺したって問う気持ちは理解できる。俺もお前の話を聞いたら、確かにシモンの行動の意味が分からなくなったからな。
でもお前が少し落ち着いたら、一緒に考えないか?俺たちの、次の一手を。俺たちがこれから何をすべきかを。
[ヤコブにこの言葉をしっかり届けるよう、少し黙り込んでから続けた。]
俺は今日シモンを処刑したい。聞かれたら詳しく説明するが、シモンが人狼と考えているからだ。
お前の意見も教えてくれ。そしてもし、協力して貰えるなら是非ともお願いしたい。
[自分を生かしてくれた仲間のために、そして一緒にいたい幼馴染のために。男はその想いを隠して、いつになく必死にヤコブへ呼びかけた。
あとで裏切ることも、その罪に苦しむことも予め分かっていて、だけどそれは受ける覚悟はできている。*]
オットー、聞こえるか?
[仲間を喪って以来、気落ちして封印していた赤い囁きを再び使った。]
お前は今、どこにいるんだろうな?
何をしているんだろうな?
……そして、何を考えているんだろう。
[大切な仲間であるだけでなく、腐れ縁の幼馴染としてのオットーを思う気持ちは変わらない。
呼びかけは素の口調だった。]
俺は、お前がくれたチャンスを精一杯生かす。
お前が生きろと必死に演技してくれたことを、絶対に無駄にはしない。
だから、お前はこれから永遠に俺の仲間だ。
俺たちの歩む道は違うものになってしまったけど。
それでも。
オットー、俺はお前が大好きだ。
ナルシストで女好きで、いっつも甘い言葉ばかり言ってて。
人に真似できない独特の言い回しと、なにがあってもマイペースな態度が。
俺と仲良くしてくれてありがとう。俺の幼馴染になってくれてありがとう。
オットーが何者でもいい。
俺は、お前がお前だから、大切にしたいと思ったんだよ。
[最後にふっと短い息を吐いた。]
本当はこんなこと、生きているうちに言わなきゃいけなかったんだよな。
それだけは、本当に……残念だ。*
守護…?
[言われて初めて気付いたという様子で、真剣な面持ちのディーターを見遣る。出来る事をと動いただけで、何も特別な行いをしているつもりはなかったのだ。狩人がいる>>3:198と言われても、己は銃なんか使えない。
けれど、]
…そう、かもしれない。
おれにとっては、使い慣れた罠だったけど…
[思えば確かに、今この村に、そんな事が出来る人は他にいない。薬草>>0:151よりも荒らされやすい畑を守る為、両親に習った罠作りだけれど、その二人は行商に出たままだ。捕まった鹿なんかを卸していた肉屋だって居ない]
[そしてディーターは己の“仕事”を労ってくれる。
負けていないと、意味があったと。熱の篭もった口調で]
[――乾いた笑いしか、返せなかった]
…フリーデルは、狼を見つけて、くれたけど。
おれは…おれが負けてない、とは、思えない。
おれがフリーデルに賭けてる間、ヨアヒムも、アルビンも死んで
彼女の頼みだったんだけど、やっぱりフリーデルは殺されて、
……あんまりにもさ、時間を、掛けすぎた……
[何人も死んだ。フリーデルに賭けて掴みたかった未来、全員は無理だとしても、出来るだけみんなで帰りたいという願いは――もう遙か遠くに行ってしまった]
[一度男を捉えていた目が再び動き出す>>74。]
(こいつ、もしかして俺の言葉が分かっているのか?!)
[何を探しているのか目に問いたいところだが、まず返事は期待できそうにない。
それでも持ち主のシモンとは別の意思があるように感じた。]
……。
[せせら笑っていたシモンが突然吐き出した思い>>76。迂闊に声をかけられないとためらっていた気持ちへ更にブレーキがかかる。
切り捨てろと言われた言葉に甘えていると自覚しつつも、全然動けなかった。
再び馬鹿と思われていたことを知ったら、目の前の状況を全て放り出して”何だとー!”と言い返すことをきっかけに口を開けたかもしれないが。シモンは多分そんなことはしないだろう。]
[シモンの叫び>>76はとても感情がこもっているように感じた。
かの左目が、いつどうして彼に埋め込まれたか。男はそのへんの事情を一切聞かされていない。自身もきくことはなかった。仲間として協力してくれると言い出した、それだけで十分だったから。
事実シモンは制約の多い中、命令に対して誠実に動いてくれたと思っている。いや、今でも現在進行形で戦ってくれている。
それでもシモンは、”化け物”になってしまった自分が疎ましかったのだろうか。
ああ、分からないことだらけだ。
けれども男はシモンの懐にそれ以上踏み込めない。それができるとするならばと、たった一人の顔が浮かんだ。*]
[ヤコブの乾いた笑いは、もう守られる必要はないと言い切ったカタリナを連想させた。
嗚呼そうだったなと、男は表情にも出さずに自嘲する。
他の誰でもない自分が、彼らの大切な人を殺し、思い出を奪い、日常を壊した。もう二度と戻れない道に引きずり込んだ。苦い思いは胸の中いっぱいに広がって、息も苦しくなる。
いっそ獣の本能をむき出しにしてしまえば、この痛みから逃れられるかもしれない。だが自分はそれを背負って生きていくつもりだ。]
そうか。余計なことを言ってすまなかった。
[ヤコブの内心よりも自分が楽になりたくて、ただ一言しか返せなかった。]
[どうするか問いかけたヤコブは、予想以上にあっさりと殺すべき>>82と言い出した。
揺ぎない様子に、自分が問いかけてから出した結論ではなく、以前から考えていたのだろうと推測する。]
そうか、お前もその意見か。
[静かに頷きながら、処刑については問題をクリアしたと安堵した。
気になるのは、ヤコブがシモンを何者と思っているか、何故殺さなくてはいけないと思ったのか。この二点だ。男はヤコブの話に黙って耳を傾ける。]
[その結果>>83>>84。この男は大変危険だと判断した。
ヤコブには既に言葉だけで説得などできない。感情論も通用しない>>84。
きっと人狼騒動のあれそれでこんな考えに至ったのだろうと理解はできるが、そうやって割り切った人間の強さはここ数日で実感している。
今日は目の前にシモンという盾がいるから、たまたま視線を逸らすことができているだけで。状況が違っていたら、彼はいずれ真実に辿り着いただろう。しかも守護というやっかいな能力つきで。
かつての冒険仲間であろうとも、ヤコブは排除すべきだ。
男はあっさり結論を出した。そこには最早何のためらいもない。]
なるほど、お前の考えは了解した。大変参考になった。
[先ほどまでの思考の変遷など一切表に出さずに、静かな口調でお礼を言う。理解したヤコブの思考がそうであるならば、自分は下手に飾るつもりなどない。
できる限り事実に即して、なおかつ素直な想いに忠実にと口を開く。]
朝ジムゾンが俺の部屋に来たんだ。それで説明してくれた。
フリーデルとカタリナが本物ならば、俺の視点からは人狼の候補はシモンとジムゾンしかいないって。
正直俺は馬鹿だ。これ聞くまで、そんなこと分かってなかったんだから。
でもジムゾンは賢い、そして俺がどれだけ信頼しているかも知っている。もし奴が人狼なら、わざわざ部屋に来てまで教えてくれること、ないんじゃないかって思った。
俺はそんなジムゾンを信じたい。
だから消去法でシモンが人狼。そういうことだ。
[言い切ったあとはにっこりと微笑む。真実とはいくつか違う点もあったけれど、演技はしていない。自分の意見を言い切れて満足している。
これでヤコブが何を思うかは、もうどうでもよかった。
だって。]
(俺にとって邪魔者は排除すればいいんだから、さ。)
[そう、今までやってきたみたいに。*]
ならず者 ディーターは、農夫 ヤコブ を能力(襲う)の対象に選びました。
ならず者 ディーターが「時間を進める」を選択しました。
[ヤコブとの会話を終えた頃、そろそろ厨房で珈琲を淹れようとしていた。
食べ物や飲み物に立場は関係ない。今自分ができる技術を全て搾り出して極上の一品を用意して、シモンへ振る舞い、同時にこっそり話しかけるつもりだった。]
(ありがとう、シモン。お前がずっと俺に話しかけようとしないことには気付いていた。
そりゃ立場が違った俺と、親しげにする訳にゃいかないよな。オットーが体張ってくれたのが無駄になっちまう。
馬鹿って言われた逆襲として、酒盛りができないのは残念だが、その代わり約束はちゃんと果たす。その左目は、俺が仲間として連れて行く。
お前がそのあとどんな風になるのかは分からん。でも自分が行きたい道に進めるよう、祈ってる。
お前には切り捨てろって言われて、確かに表ではその通りにしたけど。
それでも俺はお前を仲間と思っている。迷惑かもしれんが、これだけは伝えておきたかった。……じゃあな。)
[完全に自己満足、自分の想いを吐露するための言葉。でも言わずにはいられなかった。]
阿呆か、ナチュラルに俺の名前を漏らすな。
[ジムゾンの注文>>110を聞いて、後頭部目掛けて張り手を繰り出す。すぱーん☆とな。
断っておくが人狼だって何日も食べないと死ぬぞ、絶対死ぬからな!
なおこれは、いつぞや頭をはたかれたときの仕返しではない。決して。*]
― 吹雪の中 ―
あおーん。
[どこからか赤い狼の遠吠えが響く。騒動が始まる前日、仲間を呼んだときのように。
だがそれに応える声は最早ない。それでも獣はなきつづける。人間には理解できぬ声で、仲間へ届けとばかりに。*]
― 深夜 ―
[こっそり裏口から外に出る。ドアを静かに閉めた直後、体長180センチを超える大きな赤毛の狼が姿を現した。体を震わせ走り出す、ヤコブが泊まっている2-10目指して。
勢いをつけて高くジャンプし、窓を割って内部に侵入した。受身を取って衝撃を抑える。
ヤコブが部屋のどこにいようとも、どんな動きをみせようとも。身軽なフットワークでかわし、首筋の急所へ噛み付きながら、体を引き倒した。
今までと方法は違うけれど、一瞬で命を奪う。]
[それから人間の姿に戻り、ヤコブをベッドに寝かせた。吹雪対策のため、割れた窓は備え付けのタンスを動かして塞ぐ。
最後に床の一部に散った赤をちらりと見たあと、内部から鍵を開けてゆうゆうと廊下に出た。
だけどもし部屋に守護の仕掛けがあるなら、そのままにしておくつもりだ。かつての冒険仲間がどうやって村を守ろうとしたか、その証を消したくないから。*]
[シモンの死に気付いたのはいつだったか。
気付いた男は極力淡々とした態度を保って、フリーデルとシモンの弔いに参加する。
誰もいない時間を見計らって、シモンの遺体が安置されている場所へこっそり向かう。その左目を回収するため。
持ち主は亡くなったというのに。嗚呼、その目は仲間を見つけたとこちらを見つめているような気がした。]
[仲間が近付いても、眠ったようなその男は目を開けない。
左目も、そのはずだった。
だが気配>>132にぐわりと目を見開いた。
自分をこんな風にした人間の怨念、憎悪を
糧に生き続けたこの左目は、すでに彼らとすら
違うものへと成り果てているのかもしれない。
それでも仲間が手を差し伸べるなら。
言葉が届かなくても嘗ての約束通り
連れて行ってくれると信じた左目は喜ぶだろう。
濁った瞳孔が意思を見せるように収縮し
その目に仲間を映し続けるのだ**]
[明日にならないと見えない>>127、カタリナの言葉は聞こえていた。
彼女は自らの能力によって真実を知る。かつて助けられるようになりたいと言った二人のどちらかが人狼であるという、むごい結果を。
だけど今夜だけは温かいスープを飲んでしっかり眠って欲しい。
もしも彼女がオットーが亡くなった直後、両目に激痛を感じたとしっていたら、それがどれだけ甘い考えか。男は思い知らされただろう。
だが何も知らず、ヤコブが作る最後のスープを暢気に味わっていた。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新