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結論から申し上げましょう。
文書が偽造された痕跡は――全く見つかりませんでした。
筆跡は真似たものではなく、紛うことなき先王陛下の物。
玉璽の印影も細かい部分まで一致し、偽物の可能性は皆無。
文書の保管庫に立ち入ったのも陛下のみであるという証言が、
複数の侍女や近習たちから取れています。
[嘘は、言っていない。
偽造された証拠が何一つ見つからなかったのは本当で、
参謀本部のアレクシス殿ですら、疑わしい証拠は何も出ていないと言っていたのだ>>2:246。
ただ、確かであるという証拠も見つかっていないだけで。]
これだけ調べても偽造の痕跡が見つからない以上、
即ち本物であると断定しても宜しいと判断します。
……博学な皆様方ならばご存知とは思いますが、
確実に"ない"事の証明というのはほぼ不可能なのです。
この期に及んで、まだ調査が足りぬと仰る方は居られないでしょう。
[そう言って、周囲を見回す。
反対意見は出ただろうか?何にせよ、僕の発言はまだ終わらない。]
……しかしながら、この文書には一つ問題があります。
それは軍によるサインと押印が無いこと。
つまりこの文書は正式な詔勅として認められず。
我が国の制度上、一切の法的拘束力を持たないのです。
[『国王と雖も神と法の下にある』という言葉が他国にはあるらしい。
>>1:121極端な話、詔勅でなければ従う義務はないとも言える。
その事実に、群臣はどよめき立ったかもしれないけれど。]
さて、失礼ながらここで、
僕の私的な意見を述べさせて頂きましょう。
[それを制するように、僕は"演説"を始める。]
僕は思うのです。
命令としての力を持たないこの文書は、
陛下のたっての願いなのではないかと。
長らく王位にあった陛下が王としてでなく、一個人として発した、
我々への最初で最後の頼み、それがこの文書だと僕は考えます。
先王陛下に多大なるご恩を被り、忠節を誓う一臣下として。
僕はあの御方の最期の願いを無碍にしたくありません。
皆様方は、如何お考えですかな――。
[再び群臣を見渡し。
二人の殿下に、視線を向ける。]*
/*
フェリクス殿下がまだ突っ込んできてくれると信じて。
元々第一王子を非難する演説のロルを考えてたから使いたい。
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を選択しました
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を取り消しました
/*
僕が死ぬより先に殿下のがローレルちゃんに殺されそうな雰囲気!(
殿下を糾弾するロルを執筆中ですが、僕はソロでも死ねますので此方のキリングことはあまり気になさらず……。
……先王陛下は。
政治に長けたウェルシュ様が王となり国を富ませ、
軍事に長けたフェリクス様が元帥となり国を守る。
兄弟二人手を取り合い、共にラメールを発展させる。
そんな体制を夢想していらしたのでしょう。
[戦場に立つ王が持て囃されるのは英雄叙事詩の中でのみ。
これからは為政の時代故に、ウェルシュ様を後継とした。
と、僕はそう考えている。]
しかし、敢えて不敬を承知で申し上げるならば。
どうやら今の貴方に――軍の統率者たる資格は無いようだ。
[>>22耳障りな笑い声に、怒りと侮蔑すら浮かべながら。]
アレクシス参謀の凶行を止めることも出来ず。
ゾネス総督の暴走を抑えることも出来ず。
今、ラメールが未曾有の国難にあるにも関わらず、
何をするでもなく自棄になっているだけ。
……そんな体たらくで、自分はラメール一の大将であるなどと、
どうして胸を張って言えましょうか。
[僕が何よりも避けたかったのはこの国が戦場になること。
百歩譲って戦争を"仕掛ける"のは構わない。
勝ちさえすればむしろ得られるものの方が多いのだから。
この国の利益は、そのまま僕の利益へと繋がるのだから。]
……ああ、そういえば。
殿下は随分と愉快な部下を飼っておられるようで。
[けれど、ラメールが戦火に晒される事だけは許容できない。
そうなれば、僕の大切な家族にまで累が及びかねない。]
蒙昧な貴方のことだ。
彼らの甘言に乗せられましたか?
ああ、それとも色仕掛けでも受けたのですかね?
[だから彼を糾弾する言葉は、今までにないくらい痛烈で。
僕にしては珍しく、怒りの感情を露わにしたものになっていた。]*
/*
遅くなったすまん。
此方は殺害の命令を下そうかとか思ってたけど、流れ的に毒殺される方を選びました。
色々と気遣ってくれてありがとう。諌めてくれたお陰で色々と助かってますありがとう!(手を握ってぶんぶん)
/*
会議がお開きにならないと死亡ロル落とせぬ……。
まあこのまま動きが無さそうなら仕方ない、勝手に未来軸に飛んで勝手に死のう(
―― その夜 ――
[晩鐘が鳴り響いたその夜、小雨の降る中で。
僕は多忙を極める中でなんとか時間を作って、
護衛の部下も連れて、一時帰宅の途についていた。]
……我が国の情勢は依然として予断を許さない。
もしかすると、地図上からラメールの名が消える日が
もう間もなくまで迫っているのかもしれない。
しかし、まだそうと決まったわけじゃない。
軍事となれば僕らに出来ることは少ないけれど、
防諜に治安維持と、やれることは十分にあるはずだ。
[僕としても沈みゆく船に付き合うつもりはない。
だが、補修を重ねればまだ助かるというならば、
ギリギリまでは踏みとどまって保たせてみせよう。
そうでなくては、今までの苦労が水の泡なのだから。]
……しかし、万が一ということもある。
念のため、家族には国外に避難して貰うつもりさ。
戦乱の気配が垣間見える南北は不安が残る。
東から海路で治安の良い国へ向かうのが最も安全かな。
[せめて国外に頼れる親類でも居ればよかったのだけれど、
僕の両親は既に亡く、妻は孤児院の出で天涯孤独の身。
幸いなのは、外国生活でも不自由しないだけの資産があることか。
僕の隠し財産と妻が節制して貯めていた貯金があれば、
大黒柱が居なくとも余裕で生きていける筈だ。]
君たちも、もし家族を国外退避させるなら言ってくれ。
安全のためにも、逃げるなら一緒で大人数の方がいい。
[そう、二人の部下に告げつつ。]
[自宅が見えてくる場所まで来た所で。
近くの塀に凭れて蹲っている女性――まだ少女だろうか。
不穏な様子の女の子を見掛けて。]
そこの君、大丈夫かい?
[何の気なしに声をかける。
道に迷ったのか、怪我でもしているのか。
何にせよこんな所に居られては放っておけない、と。]
こんな夜更けに一人というのは危ない。
早く家に帰りなさ――……
[彼女の前に立ち止まり、そう忠告しようとして。]
[少女の手元にキラリと輝く"何か"。
彼女は街灯の明かりを反射して煌めくソレを構えると。
――正面から、僕に突き当たってきた。]
…………え?
[一瞬、一体なにが起こったのか。
何をされたのかすら分からなくて。
制服の腹のあたりを染めてゆく赤を目の当たりにして。
初めてその痛みと、自分が刺されたことを自覚する。]
君、は。
[僕に恨みを持つ相手なんて数えればキリが無い。
君は何者で、どうして僕に危害を加えたんだ、なんて。
無意味な問いかけをしようとして。]
(……ああ、いや、思い出した。)
[つい一月ほど前に僕が強請った税務官。
その娘が、確かこんな少女だった>>0:29。
だとすれば、これはきっと――。]
[崩れ落ちるように膝をつく。
深々と刺さったナイフから滴り落ちる血が、
降りしきる雨と混ざって足元を紅く染めてゆく。]
っ、待て、追うな!
追わなくていい……。
[逃げ去ってゆく少女を追おうとする部下を制し。]
嗚呼、僕としたことが。
なんて、呆気ない……。
[ばたり、とその場に倒れ伏した。]
[けれど、こうなるのも当然なのかもしれない。
妻と子があまりにも愛してくれるから。
ウェルシュ殿下が多大な信頼を寄せてくれるから。
部下たちが素直に慕ってくれるから。
僕はどうやら、忘れてしまっていたらしい。
――自分が本来、私利私欲に塗れた悪人だということを。
どれだけ忠臣面しようと、どれだけ善人面しようと。
結局、僕はどこにでもいるような俗物にしか過ぎなくて。
そんな奴には、こんな最期がお似合いということなのだろう。]
[急速に血が失われていく感覚。
身体が末端から痺れ、視界は段々と暗く染まってゆく。]
(僕は、何のために生まれたのだろう。
僕は、何のために生きてきたのだろう。)
[薄れ行く意識の中で自問自答を繰り返す。
滅びに向かいつつある国の中にあって、
少しでも自分の生きた証を残せただろうか。
失われつつある僕の目が最期に捉えていたのは、
慌てて家から飛び出してくる最愛の人の姿。
騒ぎを聞きつけて出てきたのか、部下が呼んできてくれたのか。
けれど、もう身体が何も言うことを聞かなくて、
手を伸ばしてあげることすら出来ないけれど。]
[ラメール王国、監査局長。
ヘルムート・ハイドリヒ・シュナウザー。
――――享年、27歳。
平民ながらにあらゆる手段を用いて地位と権力を求め、
それでいて妙な形で国と主君への忠節は貫いていた一人の男は、こうして呆気なく、唐突に、その短い人生を終えた。
後世においては、彼を奸臣・佞臣と呼ぶ声も、忠臣・能臣と呼ぶ声もあり、その評価は真っ二つに分かれている。]*
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を選択しました
/*
死んだぜヤッホッホー!(余韻ぶち壊し
だいたいのやりたかったことはやり終えたからまあ満足!
数少ない心残りと言えば……
・ここまで来たらやっぱり生存勝利したかった
・キリングしたかった。冤罪かぶせ→略式処刑とか
・キリングされたかった
ことくらいかなー?
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を取り消しました
【2】監査局長 シュナウザーが「時間を進める」を選択しました
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