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夢が魔女としての自分に反映されるってのは、強ち間違ってねえのかもしれねえけど
みんな、そうだろうし
[そこまで言い、さらに悲しげに]
…俺は、プロになりたかった。プロになって、きらきらしたライトに照らされたステージの上で、アコーディオンを弾きたかった。でも、もう叶わないから、いいんだ。“空っぽ”のままなら、“楽”でいられる
[瞳は暗く昏く
しかし続く言葉を聞き、瞳にはわずかに光が宿った
……あぁ、そうだな
それでなら、弾けるかもしんねえ……覚えてたらだけど
[どこか、救われたような、そんな色を宿して]
知りたい、か。それでも立派な願いだ
「…まぁ、一般人には知りえぬ世界じゃからのう」
[うんうん、と頷く契約者
願いは十人十色なのだと、改めて実感する]
漫画描いてるんだ?読んでみてえなぁ、忘れちまうのがもったいねえよ
お兄さんならきっと、面白え漫画が描けると思うぜ
[無邪気に、笑う
メジャーデビューしたら彼の漫画も読めるのだろうか
覚えていたらの話だけど]
[浮遊感に襲われたのはその時か
ゆらり、揺れる視界に目を閉じかけ]
お兄さん、また会ったら離そうぜ
[にっと笑いかけ、今度こそ目を閉じ
次に目を開けた場所は 17(28x1)*]
―寝室2―
[ぽふん、と柔らかい感触
手に触れる布の感触で、自分が布団の上で寝転がっていることがわかった
ゆっくり、起き上がる
窓の外には季節外れの花火が上がっていた]
火属性、ってことか
「そのようじゃのう。して、主様よ。こちらの世界にもディアボロスは出てくるが、変身はせぬのか?」
変身するって言っても、ジェム無くなっちまったし……
[右鎖骨――自分のジェムのあった位置を撫でる
そこには黄金の石はもう嵌っていない]
「わらわの力を特別に貸してやろう。さて、どういたすか?」
…………
[脱落前の言葉と、つい先程聞こえた言葉がせめぎ合う
やがて、千代へと手を差し出した]
……最後くらいは、甘えてもいいよな?
[触れる手
寝室を、眩い黄金の光が包み込んだ**]
[寝室の扉を開け、外へと
そこで待ち構えていたのは6体のぐにゃり蠢く影達
それらが伸び縮みし合わさり、やがて大きな2対の車輪へと変わる]
…なんだこれ?
「はて、わらわにもわからぬ」
[車輪の前、暫し呆然]
[突然、車輪から火が噴き出る
それは段々スピードを増し、こちらへと迫って来て]
ちょ、うわああああああああ!?!?!?!?
「曲者!であえ、であえ!!」
[2階の廊下を全力疾走する青年と少女
彼らの絶叫と謎の車輪の轟音はフロア中に響いたか*]
/*
ちなみに魔法の五線譜は出そうと思えばいくらでも出せる設定
ただ、その分消費魔力も馬鹿にならないけども
消費魔力を抑えて五線譜を細く弱くできるってのも考えてた
[ぎりり、車輪の動きを封じ、縛り上げ
やがて破裂した車輪は6つの影となり、透明のジェムへと変化する
一曲終え、一息]
散々だ……
「全く、人前ではしたない姿を見せてしもうた……」
[あぁ恥ずかしやと扇子で顔を覆う千代
そんな契約者を後目に落ちたジェムへと近づく
周りに人がいると気がついたのはその時か]
あ、どうも……えーと、お疲れ様です?
[一先ず、挨拶をしてからジェムを拾った**]
―決戦の間にて―
[部屋に入り、見回す
ドロシー、少年、牧場で会った青年、そして見慣れぬ仮面の魔女――脱落した者達
灰のお兄さん、魔ッスルさん、十字架の魔女――試練の合格候補者達
今ここには試練に参加した全ての者が集まっているのだろう]
「…連音や、見届けよ。それがぬしの魔女として最後の務めにもなるのじゃから」
あぁ、わかってる
[例え忘れてしまうことになっても、見届けなければならない]
[繰り出される魔法のひとつひとつはまさにショーの演目のよう
今ここで見守る者はさながら役目を終えて舞台袖へ引き下がった演者であろうか
今目の前で戦い舞い踊る演者達を見守っているのだから、おそらくはそうなのだろう
この試練の場も、もしかしたら一つの演目なのかもしれない
演奏会なのか、人形劇なのか、舞踏会なのか、戦隊もののショーなのか、ドラマなのか、はたまたアニメーションの世界なのか、わからない
何故なら登場人物が同じでも主人公によって演目は異なるのだから
――それもまた、ひとつの
入り口に近い壁へと寄りかかる
見守る瞳からは寂しげな色は拭えずに]
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