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ジャーナリスト カーク は 情報部広報課伍長 ミリアム に投票した(ランダム投票)
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メレディスの人にも墓下見えてるの判ってるから色々びみょいw
んーと、これで、ローレルが人犬確定かな?
てことは、もう一日延びる可能性有りか。
.........〜っ、まえはっ!
[ 男は、いきなり青空の下に居た...正確には、建物の屋根の上だが ]
何を、考えてんだっ!?あそこから逃げ出したって、どうにもなんねーだろうがっ!
<デモ、コワイ>
[ 頭の中で谺する子供のような声に、はああ、と大きくためいきをついて ]
だ、か、ら、何度も言ってんだろう、怖がってばかりじゃ何も始まらねえぞ。一生ここにいるつもりかよ?
[ 谺は返らず、男はがじ、と、今は猫の姿も無くなった頭を掻いた ]
あー、びびるな。
いいか、守ってはやる、だからこれ以上逃げるな、いいな?
[ 守ってやる、と、断言したのは始めてで、どうやら、ふるふると震えるようにしていたソレは、少し落ち着いたようだった ]
さて、特務隊長に会わねえと、かな、これは。
[ あんまり会いたくないけどなあ...と、ぼやく声は、果たして誰かに届いたか ]
[ 不必要になった能力は、封印してから退役した筈だった。
だが、今、その封印は外れ、むしろ封印前より増大していると、自分でも感じる ]
面倒なことにならなきゃいいが。
[ 屋根から建物の中に降りる場所がないかと探しながら、ためいきをついた男は、まだカレルやキアラまでも、この建物の中に居るとは知らずにいる** ]
[男の能力の発現は遅く、その力が確認されたのは20歳になった年のことだった。
すでにパイロットとしての訓練を始めていた男にとって、それは晴天の霹靂といってもいいような出来事で、しばらくは能力そのものをうまく受け入れられずにいた]
[だが、グローランサであることを認定されてから、すぐに配属されたリュフトヒェン基地で、同じ立場の同僚や、もっと年若いグロリアス・チャイルド達と出逢い、その中に自分の居場所を見つけてから、男の意識は変わった。
「自分の目標」であるパイロットとしては不要な力、だが「仲間のために」使うなら、それは役立つ力になる。そう思い決めてからは、能力の制御も格段に安定し、迷いも消えた]
[それが再び揺らいだのは二年前…最新型機動兵器のテストパイロットを選抜するために実施されたシミュレーション装置による仮想戦闘テストの時。
そのテストにおける男の成績は、採点不能……極限状況での単機突破という条件を付されたその仮想空間で、彼は無意識に能力を行使し、空間そのものを、破壊消滅させてしまったのだ]
[それは特異な状況下での、限定的な異常発動であり、通常は、ほぼ起こりえない事態だと、コンピューターによる検証は結論づけ、しかしその特異性故に、事実は外部には勿論、内部的にも厳重に秘匿された]
[パイロットとしての、男の適性が、疑われる事はなく、そのまま以前の通りに勤務する事も可能だった。しかし、男は自ら能力の封印と退役を願い出た。
それが、逃げであるとは、男自身が一番良く知っていた。
だが万一、制御しきれぬ事態が生じたら…仲間を守るために使うと決めていたその力で、仲間を傷付ける事になるかもしれない、その事実に、その時の男は耐え切れなかったのだ]
[夢見ていた新型機の完成が漸く形になりつつあった、その時であったからこそ…**]
うーーーーん
[ 足元から発見されている>>+25とは気付かずに、男はやっと見つけた通風口の傍で悩んでいた ]
ここ、こじ開けると、確実にセキュリティシステムに引っかかるよなあ...
[ メレディス曰くの物理で突破、は、可能なのだが、異常事態に陥っているイベント会場と違って、ここではまともにセキュリティが働いている筈だ。
下手をすると、降りた途端に拘束という事態にもなりかねない ]
ま、俺はいいんだけど...
[ 侵入者として一時拘束されたとしても、最終的に特務部部隊長には会える筈だと踏んでいるから、それでも構わないといえば構わないのだ。
だが、問題は、極端に臆病な「ちいさないきもの」の方で ]
驚いて、また逃げ出しかねねーし...
[ 下手をすると、自分の中からも飛び出してしまうかもしれない。そうなれば事態の収拾はますます難しくなるだろう ]
いっそ、飛び降りるか。
[ 視線は屋根から見下ろす地面に向かう。建物は通常の二階建てより少し高いくらい。うまくいけば大した怪我はしなくて済むだろう ]
<コワイ>
[ 響いた声に、男は、はあ、と、吐息をつく ]
宇宙から飛んできた奴が、なんでこの程度の高度怖がってんだよ。
<ケガスル コワイ>
お前は怪我なんか...あ?もしかして、俺の心配してるのか?
<.........>
[ 無言の答えに苦笑が浮かんだ ]
大丈夫だ、怪我しねえように降りるから。
[ 宥めるように囁いた時点で、行動は決まっていた ]
ふーう...
[ 一度、深く呼吸して ]
[ そのまま自由落下するかと思われた男の身体が、ふわりと一瞬宙に静止し、ゆっくりと地面に降下していくのを、或いはカレルも目撃していたか ]
...こりゃ伍長も落ち着かねえ筈だわ。
[ 自分自身に対して意識して念動を使ったのは始めてだった男は、地に足を着いた後で、先刻、浮き上がらせてしまったミリアムの事を思い出して、小さく笑った ]
...さて、どこから入るかな。
[ 勿論地上の出入り口にもセキュリティや警備は配置されているわけで ]
ちょっと甘そうなのは、あっちか。
[ 普段から、散々基地の警備班とバトっているのは伊達ではない。入り込めそうな隙を狙って、男は、ふらりと動きだした* ]
[ 警備の手薄そうな場所を探してうろついていると、足元でうろつく白猫を捕まえようと、わたわたしている警備兵を見つけた ]
ありゃ、こんなとこまであいつら出てんのか...ま、好都合、と。
[ 気配を殺して近付き、そっと警備兵の背後を擦り抜けようとした時 ]
『ケルナー少尉!』
[ 不意にかけられた声に、あちゃあ、と首を竦める ]
いや、俺、もう少尉じゃねーし、て、あれ?お前...
[ それは、以前に同じ部隊に居た男の部下の一人で、どうやら、誰か迎えに、という特務部部隊長の命に志願してやって来たらしかった ]
『はあ...見つかって良かったです。特務部部隊長がお呼びです。どうか対策本部まで出頭願います!』
[ 大人しくついてきてくれないと困る、と全身で訴えかけるような元部下の様子に、男は、ぽりと頭を掻いて ]
いや、そんな、必死にならんでも...こっちも隊長殿には会わなきゃいけねえと思ってたとこだ。
案内してくれ。
[ やがて、案内に従って、男は対策本部へと向かうことになったのだが、その途中 ]
あれ?キアラ?
[ ふと視線を向けた廊下の片隅、なにやらもぞもぞ動く袋を抱えて座り込む顔見知りの少女>>+18を見つけて、男は瞬いた ]
なんでここに?つか...大丈夫か?
[ 声をかければ、案内の兵士が『お知り合いですか?』と、首を傾げる ]
いや、ヘルムスのおやっさんの娘だよ。お前も見たことくらいあるだろ?中に居たはずなんだが、どうしてこっちに...
自分で出て来た、わけじゃないよなあ?
[ キアラからはどう返答があったか、どちらにしても状況が把握出来ていないと判れば、選択肢はひとつ ]
それじゃ、とにかく一緒に行くか?対策本部てのが出来てるらしいからさ。
そっちでなら、中が今どうなってるかも判るかもしれねえし。
[ 巻き込まれただけ、とはいえ、彼女もこの事件の当事者だ、事情も知りたいだろうし中の様子も気になるだろうと、そう誘いかけた ]
[ 案内の兵士も、関係者と判れば否やは無く、キアラの同意を得られれば、共に対策本部へと向かうことになる。
その背後から、聞き覚えのあるもう一人の声>>+46]
お、やっぱりこっちに居たのか。
[ 彼女が外に出た事は、すでに感知していたから、そちらに驚くことはなく ]
俺もうっかり出て来ちまったんだ。今から対策本部に出頭する。お前さんもだろ?
[ どういううっかりなんだ?とツッコミ受けそうではあるが、そんな風に伝えて、結局は同行して行く事になるだろう ]
[やがて、シグルドの待ち受ける>>+52対策本部へと到着し、そこで、カレルの姿を見れば、一瞬驚いた顔は見せるが、彼に声をかけるより先に、背筋をぴしりと正し、正規の敬礼を、かつての上官に捧げる ]
カーク=ケルナー、出頭致しました。
[ 名乗るべき階級は無い。だが、その表情も声音も、軍人としてのものだ ]
[ シグルドに退役以来>>+58、と言われれば、頷いて ]
直接には、そうですね、二年振りです。
[ だが、ジャーナリストとして、騒がしく出入りしていた二年間の事は、彼にも伝わっている筈だと男は確信している。むしろ、それを見越して毎度騒いでいたようなものなのだ。
無事と近況を報せる手段としては、相当ひねくれたものではあったが ]
[ 楽にしろ、と言われれば敬礼を解いて、端的に続く問いに苦笑を浮かべる ]
やっぱり、ばれてましたか。
[ 自分とシグルドの会話に、室内の視線と意識が集中するのを感じて、男は内心吐息をつく。
巻き込まれた人間への説明義務は、確かに男にある。だからこれは覚悟の上のことだったが ]
(一気に信用マイナス評価になりそーだよなー)
[ それはちょっとキツイ、と、思わず遠い目をした ]
ジーベル伍長が...そうですか。
[ 告げられた事実>>+71に対する驚きはやはり少ない。
短く無い付き合いのこの特務隊長が、何ら手を打っていないとも思ってはいなかったし、ミリアムの様子に疑問を感じたのも確かだったから浮かぶのは「やっぱり」という感想だ ]
はい...恐らく精神生命体と呼んでいいものか、と。俺の中に、隠れてます、今は。
すっっっっげえ、臆病なんですよ、こいつ。
[ 実際今も、ぴるぴると震えるような気配が男の深層に伝わっていて、また逃げ出しはしないかと気が気ではなかった ]
この生命体が、現在の事態を引き起こした元凶であることは間違いありません。
しかし、こうなることを狙ってやったわけではないのは確かです。何しろ、やった当事者が一番驚いて怖がってますんで。
まあ...憑かれちゃった俺が言っても説得力ありませんが。
[ 実際、男の意見は、その生命体に操られての言葉だと思われても仕方のないところ。だからこそ、今まで簡単には告げることが出来なかった。
だが感応力の強いシグルドならば、と思ったのは当たっていたようで>>+75 ]
それは、俺も何とか納得させようとしてみてるんですがね。
何せ、ほんっとーに臆病で。
あと状況の改善ですが、何がどうなったのかが、当事者にも判ってないみたいなんで、すぐには無理かもしれません。
......一応、俺なりに考えてみていることはあるんですが。
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