情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
ゆるりとお休み、いとし子よ。
[マレンマが夢の縁へと辿り着く頃。
穏やかな声が柔らかに、愛しき子へと降り注ぐ。
それはあたかも、幼き子への子守歌に似て。]
…… 良き夢を。
[穏やかな微笑みの気配を残して、声は消えた。*]
― 夜明け前 ―
─────…、
[そして、天の御子が眠りについた後の刻。
最後の審判の時を前にして、天も地もが深い闇に抱かれ、
今は安らかな眠りについているかのようにも見える。
眠りを必要としない大天使の姿は闇の中、
静かに天地を見下ろす窓辺にあった。
皓として輝く天の御船は、あたかも月が二つ浮かぶ如きか。
夜なお輝きを失わぬ御船の縁で、
大天使は黙然として世界を見遣る。]
……────、主よ。
[囁くほどの声と共に、天使は優美な仕草で腕を宙へと掲げた。
その掌の上、黄金の輝きが瞬いて、
ぽん。と放り投げる仕草と共にそれは天へ散る。]
[光は。淡く幻の如き百合の花へと変じて天上へと昇りゆく。
それは星々へと降り注ぐ光の散華。
光と影と、そしてこれまでに散じた名もなき数多の御使いへ向け。
……これより先になお、光に散るであろう者らへと向け、
光の花々は祈りと共に降り注ぐ。]
神の御許にて平安あれ。
汝らの上に、永遠の祝福を。
[祈りは密やかに、夜の闇の裡に溶け落ちて。
大天使は静かに瞼を伏せた。*]
― 天の御船 ―
[そうして。
東の空に光射し、夜が明ければ新たなる朝が来る。
天の御子が目覚めたころ>>127、
大天使の姿は変わらぬ様子で地上を見下ろす窓辺にあった。
既に人の子の船が動いた>>112との報を受けている。
天のいとし子が姿を見せた時、
そこには厳しい顔で地上を見下ろす大天使の姿があった。>>129]
…─────、ふ。
[人の子の暴挙を目の当たりに。
先と変わらず出ようとする子の唇の上に人差し指をそっと置く。
口閉ざした彼の目に目を合わせ、大天使はふわりと微笑んだ。]
此度はわたくしが行こう。
お前はここで見ておいで。
マレンマ、
…─── 汝に天の御船の守りを任ず。
あとのことは任せたよ。
[本来であれば、上級天使にこそ任ずる務め。
それを託すと言い置いて出る。
ただその前、天の声にて囁く声を付け加えた。]
時が至れば、必ずやお前を呼ぼう。
だから今少し、待っておいで。
[それは愛しき子を、その体力を案じる言葉でもあり、
同時に背後を任ずる信頼の証でもある。
短くそれだけを告げ、大天使は光の軍勢を率いて出立した。]
[飛翔する刹那、大天使の目に天と地の景色が映った。
それは天の子が見惚れていたと同じ景色で。
その子が零した天の囁き、
それに何故だか先の人の子が述べた言葉が重なる。]
…───人が、この景色を見たのなら、
その時初めて、人間の小ささを知るのかもしれません。
[まるで向かう方の違う、
それでもどこか似た言葉がふと脳裏を過って。
大天使は地上へと少し目を留め、やがてつと視線を逸らせた。]
― 上空 ―
[天の軍統べる者の号令で、万の翼が飛翔する。
それは光り輝ける滝の如くに。
近寄ればやがて、天の祝福歌う響きが人の子らの耳にも届こう。
それは荘厳にして華麗。
悪を討ち闇を制する、光の軍勢である。
対するのは重厚なる人の子の船、
それが持つ由来など天の御使いの知る由もない。]
一軍は後ろに控えよ。
[輝ける天使のうち、一軍を分けて少し高い空へ留める。
人の子の船が砲火を噴いた。>>135
それは大天使の目に、まったく無謀なる花火にも似て見え。]
…──── 撃ち放て。
[やがて。
天より光の矢が、無数に人の子の船めがけて降り注いだ。*]
防ぐか。
[優美なる唇が、さしたる感慨もなく
光の矢に耐え抜く人の子の船を見下ろし呟いた。
さて、このままでは何の手応えもない。
そう思考する間に、人が放つは>>156]
──── ほう?
[僅か興が乗る。
天の一軍の脇を抜け、輝ける天の御船狙わんとの一撃に、
大天使は片腕を宙へ向け差し伸べた。]
───── Praesidium caelorum.
[ごく短く紡がれる聖句。
それと共に幾らかの天使がその身を光へと変え、
同時に大天使自身の力からなる輝ける防壁が、
人の子の弾を受け止め、天に大きな光の花を咲かせた。]
──…神の鉄槌は、光によりてくだされる
[そうして間を置かずに紡ぐのは、別の詠唱。
以前、輝ける光の御使いが為したと同じ光の御業>>3:168
それを人の子が知るかなどは知らぬが。]
怒りとは本来、形無きものなれば
[やがて術が完成すれば、天にまるい輝きが満ちる。
それは光の御使い為したものよりも質量を増し、
人の子らの船へと向け落ちかかった。*]
……────。
[幾重にも重なる偽りの天の歌声が空に響いた。>>164
その響きは天の嘆き、天使への哀悼の歌。
どこか物悲しくも美しく空気を震わせるそれに、
一糸乱れずあった天使の動きに変化があった。
以前にも人の子は見たであろう、
その音を受け、固まったように動かなくなる者がある。
或いは徐に光に変じる者があり、
或いは見当違いの方向へと光を投げつける者すらあった。
そうした混乱は以前よりもより大きく。
人の子らが目にするだけの余裕があれば、
下級天使らの惑乱の様子を目にすることが出来たであろうが。]
………、なるほど。これか。 賢しい真似を。
[大天使は僅かに目を見開き、そして少し笑ったようだった。
ただ。天使の側にとってもこれは”初めてではない”
天上の響きにて天の子から齎されし警告、
それがこれかと思い至れば大天使の動きもまた素早かった。]
──── Ad luceant.
[輝きへ戻れ、と。躊躇わず下された命に従い、
下級天使らが幾体も連続して光へ戻る。
その輝きが連なって、天にカーテンを掛けるかのように広がった。
それは時ならぬ
輝かしくもどこか不安定な光が空を覆って、]
────────
[天の防壁を割り、一条の光が飛行戦艦めがけて落ちた。
眩い輝きは大天使そのものの姿を取る。
偽りの天の響きをもものともせず、背を逸らし腕を掲げる。
慈悲深き天上の声が、人の子の上に降る。
やがて大天使が手にした光の槍が、
空を漂う飛空戦艦めがけて振り下ろされた。*]
/*
この副官安定感ありすぎてヤバい。楽ちん。
ついでに天使陣営全員安定感ありすぎてて…もうなんか…
今回もずっと楽チンでした。
ありがとう、ありがとう。(拝む)
/*
そしてダーフィトがめっちゃTUEEさせてくれんの噴くけど、うん。うん。ありがとう……ここはしておきたいよね。ありがとう。
ところで村始まっての初の戦闘で、うきうきしているのは私だよ。やっと戦闘だぞーーーー!
/*
うちの子はマレンマ(と、名付け子のアデル)だけです。
あとの子は知りませんからね!!!!!
wwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
知らん!!!!w
[力失ったかに見える飛空戦艦、
その艦上に、空見上げる者がある。>>177
それが何ごとかを呟くのを、大天使はチラと目に映した。
そのままではすぐに忘れ去ってしまいそうな些細な光景だ。]
…… ?
[ただ。何かが心の隅に引っ掛かった。
その者の傍らにあるモノ、あれは人の子ではない。>>180
では何か。……何か、そう。
人ならぬ不可思議なもの、操る者の話がなかったか。]
…───── なに、を 、
[それはこの地上に於いて初めて、
大天使の声に緊迫の色が含まれた瞬間であったろう。
飛空戦艦に突き立てた光の槍を引き、
六翼の羽ばたきを以て全速で飛び下がる。
青い輝きが、大天使の身を示している。>>180
咄嗟に目前に両の腕を交差して、]
天の輝きは我が身と共にあり。
主よ、我を救いたまえ────…!
[ばさりと、翼が包み込むように大天使の身を覆う。
刹那、─────音と光が、世界を満たした。*>>181]
──────…、く。
[爆音。それに幾つもの爆音が続けて響く。
巨大な艦は、かつての栄光を誇る飛行戦艦は、
爆音とともに崩れ地上に墜ちつつあった。
それから少し離れた空域に、大天使の姿がある。
煤けることもなく、爆発に衣焼かれた風もない。
……けれど。
大天使の周囲に、淡き光が煙っていた。
良く見れば、身を庇った腕の先が輝きの中に形を失っている。
淡く煙立つ光はその身を急速に癒しつつあるようだったが、
それでも消し切れない傷跡が、衝撃の大きさを物語る様子だった。]
………… 、
[いとし子からの呼びかけに、返る声は少し遅れた。
人であれば息整えるかのような、間を置き声が返る。]
どうした? マレンマ。
[声は努めて平静に、だが戦いにより幾分常とは違う──…
僅か、消耗した…息切らしたかの様子は気取られたか。]
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新