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炙り出させていただきましょう。
―――――― 皆様、お願いいたします。
[巫女姫の号令のもと、右翼の騎兵1000が動き出した。
砦から見て左の側面へと、機動力を生かして一気に距離を詰める。
矢は飛んできただろうが、狙いを定められにくいように馬を加速させる。
そしてある程度近づけたらならば、
火をつけた油壷が先についた紐をぐるぐると回して、
――――砲丸投げのように、次々と投げ込む。
砦の壁にぶつかれば壷が割れ、炎が灯る寸法だ]
[騎兵の進軍と呼応して……一呼吸を遅らせるくらいのタイミングで、
王府軍の本陣が、重槍兵と円盾部隊を先頭に
じりじりと進軍を始めた。
その合間には、弓を番える火矢部隊が続く。
砦との距離が縮まれば、こちらも一斉射撃を開始する]
宝珠は護らねばなりませんが――…
[アレクシスの言う言葉はいちいち耳に痛い。
確かに彼の反論は間違っていない。
いないが、引き下がれるか―――というと、また別の話だ]
― ブラバンド北 ―
[豪雨のような矢が、訓練を重ねた騎兵に牙を向いて襲い掛かった>>521。
足を穿たれて、馬が横倒しになる。その上から、更に止まらぬ矢雨。
馬の腹を影にしても限度があるし、なんとか矢から逃れたと思ったら、討って出た相手の騎兵の槍に、希望を打ち砕かれた。…そんな光景が、あちらこちらで起きる。
けれど多数は難を逃れ、仮の砦に火の手が上がる。
後方に位置する巫女姫にも、その光景は見てとれた]
…まずは上手く行きましたね。
[そうしているうちに、相手の騎兵と此方の騎兵がぶつかった。
刃がぶつかり合い、剣戟が軋んだ音を響かせる。
が、上がる音は兵の数と比べると少ない。
少し交戦して、下がる仕草。
追えば其処を機械弓が穿つ]
ん、…なかなか、火が広がりませんか。
[思っていたよりも炎の勢いが弱い。
どうやら消火に回っている兵の数が多いようだ。
砦を建築中ということで、おそらく火責めへの警戒もあったのだろう。
水を回す様子は、こちらから見ても迅速だった。
こちらが届く射程ならば、同時に相手も届くということ――。
相手の弓が、円盾の隙間を抜けて、奥を進む弓兵に当たり、風穴を開けた。
慌てて阻もうと、盾を持った兵が手元を動かす。
だが全ては捉えきれずに、火矢部隊は半数程に減った]
仕方ありません、
重槍兵、そのまま進んでください!
[相手の弓が奥を狙っている間に、重槍兵は砦との距離を詰めていた。
消火に集中していた工兵や、近づけまいと応戦する敵兵に向けて、
重槍兵が槍を突き出す。
更にまだ完成していない、砦の脆い部分から中に入らんと、歩兵の一部が剣斧を構えて雪崩れ込んだ*]
[でも、彼は南島を背負って来るのではないのか。
それを見せ付けるように、王府まで進軍するのでは無かったのか。
それが、彼の――――意を届ける方法では、無かったのか。
真っ直ぐな彼女の気性ゆえに。
反発が心を焼く]
それ程までに、王府を壊したいですか。
クロード・ジェフロイ。
[挟んで、滅ぼす。
背後から奇襲する…]
ならば、せめて―――… 正面から来る気概を、見せなさいっ。
[事実を紐解けば、思い切り的外れな文句なのだけれども。
この時の巫女姫は、偽者を本物と信じて悪態をついた]
撤退、…ですか?
あまりに――――早い、
[まるで準備していたかのような…。
そんな危惧が頭に浮かび]
もしやあちらも、陽動…――っ?!
[騙された、と唇を噛む]
[敵の衛生兵が、まず我先にと逃げてゆく。
………だが、巫女姫はその背を攻撃しろと
命ずることが出来なかった。
彼等も、戦に参加した兵士たちだ。間違いなく。
なれど医療に従事し傷を癒すが役目の彼等を、
それも背を向けて逃げている、武器持たぬ人を……、
甘いと分かっていても、…狙えなかった]
/*
飴投げてくださった方、有難うございます(深々)
ちょっと今日は調子に乗って喋りすぎました。
いやほら、前半割と抑え目だったし…。
[不意に本陣の緊張が増した]
「“解放軍盟主”、こちらに向かってきました!!!」
[鉄の兜を被った男が、髪を遊ばせて馬を駆る。
阻まんと、慌てて兵士たちが前に出るが次々に薙ぎ倒される。
人を倒すことに、慣れた仕草。
軍の騎士たちと似た動き。
それをじっと、見つめながら……
ひとつの記憶を掘り起こす。
詳しくはない。
けれど、学館で姿を見かけたことがあったように思う。
クロードと親しくしていた、あの、]
ガートルート・フル・オルヴァル…――!
[覚えていた、その名を叫んだ]
[飛び出した“盟主”の影武者は、そのまま仲間を救うように
砦に群がる兵を薙ぎ倒した。
彼の作った退路から、多くの解放軍の兵が離脱する]
「たかが一人だろう!」
[隊長格の兵長から、そう檄が飛ぶものの、
その一人がどうにも切り崩せない。
少なく見積もっても半数以上は、速やかに砦を離脱しただろう]
戦姫様、…ですか。
この姿では、否定できませんね。
[皮肉が笑みに散った]
「止まれ!!」
「巫女姫殿下に、近づけさせるな!!」
[巫女姫の周りは、騎士団でも生え抜きの精鋭が揃っている。
ガートルートに繰り出される剣や槍の勢いも鋭くなる]
ですが、――――例え今、血を流しても、
胸を張れる平和を目指します!
後悔など、…いたしません!
[それは、目の前に幾多の死を見たからこそ]
/*
ところで昨夜は反応する余裕なかったけれど、
ジェフロイとカナンは、貴方がた何を言ってるのだと。
ナミュールの男なら誰もが通る道とか訳分かんない盛りを…!
ガートまで乗っかるし!!はわ。
……、なに を、
[素直になれ、と言われて]
……貴方は、馬鹿です。
[最初に反応した部分は、何故か己の涙腺で。
……相手の死を悼んで、頬を落ちる涙だった]
こんな、っ、 風に、 死ぬ なんて…
[言葉我つっかえて、もどかしい。
彼は恐らく、クロードが深き信を置いた相手だろう。
これだけの手勢を任され、最期まで仲間を護る為に命を削り。
解放軍が描く未来の実現、そのために。
全力を尽したひと。
きっと。きっと。 ……喪うに惜しい人、だったと。思うのに]
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