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成る程『女神』の取り巻きか。
[ 相手の名乗りを聞いても、黒虎の纏う殺気は消えない ]
気に入らんな。
[ 低い声も不機嫌全開だ。そしてその不機嫌を体現するかのように、ごう、と、焔が黒虎の身を包んで燃え上がる ]
グオォオッ!
[ 次の瞬間、大気を震わす咆哮をあげた焔纏う虎の口から、熱波と焔が塊となって女神の騎士めがけて放たれる* ]
[ 放たれた焔は、騎士の抜いた剣によって薙ぎ払われる。
しかし、その事に、黒虎は動じた風でもなく、金色の瞳を爛々と輝かせて女神の騎士を睨んだ ]
こちらの機嫌に関与しないというなら、そもそも要らぬ干渉をこそしてくるな。
[ 相変わらずの低温の声音はしかし、いきなり焔を放ったにしては冷静でもあったか ]
『女神』の縄張りは聖都市の筈だ。ここは、お前達の勝手に出来る領域じゃない。
『獣神』が目障りなのは当然だが...自分の縄張りは自分で護る。手出し無用と女神に伝えろ。
[ 要は、己の縄張りで勝手に狩りをされたのが気に入らない、という獣の理屈だとは、伝わったか。
今は、これ以上本気で殺し合いまでをする気はない事も* ]
[ 騎士の言い分を黙って聞いた黒虎は、ぐる、と不機嫌に喉を鳴らす ]
偉そうに御託を並べるな。
身一つで生きる者達は、降り掛かる火の粉を払うに手一杯だ。
配下を手足に使って遊ぶ『女神』や、狂信者同士が寄り集まってちょっかいかけてくる『獣神』と違ってな。
[ 『女神』も『獣神』もさして変わらぬ存在だ、と言い返しはするものの、そういう黒虎は火の粉をわざわざ被りに行く性癖だと、知っているディークあたりには、呆れられたかもしれない ]
二度と会わずに済むといいがな、お互いに。
[ 立ち去る騎士の背に牙剥いて笑うようにかけた声は、実の所、次の邂逅を望むようでもあった* ]
/*
ういー、虎は大体、言いたいことは言ったで、あとは自由にしてくれたまえ。
攻撃対象が完全に女神の騎士に移行したので、蒼神に手出しはしないよーノシ
おやすみなさいー**
[ どっちもどっち、というディークの突っ込みに、黒虎はふふん、と鼻を鳴らし ]
それはそうだな。
[ 至極あっさりと、肯定を返した。続けて口を開いた「師匠」と呼ばれた男の言葉>>60を聞けば、金色の目を細め ].
......それを言えるってことは、大分、あちこちに関わってそうだな、あんたも。
[ 言ってから、ぐう、と伸びをして、虎の姿から人型へと身を変える ]
気合を入れたら火炎を外へも放てるってのは、面白いな。牽制に使えそうだ。
[ 先刻まで見せていた怒りの色はすっかり消えて、男はのんびりとそんなことを口にする。どうやら、騎士に向かって放った焔は、偶然の産物だったらしい ]
『獣神』も『女神』も、根底がどうあれ、俺から見れば、どっちも鬱陶しいに変わりはないが...に、しても、もう少し怒らせられればと思ったが、あの騎士ってのも、とことん固いな。
[ 先の言葉に続けるように、幾分、残念そうに零した台詞は、結局のところ、女神の騎士を挑発した、そもそもの目的は、先々に喧嘩をふっかけるためだとの暴露でもあった ]
ま、先に殴り返さなきゃならん相手がいるから、構わんが。
[ ちら、とディークに視線を投げて、にやりと笑い、その後の師弟の漫才めいたやりとりには、口を挟む事無く...縄張りの主殿という冗談混じりの呼び名にも、軽く肩を竦めただけで...可笑しそうに眺めていた ]
ありゃあ...なかなか届かないな。
[ そうして、歩み去る蒼き狼の背を金色の瞳を細めて見送った男は、ぼそりと、そう呟きを落とす。
それは、師匠へ手を届かせようとするディークに対して言ったようでもあり...或いは、己にも、未だ届かぬ相手だと感じ取った本音でもあったかもしれない* ]
闇炎虎 タイガは、お風呂いてきまノシ**
さて、それじゃ、お嬢さん達のとこに戻るか。
他にも巻き込まれたのは居そうだが、もう外に出たかな?
[ あの女神の騎士が、黙って帰ったところを見ると、死者は出ていないのだろうと考え、そう口にしながら、ウルズとアイリの元へ引き返そうと、ディークを促す。
この男が、こんな風に他人を気にかけたり行動を共にするのは、相当の珍事だが、男の方にはさして変わった事をしているという意識はなかった。
気分としては、縄張り内の異常事態を片づけている、という感覚なのだ ]
少しは、マシになったか?
[ やがて、アイリ達の元へ戻ると、どうやら血だけは止まったらしいアイリの様子に、そう声をかけた。
大丈夫そうなら、(一方的な)約束通り、食堂まで運んでいくつもりだが、ヤコブもその頃には姿を現していただろうか* ]
/*
ディークはお疲れさまだ。気をつけて帰ってこいよー。
...で、まあ、とりあえず合流してヤコブも来たら食堂へ向かう、でいいんかな?てとこまで、進めてみました。
[ 腹の虫を鳴かせたヤコブに、男は、笑みを向ける ]
正直な腹の虫だな。俺も腹は減ってる、とりあえずは飯、と、休息ってとこか?
[ 実のところ、男にも休息は必要だった。大方傷は治癒済とはいえ、消耗は激しい...という証拠に、普段は見せる事の無い、艶やかな毛並みの黒い尻尾がゆらゆらと揺れていた ]
/*
俺も挨拶しとこう。今回も少々出遅れ気味でくろねこさん始め、皆さんにご心配かけたかと思います。申し訳ない。
あまり縁故の広がらない設定の虎でしたが、皆さんの眼福バトル楽しく拝見させてもらいました。
ディーク@くろねこさんは、毎度御相手ありがとう。バトル以外も色々と楽しませてもらいました。素敵な村を建てて頂いたことにも感謝を!
今回顔を合わせた皆さんとは、またいずれ、どこかで御一緒する事もあるかと思いますので、懲りずに遊んでやってくださいませ。
[ 黒虎ぺこりん** ]
[ やがて行き先が食堂と定まれば、アイリを抱き上げて運んでいく。
ちなみに、彼女に拒否権行使の隙は与えられなかった事は言うまでもない ]
なんでもいいから肉を頼む。
[ 食堂の店主に、そんなざっくりした注文を投げたら、1ポンド程の生肉に塩こしょうをかけたものを出されたが、無論、ぺろりと平らげた ]
塩加減はいいが、胡椒は少し効き過ぎてたな。
......おかわりあるか?
[ この男の注文を、まともにきいていたら、店中の食材が食い尽くされる、と、店主が気付いたのはさて、いつ頃だったか ]
そのうち、主を捜しに聖都市へ出掛ける気なら付き合うぞ?
[ 帰り際、アイリにそんな風に告げたのは、気紛れ半分、恐らくは退屈しのぎ半分...の筈、だ ]
お前は面白いからな。
[ 申し出の理由を聞かれれば、笑ってそう答えるだけだったが、その後、全く姿を見せることのなかった食堂に、時折男が訪れるようになったのは、確かな事実だった** ]
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